南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

盗人滝

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 宮城県 大崎市の滝


 いつになってもグダグダの滝見隊。
 一関市に9時半集合と連絡していたにもかかわらず、3名揃ったのが10時を大幅に過ぎてから。
 仕事が休みになると、途端に時間感覚がラテン系になっちまう隊員たち。
 「いくらなんでも1時間近く遅れるとは、あんまりじゃあござんせんか?」
 「グダグダ怒るなって。たかが遊びなんだから。」
 「グダグダなのはおめえらだっちゃ。 程度があんだろうがよ、程度が。」
 一触即発の緊張感をはらみつつ、    なんてことはなく、ようやく一関をグダグダ出発した滝見隊でございます。

 今回の目的地は、宮城県大崎市にある 盗人滝。 大きな滝で、宮城県では知られた滝です。
 位置的には、鬼首の北東部。 山をそのまま登って行けば、秋田県湯沢市に通じる国道398号線に出ます。
 
 盗人滝 (ぬすびとたき。 小隊長は、ぬすっとだき だと思っていました) は宮城十名爆のひとつ。
 盗人滝のある鎌内沢には、さらに上流に 段々滝 というのもあって、これも大きな滝らしい。
 滝見隊にとって北上川の西は完全アウェーの土地。
 バイクだと行くまでが大変で、それから滝探しをするような余裕はなく、知られた滝を見に行くのが精いっぱい。
 今回だってグダグダしているうちに時間が過ぎて、とても源流部にある段々滝まで登ることはできません。

 県道248号線、といってもダートの山岳林道を走り、滝の表示板までやって来ました。
 なんと、自宅からここまで要した時間が5時間。 なんたるこっちゃ。

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 実は、小隊長が滝探しを始める数年も前に、気仙沼隊員はこの地にやって来ていたのだとか。
 気仙沼隊員は隊では最も経験が長く、若い時から東北中をバイクで走り回り、有名滝はあらかた見ています。
 しかし、その時ストックした滝画像は 東日本大震災の大津波で流され、すべてパー。
 ここに来る前日、「どんな道具を持っていったらいいんだべ?」 と尋ねたら、
 「あんまりあちこち回ったんでどんなところを通ったか忘れた。」 とがっかりさせる答え。

 それがこの分かれに着いた途端、
 「思い出した! 盗人滝までなら沢登りの装備だけしかいらない。 ザイルいらない、メットもいらない、メシもいらない。」
 「なんでここまで来て思い出すんだ。行く前に頭ん中かっぽじって思い出せよ。こっちはバイクにフル装備乗っけて来たのに。」

 分かれ道の空いたスペースにバイクを停め、沢登り用に着替えをしました。
 入口から入ってしばらくすると、川に突き当たって道は消滅。 これより先に道はなく、あとは沢登り一辺倒です。

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 すぐに現れた堰堤。 あ~あ。
 
 小隊長、堰堤が嫌いです。
 景観上、ということもあるけれど、大きな理由は、登るのがやっかいだから。
 堰堤がいくつもあると、体重があり、足の短い小隊長にとってはハンデ。 疲労が溜ります。
 自然にできたものなら納得して高巻きするけど、なんで人の作ったものまで越えなきゃなんないのか。
 こういった造作物を作るのなら、せめて下流側に鉄バシゴを設置しといてほしい、と憤慨するのであります。

 幸いこの堰堤はそう高さがないので割と簡単にへりを登ることができました。
 が、その上が目の前も見えないヤブだらけで、川に戻るまでが一苦労。

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 川の景観。
 深場を避けて通れば、せいぜい膝までの水深。
 傾斜はほとんどなく、巨岩もなし。
 こんな川に大滝があるなんて想像し難い雰囲気。
 倒木が少々あるものの、問題となるほどのことはなく、ジャブジャブと進むことおよそ30分。

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 この奥で滝音がします。 そばに近付くまで滝の姿は見えません。
 谷を右に回ったとたん、

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 出たあ! でけ!
 落差20m。横幅もそれくらい。 さすが宮城十名爆だけのことはあります。
 1枚の巨大岩盤を数条の流れになって水が落ちています。
 押し出しの強さ、ハンパではありません。 圧倒されます。

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 向かって左側の流れ。

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 中央部。

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 左側。

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 岩場はヌメるので、写真撮りは注意が必要。
 小隊長は滝の正面から撮ろうとして、2mくらいの岩場から滑り落ちました。
 落水したものの、無事。 幸いカメラも無傷。

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 滝壷があったようですが、巨岩に埋め尽くされています。
 滝壷あったら、もっとカッコ良かった。
 1個の大きさが数mもある岩なので、我々だけではどうにもならないシロモノ。
 どうにかならないか、と考える方がアホですけど。

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 他のブログを見ると、岩盤を覆いつくすように水が流れ、大瀑布になっているものもあります。
 それから見ると、今回はかなり水量が少ない。
 怒涛逆巻くように流れ落ちる様も見たかったですが、そうすると川の水かさが増して歩行困難にもなるし、どっちもどっちといったところ。
 水量あろうがなかろうが、大物の存在感がビシバシ伝わって来る、風格ある滝です。
 
 印象度は    水量あったら花マルでしょう。

           
                        宮城県大崎市   盗人滝   鎌内沢 → 荒雄川(江合川) → 旧北上川



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  1. 2015/08/21(金) 21:55:10|
  2. 大崎市の滝

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小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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