大船渡市三陸町の滝
春はまだ先だというのに、もう滝壷に転落したバカがいる。
どんなマヌケ面をしているのかいっぺん顔を見てみたい、と鏡でおのれの顔をまじまじと見たばかりの小隊長でございます。
いやあ、滑る滑る。とんでもなく滑りまくりの沢でした。
普通のゴム底靴では沢を渡ることすらできず、スパイク付きはなおさら。フェルト底ならよかったのに、あいにくそこまで頭が働かずにこの体たらく。
くそ、持ってくるんだったと思っても、後悔先に立たず。
こんなに滑ってたんじゃ、これが受験ならいくら金があったって追いつかんべなあ。
大船渡市三陸町には、雄雌ペアの滝が2か所あります。
1か所は、綾里不動にあり、今回はもう一方の泊川の方へ行ってまいりました。
単独行です。
これまで何度か登場している滝です。
どうして選んだのかといえば、行きやすいから、のただ一点しかありません。
この時期、山にはまだたんまり雪が残り、車にしろ人体にしろハマッたらヤバそうですけんね。
体力には人一倍自信のない小隊長ゆえ、まだまだバイクには跨る気がしませんです。
車でそばまで行けるし、歩く距離もほんのわずか。
まずは位置から。

国道45号線沿い、道の駅「さんりく」から大船渡市市街地方面へ向かい、300mほど進むと海岸方面へ下りる脇道があるので、左折。そこから約1kmほど道なりに下って行きます。
大船渡中心部からなら、三陸道の新三陸トンネルを抜けて500mほど走った辺りで右折。
示した距離はかなり大雑把です。

この赤い鳥居が目印。下りてくると道路脇の左側にあります。
ここまで完全舗装。すれ違いも大丈夫。
この少し上の向かい側に駐車できるスペースがあります。
鳥居の横にも水量の僅かな滝が流れていますが、雄滝は道路を挟んだ向かいの崖下に流れています。
看板・標識などはありません。
ゆっくり走って行けば、車窓からも覗きこめます。
万一鳥居を過ぎてしまっても、少し下に定置網の広い干し場があるので、そこでUターンできます。
沢に降りるには、一応どこからでも下りることは可能ですが、安全策としては、滝の上流から沢を横断することなく右岸側の杣道に回ることができます。

泊川の 雄滝 です。
降水量の少ない時期でも、滝の水はこの通り十分あります。


見た目きれいな水。
ただし、やたらぬめりがきつい。
上流に民家や処理場、三陸道が工事中のせいかもしれません。
すぐ上に道路があるため、ゴミの散乱が目に付きます。
ポイ捨てやめてほしいなあ。
滝の上にある水道の黄色いタンクも目障り。
滝そのものはとてもいいのですが、かなり残念なロケーション。
逆に滝の前の倒木はいい雰囲気出してます。
雄滝から杣道を100mばかり下って行くと、雌滝 が現れます。


雄滝と規模的には同じくらい。
雰囲気はこちらの方があります。


道路から離れているためゴミもありません。
ついでに、雄滝上流部にあった小滝。

それまで滑らないように気を張っていたのが、ここで一瞬の気の緩み。
小滝だと思って見くびったのがアダ。
あっ、と思う間もなく撃沈です。
家人に発見されれば何を言われるか分かったもんじゃないので、悟られないように自宅に忍びこみ、濡れた衣服を洗濯機に放り込み、乾いた衣類を着込むまでが、川を渡るよりはるかにスリルとサスペンスでございました。
大船渡市三陸町越喜来 泊川 → 越喜来湾
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- 2014/03/09(日) 17:49:04|
- 大船渡市三陸町の滝
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