南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

箱根不動の滝

                                         陸前高田市の滝


 画像UPしようかスルメイカ、いや違った、UPしようかするまいか、どないすんべと迷っていた滝があります。
それなりの理由があるからです。
 それを今回思いきって表に出すことにいたしやした。

 地元、陸前高田市小友町の箱根山山中にある滝です。

 箱根山は海抜448mの小さな山。
 海から近い場所にあるため、頂上すぐ下にある展望台まで登れば、三陸の海岸線から太平洋まで一望のもとに見渡せる景勝地です。
 あまり有名じゃないですが見晴らし抜群、いいところですよ。
 その山の、展望台へ続く道の途中から山道に入ったところに、知る人ぞ知る(知らない人はもちろん知らない。こちらの方が圧倒的に多い)滝があります。
 古くから名のある滝らしく、麓の観光案内板にもちゃんと描かれています。
 その名も 箱根不動の滝。

 でもこの滝は大きな問題を抱えていました。

 滝を構成する3要素は、水・岩・落差です。このどれかひとつでも欠けると滝にはなりません。
 ところがこの滝、なんと肝心な水がないのです。

P6280007.jpg

 全体像。
 杉の大木に囲まれた巨大な岩盤がそうです。
 雰囲気のある場所です。
 今にも倒れそうですが、不動の滝の標柱も建てられています。

 しかし、水の流れがまったくありません。
 ないったらない、1滴もないんです。
 「それじゃあ滝じゃねーべ。」と言われたらまったくその通りで返す言葉もありませんが、ここは地元、なんとか勘弁してちょ。

P6280002.jpg

P6280006.jpg

 本来であれば、画像中央部分を流れ落ちているはずなのに、今では雫さえありません。
 ここの流れは雨が集まった沢水ではなく、伏流水が滝になっていました。
 しかしいつの頃か地下水が涸れるか、あるいは地震によって地下水脈が向きを変え、水が消滅してしまったんです。
 滝の上流・下流とも杉の葉が堆積し、川筋さえ分からなくなっています。

P6280005.jpg
 
 かつては滝としての存在感を示し、信仰の対象になっていた場所です。
 岩盤には不動明王の像が彫られています。
 相当古い時代に彫られたようで、現在ではうっすらと確認できる程度。
 それでもまだ登って来る人がいるらしく、賽銭が置かれ、真新しいタオルが掛けられていました。

 願わくは、再び地下水が湧き出し見事な滝の姿を見せてほしいものです。




スポンサーサイト
  1. 2013/06/28(金) 20:17:56|
  2. 陸前高田市の滝

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (160)
巨樹・古木 (79)
野の花々 (38)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (27)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (3)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (8)
奥州市胆沢区の滝 (8)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (7)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (87)
住田町の滝 (104)
大船渡市の滝 (93)
大船渡市三陸町の滝 (64)
陸前高田市の滝 (128)
気仙沼市の滝 (27)
南三陸町の滝 (16)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (17)
大崎市の滝 (7)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する