南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

垂水明神の滝

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 石巻市の滝                                 垂水山の山中



 雪が溶け、暖かくなったら行こうと決めていた、南方攻略作戦を実行することにしました。
 宮城県石巻近辺の滝を4~5箇所一気に回ろうと計画。
 しかしバイクでツーリングするにはまだ寒過ぎた。
 30分も走ると、手がかじかんで思うように指が曲がらなくなります。
 いつものように集合時間はあって無きがごとく。
 だからってこちらは怒るでなく、むこうも謝るでなく、モゾモゾと出発。
 暖を取るために立ち寄った道の駅やファミレスでは、くだらない話ばっかりで時間を取り過ぎ。
 結局、行動時間がどんどん潰されて、予定場所が2ヶ所止まりになってしまいました。
 毎度毎度のことなんで、そうなるだろうなあ、とは織り込み済み。 この辺はもう達観しております。
 まあ今年は南三陸町以南を集中的に攻めるつもりなので、行けなかった滝もそのうち行くつもりですが。

 回った2ヶ所は、一般的に考えられるようなオーソドックスな滝ではありません。
 期待しないでご覧ください。

 まず向かったのは、宮城県石巻市の万石浦。
 石巻市中心部から東に5kmばかり離れたところ。
 万石浦という湖のような大きな内浦があり、その北側にJR石巻線万石浦駅があります。
 そのすぐ裏手、垂水山の斜面にあるのが垂水(たれみず)明神。 滝はそこに流れているはず。 
 
 この辺り、垂水の他にも流留(ながる)といった地名があり、いずれも垂水明神の沢がその由来になったという説があります。
 また東日本大震災の時も、この沢水で地域住民が助けられたとか。

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 垂水明神へ向かう前に、近くにある不動尊へ寄ってみることにしました。
 滝があるという情報はなかったのですが、不動尊といえば滝が付きもの。
 もしかしたらという淡い期待がありました。

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 急斜面の石段を登った先に、不動尊はありました。
 が、立ち入り禁止のロープが張られています。
 この辺は斜面崩落の危険地域になっているそうです。
 震災で地盤が緩み、いつ崩落するか分からないからか。

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 社殿の横には、のしかかるような巨大な岩盤があります。
 もしや、と思えるような雰囲気。
 ロープを跨いで登って行こうかと一瞬悪魔のささやきが脳裏を横切ったのですが、周辺住宅地なもので気持ちを抑えました。
 たぶん釣り師だったら無頓着に登っていたはず。 幸いというか、本日は不参加です。

 山のへりに沿うように住宅地を回り込むと、垂水明神の鳥居が見えました。

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 鳥居をくぐるとすぐ右手に石碑のようなものがあり、正面からいきなり手を使わなければいけないような急登が始まります。
 「ゲッ! これ登んなきゃなんないの?」
 だいじょうぶ。 ほとんど登ることもなく、その横に滝はありました。

 垂水(たれみず)明神の滝です。

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 落差5mほどか。
 水は滴るような分量。 画像では分からないほど。
 webで下調べしてなかったら、がっくりしたに違いない。

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 水がたくさん流れていたらさぞや、と思わせるような岩壁。
 よほどの大雨でなければ滝らしい姿にならないみたい。

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 垂水といわれているくらいだから、昔から流れる水は少なかったようです。
 雫のような水しか流れていないんで、印象度は  
 垂水明神の滝を見た、という満足感はありました.。
 出来るものなら九龍瀑布に流れる水をちょこっとでいいから分けてもらいたい。


 ちなみに、この上はどうなっているんだろうと、這いつくばりながら登ってみると、

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 周辺、杉林の下にヤツデとアオキ、そしてヒイラギの群生地。
 他とは植生が違います。こんな山は珍しい。
 参道と思われた道は、電力会社の鉄塔が建っているポイントで終っていました。 単なる管理道のよう。
 社殿のようなものはないらしい。

 webでは明神の水を湧き水と記載されてました。
 でも滝の上部にも水の流れる窪みが続いているから、あきらかに沢水です。
 現在では流れる水はなく、地中から浸み出して来るような状態なので、湧き水といってもあながち間違いではないのかもしれませんが。

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 垂水山の南側末端部。
 この巨大な岩場は石切り場跡で、近年崩落事故が起こったそうです。
 手前には住宅が立ち並んでいます。
 不動尊は、この岩場の左側にあり、垂水明神は右側にあります。
 垂水山は、標高163mのちっこい山。
 かつては鹿松山と呼ばれ、現在ではなぜか通称ライオン山と呼ばれています。
 そういわれれば、石切り場の断崖がライオンの形に見えなくもない。

 石巻周辺には、その名の通り岩山があちこちに存在し、かつては石材の産地でもあったそうな。
 石巻駅の東方向へ500mほど行くと、旧北上川に出ます。
 そこに住吉大島神社という社が建っており、近くに出島になった場所があります。
 そのそばに、今にも沈みそうな岩があって、これを巻石と呼んでいます。
 つまり、石巻の由来はこの岩から来ているんだとか。

                                 
                                       宮城県石巻市    垂水明神の滝


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  1. 2016/03/06(日) 20:22:28|
  2. 石巻市の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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