南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

右往左往 種山の滝

                                       奥州市 江刺区の滝


 奥州市江刺区、遠野市、住田町にまたがる種山ヶ原。
 宮沢賢治 『風の又三郎』 の舞台となった場所でもあり、物見山近くには又三郎の像が、道の駅には彼の歌碑があります。
 天気の良い日は岩手山まで望め、すがすがしい気分になります。
 広々とした草原を風が吹き渡り、空に抜けて行く様子は、小隊長も大好きな光景です。

 高原の東側(遠野市)と南側(住田町)には著明な滝や大きな滝がいくつかあります。
 藤沢四十八滝や、雄滝・雌滝、広沢大滝などなど。
 ところが西側、江刺側にはこれといった滝が見当たりません。
 
 滝見隊では、過去何度かこの台地状の山に滝探しに入りました。
 滝がない訳ではないけれど、やはり見ごたえのある滝は発見できずじまい。
 すべての沢に入ったわけではないので、まだどこかに人知れず大きな滝が流れている可能性がないわけではないでしょう。
 可能性としてはとても低いと思います。
 しかし、滝探しはギャンブルと似たようなところがあって、宝くじとかパチンコや競馬と同様、とにかくやってみなけりゃ当たりません。
 そう考えた滝見隊、性懲りもなく今回再び種山に突撃と相なった次第。


 ところがところが、結論から先に言ってしまえば、滝探しはほぼ失敗に終わりました。
 滝はあるにはありました。
 が、小滝ばかりで、物理的に滝であるという以外目を引きつけるような存在感のある滝はひとつも見つけられず。

 一応2コばかり載せますが、これだけでは埋められないので、『道草・寄り道・油売り』風な体裁にします。

DSC06398.jpg

 遠野市角出沢にあった滝。
 幅はありますが落差が小さくて見栄えがしません。
 広い滝壷をそなえ、雰囲気の良い景観。
 水質は平均レベル。
 印象度  

                              角出沢→外山沢→小友川→猿ヶ石川→北上川


 五輪峠を越え、奥州市に入って再び種山を登り、発見した滝。

DSC06400.jpg

 沢の名は不明。かなり源流部に近い場所です。
 水はとてもきれいです。
 重なった大岩で構成された小滝で、滝壷は無し。
 あまり見どころがありませんでした。
 印象度  

                                  不明沢→山本川→人首川→北上川


 入渓した沢はこれだけではありません。
 他にも遠野市側・奥州市側の何本かを登ってみましたが、ことごとく敗退しました。

DSC06393.jpg

 こういった林道だけなら気分よく走れるのですが、
 ひょいと見ると、

yamagami01.jpg

 なんてあったりして、ゆめゆめ気を抜いてはいけません。
 ちなみに小隊長に似ていますが、もちろんそうではありません。

P8110001.jpg

 暗い林道沿いにポツンと咲いていると非常に目立ちます。

P8110009.jpg

 喰えそうでもあり、喰えそうでもなし。
 見たことのないキノコ。
 もちろん取ったりしませんよ。
 南三陸滝見隊のオキテは 「とってくるのは写真だけ。残してくるのは足跡だけ」 ですから。

P8110019.jpg

 路上にいたカナヘビ。  だよね。
 あれ?ニホントカゲかな?
 どっちがどっちやら、小隊長にはさっぱりです。
 どっちにしても人に危害を加える動物ではないから、まあどっちでもいいか。

 
 とある沢での出来事。
 突然気仙沼隊員が「ウオッ!!」というような声を上げて川を指さしました。
 そこはちょっとした淵になっており、たくさんのイワナやヤマメが群れている、いまどきめったにない光景でした。
 渓流釣り師が見たら卒倒しそうな場所。
 しかし、それだけではなかったのです。
 よく見たら、あきらかに50センチはある何者かが潜んでいました。それも2匹。

DSC06475.jpg

 「な、何なんだあいつは?!」

DSC06474.jpg

 「でけえ!!!!」

DSC06478.jpg

 尾びれの前に油ビレが見えます。ということは、あきらかにサケ・マス属の何かに違いありません。
 それにしても何でこれほど大きい魚がこんな山奥の沢にいるのでしょう。
 尺イワナなんてもんじゃないです。
 「タキタロウじゃねえの?」とニーハオ隊員。
 「まさか!」
 
 「俺が捕まえる」
 いてもたってもいられなくなったのが釣り師隊員。
 川釣りはいっさいやらないくせに、巨大な魚を見て興奮度MAX状態。
 やにわに服を脱ぎはじめ、パンツ一丁に。
 しかもそのパンツがミッキーマウス柄。なんじゃコイツは。
 
 忍び足で川に入ると、そろりそろりと魚に近付いていきました。
 が、淵の深さは1m以上あり、手を伸ばしても届きません。
 釣り師隊員は、深呼吸すると静かに上半身を川に沈めていきました。
 「無理だって。」
 「逃げるよなあ。」
 
 ところが何と、魚の下に両手を入れると、ゆっくり水面に上げ始めたではないですか。
 が、魚が水面に顔を出した瞬間、いきなり暴れ、あっと思う間もなく両手からすり抜けてしまいました。
 焦った釣り師隊員は再び捕まえようとあせりまくって水面をバシャバシャ。もう後の祭り。
 どこをどう逃げたのか、騒ぎが収まった頃には淵には小魚1匹いなくなっていました。
 「おめ、あの魚捕まえてどうしようっつんだ。俺らバイクだし、帰るまでには暑くて腐ってるべよ。」
 「いやいや、何なのか見てみたかっただけだって。」

 沢の名をここに挙げることはできます。種山高原のどこかです。
 でも挙げたが最後、抜け目ない渓流釣り師たちの目に止まり瞬時に沢は荒廃してしまうでしょう。

 後に自宅へ帰り検索してみました。
 縦に(魚は頭を上にした状態で縦横を見ます)うっすら赤い線が入っていたのを確認したので、ニジマスが巨大化したもののように思えましたが、はっきりした模様がなく確実にそうだとは判断できませんでした。
 それにしてもあんなにデカいものをこの目で見たことが未だに信じられません。
  

 最後に我々は種山の大森山で果てた蝦夷の首領、人首丸の墓参りをすることにしました。

 P8110013.jpg

P8110012.jpg

 蝦夷とアイヌの関係性については未だに諸説あるようですが、同じ道の奥に生まれ育った者として哀悼の意を表す以上に、小隊長は彼らにより深い親近感を持っております。
 容姿・容貌が彼らに似ていると周りからいわれたりするからです。
 がっちりした体形(ずんぐりむっくり、と家人には言われます)
 はっきりした目鼻立ち(それぞれが勝手に存在感を主張し過ぎ、と言われます)
 濃い体毛(暑苦しい、と言われます)
 遠い昔の血が現代に蘇った隔世遺伝ではないのかと自分自身疑いたくなることもあります。
 本当のところはどうなのかは分かりませんが。




 
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  1. 2013/08/19(月) 23:10:10|
  2. 奥州市江刺区の滝

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小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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