南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

峠の小滝

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南三陸町の滝


 ぜんぜん大した滝じゃないんで、サラッとまいります。

 宮城県南三陸町の志津川から 気仙沼市本吉町馬籠に抜ける県道が南北に通っています。
 県道206号線で、中間部の払川に数軒の集落があるきりで、あとはほとんどが杉林のうねうねした道。
 一応完全舗装路ですが、狭過ぎて大型車では通行不能。 普通車でもすれ違い困難なとんでもない道です。
 県道というより険道といったほうがぴったり。
 何かあっても、通る車はめったにないはず。 電波通じるかどうかも分かりません。
 
 この通りの峠近くに、よほどの物好きでもなければそばによって見ることもない滝が流れています。
 歌津町のある伊里前湾に流れ込む伊里前川の源流部です。

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 小さな滝ですけど、ほかにこれといった滝がなかったもので、まあしょうがないか、といった感じで撮ってまいりました。
 滝としての独立性や存在感が希薄で、何かひとつでもいいものがあれば誉めてあげたいんだけど、ご覧の通りでどうしようもありません。 あるだけで良かった。その程度です。

 帰りがけみつけたニホンカモシカ。
 
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 そっとそばまで近付いて1枚だけ撮ったら、気付かれフーフー威嚇されて逃げられました。


      宮城県南三陸町 歌津   県道馬籠志津川線 峠の滝

  1. 2017/12/21(木) 18:30:24|
  2. 南三陸町の滝

気仙川のオオハクチョウ

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 道草・寄り道・油売り

 今年も忘れずに白鳥たちが気仙川へやって来ました。
 長旅ご苦労様です。
 その数、ざっと20羽ほど。
 震災前の最盛期には100羽を越えるほどだったから この数はまるっきり少ない。
 食糧庫の田んぼが津波に流されて 未だに震災前の姿には戻っていないのだから、それも仕方ないか。

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 以前は岸からエサをやる人達が引きも切らずやって来ていたのだけれど、住まいが遠くなったせいかほとんど見かけなくなりました。
 食料が不足して、そのうちどこかへ飛び立ってしまうんじゃないかと、少し心配になります。

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 パンをちぎって投げながら辺りを見渡せば、震災の傷が癒えず、まだまだ復興中。
 うかうかしているとあれから7年にもなってしまいます。
 それなのにまだこの程度なのかと、心中ヤキモキしたり。

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 白鳥に希望を求めるなら、こうした若い世代も混じっていること。
 この先、何となく光を感じます。
 徐々に増えてくれれば。

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 復興の象徴として急ピッチで造られているのが三陸自動車道。
 北隣りの大船渡市は全線開通したけれど、高田や気仙沼はまだまだ。
 右上に見える橋梁はその一部で、まだ開通していません。
 実家や親戚の多い気仙沼まではとにかく早くと思っているのですが、いつになるやら・・・。


         岩手県陸前高田市  気仙川のオオハクチョウ



 
  1. 2017/12/18(月) 19:49:02|
  2. 道草・寄り道・油売り

花露辺不動尊の滝

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 釜石市の滝        花露辺から唐丹湾をはさんで死骨崎を望む


 「花露辺」 という地名は何と読めば良いのでしょうか?
 答えは、「けろべ」です。 アイヌ語で 「いつも削られている場所」 の意らしい。
 ちなみに、花露辺の先の 佐須 や 唐丹 もアイヌ語だとか。

 釜石市唐丹町、花露辺地区の上方、県道249号線の横に小さな祠があって、お不動さんが祀られています。

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 今年発見した場所で、それまで何度かこの横を通過していましたがまったく気付かずにいました。

 お不動さんがあるということは、たいていすぐ近くに滝がある ということを我々は経験上知っています。

 すぐ下にある滝。 規模的には高さ3mくらいの小滝です。

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 「どこに滝があるんだ。 ただの濡れた岩場じゃないか。 カネ返せ。」 とご不満の方もおられましょう。
 実際に滝を見に出かけた我々は、それ以上の落胆をしたのであります。
 しかし、ここしばらくまとまった雨のない当地域。
 小沢1本だけではどうにもなりませぬ。
 水のない滝は滝といえるのか、という問題はひとまず置いといて、ここはシャラシャラ流れているつもりでおおらかにご覧ください。

 ここより100mほど上流まで登れば、さらに滝らしい岩盤が現れます。
 現在水がないので、川底を登って行けば簡単に見れます。
 厳密にはごく僅かの水は流れていますが、それを知らなければただの岩盤。

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 倒木・枯枝・枯葉が堆積し、滝の体をなしていなかったのを、これでも掃除したんですけど。
 水が流れていないんで、ゴミが溜る一方です。

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 水さえ流れていれば雰囲気のある場所に変貌するはずです。
 雨の降った後、機会があればまた訪れてみましょう。

          岩手県釜石市唐丹町 花露辺不動尊の滝



  1. 2017/12/16(土) 18:41:17|
  2. 釜石市の滝

峠の杉 (御境杉)

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 巨樹・巨木              釜石市の箱崎半島と三貫島


 滝探しの途中の余禄というか、スピンオフ企画です。

 かつて岩手県の北部は南部藩(盛岡藩)、県南部は伊達藩(仙台藩)に二分されていました。
 ちょっと表現がまぎらわしい。
 内陸部の北上市には、その境界のシルシが残っているそうですが、沿岸部には、これこそ藩境であるという、明確に分かる遺物はないようです。
 唯一あるとすれば、釜石市の尾崎の半島部に生える 峠の杉 か。

 釜石市唐丹町は、現在でこそ旧南部領の釜石市に入っていますが、元はといえば気仙郡のひとつで旧伊達藩に属していました。
 昭和30年に、気仙郡から離れ、旧伊達藩としては唯一北側の釜石市と合併したのです。
 残った三陸町はその後南側の大船渡市と合併することになります。

 で、南部藩と伊達藩の沿岸部の境界線はどこかといえば、三陸鉄道南リアス線の平田駅から唐丹駅の間にある半島部のどこかにあるのは確実。
 半島の北側にある尾崎白浜は南部藩だし、尾根を越えて南に下れば、佐須地区は唐丹で伊達藩だからです。
 その尾根、峠に杉の巨木が2本立っています。 赤い星印の辺り。

尾崎

 半島回りの県道243号線は、全線舗装路。
 ただし、北から入ると距離的には近いですが、道幅非常に狭く、対向車が来ると泣きます。
 南から入ると、すれ違いには困らないけれども、距離が遠い。
 どちらを採るかはあなた次第。
 ちなみに小隊長はバイクでしか入ったことがありません。

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 これがかつての藩境にあっただろうといわれる 峠の杉 です。
 2本あって、どちらもスギであるのは間違いないのですが、その佇まいがまったく違います。

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 この半島は、今年(2017年)5月、大規模な山林火災のあったところで、峠の杉にも火の手が及ぶかと心配しましたが、幸い無傷。

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 こちらが西側の巨木。
 地上近くの枝が大きく張り出し、異様な形状。

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 絶滅したマンモスの牙を思い起こします。

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 根元付近。
 あくまで想像ですが、かつては別な杉が3本あった合体木のような気がします。
 成長するにつれてくっついて、そのうち中央の1本が直径1mほどで立枯れたような痕跡が。

 西側の杉がゴツゴツした雄木だとすれば、東側の杉は容姿整った女性を思わせます。

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 こちらはいかにも杉の巨木といった感じで、柔らかみもあります。

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 2本の巨木の間には、旧街道が通っています。
 佐須と尾崎白浜の間にはトンネルが掘られ、またすぐ近くには窮屈でも県道があるため、現在この旧街道を利用する人はまったくと言っていいくらいいないはず。
 それでも石積みの痕などがいまだに残っていて、かつての面影が感じられます。


         岩手県釜石市 尾崎半島 峠の杉



  1. 2017/12/16(土) 09:34:15|
  2. 巨樹・古木

船越半島の海岸瀑

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 山田町の滝


 そうですか。 国道397号線も来春まで閉鎖かあ・・・。
 今年は冬の訪れが早くて、いよいよ内陸には行き難くなってきましたね。
 南三陸滝見隊の活動も残り1ヶ月ちょっと。
 年内あとどれくらいの滝を見れるのでしょうか。


 岩手県山田町の滝といえば、すぐに 多久里滝 と 白糸の滝 を思い浮かべます。
 どちらも たいていの地図には載っている名の知られた滝。
 そうたやすくはないですが とにかく車で林道を走れば、そばまで行くことができます。
 姿形は美しく、2つの滝は山田町の両巨頭といってもいいような存在。

 しかし、そこに待ったをかけるすごい滝が同じ山田町内に存在しているんです。
 残念なことに、その存在を知る人はごくわずかでは。
 そして山の関係者より海の関係者のほうが知っている人が多いと思います。

 その滝は、以前紹介したことのある、船越半島の海岸瀑です。
 陸から行くより海から行った方がはるかに簡単に見ることのできる滝。
 そうはいっても船がないから陸地を伝って行くほかないんですけど。
 ヤブコギしなければ全容を見れない滝に、滝見隊3名が再度突撃してまいりました。

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 まずは 国道45号線 道の駅やまだ まで参ります。
 この道の駅では、定置網で獲ったと思われる新鮮な魚が売られています。
 中には、カガミダイとか、手のひら半分のイシダイやイシガキダイなどまで。
 どうやって食べるんだろう。

 我々が向かうのは、山だ、じゃなくて、海だ。
 道の駅やまだ のすぐそばに信号付きの交差点があり、そこから船越半島に入って行きます。
 後は、簡単にいえば、漉磯(すくいそ)を目指してひたすら進むだけ。
 半島中央部の尾根を越え、さらにうねった道を下って行きます。
 すると途中に、大釜崎自然歩道入口の観光看板があり、車数台が停められるスペースが現れます。
 図の「現在地」です。
 道の駅からの経路を青い線で示しました。
 ここまで全面舗装路。 やや狭い道ですけど、車で来ても何の問題もありません。
 この場所は 21キロもある遊歩道の中間地点に当るらしい。
 遊歩道は、車はおろかバイクでも侵入できない山道です。
 ところどころに倒木なんかがあったり。
 駐車スペースに車を置いたら、遊歩道を南に向かってテクテク歩いて行きます。

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 残り少ない紅葉が道の途中にありました。

 ほぼ下りの道を 時間不明瞭ですが、ダラダラ30分も歩くと沢に出ます。
 スタスタ歩けば20分程度で着くはず。
 遊歩道が交差し、小さな木橋が架けられています。

 ここから沢に沿って下って行くと、とんでもない滝に出ます。 前は海です。
 ただし道はなく、滝に出たとしても、落ち口で、滝の全容を見ることはできません。
 これだけならヤブコギあっても距離が短いので比較的簡単にできます。
 簡単にはできますが、落ち口だけしか見えないので、滝を正面から見たいという欲求不満に陥ります。
 するとどうなるか?
 なんとここから滝を正面に見られる岬の対岸まで2キロ近くも歩かなくちゃならないのです。
 それも半分は転げ落ちそうな斜面をヤブコギです。

 しかしそれだけの苦労しがいのある滝です。
 滝が目の前に現れると 「おおっ!」 と感動します。

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 規模的には、多久里滝や白糸の滝は相手にならないほど大きい。 
 圧倒的存在感。
 逆に圧倒的に知られてないので、名前すらありません。
 多久里滝や白糸の滝ももちろん素晴らしい滝ですが、滝見隊的には、山田NO.1の滝はこの海岸瀑だろうと思っています。
 もっともっと知られていい滝です。

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 滝の落ち口から対岸へ回り込もうと思っても、ご覧のような断崖でほぼ不可能。
 釣り人の海難事故が多いわけだ。
 いったん遊歩道まで戻り、延々と歩かなくちゃあいけません。
 遊歩道を歩いた後は、尾根筋を下り、さらに急斜面をヤブコギです。

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 前回訪れた時より水量は少なめ。

 この滝の最大の特徴は、海へダイレクトに落下する海岸瀑だということ。
 海岸瀑は岩手県内にもいくつかあります。
 しかし、常時ダイレクトに海へ流れ落ちる滝はほとんどありません。

 この滝は、満潮だろうが干潮だろうが、常に海へ落下し続ける稀有な滝です。
 滝壷が海なんです。
 小隊長はこんな滝、ここでしか見たことがありません。
 その意味でもとても貴重な滝だと思います。
 個人的には、岩手県の天然記念物にしたっていいくらい。

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 上流には人工物がないので水質は良好。
 さらに、流れ落ちる先の海は、ご覧のような碧さ。

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 ちょっと沖の方に目を転じれば、断崖の岬が連なっています。
 この滝も三陸海岸復興国立公園の一部を成していると思われ。

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 前回もご紹介しましたが、滝の向かって右にある洞窟。

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 断崖を貫通しています。
 カヌー・カヤックなど小さな船なら満潮時に通り抜けられそうです。

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 冬場なので殺風景に見えますが、緑多い時は素晴らしい景観になるでしょう。
 
 この滝を正面から捉えた画像は、現在までのところ当ブログだけのようです。
 地元民すらこの滝に関して知らないのはあまりにもったいない。

 
 ここでお知らせ。
 以前にも何度かお知らせしています。
 当ブログの画像は、転載してもかまいません。
 切り取り・画像加工もお好みでどうぞ。
 当ブログに通知・承諾の必要はありません。
 ただひとつ、持ち出した画像には、出自先(つまり当ブログ)の名を添えてもらえばありがたいです。


      岩手県山田町 船越半島の海岸瀑


 
  1. 2017/11/23(木) 17:05:11|
  2. 山田町の滝

栃川の大滝

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 奥州市胆沢区の滝                99.9% なめこ だと思いますが・・・


 南三陸滝見隊には、今年叶えたい夢がありました。
 
 岩手県奥州市胆沢区の深山幽谷の川に、2つの大滝がひっそり流れています。
 どちらも、胆沢川支流小出川のそのまた支流、別沢にそれぞれの大滝はあります。
 ひとつは30mを越えるという栃川の高滝。
 もうひとつは小出川系は言うに及ばず、胆沢地区全体でも最高の景観ではないかといわれる柏沢の大滝です。
 存在感に秀でた滝なのに、どちらの滝にも、正式な名前がありません。
 それだけ一般人が目にする機会のない滝なのでしょう。
 奥羽山脈の奥の奥、山を1つ2つ越えれば秋田県という位置。
 WEBを探ると、2つの大滝の画像はちゃんと載っています。
 だから滝見隊のアホバカ連中がそれらの滝をUPしたとしても、今さら何の自慢にもならないのですが。
 でも、見たいものは見たい。 画像ではなく、本物が流れている様をこの目で見たいのです。
 
 地図を穴が開くほど見つめても、安々と行けるような場所ではありません。
 というより、我々のようなド素人集団が入ってはいけないような危険いっぱいの山深い場所にあり、距離が遠過ぎてテント設営が当たり前の場所のようでした。
 山で宿泊なんて、うちの山の神は決して許してくれるはずがないのです。

 「チャンスがあったら行ぐべし」 と皆で語り合っていましたが、簡単にいかないのは誰がみても明らか。
 地図上では山道すら記載されていないし、隊員の誰一人入ったことのない未踏の地。
 奥羽山脈のド真ん中で迷ってしまったらアウトです。 電波だって届かないかも知れません。

 通常なら、それが分かった段階で諦めるはずですが、我々は根っからのウスラバカ集団。
 最奥にある胆沢NO.1といわれる柏沢の大滝はどう考えても無理っぽいとしても、もうひとつの栃川の大滝の方なら若干距離も短くてすむし、何とかなるんじゃねーの、と浅はかにも考えてしまい、あろうことか今回実行に移してしまったのでした。

 半年前から、それなりの研究をし、準備をしてきたのですが、問題はいつ行けばよいのかということでした。
 滝探しのゴールデンシーズンは、草木の葉が落ち、雪が降るまでの短い間。
 この期間内なら、見通しが効くし 音が遠くまで響くので滝を見つけやすくなります。
 気温が下がって汗をかき難くなるし、うるさい虫が減り、山道も分かりやすいといった利点があります。

 というわけで、10月中旬からチャンスを窺っていました。
 ところが2週続けて台風の襲来やら、隊員各自の諸事情によって、延期に次ぐ延期。
 実行したのは11月も半ばになってからの今回ようやくであります。
 タイミングとしては、ギリギリ。 というよりむしろ遅すぎました。
 おいおい出てきますが、時期を逸したことにより悲惨な状況が我々を待ち受けていたのでした。
 胆沢に向かうとどうしてこうなるのか。

 予定より1時間余り遅れて全員集合。 これが第1の誤算です。
 遅れた原因は、あろうことか小隊長の深酒。
 集合時間には、ひとりいびきをかいて寝ていたと思われ、まったく面目ない。
 隊員達から集中砲火を浴びながらも、ひとつの夢が叶うと浮き浮きしながら胆沢に向かって車を走らせました。
 あ、今回は遠距離と寒さで さっさとバイクをあきらめ、車での出撃。 さすが根性無しの滝見隊です。

 途中、昼食を買おうとして、最後のコンビニをうっかり通過。
 10分以上戻るハメに。 第2の誤算。 
 コンビニ通り過ぎたって誰も何も言わねえんだもんなあ、こいつら。
 こうして貴重な時間ばかり浪費してしまいました。 これが後になって響くことになろうとは。

 日頃当ブログを紹介していただいたり お世話になっているからと、「胆沢まるごと案内所」 へ寄ってみると、何と店が閉まっているではないですか。 第3の誤算。
 「シーズンオフで店を閉めたんだべか?」
 「今日が定休日だったりして」
 「客が来ないんで、中で寝てんじゃね?」
 どれもハズレ。 何と失礼な。
 答えは 時間が早過ぎて開店前だったのです。
 今までこんな早い時間に来たことなかったからねえ。 時間感覚ずれてました。
 情報得たかったのに残念。
 「隊長が入って行ったらクマが来たって大騒ぎになるから、閉まってたほうがよかったんじゃね。」 と気仙沼の滝バカ。


 巨大な胆沢ダムを過ぎ、栗駒焼石ほっとラインを通り、4キロ余りある大寒沢林道を登って行くと、見たくないものが眼に入って来ました。
 雪です。 まさか降ってるとは思わなかったんで こっちはノーマルタイヤなんですけど・・・。 第4の誤算。
 林道終点の駐車場まで来ると、ふざけていられない積雪状況に変わっていました。
 我々以外の車や足跡はまったくありません。 帰りは大丈夫だべか?
 胆沢来るたんびに計算外のことが起こるんだもんなあ、なんでや?
 
 遅くなりました。 ようやく画像です。

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 ここが出発点となります。 
 大寒沢林道終点の駐車場。 車数台停められます。
 昨夜から今朝にかけて雪が降り積もったようです。
 ここだけでも10センチ程度の積雪があります。
 この先 積雪で山道が分かるだろうか。
 いくら念入りに研究してきたといっても、いわば図上演習みたいなもんで、現地入りは今回がはじめて。
 偵察すらしていないんですから。
 迷ったらとんでもないことにになってしまう、と不安いっぱいのまま山に向かって歩き始めました。

  のっけからバラしてしまいますが、下の図が今回の行程でした。

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 大寒沢林道終点から大胡桃山を経て、カメノコ岩のある栃川落合までは、江戸時代、秋田と岩手をつなぐ仙北街道の一部だったそうです。
 しかし現代になって新たな道路が開通し、この道は失われた道になってしまい、地図上からも消えてしまいました。
 近年になって有志の方々が古の道として復活させたそうです。
 ただし人一人がやっとの峻嶮な山道で、道をよく知った人をガイドにしないと遭難する恐れさえある超危険な道でもあるそうな。
 今でもこの道は地図に掲載されていないので、どこをどう通っているのかはっきりとは分からない状態。
 この辺の詳しいことは、WEBに関連記事がいくらでも載っていますので参照していただければありがたいです。

 赤い線は我々が辿ったであろうルート。 帰りも同じルートでした。
 上に書いたように、山道は地図に載っていないので こんなところでなかんべかという大雑把な推定です。
 予定では 1000m近い大胡桃山を1日に2度登り降りしなければなりませぬ。
 そんなこと今までしたことないけど、大丈夫か俺・・・。

 駐車場を出発すると、しばらくは緩やかなはっきり分かる道を進み、次に急登になります。
 笹の葉や木の枝に雪が積もり、道を塞いでいるので非常に登り難く、ヒーヒーハーハーいきなり苦戦。
 どうにか小胡桃山と大胡桃山の稜線まで登ると、道はゆるい傾斜になりました。
 しばらくは狭い尾根筋を辿ります。
 しかし強風に晒された上に 深いところでは30センチ以上の積雪があり、壷足を強いられました。

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 正直、この時点で早くも戦意喪失気味。 根がヘタレなんで仲間がいなければさっさとUターンしてました。
 
 当初の計画では、大胡桃山山頂まで登って そこから反対側へ下る予定でしたが、強風と今まで以上の積雪の恐れがあるため、う回路を通ることにしました。
 ところが、ここでも倒木が多く、四苦八苦。 簡単には進めないのです。

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 これでも道です。 たぶん・・・。 雪が多くて道がはっきりしません。
 枝を振って雪を払ったり、邪魔な枝を伐採したり・・・。
 ホントこんなのが続くとゲンナリして 先へ進むのが嫌んなりまっせ。

 さらに、驚愕の光景が眼前に!
 我々の前に恐るべき先行者が現れたのです。

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 「おいおい、これってもしかしてアレか? どうみたって人じゃあねーよな・・・。」
 「アレ以外何があるっつーのよ? クマに決まってっぺ。」
 よく見ると、周辺あちこちにたくさん跡があります。 そこらじゅうといった感じ。
 「なんかヤバイとこ来たんじゃねーのか、俺たち・・・。」
 もう幾つ目の誤算なんだか訳わからん。
 何度も繰り返しますが、滝見隊が胆沢来ると、なんでこうなるの?

 雪は前の晩から今朝にかけて降ったようですから、明らかにその後にここを通過した跡です。
 さらにクマのオレンジっぽいオシッコ跡も発見しました。
 驚いたことに、その液体はまだ凍っていなかったのです。
 背筋がゾックゾク。 クマ親父はいったい何分前にここを通ったのか? 
 この先、いつどこに潜んでいるか分かったもんじゃありません。

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 試しにクマの足跡に手をかざしてみると、あっけなく入ってしまいます。
 どんだけデカいんだべ・・・。
 しかも1頭や2頭ではないんですよ、これが。

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 クマの足跡全てが下へ下へと向かっていました。
 急な積雪で、まだ冬眠準備が整っていなかったクマたちが、雪のない場所へエサを求めていっせいに斜面を下って行ったのではないか。
 クマたちの大移動。
 その光景を想像すると、ワクワクするようなゾクゾクするような、たまらないものがありました。

 しかし、そんなクマに遭遇でもしたら ただでは済まないのは容易に察しが付きます。。
 我々は身に着けているベルを鳴らしまくり、ホイッスルを吹きまくり、大声で話しまくり、時に音痴な唄をがなりたて、クマの姿を見なくて済むように願いました。
 幸いなことに、滝バカと小隊長はその姿を見ることはありませんでした。
 ニーハオ隊員と釣り師は 遠くを歩き去るクマを目撃したらしい。
 「小さい。おそらく去年生まれたぐらいの奴」
 気付くのが遅れ、カメラを取り出す暇もなかったらしい。

 雪で笹などが塊になっていると、その影にクマが潜んでいるんじゃないかとビビリまくり。
 疲れて「先頭代ってくれ」といっても、 「いちばん最初に食われるのはまっぴらごめん。」。
 「隊長喰われている間に俺達逃げっから。」 今さらだけど、なんちゅう奴ら。

 大胡桃山を迂回し、マタギ坂と呼ばれる急な斜面を下りました。
 積雪の登りはどうにかグリップが効きますが、下りになると滑りまくりです。
 木の枝などに掴まると、大量の雪が落ちて来るし、常にクマの足跡を見ながらの歩行なんで、神経が疲れます。
 行けども行けどもクマが先行しているので、まったく気が休まりません。

 えぐれた急斜面の溝のような道を下り続けて、ようやく谷間のツナギ沢にぶつかりました。
 途中の滝。
 けっこう大きいけれど、これといった名はなさそう。

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 滝壷にある巨岩が特徴的。

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 もっと人の目に触れるような場所にあれば、いやでも名前を付けられるんでしょうが。 

 それから何度もツナギ沢を渡渉しました。 山道と沢が絡み合っています。
 暑い時期なら、渓流シューズ持参で来たでしょうが、この時期沢に入るのは凍死しそうになります。
 いろいろ考えた末、今回は全員がスパイク長靴でした。
 なるべく水位の低い場所を選んで慎重に渡って行きました。
 トレッキングシューズでは沢を横断できない水深です。
 
 ツナギ沢を縫って行く山道は、下流になると、沢を離れ、急傾斜を降りて行きます。

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 ようやく栃川との合流部。
 「栃川落合」 の標柱。
 他のWEBにも載っていますが、思っていたより小さく、うっかりすると見過ごしそうでした。
 他のブログを見ると、夏場はここまで2時間程度で到着するようですが、我々は3時間以上かかっていました。
 道の不案内と、積雪と、倒れた枝払いと、クマへの警戒と、何より小隊長の体型が登山向きじゃないのが大きな理由。
 山を登らないと滝を見れないのがつらい。 帰途もまたここを登り返さないと駐車場に戻れないのがさらにつらい。

 合流部にあるまとまりのよい滝。

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 小さく見えるかもしれませんが、落差4mくらいある大きな滝です。
 

 そして、名物というかランドマークにもなっている カメノコ岩 (亀の子岩? 亀ノ甲岩?)。

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 WEBで画像を見ていましたが、想像していたよりずっとデカかった。 (画像の表示がおかしいです。御免なさい)

 仙北街道はこれより下流へ向かい、最終的には秋田県に抜けます。
 しかし滝見隊はここから逆に上流へ向かいました。
 道はまったくありません。 ほとんどヤブコギになりました。
 前述したように、今回の滝探しが夏であったなら、それほど苦労もなく川を登ったはずです。
 しかし今は冬。 そう安々と川を登る訳には行きません。
 できるだけ川から離れないように藪をかき分け進んで行きました。
 毎年の積雪で樹木が横に這っているため足にからむし、濡れた斜面だし、滑りそうな場所にはロープを張ったり、非常にきつい歩行でした。 まったくはかどらない難儀な行程です。
 せめてもの救いは、高度が下がって積雪がほとんど見られなくなったこと。

 要所要所に出て来る滝。
 気分がホッとすると同時に、濡れた斜面が滑るので気が抜けません。

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 なあーんて言ってる間に、滑ってしまうバカが現れるのが滝見隊の常。
 今回も、長靴の中に水を入れてしまったのがニーハオで、釣り師はズリズリ滑って奇声を発しながら滝壷へ。
 太ももから下がビショビショに濡れ、その場でパンツからズボンまで履き換え。 換えを持っていてよかった。

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 滝の斜面を登る時なんか、スパイクが岩場でカリカリ滑るので、かなりの緊張。
 で、こんな時は、身の軽い滝バカに先に登ってもらい、ロープで登攀ということに。

 進むにつれ、谷は深くなり、絶壁のようにそそり立ってきました。

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 もういい加減着く頃なんだけど、とコーナーを曲がったとたん。
 袋小路の奥に、

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 で、出た~~~~っ!!!

 でっけえ! かっけえ~~~っ!

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 いったい、どれほどの高さがあるんだろう?
 他のブログでは30m以上とかいわれています。
 正確には分からないけれど、相当の高滝には違いありません。

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 スタイルも整って文句なし。
 夏場ならもっと神秘的な雰囲気が漂っていたはず。
 背後の岩盤の中央部がえぐれているので、中から裏見の滝ができそうだけれど、登れそうなルートがない。

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 滝を取り囲む断崖。 柱状節理になっています。
 ここを越えて上流へ進むのはデンジャラスの一語。
 そんなスキルも根性も体力もないヘタレな滝見隊は もちろんこれ以上登るはずもありませんけど。 
 画像滲んでいるのは、舞っている雪がレンズに付着するせいです。 ご勘弁を。
 疲労のせいで レンズをいちいち気にする配慮がなくなっています。

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 これだけの大滝でありながら、ちゃんとした名前がありません。
 栃川にあるので、そのまま 栃川の大滝 とか呼んでいるようです。
 「胆沢まるごと滝」 とかなんとか 誰か地元の人が適当に名前付けてくれないかな。
 名前付けないのは罪なレベルの滝ですよ。
 存在感は無茶苦茶すごいですが、道がないし遠いし、クマの足跡だらけだし、観光滝にはなり得ません。宝の持ち腐れ。

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 滝の上部。

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 深く広い滝壷。
 これ以上魚が登れず、魚止めになってウヨウヨいそうだけれど、山釣り師のブログを見ると まったく釣れなかったらしい。
 我が隊の釣り師は、もっぱら海釣り専門で、川の魚にはほとんど興味を持っていません。
 といっても、いれば後先考えず釜に飛び込むくらいのバカですけど。

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 ただただすばらしいのひと言。
 これ以上何が必要なんだろう?
 ヘロヘロになりながらもここまで来て良かった。 見れて幸せです。
 やっと望みのひとつが叶えられました。

 しっかしまあ、胆沢の川は底なしにすごい。 探せばこんなのがまだまだあるらしい。
 ちょっと古いけど、どんだけえ~~~?! であります。
 
 いまさらですけど、印象度は    

 この滝の横、すぐそばにも岩盤を流れ落ちる滝があります。

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 単に高さだけなら100mを超えるのではないか。 はるかな高みから落ちてきます。
 でも水量が少な過ぎて滝としてのまとまり感がない。


 この場所でクマを警戒しながら休憩し、遅いメシを食べ、コーヒーを沸かし、おもむろに帰途となった滝見隊でありましたが、往路以上に難行苦行を強いられました。
 来た道を嫌でも戻らなければ家には帰れません。 
 またあそこを通るのかと、復路を考えただけでも心底ゲンナリします。
 身体を引き上げてくれるドローンでもあればなあ。
 しかし、不思議ですけど、つらい思いをすればするほど、いつの間にか楽しい思い出に変わってしまうことも事実。
 登山するっちゅうのは結局これなんだろうなあ、と思います。 小隊長はできればやりたくないクチですけど。
 
 靴の中が濡れているニーハオ隊員と釣り師は、「足が凍傷になる。」 と道中わめき倒しておりました。
 小隊長も、斜面を滑る というより転落すること数度。
 雪がこたえて足が上がらなくなっていました。
 何かに掴まろうとしても、寒さで指がかじかんで思うように動かなかったのであります。
 ちょっとしたものにけつまずいて 自分でも笑ってしまうほど簡単にコケまくりました。
 
 いろいろ冗談ぽく書きましたが、今年最悪の行軍だったのは間違いありません。
 戻りは早く帰りたいという思いばかり強くなって本当に辛かったです。
 鼻水垂らしながら ヨロヨロ・ドロドロ・クタクタ・ガクガクになって登山口まで戻ったときには、4時半になろうかという時刻。
 辺りはすでに暗くなっておりました。
 車の前まで来ても、誰が運転するかで仲間同士がののしり合うていたらく。
 誰がいちばん悲惨なのかを自慢し合いました。
 皆疲れて運転したくなかったんです。
 傍で見ていたら、こいつらどんだけ仲悪いんだ、って思うでしょうねえ。
 とにかく最初から最後まで泣き事ばっかりで、これじゃあ南三陸泣き事隊に改名したほうがいいくらい。

 温泉にでも浸かって帰ればすっきりするかもしれませんが、それ以上動きたくなくなるのは分かりきったこと。
 帰宅時間が遅くなればなるほど家人の顔が鬼の形相に変わってしまいます。 へたすりゃ我が家に入れてもらえない。


 最後に、戻りの道で見つけたキノコのかたまり。

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 雪をかき分けたら、巨大な倒木にびっしり付いていました。
 レジ袋1杯分くらいたやすく採れたはず。
 はず? 
 そうです。 我々は採らなかったのです。

 色、形、匂い、ぬめり、そして傘を割っても黒い滲みがない(猛毒のツキヨタケではない)ことから、十中八九大型なめこに間違いないと思いました。
 十中八九どころか、99.9%なめこです。 なめこ汁にしたらどんだけ美味いか。
 しか~~し。 その中に1本でも毒キノコがまじっていたら・・・。
 残念ながら、我々にはそれを判断する知識が決定的に欠けております。
 何も知らずに美味い美味いと食ってしまうかもしれません。
 自分だけならともかく、家族まで食べたら・・・。
 そう考えるとうかつに採取するわけにはいかないのです。
 どんなに美味しそうなキノコでも それを判断できる知識を持たない悲しさ。
 つくづくアホは損ですねえ。

     岩手県奥州市胆沢区    栃川大滝   栃川 → 小出川 → 胆沢川 → 北上川

 
  1. 2017/11/17(金) 19:18:42|
  2. 奥州市胆沢区の滝

さらば 黄葉

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 巨樹・古木


 黄葉の代表的樹木といえば イチョウ です。
 うんにゃ、違うべよ、と思われる方もおられましょうが、話が進まないのでとりあえずイチョウということにしといてください。

 すでに散ってしまったんじゃないかという一抹の不安を抱えながら、気仙地方の由緒ある寺院のイチョウの巨樹・古木を巡ってまいりました。
 実は、この記事も 名ブログ 「ハイキングさ あべじゃ」 からインスパイアされたものであることを初めに記しておきます。
 後追いばかりで申し訳ござりませぬ。

 4か所ばかり大急ぎで回って来ましたので、一挙にUPします。

 まずは、大船渡市の 安養寺。
 山門にある巨木から。

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 残念。
 まだ少しは残っていますが、ほぼ終わりかけでした。

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 この巨樹は国道45号線からよく見えます。
 大船渡市でも奥の方なので、この辺まであまり来ることが無く、黄葉を見過ごしてしまいました。


 次は、長安寺。
 まずは参道近くにある巨木から。

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 やたら風の強い日で、色付いた葉が吹雪のように飛び散っていました。
 強風が吹くたび風を避けることに気がいってしまい、後から考えたら、この飛び散る葉を何で撮らなかったのかと後悔することに。
 アホやねえ。 せっかくのシャッターチャンスだったのに。

 そして長安寺境内の巨木。

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 今がちょうどピークではなかんべか。

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 すばらしかあ。

 今度は住田町の浄福寺。
 伊達正宗以下、歴代の伊達藩主が来訪した折 宿にした由緒ある寺院です。

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 ここの参道には10本のイチョウが並び、鬱蒼とした雰囲気がありました。
 ところが、1昨年だったか、伸びた枝を一挙に切られてしまったのです。
 なんとも殺伐とした雰囲気になってしまいました。

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 人家が接しているので、枝が折れたら大事になると予防的措置を取ったと思われ。
 致し方ないことだけれど、かつての豪華な光景を知っている身には非常に残念としかいいようがありません。

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 これらの木を植樹した年ははっきり記されています。
 1536年。 現在から481年前です。

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 並木の1本だけが雌木です。
 そこだけ銀杏がたくさん落ちていて、周囲にあの特有な臭いを漂わせていました。
 踏んだら大変。


 再び大船渡市に戻り、西光寺。

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 ここも終わり加減でした。
 このイチョウはちょうどいい時に見たことがありません。

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 以上、バイクで走り回って撮って来た黄葉のイチョウでした。
 全体的にちょっと遅かったでんなあ。 来年こそ。




  1. 2017/11/11(土) 20:06:15|
  2. 巨樹・古木

ほっちゃれ

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 道草・寄り道・油売り


 岩手県大船渡市に流れる某河川。

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 河口近くでも川幅5mもない、ほんとに小さな川です。

 この川に毎年鮭が昇ってきます。

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 ざっと観察しただけでは十数匹しか数えられませんが、1シーズン通すと何百匹という単位で遡って来るのではないか。

 人工孵化させている河川ならあまりにも少ない数でしょう。
 しかし、この川の鮭は人工繁殖ではありません。
 川には孵化場がなく 自然繁殖した鮭なのです。

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 川の最大の特徴は、河口から数百mも進むと、流れる水がなくなる、という点。
 つまり、昇って来た鮭は、それ以上先には物理的に進めないのです。

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 海岸からあまりにも近いし、そこは海水ではないのか? とお思いかもしれませんが、れっきとしたきれいな真水が流れています。
 
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 どういうことか、というと、 上流から流れてきた水は、下流に行くといったん川底に吸い込まれてしまうのです。
 上から見ると、干上がった川にしか見えません。
 ところが、さらに下流に下って河口近くになると、再び水が湧いて来て川に戻るという構造になっています。
 川の水は、もともときれいなのが地下で濾過されるためか、さらににきれいです。

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 しかし可愛そうなのが昇って来た鮭たち。
 昇るに昇れず たった数百mの川で産卵する他ないのですから。

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 前述したように、この川には人工の孵化場がなく、漁業権も設定されていません。
 だれも商売として鮭を獲ってはいないのです。
 法律的にどうなのかは分かりませんが、獲ろうと思えば誰にでも獲れます。
 にも関わらず、この川で鮭を獲っている人を見たことがありません。

 現在、周辺は大震災の復興途中で工事車両が動き回り、殺伐とした印象。
 しかしかつては周辺住民が昇って来た鮭を守り育てようという気持ちで見ていたのかもしれません。
 そしてこれが大事なところですが、川に昇って来た鮭は、画像でごらんのように傷だらけで、脂っけが抜けてしまい、食べようにも食べれるようなシロモノではなくなっています。
 繁殖するためのなけなしのエネルギーしか残されていない状態。
 食べてもくそ不味いから摂らないというのが本当のところかも。
 繁殖してしまうと余命は尽きてしまいます。
 こういった鮭を ネコマタギとかほっちゃれといいます。

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 人の手によらず鮭が命のサイクルを自然の中で回せる川は全国的にみても貴重だと思います。
 だから獲ってやろうなんてよこしまな事は考えず、ただ黙って見ているのがいちばんいいのかもしれませんね。




  1. 2017/11/10(金) 19:53:26|
  2. 道草・寄り道・油売り

紅葉の 紅葉乃滝

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 釜石市の滝

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 我々の住んでいる地方ではコロ柿とか小枝柿などと呼んでいる小ぶりな柿です。
 その辺歩いただけでどこにでも生えてる感じ。 秋になるとなじみの風景で、なーんも珍しくありません。
 ためしに一口かじってみると、口に入れた途端ペッペッと吐き出してしまうくらい渋い柿です。

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 昔ならそのままにしておくはずもなく、干し柿にしたり渋抜きをして食べていました。
 現に、釜石の道の駅では渋抜きをして熟した小枝柿をたくさん並べて販売中。
 でも、今では収穫されずに放置されていることが多く、ほとんど野生動物のエサになっているようです。

 
 さて、釜石の滝シリーズ その4は、いよいよ 紅葉乃滝 です。
 この滝へは何度か訪れています。
 紅葉の時期を狙って何度か行きましたが、いつも絶好の時期を逃してばっかり。
 今度こそ紅葉の紅葉乃滝をねらっているのですが、今回はどうなるでしょうか?

 通常、滝見隊は、国道45号線の唐丹から入り、楢ノ木平を越えて紅葉乃滝へ行きます。
 沿岸部に居住しているので、その方が近いからです。
 今回は仙人峠を下りて来たので、283号線の甲子町大畑団地から入りました。

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 やったあ~。 ジャスト・タイミング。

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 ただし、紅葉乃滝とはいえ、周辺それほどモミジが多いわけではなさそう。

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 2段構造の上段。

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 下段の滝を上から。

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 上段・下段とも大きな滝壷を持ち、三陸では規模の大きな滝です。
 すばらしい、というランク。

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 水質上等。
 上流に数軒の民家がありますが、気にする必要はなさそう。

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 滝の下流。
 甲子川へは合流せず、そのまま唐丹湾へ流れ込みます。

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 観光滝ではなく、それ用にはいっさい配慮されていません。
 滝の下段まで安全に降りようとするなら、30mくらいのロープ2本は必要です。
 なければないで降りられないこともありませんが、特に雨の降った後などは急斜面がやたら滑って危険。
 
 紅葉乃滝のすぐ横には、別沢の滝があります。
 白糸の滝 というらしい。

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 水量は僅かだけれど、100m以上はありそうな長い滝。
 これはこれで見ごたえあります。


         岩手県釜石市唐丹町 鍋倉   紅葉乃滝   片岸川 → 唐丹湾

  1. 2017/11/10(金) 16:47:31|
  2. 釜石市の滝

大畑団地上流の滝

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 釜石市の滝


 釜石の滝シリーズ その3.
 新たな滝ですけど、そんな大した滝ではないのでチョコッとだけ。

 釜石の 大畑不動の滝 は名の知られた滝です。
 発見した滝はその上流部にありました。
 沢のそばの道路は何度か通過していますが、時期的に草木が繁茂して沢の様子が分からず、いつも素通りしていました。
 沢の名は分かりません。 鍋倉集落へ向かう途中の崖下に流れています。

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 実際の滝は画像よりずっと見てくれの良い滝です。
 崖の上の道路から見下ろすと、滝の中間部にある巨岩が邪魔になって、上下2つの滝に見えます。

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 上段の滝。
 落差は低いものの直瀑です。

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 下段。 斜瀑。

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 この下流には大畑団地という住宅地があります。
 もう少し下流にこの滝があったら、住民憩いの場所になりそうな雰囲気がありました。
 印象度   




 
  1. 2017/11/08(水) 18:37:48|
  2. 釜石市の滝
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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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