南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

十二神山の高滝 

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 宮古市内の滝


 起床して外に出たら空気が違う。 温度が低い。
 それまでの 「さあ今日も朝からガリガリやっちゃるけん、覚悟しとってや」 モードの天候から、いきなり 「すんまへんなあ。 今日から秋にしまっせ」 モードに変わっていました。
 おかげでこちらは着替え用に長袖シャツやらブルゾンを引っ張り出したりして朝からドタバタ。
 それというのもバイクで遠出するため。
 気温が25℃を下回るようになると、半袖では無理。長袖に上着を着こまないと 走っているうちに身体が冷えてきます。

 岩手県宮古市。
 本州最東端の魹ヶ崎がある重茂半島をぐるっと1周してきました。
 
 出がけは曇って霧雨状態だったのが、大船渡でニーハオ隊員と合流したときには本降りに。
 「なんだなんだ、この前の二の舞になるんじゃねーべな。」 と不安げな気仙沼の滝バカ。
 前回、大雨の中を岩手県奥州市の山の中でヤブコギしたことが頭によぎります。
 あの時は本当にヤバかった。
 行き来が遠いし、雨だし、風だし、ルートがないし、虫の大量攻撃だし、コケたら即死亡の崖だし、始めから終わりまでヤブコギ。
 「もしヤブコギするようだったら、帰っかんね。」 と釣り師。
 「大丈夫だあ。そんなのないから心配すんなって。」 と、行ったこともないくせに安請け合いする小隊長。

 実際、今回の場所は初めて。
 魹ヶ崎へは2回ばかり行ったことがあります。
 しかしその近くにあるという滝へはまだ1度もありません。 あるということすら知りませんでした。
 ネットで発見した滝です。 川は分かりますが、滝の位置がどの辺なのか行ってみないことには何とも。

 幸いにも釜石市を通過する頃には雨ゾーンを抜け、それより北部ではほとんど降っていませんでした。
 ずっと雨具を着込んだままだったので、道の駅山田に入りようやく脱ぎました。
 周囲の客は全員夏着なもんで、我々4人だけレインギアというのはちょっと異様に映ったかも。
 脱いだからといって、風体の怪しさに何の変わりもないんですけど。

 重茂半島のほぼ中央部に 半島では最も高い731mの十二神山という山があります。
 西側は山田町、東側は宮古市になります。
 山頂付近に薬師如来の像があり、それを取り囲むように十二神が祀られていたところからその名が付いたという話。
 現在は山頂部に自衛隊のレーダー基地があり、一般の登山は禁止。

 十二神山の東側、つまり海に向いた山麓に重茂川が流れ太平洋に注いでいます。
 目指す滝はこの川にあります。
 滝見隊は今回半島の南側、山田町側から入りましたが、蛇がのたうちまわっているような細い道。 迷う箇所もあります。
 後から検証したら、宮古市の北側(豊間根地区)から入った方が道幅があり進路も分かりやすく断然楽です。

 北側から入った場合、県道41号線上を走り、魹ヶ崎(姉吉地区)に向かう3kmほど手前、十二神自然観察教育林という場所へ入って行きます。 重茂漁協の大きな建物を過ぎたらすぐ右です。 
 入ればダート道。たぶん普通車でも問題ありません。

 重茂川に入ってすぐに現れた滝。

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 滝の下流にある岩が邪魔して、下からは撮れず。
 いい滝です。 もうちょっと落差あれば。 水質は普通にきれい。
 印象度  


 そして狙っていた滝が出現。
 林道の際にあり、思いのほかあっけなく到達しました。
 沢登りや崖の昇降もあるかと装備を持参して来たのですが、まったくの杞憂。
 見るのに何の苦労もなし。 ヤブコギ無し、沢登り無し、運動靴でOK。
 重茂川に注ぐ支流に掛っています。
 これが十二神山の高滝です。

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 手前が林道。
 ちょっと奥に滝が見えます。

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 なるほどの高さ。
 高滝 というだけのことはあります。
 あるサイトでは15m、別のやつには30mと載っていました。
 小隊長の見立てでは、やはり15mくらいか。
 三陸沿岸でこれだけの高さのある滝はそれほど多くはありません。

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 水量は少ないです。多ければ迫力が段違いなはず。
 急角度の断崖を細かく岩に当りながら落下しています。
 
 滝としての存在感がもうひとつ。
 滝を中心とした世界観も不足気味。
 何故かと考えたら、この滝は形成されて比較的新しいからなのではないか。
 長い間流れ続けていたら、いくら水量が少ないといってもそれなりに流れの道筋がついて、岩は丸くなり、凹んで来るものです。
 それがこの滝にはありません。
 岩盤にはまだ角があります。 下には滝壷もありません。
 
 出来たてではないにしろ、まだ若い段階。
 滝らしい滝になるには、まだまだ長い歳月が必要かと思われます。
 岩盤がもろくなり崩壊してしまう滝があれば、新たに誕生する滝もあります。
 永~~い目で見ていたら、いつかは誰もが驚くようなりっぱな滝になるはず。
 それまで人類は生きていられるかどうか。

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 わざわざ遠くから見に来られても損はない滝だと思いますよ。
 印象度    水量あれば +1。


 さらに上流へ行くと、

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 いいですねえ。 雰囲気あります。 世界観あります。
 上流の堰堤が目に入るのがマイナスポイントですが、古びて苔むしているためそれほど気になりません。
 印象度  

 さらに上流の滝。

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 尺イワナが潜んでいそうな広い滝壷が特徴。 これもいい滝。
 印象度  

 次回、同じゾーンにある、「千古の森」 に続きます。

           岩手県宮古市 重茂半島           高滝沢 → 重茂川 → 太平洋



 
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  1. 2015/08/08(土) 23:15:27|
  2. 宮古市内の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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