巨樹・古木 全国に幹周10m以上もある巨大杉はどれほど存在するのでしょうか?
宮城県にはただ1本きり。幹周10mちょうどのが栗原市の神社にあるだけです。
では岩手県はといえば、4本あります。4本しかないといったらいいのか。
他にもあるのかもしれませんが、データを調べた限りそれだけでした。
岩手県巨大杉 第4位は山田町 白山神社の千年杉で、幹周10.36m、樹高14m。(ネットで探っても画像が出て来ません。そのうち滝探しのついでに撮ってこようと思っています。)
第2位は、2本あって、和賀仙人の姥杉が、幹周11.5m、樹高30m。 もう1本が、花巻市大迫にある白山杉で幹周11.5m、樹高35mです。
そして岩手県No1の巨大杉が、下の三陸大王杉です。
幹周11.6m(11.9mの説もあり)、樹高20m。


根元の幅が4m以上もあるのでその姿を目の前にするとただただ圧倒されるばかり。
この辺りの地名が「杉下」というのも、この巨大さを見れば納得です。
幹周に比べ樹高が無いのは、この木が小高い丘の上にあって、雷の恰好の目標にされ幾度となく幹をへし折られたからなんだそうです。
樹齢は驚くなかれ7000年! 眉つばものですが現地入口の説明看板には確かにそう記されていました。
その看板も大震災の大津波で流されて今はありません。
7000年はオーバーにしても恐るべき高齢であるのは間違いありません。
何年か前、地元の人たちが資金を出し合い、幹の傷んだ個所を樹医に手当てしてもらったそうです。治療痕が画像でもお分かりになるはず。
一時はそれで樹勢回復したようですが、ここ数年で太い枝まで折れ始め、また痛みがひどくなってきました。
とても悲しいことに、衰えが目立って、もう老い先いくらもないのではないかと感じています。
巨木ゆえ、それが数年後になるのか数十年後になるのかは分かりませんが、確実に死期が迫っているように思えます。
東北全体でも十指に入る巨大杉ですから、なんとか長生きして訪れた人たちを驚かせ続けてほしいものです。


ちなみに、東北の巨大杉ベスト10の中には、三陸大王杉のように単体で成長したものばかりでなく、合体木もかなり入っているらしいです。
合体木というのは、幼木から成長していく過程でそばにあった同種の木と密着してしまい、あたかもひとつの木として成長したかのように見える木のことです。2本だけでなく数本の木が合体したものもあるようで、そんなのが堂々ベスト10に入っていると、そんなのもアリなの?と疑問を差し挟みたくなりませんか?
岩手県大船渡市三陸町越喜来 八幡神社境内
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- 2013/02/07(木) 19:46:14|
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