南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

釜石 小沢の滝 1

                                           釜石市の滝


 ネットで釜石の滝をほじくっていたら、今まで行ったことのない滝が引っ掛かってきました。
 礼ヶ口という場所にある、その名も 「男滝」 と 「女滝」。
 沢があることは何度かの偵察によって知ってはいましたが、まさか滝があるとは。
 沢の名さえ分かればこっちのものとばかりに、隊員たちに召集を掛けさっそく出陣。
 
 万一滝が見つからない場合も考慮して、この日突入計画したのは6本の沢。
 どれも小さな沢ばかりだし、このところの水不足でそう大きな期待はしていませんでした。
 結果的には予想通り。6戦3勝3敗。でも5割ならまずまず。
 目を見張るような滝には出会えませんでしたが、そこそこの滝なら発見できました。

 そこで、今回から3回に分けて、釜石市の小沢の滝を紹介していきます。
 
 まずは冒頭の礼ヶ口沢の滝から。
 道路の最奥に寺院と墓があり、その上に高い堰堤があります。
 堰堤を乗り越えるまでは山道が続いていますが、問題はそこから先にありました。

 古い林道のようなものがあるにはありますが、樹木が繁茂して侵入できません。
 人間が入ったような形跡はどこにもなし。
 で、いつものように川伝いに登り始めました。
 さして大きな沢ではないので、両側から草木が沢に覆いかぶさり、しかも昨日までの雨と、この日の高温とで、あっという間に汗でドロドロ状態。額や顎から汗が滴り落ちます。

 いつものように小隊長がパイロット役で先導していくと、突然後続の隊員から悲鳴が。
 「なんだなんだ?」
 「棘刺してしまった!」と釣り師隊員。
 急斜面を降りる時うっかりタラの木につかまってしまったのです。
 この沢にはあちこちに太いタラの木があり、棘だらけなので注意しながら進んでいたのですが、それに無頓着な隊員もいます。
 「おめえ、気を付けろって言ったっちゃ。だいたい素手で歩いてるからそんなことになるんだべ。」
 「でも、あんまり暑くって・・・」
 「手のひら血だらけにすんのと汗かくのと、どっちがましかくらい考えろやボケ!」
 「どっちもやんた(嫌だ)。」
 「なら勝手にしやがれ。」

 いつもの「売り言葉に買い言葉プレイ」をしながら登って行くと、やっとネットに載っていた 「女滝」 を発見しました。

DSC06104.jpg

DSC06107.jpg

 小滝で水量もごく僅かですが、それなりの雰囲気を持った滝です。
 固い一枚岩盤の上を滑るように流れ落ちています。
 滝そのものは穏やかで落ち着いた感じがします。
 倒木や崖の崩落があり、環境的にはあまりよろしくありません。

 印象度  

 女滝の横を見ると、巨岩に穴が開いて、かつてその穴を水が流れていた形跡が残っていました。
 う~ん、その時の光景を見たかったなあ。

DSC06109.jpg


 
 ところで、ネットでは女滝の下流に男滝があったはずなのですが、我々はまったく気付かずに通って来たようです。
 小滝がいくつかあったのは確か。
 でも 「男滝」 と名付けられるような姿をした滝はどこにもありませんでした。
 岩手県住田町篠倉沢にある雄滝と雌滝のように、雌滝のほうが飛びぬけてデカイといったものはごく例外、通常、女滝より男滝の方が大きくてりっぱなことが多いです。
 じゃあ、男滝はどこへ行ったのだろう?

 我々は推理しました。
 女滝は確かにあった。ということは、女滝がある以上男滝も確実にあるに違いない。
 男女はセットものなので、単独で女滝だけ存在するとは考えられません。
 もしかしたら、男滝をUPしたWebの主は別の小滝を男滝と誤認したのじゃなかろうか?
 主だってはじめから知ってて入渓したわけではありません。
 我々が知らずに通り過ぎるほどその滝は小さなものだった可能性があります。
 Webの主は、女滝を確認した後、それ以上は登らずに山を降りています。
ということは、もっと奥に我々が期待する本来の男滝があるんではないべか?

 「どうやら本命はまだ上のほうにありそうだな・・・。」
 「ええ?まだ登るんすかあ?」
 「あったりまえだろうが。ここまで来て降りてしまったら、今度いつ登るの?」
 「今でしょ!」
 「はいはい、そういうこと。」

 そう考えた南三陸滝見隊、さらに上流へと道なき斜面を突き進みました。

 「あったあ!あれだ、あれだ!」

DSC06115.jpg

 こちらも水量はごくわずかしか流れていませんが、落差・規模・佇まい・存在感からこの滝こそ男滝に違いないという滝を発見しました。

DSC06112.jpg

 万が一を考え、水が完全に消滅した上流まで登って確認しました。めぼしい滝はありませんでした。
 つまり100%この滝が 「男滝」 で間違いありません。
 水量があったらどんだけ見事な滝になるのだろうか、と想像せずにはいられない滝です。

 印象度  

                                     礼ヶ口沢→甲子川→釜石湾






 
 
スポンサーサイト
  1. 2013/07/06(土) 19:17:37|
  2. 釜石市の滝

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (148)
巨樹・古木 (73)
野の花々 (35)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (20)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (2)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (7)
奥州市胆沢区の滝 (7)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (6)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (82)
住田町の滝 (103)
大船渡市の滝 (91)
大船渡市三陸町の滝 (62)
陸前高田市の滝 (121)
気仙沼市の滝 (26)
南三陸町の滝 (15)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (13)
大崎市の滝 (2)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する