南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

震央の滝

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  一関市の滝                                          栗駒山 (須川岳)

 

 南三陸滝見隊の活動範囲は、おおよそ岩手県・早池峰山の南から宮城県石巻市まで。北上川の東側から太平洋岸までです。北上山地を中心とした滝探し。
 隊員は小隊長含め、どいつもこいつもぐうたら者で、早起きしてまで滝探しに遠方へ出かけようなんて気持ちはさらさら持ち合わせていません。
 ましてや泊りがけでどこかへ行くなんて夢のまた夢。
 小隊長に限っていえば、家人が許しません。
 1日の制約された時間内では、滝探しに守備範囲を越えることは何かと無理が来ます。
 例外もありますが、遠くへ行くとすれば、在り処がだいたい分かっている滝を見に行くことくらい。
 
 それが今回、しばらくぶりにホームグラウンドから離れ、岩手県一関市の真湯温泉までやって来ました。

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 真湯大橋から下をを覗きこんだら、下流に枝沢から流れ出る滝を発見。
 深く急峻な谷なので、我々ヘタレ隊は降下することをはなっから諦め、ただ眺めるだけです。

 真湯温泉から道路を挟んで反対側に、桂沢に向かう林道があります。
 桂沢は西沢と東沢に分かれ、どちらにも滝があるという情報を得ていました。
 沢の状況を見てどちらかの沢に入ろうというのが今回の計画。

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 林道に入ってすぐ現れた枝沢からの滝。
 これなら先々期待が持てるんでないかい、と進んで行ったら。
 何としたことか、道路に石や倒木が散乱し、道の半分ほどが土砂で埋まっていました。
 林道に入ってまだ500mも進んでいない地点。

 石や倒木は4人いればどうにか片付けることができそうです。
 しかし道路の山側、崩れた崖を見ると、つい今しがた崩れたばっかりのようで、折れた枝や根っこが生々しく、時折上から小石が転がって来る状態でした。 再び崩れる恐れ、大です。
 奥には進めるけども、戻って来た時ここがどうなっているか誰にも分かりません。
 「ヤバイよ、ヤバイよ。」
 「帰れねえかもな。」
 「回り道はあんの?」
 「地図上ではあるけど、実際行ってみなけりゃ分からない。」
 あーだ、こーだ言いあって出した結論が、撤退。
 「何だよ、せっかく来たのに・・・・・。」 と思ってはみたものの、安全には代えられず。

 「プランAがだめだったから、じゃあプランBでいくか。」 と滝バカ。
 「んだ、んだ。」 とニーハオが同調。
 「え?なにそれ。そんなのあんの?」 と釣り師。
 「そんなもん、ねえよ。」 と小隊長。
 実際、どちらの沢にも行けないとは想像していませんでした。
 だから何も代替え策は持ち合わせていなかったのです。

 しかしこのままおめおめと帰還したんではあまりにもみっともない。
 はるばる何しに来たのか分かりません。
 そこで頭の中を散々引っ掻き回したあげく、ようやくこの近くにまだ見ぬ滝があったことに思い当たりました。

 作戦変更です。
 崩壊した祭畤(まつるべ)大橋のところから鬼越沢川(おにかべざわがわ)を遡ることにしました。
 祭畤大橋から奥州市胆沢区にある石渕ダムに向かって広々とした道路が延びています。
 この道路に沿うように鬼越沢川が流れています。
 場違いなほどりっぱな道路は、岩手・宮城内陸地震によって途中から完全崩壊を起こし、通行止めが続いています。
 道路は高い位置を走っているので、途中から沢に降りる林道に下りて行きました。

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 道路から眺めた祭畤山。

 林道にあった標識を見ると、鬼越沢川は上流で分岐した後、鬼壁沢と名を変えるようです。
 どちらも 「おにかべざわ」 です。
 栗駒山を越えれば 「鬼首 (おにこうべ)」 だし、「折壁 (おりかべ)」 「人首 (ひとかべ)」 も岩手県南にあります。
 蝦夷関連の名ですね。

 林道を登って行くと、まだ所々に残雪がありました。日蔭には大量に残っています。
 それより目に付いたのが、林道の亀裂。
 幾筋もの地割れが続いています。 当然4輪では侵入不可能。
 よくこれで道路が崩れないものだと思うほど深く溝の入った場所もあります。
 後で知ったのですが、この場所こそ2008年に起こった岩手・宮城内陸地震の震源地真上だったのです。

 その真上にあったのが、この滝。 奥に見えるのがそれです。
 鬼壁沢の大滝。

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 南三陸のちまちました滝から比べると、水量たんまりで規模が大きい。

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 雪解け水を大量に集めて豪快に流れ落ちていました。
 滝の横の斜面も階段状に地滑りが発生しています。
 地滑りが沢まで達していたら、この滝は崩壊していたのかもしれません。
 水質良好。磐井川本流に比較して段違いにいいです。
 繊細さはほとんどなく、迫力のみ感じる滝でした。
 帰って来るまで、よもや震央の滝とは思わんかったな。

 印象度  

                 岩手県一関市祭畤          鬼壁沢 → 鬼越沢川 → 磐井川 → 北上川



 

 
  1. 2015/05/03(日) 20:03:32|
  2. 一関市の滝

矢櫃ダムの滝

                                                                  一関市の滝


 これはなんて表現したらいいか分からない滝?です。
 厳密にいえば、ダムから落下する水の一部なので、人工滝といえば人工滝だし。
 でも設計段階でそのようにしたわけでもなく、あるがままの岩盤を落下してるから、見た目には自然滝のようでもあるし。

 そこは岩手県一関市、国道342号線の真下。
 国道を通るだけだったら、本当に橋の真下にあるから見逃してしまいます。
 矢櫃(やびつ)ダムという青っぽい水をたたえた砂防用ダムの堤体があります。
 なんで青っぽい水なのかといえば、強酸性の温泉の水が混じっているかららしい。
 だからこのダム湖には魚が住めないそうです。
 その堤体からあふれた大量の水が、両脇の岩盤から落下しているのです。

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 画像右側の流れは、そこだけ見ると自然滝そのもの。
 すごい迫力があります。驚きました。
 この滝の上は数えきれないほど通り、その存在ももちろん知ってはいたけれど、所詮堰堤からの余り水じゃないかとバカにしてました。
 下流側から見たのは今回が初めてです。

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 この画像を撮っている下流の橋高が18m 。 ということは、滝の落差は15m くらいでしょうか。もっと有りそうに見える。

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 中央部分だけが水のカーテンができて堰堤らしい雰囲気。
 たまたま虹が出ていました。

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 空中に浮いているような、あまり見ることのない角度で見下ろしているためか、そんじょそこらの自然滝が恐れ入るほどの迫力。まいったね。
 でもけっしてきれいな水じゃないです。

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 このあたりは、岩手・宮城内陸地震によって大崩壊を起こした場所。
 撮影している現場の、人だけが渡れる昇仙橋という橋も、両岸の岩塊が崩落してそれまでの橋が落下し、新たに架けられたものだそうです。
 地震前は、現在見ている光景とは違う滝の流れだったかもしれませんね。

                                                        磐井川本流 → 北上川


  1. 2014/07/30(水) 19:24:37|
  2. 一関市の滝

めっこの滝 (目っこの滝)

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                                                                一関市の滝

 
 岩手県一関市、栗駒山(須川岳)を経て秋田県に向かう国道342号線沿いに、瑞泉閣 という温泉旅館があります。
 その旅館の駐車場の下に めっこの滝 (目っこの滝) が流れています。
 旅館の敷地内ということで、一応管理下にある観光滝です。
 旅館の泊客だけでなく、誰でも見れます。

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 ここで旅館の営業妨害をするつもりは毛頭ありませんが、はっきりいってしまえば、いい滝じゃありません。残念な滝です。
 
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 上流に人家や田畑があるせいか、ご覧のような水質の悪さ。
 そして管理地だから管理されているかといえば、さにあらず。
 ほぼ放置のようです。
 滝の前にはアジサイが植栽されていますが、手入れされておらず草茫々。
 足元が危なくて、浴衣と下駄ではとても滝元まで近付けません。
 流木もそのままだし、下流にはゴミが。

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 きれいな滝を見たいと訪れても、これでは心休まらないのでは。
 雰囲気的にはいいものがあるのに、あまりにもったいないなあ。

 印象度  

                                                      枝沢 → 磐井川 → 北上川



  1. 2014/07/29(火) 19:16:21|
  2. 一関市の滝

滝神社の滝

                                           一関市の滝


 今回も引き続き岩手県南部、内陸にある滝。
 滝神社の滝 です。

 一関駅から真東方向に直線で約5kmほど離れた辺りに藤ノ沢という川が南北に流れています。
 北上川に注ぎ込む川で、丘陵地を抜けて流れ、水質はよろしくありません。
 その下流部に普賢沢という細い沢があり、藤ノ沢との合流点から少し上に滝神社が建っています。
 
 滝神社へ行くには、周辺の狐禅寺地区をうろうろすれば「藤ノ沢渓谷」という看板があちらこちらに立っているので、それを目当てにすればいいかと。
 ちゃんと説明したいのですが、実に面倒くさい場所にあり、分かってもらえる自信がありません。
 とにかく一帯が田んぼの最終地点に車を置いたら、丘陵地のてっぺんから川まで遊歩道をひたすらトコトコ下りるだけ。遊歩道の入口にはちゃんと標識があります。
 枝道はありませんから迷う恐れなし。
 おおよそ標高差100m以上、歩く距離500m以上。1kmくらい歩くのかもしれません。
 隊員たちとバカ話をしながら下りて行ったので距離感覚が掴めませんでした。
 道は人が並んで歩くくらいの幅しかないため、車では通行不可能です。

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 はじめから終いまでこんな道が続きます。
 景観的な変化がないのでちょっと退屈な道。
 ヤブコギ不要。長靴は履かなくても大丈夫でしょう。
 傾斜があるため、雨降りの時は滑りそうです。

 藤ノ沢が眼下に見え始めると、そろそろ遊歩道の終着点。神社が見えてきます。

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 滝神社です。滝神社の横に流れるのが、滝神社の滝です。
 滝神社にしろ、滝にしろ、もう少しネーミングをどうにかできなかったもんでしょうか?
 車社会の現代では、あっち行ったりこっちに来たりと遠出するもんだから、どこの滝神社でどこの滝なんだかこれだけでは訳分からなくなりそう。

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 滝の形状は五月雨型。
 もう少し水量があれば様になりますね。
 雰囲気は悪くない滝です。

 滝壷を見ればお分かりのように、茶色く濁ってアブクが浮いています。
 なにしろ沢の水源は丘陵地にある溜池ですから、きれいな水を求めても無理というもの。
 画像右上にある2本のパイプが気になりますが、景観的にはいいもの持っていると思うんですけどねえ。
 
 南三陸滝見隊は、きれいな水こそ滝の命だと考えています。
 どんなにりっぱな滝でも水質に問題があるとゲンナリしてしまいます。
 肝心要の水質が悪くては再訪する気になれません。

                                      普賢沢→藤ノ沢→北上川


  1. 2013/09/28(土) 20:01:15|
  2. 一関市の滝

鏡滝

                                           一関市の滝


 岩手県南部、平野部にある水質の悪い滝、第2弾は、岩手県一関市にある 鏡滝 です。

 滝沢川という川にあり、川名の元になった由緒ある滝らしい。
 JR大船渡線 真滝駅 から北に3kmほどの、滝平 という場所にあるらしい。
 と、やたら滝の名が付いた一帯らしい。
 付近には岩手県立磐井病院が建っているらしい。

 まあこれだけの情報があれば、滝を探すのはチョロイもんよと3名で出かけてまいりました。
 ところがです。
 由緒ある滝だし平野部の滝だから、ちょっとした公園にでもなっているんだろうな、簡単簡単と見込んでいたのが大ハズレ。
 上流へ行っても下流へ行っても滝はありません。何処だ何処だと訳が分からず辺りを右往左往するばかり。
 
 情報は本当に正しいのか、もしかするとまったく見当違いの場所を行ったり来たりしてるんじゃないか、と悩みました。
 我々がオロオロした場所を地図でなぞってみると、ただ1ヵ所だけ潰していない箇所がありました。
 川の両側が岡で、そこだけ人の手が入っていない森になっていたところです。
 道がまったくなくて迂回せざる得ず、バイクどころか徒歩でも入れない場所でした。
 何に転用しようにも手がかかるからと放棄されたような所です。
 
 「ここしかねえべ。」
 「んだなあ・・・。」
 見るからに鬱蒼とした森で、侵入するにはある程度の決断が必要でした。
 しかし空白地はそこしかないとなれば、いやいやながらも突撃しなければ収まりがつきません。
 ツタやイバラが伸び放題。
 藪が深く、かき分けて1歩進むのも大変。
 蜘蛛の巣だらけだし、草の種が衣服にびっしりこびり着きます。
 藪の中は蒸し暑くて、たちまち汗が滴り落ちて来ました。
 それが嫌さに川床に降りれば、土砂が堆積して足がズボズボ入って抜けないし、岩場はぬらぬら滑るといった最悪の状態。
 少しでも油断すると足が滑って、小汚い水を被ることになりかねません。
 それでもあえぎあえぎ突き進むと、とうとう目当ての滝を見つけました。

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 これが 鏡滝 です。
 滝壷のすぐ前に岩盤が迫っているため、見る場所が限定されます。
 姿だけならなかなかカッコイイ滝だと思います。
 水量もあります。
 昔から知られた滝で、滝沢川の由来となった滝だけの格はあります。
 存在感のある滝です。
 この場所から人工的構造物が見えないのもいい点。

 が、いいのはここまで。
 何しろ、一番の要である水質が悪い。
 周囲は住宅地だし、田畑に囲まれているし、平野部の滝だしで、これでは水がきれいなわけがありません。
 どんな成分が流れ込んでいるのか分からない水です。
 環境もノーグッド。流れて来た大小のゴミが散乱し、川岸まで藪に覆われています。
 樹木が上を覆っているので、暗く湿っぽい感じです。
 ひとことでいえば、うす汚れています。

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 環境整備が全くなされないまま放置されたのか、見捨てられた滝になってしまいました。
 せっかく立派な滝がこれでは、あまりに痛々しい。

                                         滝沢川→北上川



  1. 2013/09/27(金) 17:40:30|
  2. 一関市の滝

どいひー! 霜後ノ滝

                                           一関市の滝


 滝下に降り立って、あまりのひどさに一同声が出ませんでした。

 最悪な水質、下水の臭い、散乱するゴミ、ヌラヌラ滑る川床、ヘドロ色した藻。
 これはもはや川ではありません。ドブです。
汚くて何も触ることができません。
 数年前に訪れた時にも汚れきった水に唖然とした覚えがありますが、今回何も変わっていませんでした。
 公園の雰囲気が良いだけに、そのギャップに呆然としてしまいます。

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 霜後ノ滝。

 せっかくの由緒ある滝が泣いてますって。

 霜後ノ滝の上流にある「せせらぎ小滝」と呼ばれている3つの滝。
 滝というよりは渓流。渓流というよりは・・・・・ドブ。   いやはや、なんとも。

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 紅葉滝。

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 姫滝。

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 和滝。

 滝が悪いわけじゃないし、川が悪いわけでもありません。
 汚している人間が悪いのです。
 流域に住む人々は、この川の汚濁に対してどう考えているんでしょうかね?
 何も考えていないからこうなるのか。

 

                                      久保川→磐井川→北上川



  1. 2013/05/20(月) 18:02:40|
  2. 一関市の滝

厳美渓の滝

                                           一関市の滝


 あまりにもメジャー過ぎてUPするのをはばかられるのが、厳美渓の滝です。

 2か所撮ってきたのでちょこっとだけ貼ります。

 厳美渓は別名四十四滝といわれるほど滝の多い場所らしいです。
 実際そんなに多いかどうかは別にして、ざっと名前を見つけただけでも、長者滝・惜ノ滝・白糸の滝・小松滝・玉の瀧・天滝・亰田滝・大滝・おがせ滝・童子滝・はかり滝・魚屋滝などありました。
 この中にはダブっているのもあるかと思いますが、正直厳美渓の滝に関しては、どれがどれやら明確には分かりません。

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 多くの観光客が目にするのが、この惜ノ滝(あたらのたき)。
 ではその上流側に見える滝は何というのでしょうか?
 長者滝はずっと上流にありますから、それとは違いますよね?

 厳美渓の中心にある天工橋(てんぐばし)から下流に見える滝。

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 小松滝、別名玉の瀧だと思うのですが、確信は持てず。
 滝というよりは瀬です。

 江戸時代の頃まで(あるいは現在でも)、川が急に狭まった部分を滝と呼んでいたことがあったようです。瀬も滝の範疇に入っていたんですね。
 陸前高田市には滝もないのに滝の里という地名がありますし、気仙沼市にも滝の入という地名があります。また、各地に滝沢などという地名が存在します。
 滝見隊は何度こんな名前にだまされたことやら。
 地図で滝の入っている地名につられ、喜び勇んで行くと、滝の影も形もなくてまんまと引っ掛かってしまった。そういうことが数えきれないほどあります。
 でもそういった場所には、滝が無くても川幅が急に狭くなって瀬になっていることがけっこうあります。 瀬も滝の一部と考えたら、こういった地名もあながちウソではないのかもしれません。

 磐井川の水質に関してあれこれ言うことは控えます。
 ただ、一見きれいに見えるこの色は、水が透明だからこうなるわけじゃなく、水自体にこんな色がついているからだと認識していただければ十分です。

                                       磐井川本流⇒北上川




 
  1. 2013/03/28(木) 22:16:38|
  2. 一関市の滝
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龍神穴滝

                                           一関市の滝

一関市の小猪岡川にある龍神穴滝。
 「 カッパの滝 (同間ノ滝) 」同様、磐井川に注ぎ込む出合いの滝です。

 龍神穴滝・竜神穴滝・龍神穴瀧・竜神穴滝、さてどれが正式名称なのでしょうか?
 そもそも、正式って何? 誰が命名して、どんな機関が認定するの?
 
 岩手県内は言うに及ばず、全国至る所に不動滝とか不動ノ滝、大滝、白糸の滝、雄滝・雌滝など同名の滝が乱立してますけど、これらは正式名称なのでしょうか? とすれば、余りに多過ぎて地名でも頭に付けないとどれがどれやら区別できません。
 はたまた地図上の滝名と、実際に現地の住民が呼んでいる滝名が異なる場合もあって、面食らうこともあります。人間なら本名と芸名を使い分けている感じかな。
 同じ滝なのに3つ4つ違う名前を持っているのもあるし・・・。
 
 滝見隊のように名前の分からない滝に勝手に名前を付けて、仮に看板でも立てたら、それが公式に認められるのでしょうか? 
 滝の名に対して先取特権とか登録商標できるのでしょうか?
 
 「 滝 」 そのものの概念・定義すらはっきり分かりません。
 どう見ても瀬にしか見えない所でさえ平気で滝と名乗ったりするところもあちこちにありますし。
 昔と今とじゃ滝の範疇も違っているようです。
 このいい加減さ・曖昧模糊としたところが小隊長のグダグダした性格にぴったりマッチして、とても好きです。モヤモヤ加減がいいのです。
 落差は何m以上、水量は毎秒何ℓ以上、傾斜角は何度以上等々何から何まで決められていたのでは自由度が無くて楽しくありません。
 
 小隊長としては、名前がどうあれ、場所さえ特定できればいいと思っています。
 地名や人名なら一字一句間違えても大変ですけど、滝であれば、龍神ノ穴滝でも単に穴滝でもこだわることはありません。

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 前回訪れた時には入る場所を間違えて滝の上流から下って行きました。
 時期が悪くて川床がヌルヌル滑る、水量は少ない、水は汚い、臭いまですると、もう散々な結果でした。
 それに懲りて今回は磐井川を挟んだ対岸からの見物。

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 今回は雪解けで水量が多く、豪快な姿をしていました。
 滝の下流に崩壊した巨岩が折り重なっています。
 昔とはだいぶ形状が変わったらしく、穴滝といった雰囲気は無くなっています。
 この辺の岩盤はもろく崩れやすいため、100年もしたら川床が後退して、現在とはまったく異なった姿をしているのかもしれません。

                                    小猪岡川⇒磐井川⇒北上川




  1. 2013/03/27(水) 21:42:34|
  2. 一関市の滝
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鍋滝

                                           一関市の滝


 カッパの滝に続いては、同じ本寺川にある鍋滝です。
 
 カッパの滝の上流、歩いて数分しかかからない距離。
 川沿いに縁を伝って行けますが、斜面が滑るので細心の注意が必要。
 気温が上がって雪解け水もなくなり、田畑の耕作が始まれば、よりいっそうヌメリはひどくなると思います。

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 ご覧のように、滝の両側の壁面が大きくえぐれています。
 特に画像右側のえぐれは巨大なホールのようで、よくこれで崩れないものだと興味半分・不安半分。
 両側が壁のため滝音が高く反響しています。

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 景観のすばらしい滝です。世界観があります。
 岩盤が滑らかで流れとしては非常に美しい直瀑の滝。
 これで水質が良ければ何も言うことがありません。

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 大きな深い滝壷があります。
 他の場所は長靴でも歩けるほど浅くなっています。
 周囲全てが岩盤に囲まれ、独特な世界。
 この形状から 「鍋滝」 と名付けられたのでしょう。

 なお、他のサイトではこの滝を 「釜滝」 と表示しているものもありますが、地元の方に尋ねたところ、 「 鍋滝 」と言っているそうです。複数の方からお聞きしました。
 小隊長としては、鍋だろうが釜だろうが、滝の場所さえ特定できればどちらでも構わないと思っています。
 ただ地元民のブログでも 「鍋滝」 と紹介されていますので、地元優先でここでも 「鍋滝」 としました。

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 欠点は岩盤が薄汚れた感じに見えること。
 苔の貼りつきが弱く、色自体もすすけたようで鮮やかさがありません。
 それもこれも水質が影響しているのではないでしょうか。 
 しかし全体的に見れば、大きくて優美な滝というイメージです。
 無い物ねだりだけど、こんな滝、南三陸にも欲しいなあ。

 印象度 

                                     本寺川⇒磐井川⇒北上川




 
  1. 2013/03/26(火) 12:48:23|
  2. 一関市の滝
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カッパの滝 (同間ノ滝)

                                           一関市の滝

 
 岩手県一関市の厳美渓近辺にある滝を、滝バカこと気仙沼隊員と一緒に巡って来ました。
 今回からそれらの滝を4回に分けて紹介します。
 どの滝もアクセスがよいので、みなさん御存じの滝ばかりだと思います。紹介するまでないかも。

 まずは、カッパの滝から。

 本寺川が磐井川本流に合流する、その出会いにあります。
 容易に近付けないため対岸の崖上から眺めるのが一般的。
 
 我々は滝下まで降りました。
 滝下まで降りるにはザイル必携です。
 気仙沼隊員は身軽にスルスルとハングオーバーの崖を降りていきました。
 体重が軽いこともあってキレッキレの動き。ちょっとくやしい。
 一方小隊長はといえば、体重過多の上、手足が短いものだから恐怖感でガクブルでした。
 崖はどこもかしこも悲鳴をあげたくなるほどえぐれているので、端っこに行くとホントに怖い。

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 で、出た~~っ!!
 まさしくカッパ。カッパ以外の何があるか、といったユニークな形をしています。
 もちろん滝もいいんですけど、この場所に関しては河童の岩に完全に主役の座を奪われてしまっていますね。
 目と鼻もちゃんと付いています。誰がどう見たってもう河童そのものです。
 正式には 「同間ノ滝」 と言うらしいのですが、地元でもカッパの滝で通ります(検証済み)。
 それだけインパクトが強い訳で、もうこの際、「カッパの滝」あるいは「河童滝」として正式名称にしてもいいんじゃないでしょうか。そうもいかないか。
 展望台を整備したら、間違いなく厳美渓観光のひとつの目玉になりますって。

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 滝下から河童の正面を見上げるとこんな感じ。巨大な河童に喰われそう。
 ネコヤナギが芽吹いていました。

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 河童の咽喉元を水が流れていきます。いくつもの滝壷が形成されていました。

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 滝の落ち口です。
 すぐ直前にも滝壷があります。珍しい。

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 広い滝壷。でも磐井川の一部のようになってしまい、あまり滝壷らしくありません。
 撮影している足元の辺りはススキやヨシ、そして樹木が生い茂っていて視界の邪魔をします。
 足元がおぼつかなくなるし、かなりウザイ。
 地元の人に聞いたら、かつてはここに平たくて大きな岩があり、泳いだ時に日光浴をしたり遊んだりしたそうです。流れが急だし、深すぎるし、第一水質が良くないので、今なら考えられないことです。

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 上流側から見ると、河童には見えません。
 川沿いの傾斜が恐い。滑って転落したら、磐井川まで止まりそうにありません。
 奥のコバルトブルーに見える水は磐井川本流です。右手が上流になります。
 対岸の崖が少し見えます。
 だいたい対岸の画像に見える辺りからこの滝を眺めるのが一般的じゃないでしょうか。

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 河童の顎の下、あるいは口のあたりに小さな丸い粒が見えるのがお分かりでしょうか。
 スズメバチの巣です。
 昨年、活動している時期に訪れたら大変なことになっていたかもしれません。

 肝心な滝の事に触れていませんでした。
 滑らかな岩盤を滑り降りてくるような形状をしています。
 水量が多く、懸念していたほど水質は悪くはありませんでした。
 実は、春先なら雪解け水が多いだろうし、田畑の耕作もまだ始まっていないので濁りが少ないはず、しかも木々が芽吹いておらずヤブコギするのも楽、というわけでこの時期が大チャンスで前々からねらっていたのでした。
 目論見が当ってホッとしましたが、決して水質が良いわけではありません。
 思っていたより良かったという程度です。
 印象度は、そのスタイルを加味して 


 この場所から見える滝はカッパの滝だけでなく、もうひとつあります。
 それは、カッパの滝を見ようと対岸の展望できる位置に立ったその足元にあります。

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 水量は少ないものの、落差30mくらいありそうな高滝です。
 画像で見るより実物の方がびっくりするはずです。
 春先だけこんなふうになるのか、通年こうなのかは不明です。
 印象度  


                             カッパの滝   本寺川⇒磐井川⇒北上川





  1. 2013/03/25(月) 19:31:55|
  2. 一関市の滝
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小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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