南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

東 滝 ( 古 滝 )

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                            陸前高田市の滝                (大船渡市側から見た氷上山)            

 

 大船渡のニーハオ隊員から驚くべき情報がもたらされました。
 氷上山の中腹に大きな滝がある、というのです。
 氷上山は地元も地元、毎日眺めている山です。
 当然、もう入る所がないくらい入っています。

 「実際に見た人の確かな情報だから、絶対間違いないって。」
 「場所は分かるのか?」
 「ちゃんと聞いてるから心配すんな。川原川の支流か枝沢らしい。」
 「川原川だったら、全部潰してるぞ。」
 「ところがどっこい、隊長が入ってない場所がまだあって、どうやら滝はそこにあるらしい。隊長が以前から探してた滝っつーのがこれじゃないのか?」
 「ホントなんだべな。 なんつーこった !!」

 思い返せば数年前。
 高田市内のとある施設でそれまで見たことのない滝の写真に出くわしました。
 存在感のある押し出しの強い滝で、氷上山麓の 「不動滝」 とあります。
 陸前高田にあるこれまで見てきたどの「不動滝」ともあきらかに違います。
 氷上山中には滝山不動滝が存在しますが、もちろんまったく別物。
 施設の従業員に尋ねても、それがどこにあるのか誰も知りません。
 客として来訪した誰かが飾って行ったものらしいのです。

 それからはその不動滝が何処にあるんだろうと氷上山中ウロウロしましたが見つけることができずにいました。
 心の中のモヤモヤが晴れぬまま今日に至っていたのでした。
 もし情報の滝がその不動滝なら 、小隊長的には大ニュース。
 これは何としてでも行かなければ収まりがつきません。

  ニーハオ隊員が我が家に到着するのを待って、さっそく出発。
 「せっかく大船渡から来たっつうのに、お茶も出さねえのかよ。」
 「飲みたいのなら途中の自販機で買ってやっから、早よ行くべ行くべ。」
 滝が逃げるわけはないのに、何故か気が急きます。
 
 場所は同じ市内で目と鼻の先。
 どうしてこんな所が今になるまで分からなかったのか?
 ひとつには、林道付近に沢がなかったため、まったくノーマークだったこと。
 沢自体も水量のない小沢。
 もうひとつは、小隊長が地元っ子ではなかったからだったのでは。
 もし地元で生まれ育ったのなら、いちいち探すまでもなく子供の頃から知っていたに違いありません。
 それにしても、俺はなんちゅうヌケ作なんだと自戒。

 岩手県陸前高田市高田町大隅地区。
 大隅は非常に範囲が広く、氷上山中腹部の大部分がそうです。
 誰も住むことがなかったので、細かく地名を分ける必要がなかったのでしょう。
 だから地名だけだと地図を見てもさっぱり分かりません。

東滝

 大震災後は重要な幹線道路と化した高田の農免道路に面して、サンビレッジというドーム型の体育施設があります。
 その近くに大隅仮設住宅へ入っていく横道があり、三陸自動車道をくぐってそのまま登っていくとダートの林道に変わります。
 松林の間を抜けてさらにしばらく登っていくと、突然道の横にドンッといった感じで滝が現れます。

azm01.jpg

 「おおおっ!」 思わず声が出ました。
 すばらしい!  まさにびっくりな滝です。
 ひさしぶりに見ごたえある滝に出会えました。
 むろんweb初登場。
 何でこれが初登場なんだか分からんくらい堂々とした滝です。
 まさかこんな近い場所にこんなすごい滝があったとは。
 できないけれど、床の間に置き物として飾りたいほどのまとまり感と存在感。
 水量の多い中央の流れは直瀑です。

azm02.jpg

azm03.jpg

azm04.jpg

 滝の横に鎮座する不動明王像。
 当然、「不動滝」 はここから付いたわけですね。
 でもそれは正式名称ではないようです。
 滝の前に名を書いた標柱が建っています。
 それによると、正式名は 「東滝」 または 「古滝」 という。
 ( 「古滝」の文字が剥がれ、「占滝」 に見えました。 岩手内陸にある 「たろし滝」のように、昔は滝の流れで作物のデキを占っていたからでは、と一瞬早とちりしてしまいました。) 

 ともあれ、この不動像を見て、あの施設にあった滝の画像にに間違いないと確信。
 長年のモヤモヤが一気に晴れた瞬間です。胸のつかえがストンと落ちた感じ。

azm06.jpg

 画像下の方にも小さな不動明王像が見えます。

azm07.jpg

 滝の上にある松の大木も風情を醸し出しています。
 環境的には申し分ありません。

azm08.jpg

azm09.jpg

 雰囲気のある滝。 水質良好。
 ここだけで滝を中心とする世界を造り出しています。
 滝の背景もいい。
 道路が滝を見上げる位置にあることも効果的です。

 欲をいえば、もう少し道の奥にあったらとか、滝壷がもっと深かったらとか、もうちょっと苔がほしいとか、ないわけじゃあないですが、もうこの現状だけで十分過ぎるほどすばらしい。

 信仰の対象にされている滝ではあるけれど、ここ数年放置されているようで、雑草がはびこり、その点が気がかりではあります。
 我が家からだと 距離的には 大滝小滝より近く、暇があったらすぐに来れそうです。

 林道を行くのは、真っ赤なフェラーリでは無理でしょうけど、軽の4WDなら無問題。
 普通車でもまず大丈夫でしょう。
 枝道があちこちにあります。ご注意。
 小隊長のようにねじくれた性格ならともかく、素直に道なりに登っていけば行き着くはず。
 たとえUターンできなくても、そのまま登って行けばやがて全面舗装の氷上山林道にぶつかります。
 そこから左に行けば玉山温泉から竹駒町に出るし、右に行けば大船渡との境界あたりの国道45号線に出られます。
 出るまでかなり距離がありますけど。
 

 印象度は、  

 いやあ、えがったなあ、と満足感いっぱいの滝でした。

                                   陸前高田市    枝沢 → 川原川 → 広田湾



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  1. 2014/09/27(土) 22:22:02|
  2. 陸前高田市の滝

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小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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