南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

大槌川源流の滝 1.

                                           大槌町の滝

 さすが大槌川。
 そん所そこらの沢とは格が違うぜといわんばかりに、次々現れる滝。
 お得感満載の探検行となりました。
 十分に堪能してまいりました。

 はじめはバイク連隊で目的地に向かうつもりでした。
 当日、出発間際になって、気仙沼隊員から緊急連絡。
 「バイク、パンクしてた。車で行くわ。」
 それじゃあと、あとの2名がそれに便乗するかたちになりました。
 バイクのように山深く入るわけにはいきませんが、小隊長自身、仕事が重なって若干疲労気味だったのでこのほうが良かったような。
 バイクだと自由が効く半面、吹きっさらしの中を往復4時間近く走ることになり、けっこう身に応えます。

 目的地は、大槌川本流の源流地帯でした。過去、途中まで2度探検している沢です。
 大槌町大貫台のこれより先は家が無いという林道をさらに入り、道がぬかるんできたところで駐車。
 「なんでこんなとこに停めやがんだよ。もっと先に行けっちゃ。」とニーハオ隊員。
 「木の枝とか地面の凸凹でクルマが傷付くからここでいいよ。」と滝バカ。
 「いいから行けよ。俺のクルマじゃねえんだから。」 毎度こんな調子です。

 装備を点検し、3名でノタリノタリと林道を歩いていくと、一人の老婆がこちらに向かって降りてくるのに出合いました。肩には自分の身長より長い木の枝をかついでいます。
 「あんたら、どごさ行ぐの?今、この先にクマがいっぞ。オラたんまげで、逃げで来たどごだ。あぶねえがら行ぐの止めだほうがいいぞ。」と下に去って行くではないですか。
 
 見合わせる顔と顔。「どうする?」
 しかし、ちょっと考えてみれば、老婆は何も持たず、たった一人で山に入ろうとしていたのです。鈴もありませんでした。
 それに比べれば、こちらは3名の男性。鈴あり、ホイッスルあり、山刀ありです。ここまで来て行かない訳がありません。
 
 すぐさま、適当な枝を探し、護身用としました。
 別に今回に限った事ではなく、我々は山に入る場合、常に手近にある木の棒を杖代わりにしています。
 木の棒は、歩行を助けるだけでなく、藪や蜘蛛の巣を払ったり、蛇をどけたり、クマの糞をツンツンしたり、水深を計ったり、万が一の場合は護身用にもなり、さらにまた、疲労を軽減するといった多くの効果があります。
 我々はこれを「万能の杖」とか「魔法の杖」とかいって重宝しています。
 通常、バイクなので、折りたたみのステッキを常備すればいいのかも知れませんが、山に入れば必ず失うという確信があり、誰も買おうとはしません。我々はウスラバカ隊ゆえ、カメラでさえこれまで隊合計で10個近く山で紛失したり壊したりしているのです。木の棒なら大抵どこの山にもあるし、失っても気が咎めません。
 
 大貫台地区周辺には、そこらじゅうといえるほど滝が数多く存在します。
 そのうちいくつかは紹介済み。(カテゴリ「大槌町の滝」をご覧ください。)
 まずは、林道すぐ下の滝から。

DSC03665.jpg
 未紹介の小滝。
 落差がなく、傾斜緩く、水量少なめ、滝壷小さめ、苔がほどほど、しかし水質良好といった、三陸でよくありがちなパターンの滝です。
 すぐ上に直径3mくらいの導水坑(というのか、よく分かりません)があって気になります。
 印象度は まあ これくらい。

 導水坑の中をくぐり、抜けた先がこの滝。

DSC03666.jpg

 この滝、確か過去2回登場しているはず。
 今回は、水量が少なめです。
 大滝ではありませんが、万事バランスが取れ、これといった欠点のないとてもいい滝です。
 今回の印象度  

 ホイッスルを吹いたり、大声を上げたりとクマを警戒しながらもわっせわっせと沢を登って行きます。
 この沢は道が無くヤブコギの必要がありますが、今回は水量が少ないおかげで沢の上を遡行するほうがずっと楽でした。膝より深い淵はほとんどありません。手掛かりがあるため、滝登りもラクチン。

DSC03669.jpg

 小滝ながら大きな釜を持っています。
 水がきれいで和みます。
 印象度   

 そして「おおっ!」と声の出た連滝。

DSC03671.jpg

 なかなかのもんです。すばらしい景観。
 ここまで来て良かったと納得できる光景です。

 上の画像2段目の滝がこれ。

DSC03672.jpg

 いい滝です。
 やっぱり水質が良いからこそ、和めるんですよね。
 濡れた岩盤の上を歩いても、しっかりホールドして滑りません。
 内陸の滝にありがちなヌラヌラ感がここにはないんです。
 水を多少かぶっても、滝登りが楽しくなります。

 印象度  

DSC03675.jpg

 この滝は落差があって見ごたえありました。
 実は、前回、ここまでは到達していたんです。
 その時は、もっと水量があってもっと堂々とした滝でした。
 でも、これはこれでおもむきがあっていいと思います。

 印象度  

 さらに上流に登りました。
 続きは、パート2で。

                                大槌川本流源流部



スポンサーサイト
  1. 2012/11/03(土) 18:53:40|
  2. 大槌町の滝
  3. | コメント:0
<<大槌川源流の滝 2 | ホーム | 氷上山 山腹の滝>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (148)
巨樹・古木 (73)
野の花々 (35)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (20)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (2)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (7)
奥州市胆沢区の滝 (7)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (6)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (82)
住田町の滝 (103)
大船渡市の滝 (91)
大船渡市三陸町の滝 (62)
陸前高田市の滝 (121)
気仙沼市の滝 (26)
南三陸町の滝 (15)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (13)
大崎市の滝 (2)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する