南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

大槌川 枝沢の滝

                                           大槌町の滝


 いささか落ち穂拾いの感は否めません。
 沢に入れば必ず大きな滝があるってもんじゃないですから。
 岩手県大槌町を流れる大槌川の枝沢にあるこじんまりした滝々を拾い集めて来ました。

 まずは、柾内沢にある 中柾内の滝。

P8240003.jpg

 日差しがあるにもかかわらず、森が深くて日光が下まで届きません。
 で、お見苦しい画像になってしまいました。
 コンパクトにまとまったソコソコな滝。
 サワガニがいるくらいですから水質は良好。
 もう少し明るい環境であれば良かった。
 印象度 

 
 続いては、尺大沢にある小滝。

P8240020.jpg

 岩の配置がどことなく人工的な感じのする滝。
 実際そうなのかもしれません。
 農地に水を引き込むため、石を組んだ滝も時々目にします。

P8240017.jpg

 そこからさらに上流の小滝。
 水質や苔の具合はとてもいいです。
 洪水で流されてきたのか滝壷に岩石が堆積してしまい、落下した水がはじかれてしまっています。
 

P8240025.jpg

 画像で見るよりずっといい滝。
 沢の両側が岩盤になって、雰囲気のある滝。
 落ち着ける滝でした。
 

 お終いは、以前紹介したことのある折合川出口近くの 若宮八幡の滝。

P8240026.jpg

P8240030.jpg

 コントラストがきつくて小隊長のコンデジではどうにもならないっす。
 水量豊富。
 一帯は岩盤に覆われ、ちょっとした渓谷のようになっています。
 落差はありませんが、水量があるので見ごたえあり。

                                       大槌川支流 各沢。





 
 
  1. 2013/09/03(火) 18:44:06|
  2. 大槌町の滝

房間沢の滝

                                           大槌町の滝


 大槌町小鎚川の上流部にある支流、房間沢の滝です。

 草木が生い茂り、ほとんど沢が見えませんでした。
 入る時期を間違えたようです。
 落葉期になったら、再訪しようと思います。

DSC06370.jpg

DSC06374.jpg

DSC06376.jpg

 どれもそこそこな滝。
 水がきれいで、雰囲気は悪くありません。
 存在感はないですね。
 3つとも  くらい。
 
 驚くような滝は発見できませんでしたが、大まかにしか探しておらず、まだどこかに隠れている可能性があります。

                                      房間沢→小鎚川→大槌湾


 小鎚川まで戻り、最上流にある滝を見て来ました。

DSC06383.jpg

DSC06379.jpg

 水量が多く、たっぷりした滝壷。
 尺イワナが潜んでいそうな雰囲気。
 見ごたえある滝です。
 林道からもチラッと見えますが、気付かないかもしれません。
 道がないため少々のヤブコギ必要。

                                           小鎚川本流



 
  1. 2013/08/11(日) 20:12:30|
  2. 大槌町の滝

激変 浪板不動滝

                                           大槌町の滝


 大雨の降った後、岩手県大槌町にある浪板不動滝を見に行って来ました。
 陸前高田から車で1時間半の行程でした。
 
 初めての方でもアクセスが分かるように、観光案内風に紹介します。

 まずは位置から。

chizu01.jpg

 岩手県の沿岸、大槌町にあります。
 宮古市と釜石市の中間、やや南の辺り。
 大槌町中心部から離れた北方向にあり、山田町に近い場所。
 内陸部から行くとなると、宮古市経由で国道45号線を南下するか、釜石市から同じく45号線を北上して回り込まなければならないわけで、いずれにしてもアクセスが良いとは言い難いですね。


chizu02.jpg

 国道45号線に乗ったら、浪板海岸を目指します。
 浪板海岸は、「寄せ波あれど、引き波なし」 といわれている砂浜で、サーフィンのメッカ。
 今回の大震災では、その穏やかな海が牙を剥いて、平地にあったほとんどの建物をなぎ倒してしまいました。
 JR浪板海岸駅は跡形もありません。

 北からならファミマを目印に、南からなら浪板観光ホテルの向かいから、川沿いの道を登って行きます。
 この川沿いの道は、鯨山の登山道になっています。
 海岸から不動滝まではおよそ3㎞。道半ばまでは状態の悪い舗装路。
 途中、仮設住宅と工事中の三陸自動車道、そして採石場を通過していきます。
 ダンプの往来多し。

 採石場を過ぎると道は突然悪路になります。
 大雨によって道が川になり、あちこちえぐられています。
 小隊長は、スタックの危険を考慮して、途中から車を乗り捨て、歩くことにしました。
 滝まで残り1㎞ほどだったので、どうということもなし。雨だけがうざったい。

P7270005.jpg

 ほどなく鯨山方向と不動滝の分岐点。右方向が滝入口。
 標識があるので、迷うことはないでしょう。

DSC06296.jpg

 少し歩くと、やや広い場所に出ます。
 通常ならここへ車を停め、歩いて境内へ行くことになります。
 この先はロープが張られて侵入禁止。
 滝のある鯨山神社はすぐです。

P7270006.jpg

 境内といったらいいのか、参道といったらいいのか。
 滝は目と鼻の先。

DSC06295.jpg

 社殿の後方に遂に滝の姿が。

DSC06291.jpg

 ここにもトラロープ。
 震災前の整備された状態から、見るも無残な光景に変わり果てていました。
 ちゃんと歩ける場所がありません。

DSC06277.jpg

 そして滝の直前に。
 いやはやものすごい水量です。
 いつもの穏やかで神秘的な印象は吹っ飛んでしまいました。
 画像が白っぽく見えるのは、雨と霧と滝の飛沫のせいで、小隊長の腕のせいではない、と思いたい。

DSC06278.jpg

DSC06282.jpg

DSC06288.jpg
 
 滝下の左岸(画像の右側)にそそり立っていた壁が大きく崩壊し、巨岩が滝壷に堆積しています。
 景観的にはかなりのダメージ。
 水量が多過ぎるためはっきりとは分かりませんが、滝自体はそれほど変わっていないようです。

DSC06294.jpg

 まともに残っているのは小橋くらいで、あとは滅茶苦茶。
 雨と滝の飛沫でレンズが曇り、1回ごとに拭かなければ写せません。
 轟音と地響きがすさまじく、情緒もへったくれもない感じ。

 ちなみに、通常時の水量はといえば、これくらい。

nft01.jpg

 やっぱ、こっちの方がいいなあ。
 浪板不動滝といえば、三陸海岸を代表する滝のひとつです。


 浪板不動滝からの戻り道、あっと驚く滝発見。
 落差だけなら不動滝を凌駕しています。

DSC06299.jpg

 正体は、

DSC06300.jpg

 採石場の断崖から流れ落ちる滝。人工滝ですね。
 意図して造られたものじゃありませんが、沢を削り取ってしまったので結果的に滝になったようです。
 作業現場なので近付くわけにもいかず、滝の下流がどうなっているのか判りませんでした。
 どうせ滝にするんだったら、岩盤を垂直に削り取って直瀑の一本滝にしてほしかったですね。

                                     

                                         不動沢→船越湾






 
 
  1. 2013/07/28(日) 18:13:55|
  2. 大槌町の滝

小鎚川上流部の滝

                                           大槌町の滝

 岩手県大槌湾に流れ込む主な川は3本。
 そのうちの1本が小鎚川です。
 支流は少ないけれど、奥の深い川。
 この川で最高の滝は長井不動明王の滝だと思います。UP済み。

 今回はそれより上流部にある滝たちです。
 すでに紹介したものもあれば、初登場のものもあります。
 本当は支流のひとつに入ろうと計画していたのですが、本流にある滝にいちいち引き寄せられて、入る時間的余裕が無くなってしまいました。

DSC05761.jpg

DSC05765.jpg

 我々が勝手に荒磯ノ滝と呼んでいる見ごたえある滝。
 滝というより三陸海岸の岩場に打ち寄せる荒波のイメージです。
 残念なのは、滝の上に林道の橋が架かっていること。
 せっかくの滝が橋のために景観が悪くなってしまいました。
 


DSC05768.jpg

 小鎚川の枝沢、出会いにある滝。
 大きな滝ではありませんが雰囲気いいです。
 

DSC05771.jpg
 小滝。
 でも広い滝壷。景観よし。和める滝です。
 


DSC05777.jpg

 堂々として存在感のある滝。
 一帯にはこのクラスの滝が他にもいくつかありました。
 水はきれい。水中に潜むイワナを何度も見ました。
 

DSC05781.jpg

 今のところ、小鎚川では長井不動明王ノ滝に次いで大きな滝。
 小鎚川最上流部にあります。
 雰囲気もいいです。
 大きくて深い滝壷あり。
 もうちょっと角度があれば最高でしたね。
 


 アクセスは難しくありません。
 大槌町の国道45号線沿いにあるショッピングセンター・マストのところから、小鎚川本流をひたすら遡るだけです。
 奥深くまで舗装されています。
 最上流の人家を過ぎるとダート道になり林道風に変わります。
 普通車でも底をこすらず通れます。ただスピードは出せませんけど。
 川は林道に沿っていますから、滝を探しながら行くことができます。
 上へ上へと目指して行くと、やがて新山高原の風力発電の風車が立ち並ぶ山上に出ます。
 展望台があり、眺めがいいです。
 そこからは舗装路を遠野市の山口の水車方面へ下りるのもよし。同じく舗装路を大槌市街地に下りて行くこともできます。ちょっとめんどいけど、釜石方面にも抜けられます。

                                         小鎚川→大槌湾


  1. 2013/05/24(金) 18:31:37|
  2. 大槌町の滝

安瀬ノ沢の滝 3

                                           大槌町の滝

 初めてこの沢を登った時は、安瀬の大滝まででした。
 今回はさらに上流を目指しました。

 気になるのが天候。
 安瀬の大滝でのんびりしている間に空がどんよりと暗くなり、周囲を取り囲む山々の山頂が白くなり始めていました。
 霧です。いや、高さからいえば雲です。間違いなくひと雨来そうな空模様になってきました。
 うかうかしてられません。先を急がないと。

DSC05519.jpg

 こじんまりとまとまった滝。
 特に悪いところがありません。
 水量があるし、もっと規模が大きければ。
 印象度  

DSC05526.jpg

 枝沢上流部にあった滝。
 苔に覆われたいい滝です。
 滝壷はありません。
 印象度  

DSC05523.jpg

 おそらくこれが最上流の滝。
 乱雑な光景ですが、実際は画像よりずっといい滝です。
 印象度  

 この後、危ぶんでいた雨が降り始めました。
 ちゃんとした雨ではなく、霧状の細かい水滴です。どうやら雲の流れの中に入ったよう。

 南三陸滝見隊にはテッパンといってもいいようなジンクスがあります。
 「北に向かうと雨が降る」というもの。
 釜石市辺りまでなら安全圏。それより北となると7割くらいの確率で雨にやられています。
 一時的な雨ならさらに確率が上昇。
 山の中に入るので、天候不安定になるのも仕方がありません。
 海まで降りてきたらカラッと晴れていた、といったことが何度あったやら。

 「撤収すっぞ!」と掛け声をかける間もなく、濡れネズミと化した4人はトボトボと下山しました。

 下山途中、林道脇にあった滝。

DSC05516.jpg

 落差がないものの、格別悪い点はありません。
 印象度  
 すぐ上に橋があり、「滝の上橋」 の名が。
 「つまりは名前もつけられないような存在の滝だってことなんだな・・・」とニーハオ。
 「いやいや、滝の上橋下の滝つーことなんじゃねーの。」と釣り師隊員。
 「アホくさ。」と気仙沼隊員。

 今回は冒頭のクマとの遭遇以外にもやたら野生動物に出会いました。
 我々と出会って急斜面を転がるように逃げて行ったタヌキ。
 なかなか逃げようとしないニホンカモシカとキジ。
 数頭の集団で移動していったシカ。
 大きな岩の上でとぐろを巻いていたシマヘビ。
 布団のように厚く堆積した枯葉の中を分け入って歩いていたら、目の前に何かの毛の束を発見したので、杖でツンツンしたら、なんとそいつは生きている動物で、顔を見せないまま枯葉の中に潜り込んでしまいました。

                                     安瀬ノ沢→大槌川→大槌湾




 
  1. 2013/04/30(火) 19:17:05|
  2. 大槌町の滝
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安瀬ノ沢の滝 2

                                           大槌町の滝


 南三陸滝見隊は滝探しの際どんな物を持って行くのか。
 ランダムに挙げると、
 1 とりあえずバイク。   車でもいいんですが、間違いなく傷だらけになるしUターンが大変。パンクやスタックの恐れもあります。バイクが無いと荒れた山奥まで突入できません。狭い林道で対向車に出会ってもバイクならビビることも無く、とても気が楽です。ジムニーのような軽の4Wがあれば最強なんでしょうが、不幸にも誰も持っていません。
 2 レイン・ギア  要するに雨具。バイクでは雨をしのげませんから。弁当忘れてもカッパ忘れるなです。冬の雨は最悪。道中寒くて距離が長いと、走ったまま凍死するんじゃないかと思うほど。
 3 ゴム手袋、もしくはゴム引きの軍手。 手を保護するのに必要。岩や樹木に掴まることが多いです。水にも濡れます。うっかりしてトゲのある木やウルシなどのかぶれる木をつかんだりすることがありますから。。
 4 ザイル 各自20~30mのザイルをたすき掛けに持って行きます。経験上それ以下ではあまり役立たないし、それ以上だと重さとかさばるのが負担になります。岩壁の昇降には、アッセンダー・カラビナ・ハーネス等を使用することもありますが、我々は基本的にはヘタレ軍団で安全第一。余り危険な場所には近付かないようにしています。
 5 ベル・ホイッスルのクマ除け。ホイッスルのほうが絶対いいです。ラジオは重さが負担。
 6 山菜刀。枝を払ったり、急な斜面に足場を掘ったり、ピッケル換りにしたり。万一の場合はクマとの格闘用。やったことないけど。山菜掘りには一度も使ったことはありません。
 7 あと、現地で必ず確保するのが杖。落ちている木の枝を適当にみつくろいます。有ると無いとでは疲労度に雲泥の差。いろいろな場面で活躍します。置き忘れても気になりません。
 他にも、換え下着とか水分補給用のカップだとか、手ぬぐい、絆創膏、虫が飛ぶようになると、虫除けネットだとか虫対策の薬など。財布・弁当・カメラは必需品。その他もろもろ。
 これらのものを市販のごみ袋に押しこんでリュックサックに入れています。万一川に転落しても浮き袋代わりになるし、短時間であれば濡れませんから。


 さて、安瀬ノ沢です。
 沢を登って行って、見覚えのある滝にぶつかりました。
 安瀬の大滝です。

DSC05540.jpg
 
 逆光になっているため見難くなってしまいました。申し訳ないっす。
 以前訪れた時は、草木が鬱蒼と茂り、暗い空から雨が落ち始めた時だったので、ずいぶん陰気な滝に見えました。今回はそんなことなかったです。

DSC05532.jpg

 高さがあり押し出し感もなかなか。
 雰囲気としてはもうひとつかなあ。
 滝壷が埋まっているのがもったいない。これがちゃんとしていたらイメージがずっと良くなっていたと思います。
 水質に関してはノー文句。いい水です。

 今回の印象度は  




 

  1. 2013/04/29(月) 18:21:09|
  2. 大槌町の滝
  3. | コメント:0

安瀬ノ沢の滝

                                           大槌町の滝

 大槌川上流部にある安瀬ノ沢にこれまで3度トライした滝見隊。
 初めがもっとも良い結果を出しましたが、安瀬の大滝までで雨にやられて途中から撤退。
 2度目は、ほとんど沢に入らないうちから再び豪雨の集中攻撃にさらされて断念。
 3度目は、途中林道の工事中で通行不能。またまたUターン。
 どうも滝見隊とはあまり相性が良くない沢のようです。

 しかし諦めたわけではありません。
 かくてはならじと今回4度目の突撃を敢行しました。
 この沢に執着するのも、沢の景観がよくて、上流には必ずやいい滝があるに違いないと踏んでいたから。
 今回こそは何が何でも攻略してやるぞと隊員各位が決死の形相みなぎらせ・・・なんてことはなくて、皆やる気があるのか無いのかボケ顔そろえてバイクで沢の林道を登って行きました。

 沢沿いの林道が行き止まったポイントから獣道を伝い、沢を登って行きました。
 と、黒い物体にいきなり遭遇。クマです。成獣です。今年初めての御対面。
 やっこさん、相手が4人で多勢に無勢と見たか、一目散に斜面を登り森の中に消えてしまいました。
 我々は常に用心して腰にベルを付けてはいますが、これまでの経験上、沢の近くでは川の音にかき消されほとんど役に立ちません。ホイッスルがいちばん効果的なようです。
 
 小隊長は過去にクマに襲われそうになったトラウマを引きずっているので、今回も遭遇した瞬間心臓バコバコで血の気が引きました。
 ニーハオ隊員も同様の経験を持っているので、互いに見合す顔と顔。
 はしゃいで騒ぎ立てる2人のバカ隊員。
 
 クマ自体は嫌いではありません。山を怖れ敬うにはこういった動物が必要だと思っています。日本で絶滅したとされるオオカミですら今でもいたらなあと思う時があります。
 しかし一人だけの時に遭遇したら、とてもそんな考えは浮かんで来ないに違いありませんが。

P4270002.jpg

 以前来た時には見逃していた滝。草木の陰に隠れていたんですね。
 落差があってきれいな滝です。迫力は感じません。
 印象度  


DSC05545.jpg

 これも特に欠点のないいい滝です。
 水質上等だし、貼りつく苔も美しい。
 水の流れにもう少しまとまり感があれば。
 印象度  

 続く                       

                                 安瀬ノ沢 → 大槌川 → 大槌湾



  1. 2013/04/27(土) 21:35:23|
  2. 大槌町の滝
  3. | コメント:0

大飛内沢の滝

                                           大槌町の滝


 ニーハオ隊員と共に大槌川に入りました。
 未踏の沢をいくつか巡り、沢の感触を掴んで、今年の突撃計画を立てようという偵察行でした。
 何本もの沢を見て行くつもりで、そうすると時間的な余裕はなく、沢の奥まで入っていられません。
 チラッと見て、イケるかイケてないか当りさえつければよかったのです。

 ところがところが、1発目に覗いてみた大飛内沢で 「ある!!」 と直感。
 偵察もどこへやら、気が付いたらミイラ取りがミイラになってしまい、源流まで登るハメになってしまいました。

 大飛内沢は入ってすぐに尋常ではない雰囲気に満たされていました。
 滝が「あるかどうかわからない」ような沢ではなく、「ないわけがない。必ずある」と確信の持てる沢でした。
 滝を構成する3要素は、地形・地質・水量です。
 大飛内沢は、深い谷で急傾斜、山は岩盤だらけで、杉の植林には向かないので広葉樹の自然林がほとんど。そして水量も必要最低限は流れています。川床にも岩盤多く、水質上等。
 この点、前回の南三陸町水戸辺川とは雲泥の差。レベルが違います。違い過ぎます。次元が違うといってもいいくらい。

 まずはかなり上流にあったこの沢最大の滝をご覧ください。もちろん初登場の滝です。

DSC05016.jpg

 2段構造の大滝。
 このすぐ下にも2mくらいの滝が流れていますが、まあそれは入れなくてもいいでしょう。
 世界観のあるすばらしい滝です。
 この画像では1段目が小さくしか写っていませんが、実際は5mくらいの落差がありました。

DSC05019.jpg

 2段目のアップ。
 滝の左右とも覆いかぶさるような高い岩盤に囲まれ、小さいけれども深い滝壷を持っています。
 苔の貼りつきもいいですし、周辺はすべて広葉樹。上流には人工物が一切なく、清浄な水が流れています。
 周辺の雪が解ければ、よりいっそう見ごたえのある滝になるはずです。
 ほぼ完璧といってもいいような滝です。
 強いて欠点をあげれば、水が落下するというより岩盤を滑ってくるような流れのために、若干迫力がないことぐらいか。
  印象度は  

 Webでの公開はこれが初めてだし、名前もありません。
 なので考えました。「大飛内大滝」ではちょっとありきたり。
 周囲を見渡すと広葉樹の自然林に囲まれ、野生の猿が徘徊していてもおかしくない環境。
 そこで大飛内沢と合体させて「飛猿の滝」と勝手に命名しました。
 もちろん仲間内だけの仮名です。
 そのうち、命名した滝の名を記した杭を立てに来るかもしれません。(ウソです。)

 この滝を見に行くのは楽ではありません。
 まず沢の林道に入って早々、道路が沢に横断され、それ以上は車で入れません。
 我々はバイクだったのでどうにか突破しました。
 しばらく行くと、林道は崩壊してそれ以上は進めなくなります。
 それからは山道になり、やがてそれも消えて、沢登りかヤブコギになります。
 斜度70度~80度はありそうな急斜面の昇り降りもあります。
 我々が行った時にはまだ地面が凍っていたので崩れる心配はありませんでしたが、これから春になって地盤が緩んできたらどうなるのか、いささか不安材料ではあります。

 大滝までの道のりの途中、または大滝の上流部にあった滝たち。
 これは一部です。滝はまだまだあります。
 大滝は直攀できないので高巻きする必要があります。ザイルなしではヤバい。

DSC05008.jpg

DSC05011.jpg

DSC05024.jpg

DSC05030.jpg

 今回の探検行でも改めで感じました。  恐るべし大槌川。
 滝見隊が入っていない沢にはまだ大滝が隠れているに違いありません。

                                    大飛内沢⇒大槌川⇒大槌湾



  1. 2013/03/16(土) 21:42:34|
  2. 大槌町の滝
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大槌川源流の滝 2

                                           大槌町の滝

 「大槌町源流の滝」パート2 であります。
 ポンコツ探検隊はさらに上流へ進むことにしました。
 ここからはまったく未知の領域。
 勾配・地形・地質・水量などから、この先にも絶対滝はあるはずとの確信を持って登って行きました。

 そしてすぐに現れたのがこの滝。

DSC03679.jpg

 巨木が滝に覆いかぶさり、独特な雰囲気を持つ滝です。
 悪くないです。
 この時は2条の流れでしたが、もっと水量があるときなら、幅いっぱいの流れになるはず。
 小さな沢でこんな滝をみつけたら大喜び必定。これだけで満足です。

 印象度  

 この上流、いくらも歩かないうちに、またまたすばらしい滝を発見しました。

DSC03683.jpg

 こちらもやはり巨木が倒れこんでいます。
 上の画像の滝より3倍以上は落差があります。
 遠目に見た方が落差が分かると思いますが。

DSC03685.jpg

 こちらも雰囲気のあるすばらしい滝です。
 倒木がやや多過ぎのような気もしますが、それ以外はこれといって文句の無い滝です。

 印象度  

 この滝を見ただけで、気分的には十分過ぎるほど満足しました。
 しかし、まだ流れは続いています。
 さらに登って行って、到達したのが、この滝です。

DSC03686.jpg

DSC03692.jpg

 落差はいちばんあります。見事な2段滝。
 水量が多かったらどれだけ迫力があるのでしょうか。
 これだけの大滝はひさしぶりに見たような気がします。
 ここまで来た甲斐がありました。

 印象度  

 地図を見ると、この先いくらも行かないうちに、宮古市川井地区へ向かう土坂峠の県道にぶつかるので、我々はこの滝から引き返すことになりました。
 車の通過音も聞こえて来ました。
 峠まで登って、県道を歩いて引き返す案も出ましたが、我々の風体は到底通常のハイカーには見えません。
 県道を下るのは、距離的にはかなり遠回りになるけれど、楽は楽。
 でも、通行する車の運転者達から好奇な目で見られるのはまっぴらごめん、ということで却下になりました。

 山神様に出会うこともなく、たくさんの滝が見れて満足な探検行でした。

                                        大槌川本流の源流







  1. 2012/11/05(月) 20:32:40|
  2. 大槌町の滝
  3. | コメント:0

大槌川源流の滝 1.

                                           大槌町の滝

 さすが大槌川。
 そん所そこらの沢とは格が違うぜといわんばかりに、次々現れる滝。
 お得感満載の探検行となりました。
 十分に堪能してまいりました。

 はじめはバイク連隊で目的地に向かうつもりでした。
 当日、出発間際になって、気仙沼隊員から緊急連絡。
 「バイク、パンクしてた。車で行くわ。」
 それじゃあと、あとの2名がそれに便乗するかたちになりました。
 バイクのように山深く入るわけにはいきませんが、小隊長自身、仕事が重なって若干疲労気味だったのでこのほうが良かったような。
 バイクだと自由が効く半面、吹きっさらしの中を往復4時間近く走ることになり、けっこう身に応えます。

 目的地は、大槌川本流の源流地帯でした。過去、途中まで2度探検している沢です。
 大槌町大貫台のこれより先は家が無いという林道をさらに入り、道がぬかるんできたところで駐車。
 「なんでこんなとこに停めやがんだよ。もっと先に行けっちゃ。」とニーハオ隊員。
 「木の枝とか地面の凸凹でクルマが傷付くからここでいいよ。」と滝バカ。
 「いいから行けよ。俺のクルマじゃねえんだから。」 毎度こんな調子です。

 装備を点検し、3名でノタリノタリと林道を歩いていくと、一人の老婆がこちらに向かって降りてくるのに出合いました。肩には自分の身長より長い木の枝をかついでいます。
 「あんたら、どごさ行ぐの?今、この先にクマがいっぞ。オラたんまげで、逃げで来たどごだ。あぶねえがら行ぐの止めだほうがいいぞ。」と下に去って行くではないですか。
 
 見合わせる顔と顔。「どうする?」
 しかし、ちょっと考えてみれば、老婆は何も持たず、たった一人で山に入ろうとしていたのです。鈴もありませんでした。
 それに比べれば、こちらは3名の男性。鈴あり、ホイッスルあり、山刀ありです。ここまで来て行かない訳がありません。
 
 すぐさま、適当な枝を探し、護身用としました。
 別に今回に限った事ではなく、我々は山に入る場合、常に手近にある木の棒を杖代わりにしています。
 木の棒は、歩行を助けるだけでなく、藪や蜘蛛の巣を払ったり、蛇をどけたり、クマの糞をツンツンしたり、水深を計ったり、万が一の場合は護身用にもなり、さらにまた、疲労を軽減するといった多くの効果があります。
 我々はこれを「万能の杖」とか「魔法の杖」とかいって重宝しています。
 通常、バイクなので、折りたたみのステッキを常備すればいいのかも知れませんが、山に入れば必ず失うという確信があり、誰も買おうとはしません。我々はウスラバカ隊ゆえ、カメラでさえこれまで隊合計で10個近く山で紛失したり壊したりしているのです。木の棒なら大抵どこの山にもあるし、失っても気が咎めません。
 
 大貫台地区周辺には、そこらじゅうといえるほど滝が数多く存在します。
 そのうちいくつかは紹介済み。(カテゴリ「大槌町の滝」をご覧ください。)
 まずは、林道すぐ下の滝から。

DSC03665.jpg
 未紹介の小滝。
 落差がなく、傾斜緩く、水量少なめ、滝壷小さめ、苔がほどほど、しかし水質良好といった、三陸でよくありがちなパターンの滝です。
 すぐ上に直径3mくらいの導水坑(というのか、よく分かりません)があって気になります。
 印象度は まあ これくらい。

 導水坑の中をくぐり、抜けた先がこの滝。

DSC03666.jpg

 この滝、確か過去2回登場しているはず。
 今回は、水量が少なめです。
 大滝ではありませんが、万事バランスが取れ、これといった欠点のないとてもいい滝です。
 今回の印象度  

 ホイッスルを吹いたり、大声を上げたりとクマを警戒しながらもわっせわっせと沢を登って行きます。
 この沢は道が無くヤブコギの必要がありますが、今回は水量が少ないおかげで沢の上を遡行するほうがずっと楽でした。膝より深い淵はほとんどありません。手掛かりがあるため、滝登りもラクチン。

DSC03669.jpg

 小滝ながら大きな釜を持っています。
 水がきれいで和みます。
 印象度   

 そして「おおっ!」と声の出た連滝。

DSC03671.jpg

 なかなかのもんです。すばらしい景観。
 ここまで来て良かったと納得できる光景です。

 上の画像2段目の滝がこれ。

DSC03672.jpg

 いい滝です。
 やっぱり水質が良いからこそ、和めるんですよね。
 濡れた岩盤の上を歩いても、しっかりホールドして滑りません。
 内陸の滝にありがちなヌラヌラ感がここにはないんです。
 水を多少かぶっても、滝登りが楽しくなります。

 印象度  

DSC03675.jpg

 この滝は落差があって見ごたえありました。
 実は、前回、ここまでは到達していたんです。
 その時は、もっと水量があってもっと堂々とした滝でした。
 でも、これはこれでおもむきがあっていいと思います。

 印象度  

 さらに上流に登りました。
 続きは、パート2で。

                                大槌川本流源流部



  1. 2012/11/03(土) 18:53:40|
  2. 大槌町の滝
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