南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

源氏ノ滝

gngn1.jpg
 気仙沼市の滝


 六甲山を主戦場とする探検隊のブログからインスパイアされ、宮城県気仙沼市の鹿折川(ししおりがわ)に入りました。
 
 気仙沼市は宮城県北だし、小隊長の住む岩手県陸前高田市は岩手県南。お隣同士。
 小隊長は元々宮城県人で、仕事や私生活でも岩手県と宮城県を行ったり来たり。
 古来よりひとくくりにされていた地域なので、県は違えど絆が強い。
 だから県を跨いで動いている意識はほとんどなく、気付いたらそこはどちらかだったといった感じ。
 さすがに岩手県気仙沼市とか宮城県陸前高田市とは書いたりしませんけど。
 
 今回の場所も、岩手県から2kmだけ宮城県に入ったところです。
 前編と後編に分けます。
 まずは前編。 源氏ノ滝 から。 以前紹介済みの滝です。


 今からおよそ830年前、現在の兵庫県神戸市の辺りで源平の合戦がありました。
 一の谷の戦いです。
 その時、鵯越(ひよどりごえ)の逆落としで平家に奇襲攻撃を仕掛けたのが源義経。

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             「源平合戦図屏風」 「一ノ谷」  (wikipedia より引用)

 「鹿が降りれるんだったら、馬でも降りられるべ。」 といって決行したそうだから、文字通り馬鹿丸出しというのか、死を顧みない勇者というのか。
 上の画で先頭を切って黒い馬に乗っているのが義経でしょう。


 滝探しはどこへやら、いったい何の話ししとぉ? とお思いでしょう。
 実は、今回の滝と関連が大ありなのです。

 義経がこの時乗っていた黒毛の馬は、その名も太夫黒といいました。
 わざわざ岩手から一緒に連れてきた愛馬です。
 太夫黒が生まれ育った場所が、宮城県気仙沼市にある上鹿折(かみししおり)という場所。
 (注:岩手県の千厩産など諸説あり)
 今回訪れた源氏ノ滝のある場所こそ上鹿折なのです。
 だから太夫黒から源氏ノ滝と呼ばれるようになったのでは。 
 
 どうです。 つながったでしょう。
 残念ながら太夫黒は合戦で負った傷が元で死んでしまい、岩手に戻ることはありませんでした。
 (こちらも四国で死亡とか諸説あり)

 源義経といえば日本人に人気のある武将のひとりかと思います。
 なかでも平泉に生活していたり北行伝説があったりと、岩手県では絶大な人気を誇る武将です。 
 岩手県史上のスーパーヒーローといってもいいくらい。
 小隊長も好きです。 北行伝説はロマンあるし、決して夢伝説ではないと考えています。
 ならば、源氏ノ滝もさぞや人気あるだろうと思いきや、気仙沼市民でさえ知らない人が多いのが現状。
 気仙沼にある実家の母親も、小隊長が言うまで知らなかったのだから 情けなかあ。

 入口の看板。
gngn3.jpg

 黄金水と金山の看板が気になるけれど、上の看板を拡大すると、

gngn4.jpg

 ちゃんと源氏ノ滝の隣に「太夫黒の蹄跡」と記されています。

 そばにある別の看板。

gngn5.jpg

 そうです。 ここは、源氏ノ滝 より、むしろ純度83%、重量22.5kgの金塊が発見された鉱山として名高い場所だったのです。
 資料館で実物を拝めるわけでもなし、そこはスルーしてさっさと源氏ノ滝へ。
 車は、入口から入って、資料館のちょっと上に空きスペースがあるので、そこに停めるか、またはそのまま林道を登って行って小さな不動尊のある空き地に停めるかです。
 林道は狭く急ですから、下に停めて、200mばかり歩いた方が気は楽。
 途中、沢に架かった一枚板を渡る必要あり。 グラグラします。 落下注意。

gngn6.jpg

 源氏ノ滝。
 画像左側は岩盤でその上が林道、右側は鵯越のような急斜面。
 斜瀑で、見ごたえ的にはそれほどでも。
 義経のような華やかさは感じられません。
 水質は抜群。 水が蒼く見えるほど。 おいしい水。
 小隊長のように飲めとは言いませんが、この水飲んでおかしくなったら、おかしくなった方がおかしい。

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 印象度  

 この滝のすぐ上、というか、連続して上にも滝が流れています。

gngn9.jpg

 不動尊のすぐ横に流れているから、不動滝と呼んでもいいような。

gngn10.jpg

 五月雨式の滝。
 景観的には、源氏ノ滝よりこちらの方がいい。

gngn11.jpg

 印象度 

 上の滝から源氏ノ滝までは一連の流れ。
 前回訪れた時にはそれほど好印象を持たなかった場所。
 ところが今回来てみると、思いのほかいい。
 派手さはないものの、じんわりと玄人受けする滝だと再認識しました。
 そこで改めて考えたのですが、この場所全体を源氏ノ滝渓谷としてもおかしくないのでは。
 上から下まで100mほど。
 源氏ノ滝だけで区切る必要がない気がします。

 「太夫黒の蹄跡」を探しましたが、どこやら分からず。
 こっちにも看板付けてほしい。


                                 不明沢 → 鹿折川 → 気仙沼湾




 
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  1. 2015/12/05(土) 22:45:33|
  2. 気仙沼市の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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