南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

厳美渓の滝 何処が何やら

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 一関市の滝

 岩手県一関市の厳美渓(げんびけい)に滝を見に行くことにしました。

 時々間違えるのが厳美渓と猊鼻渓。
 猊鼻渓(げいびけい)も同じ一関市にあるからまぎらわしい。
 遠くから訪れた観光客はどっちだか分からなくなるんでないべか?
 猊鼻渓は、その名の通り獅子の鼻の形をした岩があるところからその名が付いたそうな。
 いっぽう厳美渓は、厳美=いつくし=五串 から転じたものとか。 地名の成り立ちが異なりますね。
 五串(いつくし)はこの辺の地名。 
 したがって、この辺を流れる滝を総称して 五串の滝 ともいうそうで。
 何だか串団子を連想させる名前で、だからダンゴを名物にしたのか、そこまで小隊長は知りませぬ。

 大船渡のニーハオ隊員は参加。 同郷の釣り師は不参加。
 気仙沼の滝バカに連絡すると、
 「午後から雨降るって予報出てんのに、バイクで行くってか? バッカじゃね?」 と連れない返事。
 ニーハオと小隊長は、夏の雨ならまったく気にせずバイクに乗りますが、滝バカは雨嫌い。
 水の滴りようもない御面相のくせして雨を嫌うとは。
 しかし何とか誘い出そうと、方針転換。
 ニーハオが最近買った新車の試乗がてら、彼の車で行くことにしました。
考えてみたら、厳美渓は岩手県でも有数の観光地。
 山に入るわけでなし、何もわざわざバイクで行く必要のない場所でした。

 ところが、今回の厳美渓探索は時期が早過ぎた。
 観光の中心部にある天工(てんぐ)橋周辺は草が刈り取られ、きれいに整備されています。
 しかし下流部はまったくの手つかず。 散策路もないんで仕方ありませんが。
 下流部にも見どころが多く、観光エリアをもっと拡大するのも可能だと思います。
 それが草「茫々で、道路から川には近付けないし、ほとんど見えないとは。
 滝を見つけても、ツタの多い藪が濃密に覆って、突撃するルートを見つけ出せません。
 うっかり突き進もうものなら、断崖から転落という事態も想定されるわけで。

 厳美渓は古くから景勝地として開発されてきたので、主だった滝には名前が付けられています。
 が、ひとつの滝に古い名と新しい名があったり、だぶっていたり、どこの滝の事を指しているのか不明だったり、1ヵ所に2つの滝があったり、誤記があったりと、WEBを探っても何が何だか分からない現状。
 厳美四十四滝といわれるほど滝が多く(実際はそんなに無いですが)、歴史あるがゆえにこんがらかってしまったのではないでしょうか。 それともこっちがバカなのか。
 今回、そのへんのところをはっきりさせようやないか、と出かけたわけですが、上の理由から断念せざる得ませんでした。
 とりあえず、撮れる所から撮れるだけの滝は撮ってきました。
 名前は確定できないので、WEBなどからの推定です。
 葉が落ちた頃にリベンジしようと思っていますが、さてどうなるか。

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 図は我々が撮った滝の場所です。 左が上流。
 14番だけは撮っていません。つーか、藪が深く、近付くこともできず。
 川の形状からまず間違いなく滝が流れているはずです。 ここも名称不明。
 
 下流から順に紹介しますね。

 1 の滝。
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 鈴振りの橋のたもとに流れる滝。
 磐井川右岸の枝沢です。
 手前側から流れ、画の中央部から本流に落下しています。
 滝下に降りたかったのに、ルート見つけられず。
 で、恐る恐る落ち口から撮影。

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 かなりの高さがあります。 ほぼ直瀑。
 この滝は、どこのWEBにも載ってない。
 川床が滑るため、落ち口に近付くのが恐いです。

 2 の滝。

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 鈴振りの橋のやや上流、左岸に流れる滝。
 手前が上流になります。 右上に鈴振りの橋。
 すぐそばの民家で聞いたので、鈴振りの滝 で間違いありません。

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 小隊長のコンデジでは、これがいっぱいいっぱい。 しかも三脚なし。

 3 の滝。
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 本流右岸の枝沢。
 なんだかなあ、といった感じですが、以前通った時には、幅広の見事な滝になっていたのを確認しています。

 4 の滝。
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 磐井川本流。 巻の淵 というところ。 右が上流。
 この下流で激しい滝音がします。 
 藪で近付けず。 滝も見えず。

 5 の滝。
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 本流右岸枝沢。
 大滝 なのか 白糸の滝 なのか?

 6 の滝
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 ここから誰でも見れる観光エリアに入ります。
 御覧場橋という吊り橋のすぐ上流。 本流左岸の枝沢からの流れ。

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 ちゃんとした滝。 説明看板はありません。
 何という滝なのか、探しても分からず。

 7 の滝。
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 小松滝、または 小松ヶ滝 というはず。
 磐井川本流で、吊り橋とその上流にある天工橋の中間部に流れています。

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 一部には、これを 玉ノ滝 といってるサイトもあります。

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 大きなポットホール(甌穴)があちこちに。
 現在の水位から5m以上も上。

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 少し上流から眺めると、小松滝は2段になっています。
 別個の名前があるのかな?

 8 の滝。
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 観光のメインストリート、天工橋のすぐ下。上流側に流れる滝。
 本流に流れ込む右岸の枝沢。
 覗きこむと、誰でも簡単に見れます。
 これだけ目に付く場所にありながら、名前が分かりません。
 滝名を記した杭くらい打ってもいいと思うけど。

 9 の滝。
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 本流の左岸。 かっこうだんごの少し上流にあります。
 流れはごく細く、雨後などの期間限定かも。
 水量がわずかなので、雨どいから落ちて来るような心細さ。
 あまり滝らしくない。

 10 の滝。
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 これぞ観光の中心。 惜ノ滝(あたらのたき)。
 磐井川本流の滝。
 これを 玉ノ滝 といっているサイトもあります。

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 磐井川の全水量がここに集中し、豪快無比。
 落差だってあるんだけど、あまりに水量が多過ぎて、滝らしい情緒が吹っ飛んでいます。
 そばに立つと、岩盤まで揺れている。 すさまじい。

 11 の滝。
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 惜ノ滝 の上流に見える滝。

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 惜ノ滝 に比較して落差に劣るものの、やはり豪快の一語。
 これだけの滝でありながら、やはり名前不明。
 2つをまとめて 惜ノ滝 と呼んでるんだろうか?
 それにしては離れ過ぎだし。


 12 の滝。
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 本流右岸の枝沢。
 旅館 いつくし園 の裏庭といった箇所。
 これにも名前があるんでしょうかね?

 13 の滝。
ittk26.jpg

 出ました、長者ヶ滝。 別名 亰田滝。
 名の通った滝だけど、意外にここまで見に来る人は少ない。
 そばに行くのは簡単。

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 近くで見ると複雑な構造であることが分かります。
 平地から落ち込んでいる滝なんで、遠目には分かりにくい滝。

 ちなみに、こんな看板が。
ittk27.jpg

 まさか、竹筋コンクリート製の橋があろうとは知らなんだ。
 外見はまったく普通のコンクリ橋。
 普通に車も渡ってます。

 長者滝の上流は、岩盤の川床を薄く広く水が流れています。
 手前が下流。

ittk29.jpg

 以上南三陸滝見隊が撮った厳美渓の滝、別名 五串ノ滝 でした。
 上記の滝以外にも、天滝、童子滝、魚屋滝、はかり滝 などの名前が挙げられていますが、どれがどれやら。
 もう面倒くさいから、全部ひっくるめて 五串ノ滝 ということでいいんじゃないかとも思います。 そうもいかないか。
 
 印象度はあえて記入しません。
 何故かといえば、我々がもっとも重要視する水質が良くないから。
 本流だけならともかく、枝沢も悪いです。 これにはがっくり。
 お気づきになられたかもしれませんが、どの滝の画像にも、まったくといっていいほど苔が見当たりません。
 苔は水質のバロメーター。 これがないのは水質が良くない証拠。 あるいはPH値に問題があるのか。
 せめて枝沢ひとつくらいきれいな滝があればホッとできたんだけど。

             岩手県一関市 厳美渓             各支流 → 磐井川 → 北上川


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  1. 2016/07/04(月) 21:23:47|
  2. 一関市の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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