南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

ガンカケのボッタラ大瀧 (住田四十八滝)

                                          住田町の滝

 いやあ、自分たちのアホさ加減に思わず笑ってしまいました。
 何がって、「ガンカケのボッタラ大瀧」のことです。

 本日(2012年12月29日)、南三陸平野部の路面に雪はありません。小春日和のような天候で、路面以外の雪もほとんど溶けてしまいました。乾燥しています。
 家人にあいさつ回りをしてくると言い置いて、こっそり同郷の釣り師隊員と龍灯ノ瀧を見にでかけました。
 バイクを使ったんでは一発でバレるし、山間地である住田町の道路状況がイマイチ分からないこともあって、今回は車で行くことに。

 住田町にある龍灯ノ瀧入口までは、車で15分ほど。
 こんなに近いのに、なかなか訪れる機会が無く、前回からすでに2年近く経過しているはずです。

 状況が分からないので、林道の入口に車を停め、約1Kmほど雪の積もった道を歩いて行きました。
 積雪は深い部分でも10㎝ほど。これなら4Wの軽だったら問題無く先まで運転できそうでした。

 住田四十八瀧の三ノ瀧と四ノ瀧(いずれも仮称)が見えるところまで来ると、何やら標識が。
 
 そこには「がんかけ の ぼったら大瀧」との文字が。
 役場か地元民が標識を立てたようです。
 小隊長はとっさに「あ、この滝には名前があったんだ。」と思いました。
 「がんかけ」とは気仙地方の方言で「断崖」とか「絶壁」を意味します。
 たぶん「岩欠」の文字があてはまるかと。
 しかし「ぼったら」とは何ぞや?
 三ノ瀧・四ノ瀧はシャープな流れで、けっして「ボッタラ」してるような滝ではありません。
 「がんかけ」はその通りだとしても、「ぼったら」はイメージとかけ離れているような気がしました。
 しかし、昔からそのように呼ばれているとしたら、こちらがどうこう異議を唱えるようなものではないし、ま、そういうことかと納得することにしました。
 
 一方、釣り師隊員は、「ガンカケ」を「願掛け」と読みました。
 三ノ滝と四ノ滝の中ほど横には天照大神の神社があるからです。
 釣り師隊員の解釈では「願掛けのボッタラ大瀧」となります。

 三ノ瀧・四ノ瀧を撮影後、さあこれからいよいよ本殿の龍灯ノ瀧を拝みに行こうという段になって、小隊長は「あっ!」と解釈の間違いに気付きました。
 「ガンカケのボッタラ大瀧」ではなかったのです。
 正しい(というか、むしろこちらが普通)意味は、「ガンカケ(岩欠)登ったら大瀧」だったのです。
 「ここの崖を登ったら大瀧がありますよ。あと一息がんばりましょうね。」という意味だったのですね。
 これには2人とも大笑い。いまさらながらどちらもスカスカのポンコツ頭だということが証明されてしまいました。

DSC04144.jpg
 「ボッタラ大瀧」だと思った三ノ瀧(上)と四ノ瀧(下)。
 見上げるばかりの落差があり、これだけで十分見ごたえがあります。
 ただし、ここは住田四十八滝の一部分であり、龍灯ノ瀧ではありません。
 龍灯ノ瀧はこの断崖を越えたところにあります。

DSC04146.jpg
 滝の横にある神社越しに見る、三ノ瀧と四ノ瀧。
 天照大神が祀られているはずなのに、なぜか稲荷のお狐様までが同居しております。

DSC04153.jpg
 四ノ瀧。

 そしてこちらが、
DSC04177.jpg
 三ノ瀧。

 本殿の龍灯ノ瀧へ向かうルートには、新たにトラロープが張られ、おおよそながら山道も開拓されて、あっけないほど簡単に登ることができました。
 雪はありましたが、ルートから外れなければ特に問題はありません。
 これなら足腰衰え出した老人でも、なんとか龍灯ノ瀧までたどり着けるのではないでしょうか。
 小隊長としては、これほどすばらしい滝はそっとして置いてくれよ、と言いたくなりますが、観光地化して大勢の人に見てもらいたいという気持ちも分からないではないので、何とも複雑な気分になります。

DSC04170.jpg

 そして姿を現した龍灯ノ瀧(奥)。
 手前の二ノ瀧越しに眺めた画像です。

DSC04158.jpg

DSC04164.jpg

DSC04166.jpg

 龍灯ノ瀧こそ住田町を代表するNO.1の滝で、それに異論を挟む人はおそらくいないでしょう。
 それほど存在感のとびぬけたすばらしい滝。
 高く、美しく、かつ神秘的な滝です。
 唯一欠点を上げるとすれば、滝壷がないことぐらいか。
 あったらとんでもなく絶景な姿になっていたと思います。
 しかし、ないからといって滝格が落ちるものでもないのが、この滝のすごいところ。
 ただただうっとりと見入るのみ。

 過去、龍灯ノ瀧よりさらに上へ登攀してみましたが、危険度が増す割にはこれといった滝はありませんでした。

                                         不明沢⇒気仙川






 
 
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  1. 2012/12/29(土) 23:50:29|
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