南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

大沢 幻の滝はあるのか? 2

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 大船渡市の滝                               大沢渓流


 お昼時間も過ぎ、そろそろどこかでメシにしないとガス欠になっちまう。
 そう思いながら歩いていたら、4人が車座になれるちょうど手ごろな明るい場所に出ました。

 何とそこに枝沢があったのです。
 過去2回この横を通り過ぎていたはずなのですが、その時は沢があるなんてまったく気付きませんでした。
 沢の水量自体が少なく、合流点に岩石が大量に堆積しているので、沢から流れ出た水が石の隙間に飲み込まれ、見た目沢があるようには見えなかったのです。
 さらに草木に邪魔され沢全体が見えなかったのも原因。

 今回は、何ものにも邪魔されず、沢の全貌があらわになっていました。
 険しい斜面に沢があり、ほぼ一直線上に黒岩に向かっています。
 (五葉山は遠くから見ると、山頂がラクダのコブ状になっています。北側のピークが本当の山頂で、南側のピークが黒岩)
 水は流れるというより転がり落ちるといったほど急峻な崖です。
 下から眺めただけで4つか5つぐらいの滝が確認できます。
 雨が降って水量が増せば、まちがいなく連続した滝になるでしょう。

 画像は下に行くほど上段になります。

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 「幻の滝ってこれじゃあねえのか?」
 「おそらく。たぶんな。でも上に登ってみないことにはまだ何とも。」

 とりあえず、ここで沢を仰ぎ見ながらの昼食となりました。
 沢の水で湯を沸かし、カップラーメンをすする奴、味噌汁作る奴、コーヒー飲む奴、胃薬飲む奴、いろいろです。

 休憩した後、いよいよ滝登りにとっかかることにしました。
 沢は岩盤と巨岩で構成されていました。 滝の途中には洪水で転がり落ちたであろう浮き石多数。
 手掛かりが多いため、登るのにそれほど困難はありませんが、滝の上を直攀するので危険が伴います。
 隊でもっとも身の軽い気仙沼隊員が先導し、足が短くガタイのある小隊長が最後尾に付きました。
 「死ぬかもしんねんだから、冗談でも浮き石踏むなよ。」と念を入れて忠告。

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 画像では何ということもないように見えるかも知れませんが、その場に立っていられないほどの急角度です。

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 ここはさすがに直登は無理で、縁を高巻きました。

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 滝の中央に浮き石、というかでかい岩石。
 こんなのが落ちてきたら命がいくつあっても足りません。

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 浮き石があちこちにあるので、恐い。
 「踏むなよ、踏むなよ。」といえば、本当に踏んでしまう連中だから、それも恐い。
 俺ら、だちょう倶楽部か。

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 これらの滝は全部繋がっています。 
 とんでもない長さ。
  いっぺん雨後の水量のある時に見てみたい、ったって、なかなか来れるような場所じゃないし。
 高度的にも、沢の出口から300m以上はゆうに登っています。しかも直登。
 体中ガクガクで、日ごろの運動不足の影響がモロに出ます。
 滝を登る途中、下を見るとガクブルの高さ。上を見ればのけぞる高さ。
 
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 滝が始まる最上段まで到達。
 一歩踏み外したら沢の終点まで一直線に転がってバラバラ死体になるんじゃないかと思うほど。
 やったという達成感より、ここをどうやって降りるかで不安いっぱい。

 結論をいえば、ここが「幻の滝」 でほぼ間違いないだろうと考えます。
 ほぼ、と云うのには理由が。
 
 沢を降りてきた時、誰一人無事ではありませんでした。
 「肩抜けた!」 とニーハオ隊員。ま、オーバーですけど、ザイル降下するときやったらしい。
 「目に何か入って開けてらんねえ!」 と滝バカ。
 接吻するほど近付いて 目玉をのぞきこんだら羽虫のような生き物が。
 釣り師は、渓流足袋を脱いだら靴下がまっ赤赤の血だらけ。岩で打ったらしい。
 小隊長はといえば、膝がガクガクして力が入らず、降下中2度足が攣ってしまいました。
 膝を曲げると、途端に太ももの裏が攣りそうになります。
 何を今さらですが、ホントに我々はどうしようもないヘタレ軍団です。

 よって、 「撤退すっぺ。」 ということになり、本流最上部まで登る計画を中止せざる得なくなったからです。
 したがって、この沢の滝で「幻の滝」は確定したとはいえません。
 まあ十中八九この滝だろうとは思うんですけど、あとで本物の幻の滝が出てきたら恥かくからな。
 近いうちに本流を源流まで登り、必ずリベンジしてやるぞと決意して五葉山を降りることにしました。
 
 印象度は  
 
 また来るからな、待ってろよ五葉山。

            岩手県大船渡市             不明沢 → 大沢 → 鷹生川 → 盛川



  
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  1. 2015/04/30(木) 21:34:09|
  2. 大船渡市の滝

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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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