南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

気仙川の白鳥たち

道草・寄り道・油売り


 陸前高田市を流れる気仙川には、毎年冬になると100羽前後の白鳥達が飛来していました。
 東日本大震災によって、その数は急減しました。
 それでも少しずつ数は増えてはきているようです。

DSC07100.jpg

 この日数えてみたら40羽ほど。

 白鳥が減った理由はいくつか考えられます。
 ひとつは食糧の調達が難しくなったこと。
 餌場になっていた平野部の田んぼが津波でほぼ壊滅したのと、川の上流にまで津波が押し寄せ、水草を根こそぎえぐり取ってしまったためです。川底は赤土だらけになってしまいました。
 現在、餌場になっていた田んぼは整備中だし、川底にはまだ水草が繁殖しているようには見えません。

DSC07092.jpg

 そして羽を休める場所が少なくなったこと。
 ねぐらにしていたため池は埋め立てられ、川は赤土の土砂が堆積して水深が浅くなり、淀みが消えたし、アシの茂みもなくなりました。
 周辺では復興の工事が本格化してきて、重機の騒音やダンプが絶えず行き交い、人間でも落ち着いていられる環境ではなくなっています。

DSC07086.jpg

 さらに、気仙川の周辺から住居が消失してしまったのも原因ではないでしょうか。
 川沿いに住宅が並んでいた時には、毎日誰彼となく白鳥に餌をあげに来ていました。
 鳥インフルエンザで騒がれていた時でさえ、あたりを気にしながら餌を撒く人がいたものです。
 でも遠く離れた仮設住宅に移ってしまうと、わざわざ川まで来て残飯をあげる人はさすがに減ってしまいました。

DSC07059.jpg

DSC07064.jpg

 人が来ないわけじゃあありません。平日だとどうかわかりませんが、休日にはけっこう来ているようです。

 白鳥は優美な姿でおっとりした性格だし、人にもなつくので、とても愛されています。
 白鳥が群れて浮かんでいるのは冬の気仙川の風物詩ですから、白鳥の少ない気仙川というのは寒々として寂しいものがあります。
 これから気仙川の復興が進めば、徐々に飛来数が増えてくるはず。
 またそうあってほしいと切に願っています。

DSC07096.jpg

DSC07098.jpg


                                      岩手県陸前高田市 気仙川


スポンサーサイト
  1. 2014/01/17(金) 19:55:47|
  2. 道草・寄り道・油売り

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (148)
巨樹・古木 (73)
野の花々 (35)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (20)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (2)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (7)
奥州市胆沢区の滝 (7)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (6)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (82)
住田町の滝 (103)
大船渡市の滝 (91)
大船渡市三陸町の滝 (62)
陸前高田市の滝 (121)
気仙沼市の滝 (26)
南三陸町の滝 (15)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (13)
大崎市の滝 (2)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する