南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

合洞の滝

                                           住田町の滝

 今シーズン ラスト・ラン!

 岩手県沿岸最南部の気仙地方は、誰が言ったか知らないが「岩手の湘南」と呼ばれるくらい気候温暖な地域であります。
 例年2~3回の積雪はあるものの、寝雪になることはなく、空っ風の吹く晴天が続くのが特徴。
 内陸には行かず、タイヤ交換もしないまま南三陸だけをうろちょろしていた年もありました。
 そんな気仙地方でも例外なのが住田町。
 こちらは海から離れた山間部にあるため、冬の気候は内陸とほとんど変わるところがありません。

 本日、「用事はどうすんのよっ!!!」と叫ぶカミさんの声を背に浴びながら、向かった先が住田町。
 南三陸滝見隊としては今シーズン最後の総員出動となりました。

 陸前高田を出発する頃にバラバラと降っていた雨が、住田の集合場所に到着する頃にはみぞれ混じりに。
 路面には昨夜降った雪がうっすら積もっていました。かなりヤバい状況です。
 隊員のバイクは、それぞれが山道対策としてスタッドレスタイヤやスノータイヤを年がら年中履いていますが、だからと言って雪道も平気で走るような無謀な連中とは違います。
 バイクは2輪。いったん滑ったら、即転倒、大けが、へたしたら死亡事故にもつながりかねません。
 「無理だと思ったら中止するから、そのつもりで。」と皆に伝え、自身まどろっこしいくらいのスピードで峠に向かって走り始めました。

 住田町でこれまで奥深く入ったことのない蓬畑川の侵攻作戦が今日の目的です。
 過去、偵察に入ったことがあります。
 廃道のような状態の林道は、沢のはるか高い場所を通っているため、滝探しには役にたたず。
 かといって沢伝いはヤブコギがひど過ぎて難儀するのが目に見えていました。
 しかし、草木の葉が落ちてしまった今なら、ヤブコギも少しは楽なはず、と今回は沢伝いに歩くことを選択。それだけの価値ある沢に違いないと踏んでのことです。

DSC03955.jpg

 渓流の雰囲気はこんなもんです。なかなかよろしいのでは。期待感が高まります。

DSC03904.jpg

 最初に現れた滝。
 特別いいというわけではないですが、悪くないです。
 存在感あります。 

DSC03906.jpg

 奥の滝をアップで撮りましたが、こちらの画像の方が良かったので。 

DSC03952.jpg

 狭いながら深い滝壷。苔の貼りつき良好。 

DSC03914.jpg

 いい滝です。遠くからでも存在感があります。
 五月雨式のやや大型の滝。 

DSC03916.jpg

 落差はこちらの方があります。
 この沢のすべての滝に言えることですが、苔の貼りつきがとてもいいです。
 寒さはやや堪えますけど、眺めていると和みますねえ。 

DSC03920.jpg

 複合的な滝。
 滝が多いので、いささか食傷気味になって来てはいますが、この滝だっていい滝です。
  

 

 そして現れたのが、この沢最高の滝。探せばまだまだあるんですねえ。

DSC03930.jpg

 「で、出たあっ!!!」「やりい~!」「やっぱし!ね。」「思った通り!」と我々の叫び。

DSC03923.jpg

 いやあ、ぐうの音もでないっすねえ。すんばらしい滝です。
 これだから滝探しは止められまへん。
 もうちょっとだけ高さがあればと思うものの、それでは出来過ぎ。
 直瀑の流れと囲い込むような岩盤、それを包み込むように貼りつく苔。そしてエメラルドグリーンの深くて広い滝壷。ほぼ完ぺきな美しさです。
 滝を語る際の大前提である水質に関しては、もうこれ以上望めないほど清浄です。
 この辺りの地名をとってこの滝を「合洞の滝」(仮称)としました。
 印象度は 

 この滝の岩盤はさすがに直攀できなかったので、高巻きしてさらに上流に進むと、

DSC03943.jpg

 岩盤をえぐり込んだ滝が。
 上から見ると、こんな様子。 

DSC03946.jpg

 この後撮影しようと岩盤の縁ギリギリまで近付いた気仙沼隊員が、あろうことか雪に足を滑らせ沢に落下してしまいました。
 ズルッと滑って、ズボッと水に入ったため、上半身は濡れずに済んだものの、腰まで水に浸かってしまいました。
 隊員のなかではいちばん身が軽く、本人もそれを自負していたための過信が原因でしょう。
 ザイルで引き上げて事なきを得ました。
 しかし、胴付きウェーダーの太もも辺りにざっくりと大きな傷が。
 「ネットで5万もしたのに・・・。」 知るか、びっくりさせやがって。
 「カメラが無傷だっただけでもありがたく思え。」
 「アホ、ウェーダーのほうが高けえんだよ。」

DSC03951.jpg

 そして、とうとう源流部。
 なんと、地中から水が流れ出していました。
 飲んでみると、意外に冷たくなく、甘く、角のない味。美味い!すこぶるおいしい水です。
 なんだか、ただ川に流しているのがもったいないほど。


 今回もなんやかんやあった冒険行でしたが、隊としての本年の活動はこれを持って終了としました。
 年末になると用事が増えて滝探しどころじゃなくなるということもあるし、積雪がやはりもっとも恐れる点です。事故ってからでは遅過ぎますからね。
 ということで、来春までお休みいたしますが、個人的には各自の自由。てんでに行くと思います。
 小隊長も機会があれば、滝探しはしないまでも、滝を見に行くことはしますので、その都度画像を掲載しようとは考えております。風景だとか巨木だとか、滝以外の画像が多くなるかも。

 最後に。極々希少な訪問客の方へ。
 当へっぽこブログへお越しくださり、たいへんありがたく思っております。
 自己(自隊?)満足的な内容で、どんな滝を見たかという記録に重きを置いただけのブログです。
 印象度もあくまで個人的なものですから、他の人からみたら「なんで??」と思うことが多々あるはず。
 どこの沢のどこのポイントにどんな滝があるか、といった詳しい事柄は省いて掲載しています。
 それは隊員各自の頭の中にあればそれでいいと考えているからです。
 もしどうしても掲載した滝を見に行きたいとお考えであれば、不親切なようですが、その沢を登ってくださいとしか言いようがありません。
 登れば必ずあります。こちらで判る限り沢の名は掲載していますから、その沢を下から登れば掲載した滝には必ずぶつかります。
 がっかりしないでください。見つけた時の感激は、在り処を知っている滝を見に行く時より絶対大きいはずですから。
 
 当ブログの画像はすべて「南三陸滝見隊」が撮影したものです。著作権は放棄しておりません。
 リンクを張ったり、商業利用するのだけは勘弁願います。
 でも画像の転載や加工は自由です。好きなようにお使いください。
 それから、わざわざコメントを書き込んでくださっても、それに対しての返答は方針としてしないことにしております。ちゃんと読んでますよ。

                                     蓬畑川⇒坂本川⇒気仙川



スポンサーサイト
  1. 2012/12/09(日) 00:04:08|
  2. 住田町の滝
  3. | コメント:0
<<生出川系の滝 | ホーム | 大窪山周辺>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (153)
巨樹・古木 (75)
野の花々 (38)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (23)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (2)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (7)
奥州市胆沢区の滝 (7)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (7)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (83)
住田町の滝 (104)
大船渡市の滝 (92)
大船渡市三陸町の滝 (62)
陸前高田市の滝 (124)
気仙沼市の滝 (26)
南三陸町の滝 (15)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (14)
大崎市の滝 (7)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する