南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

オガセの滝

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                                                                    遠野市の滝


 岩手県遠野市と釜石市を結ぶ笛吹峠線の近くにある オガセの滝 へ行って来ました。
 オガセの滝 の上流にあるという2つの滝を見るのが目的。
 情報源は 『 不思議空間「遠野」 』というサイト 。
 これを見るまではオガセの滝の上流にもさらに滝があるとは知らぬ存ぜぬ状態。

 滝見隊はこれまで2回オガセの滝を訪れています。
 2回ともオガセの滝のすぐ上で引き返しています。
 まさかその上にも滝があろうとは.。これこそ うかつ。

 まずは幼稚園児の我が子が描いた、周辺概略図をご覧ください。
 
 スンマセン。ウソです。そんな小さな子はおりません。
 ホントは小隊長がペイントで描きました。あまりにヘタクソなもので。

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 上面が北です。県道35号線、大槌街道と河内川を表しています。
 左が遠野市街地へ向かう下り坂。右方向が釜石市鵜住居地区に向かう上り坂、峠はもうすぐ。

 オガセの滝に行くには、道路沿いにある笛吹不動尊の裏から崖を降りるのがいちばん手っ取り早い方法。
 滝見隊は不動尊の向かいにあるわずかなスペースにバイクを並べて置きましたが、軽乗用車がやっとの広さ。
 カーブの途中で、車を停めるのは少々無理があります。
 滝から戻ってきたら道路側のドアがそっくり無くなっていた、なんてことになりかねません。
 道路は完全舗装路。とにかく狭く曲がりくねっているため、路上に停めるなどもってのほか。交通量も意外にあります。
 数百m下に広い待避所があるので、そこに駐車して歩くのがもっとも安全策だと思います。

 その待避所にある滝。
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 黒々とした岩盤を静かに流れ落ちています。
 水量がありません。いつ来てもありません。
 それさえあれば、落差・角度ともあり、かなり見られる滝になるはず。
 落石防止ネットを支えるワイヤーが滝の前にあり、どうにも邪魔くさい。

 さて、不動尊からは急斜面、というより崖を河内川まで降りて行きます。100mくらいの高低差でしょうか。
 渓流釣りなどが入っているようで、踏み跡があります。
 が、崖です。 マジヤバです。 細心の注意を払って降りましょう。
  
 河内川の河畔まで降りたら、数m下流の対岸に枝沢が流れていますから、河内川を渡ります。
 岩場で結構な流れ。長靴必携。それ以上は無ければ無いで大丈夫。でも増水期なら渡河できないかも。

 そこから枝沢沿いに登っていきます。 道はありません。
 オガセの滝の滝下までは比較的楽に登って行けます。

 これが オガセの滝 です。
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 とりあえず オガセの滝 は後にして、画像向かって左側の急斜面を登り上流を目指します。
 ガレ場で浮き石が多く、ここも注意が必要。
 我々は今回3人編成。縦列隊形では下の隊員に岩が当たる危険があり、横に展開して登りました。

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 オガセの滝 のすぐ上の滝。
 ちょっとした踊り場があり、すぐオガセの滝になります。
 だからオガセの滝の一部としてもいいのかもしれません。

 実はこれまで2回ともここでUターンしたのです。
 ここで食事を摂り一服していたら、これ以上登る気力を失いました。
 初回は下流からヤブコギ三昧で登って来たし、2回目は他の沢で滝探しした後で、余力がありませんでした。
 水量はないし、傾斜もなくなるしで、よもやこの上にまで滝があろうとは思えなかった、というか、思いたくなかったというのがホンネ。
 しかし、今回はここ一本に絞って来ていたから、気力・体力十分。
 
 オガセの滝から上は、傾斜は無くなるけれどもヤブコギが始まります。
 が、何ということか、ものの数分も歩かないうちに件の滝に出くわしてしまいました。
 我々は過去2回とも、ほんの目と鼻の先にある滝に気付かず、メシを喰らってハイさよならをしていたわけです。

 まずは枝沢と思われる出会いの滝。
 笛吹不動奥の滝。

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 『不思議空間「遠野」』にも書かれていた通り、ほんとにオガセの滝 に似ています。
 ミニオガセです。 印象度 

 そしてこの場所から本流?と思われる沢を見ると、笛吹細糸の滝 が流れています。
 
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 岩の隙間を縫って流れ落ちる窮屈な滝。 印象度  


 笛吹不動奥の滝 と 笛吹細糸の滝 は『不思議空間「遠野」』の管理人様が命名したもの。
 こういうことは先取特権でアリだと思っています。
 いにしえより地元の人々に名前を呼ばれている滝なら、勝手に別の名を付けるのはどう考えてもモラルに反しますが、今まで名前を付けられず放っておかれた滝であれば、いち早く名前をつけて公表した者が命名権を得るのは、妥当なことなのでは。 
 付けないことには呼び方にも困る訳で。
 「ほらほら、あすこの滝。」
 「ああ、あれか」 って、2人の思っている滝が全然別の滝だったりして。
 そうならないためにも固有名詞は必要だと思います。
 だいたいこの世に、日本滝学会・滝名認定部会 などというものは何処を探しても存在していないわけですから、名前のない滝を発見したら早い者勝ちで命名して公表すれば、それを公式名称にしても構わないのではないかと。
 滝は宗教関係者や渓流釣り意外、あまり社会生活とは関わりがなく、それゆえ名前のない滝が多過ぎます。
 ただ、命名するのであれば、その滝にふさわしい名前をつけてほしいものです。
 「那智華厳袋田の滝」と付けられた滝があったので行ってみたら、またいで登れるくらいの落差しかなかった、というのじゃお話になりませんからね。

 さて、我々南三陸滝見隊は過去の失敗を汲んで、万全を期す意味で、これらの滝の上流にまで踏み込み滝を探しました。
 その結論。 これ以上上流には滝は存在しません。

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 傾斜が緩くなり、岩が消え、水量が無くなり、湿地になります。

 源流部からオガセの滝 まで戻ってきました。

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 高滝で水量少なめ。幽玄な印象の強い滝です。
 ただし対岸に峠道が見え、車の通過音が聞こえるのが玉に傷。
 河内川本流にあればどんだけ迫力があったでしょうか。

 「オガセ」と付く滝は岩手県内いくつかあるようです。
 流れる形状から付けられた名前のようですね。
 ちなみに南三陸では、「おがる」という言葉があって、「大きくなる」の意。
 「おがせ」は「大きくさせろ」の意になりますが、「オガセの滝」とは無関係だと思います。

 最後に オガセの滝のある枝沢の合流部近くにあった河内川本流の滝。

ffmo13.jpg
 斜瀑でこれといった見どころがありません。
 水量だけは豊富。 
 
 これより上流は未踏。
 水量・傾斜・地質からみると、必ずや滝があるに違いないと踏んでいます。
 道は一切ないので、秋、木の葉が落ちた頃を見計らって攻略予定。
 あくまで予定です。
 そう考えながら、未だに攻略できずにいる沢の何と多いことか。

                                          枝沢 → 河内川 → 猿ヶ石川 → 北上川




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  1. 2014/06/22(日) 22:21:22|
  2. 遠野市の滝

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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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