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南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

笛吹峠の滝

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 遠野市の滝            遠野のシンボルのひとつ、六角牛山


 大型車を除いて通行止め解除という情報を得てから暫くになります。
 それでもなかなか出かけることができなかった場所に この度ようやく出撃することができました。
 遠野市から釜石市に通じる県道35号線、別名笛吹峠線。
 世界遺産の橋野高炉跡へ向かう道路といったほうが分かりやすいか。
 大雨の後遺症で長い間通行止めが続いていました。
行くに行けず通行止めのゲートの前で、何度涙を呑んだやら。
 釜石道が造られてから交通量が目に見えて減ってしまい、県は本腰を入れて道路補修する意欲がなくなったじゃないべか。
 それでも暫定的に遠野側からも通行できることになって、念願だった河内川への侵入が可能になりました。

 長年、河内川上流には、ちゃんとした滝があるに違いないと考えていました。
 河内川中流部の枝沢には、名の知れたオガセの滝が流れています。
 隊では、この滝の上流部を含めてすでに探検済み。 ですが本流の上流部はまだ。
 我々の守備範囲では、数少ない残された未踏の地なのです。

 そこで今回は本流の上部攻略からオガセの滝再訪まで一挙にやらかそうという計画。
 長い間の懸案事項だっただけに、向かう際はようやく目的を完了できるとウキウキ・ワクワク感いっぱい。
 しかし、心配の種がひとつ。
 前日降った雨で川がどこまで増水しているのか、です。
 断崖を降りて川岸までたどり着いたはいいが、水量が多すぎてにっちもさっちもルイアームストロングだったら、まったくの無駄骨。
 対岸に渡れないほどの激流になっていたらどうしよう、オガセの滝すら拝めなかったら、と降下ポイントが近付くにつれ不安が増してきました。
 そうするうちに、今回のベースキャンプ的な駐車帯に到着。

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 スペースの奥にある滝。
 以前はもっと雰囲気のある滝でした。

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 それが、上部は伐採され、滝の前には落石止めの構造物が新たに伸びて。
 ここも洪水でかなり痛めつけられたようです。
 あちこち人工物だらけで、何とも情けない姿に。
 景観台無し。
 道路を守るためには仕方ないっちゃ仕方ないんですけど、滝を鑑賞する観点からはガッカリ。

 さて、装備を点検し、降下ポイントの笛吹明王堂の前に立った滝見隊総勢4名。
 100mの断崖をゆるゆると降り始めました。
 とはいえ、渓流釣りと思われる先人たちが踏み跡をしっかり残しておいてくれるので、我々はそれほど緊張もせず河内川の岸辺まで到達することができました。
 
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 川まで降りるとすぐに現れる大きめな滑滝。
 我々にとってはお馴染み。
 これより上流が未踏の地。
 しかし気にかかっていたことが現実になってしまいました。
 今回はこれまでで最も水量が多く、流れも急です。
 よほど慎重にかからないと、事故が起きかねません。

 「わっ! やっちまった。」 と突然釣り師の叫び声。
 「どした? マムシにでも噛まれたか?」
 「違うって。 渓流ブーツ持って来るの、忘れたんだよ。」
 「あらら、残置決定だっちゃ。」
 これはヤバイ。
 深さの分からない川を遡る際には、フェルト底の靴は必携です。
 ゴム底はやたらめったら滑って危険だし、スパイクは岩をカリカリひっかくだけでホールドしません。
 何年か前、栗駒の山中で、滝を上から下までスパイク靴をカリカリ言わせながら滝壷に落っこっていった姿を見ています。
 川で何が信頼できるって、フェルトほど頼りになるものは無し。
 
 「御冗談を。 スパイク長靴のまま行きますって。」
 「流されたって知らねえかんな。 家族に遺書でも書いとけ。」
 

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 当初の計画では川の中をジャブジャブ歩いて行くつもりでしたが、考えていた以上の水量と勢いがあり、とても無理。
 で、川のヘリを恐る恐る辿ることに。
 全然はかどらない進行になってしまいました。

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 本流の滝っぽい流れ。
 もう少し高さがあれば。
 両岸はゴルジュ帯のようになり、へつって歩くのも一苦労。
 釣り師はとっくに長靴の中に水が入ってしまったようで、歩を進めるたびにジュボジュボ音がします。

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 距離的には大したことはないんだろうけど、時間的にはけっこうかかって、ようやく大きな滝発見!

 枝沢からの斜瀑です。

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 なかなかいいんじゃないすか。
 雰囲気ありますよ。
 もうちょっと斜度があればなあ。

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 滝の下部に巨岩があって、正面から全体像をとらえられないのが残念。
 正面から撮影しようとすると、この巨岩の上から撮らなければならず、そうすると巨岩の下部分が画像に入らなくなります。

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 川の中から撮影。
 下から撮ろうにも、対岸にスペース無し。
 おそらくWEB初登場の滝だと思います。
 印象度は  
 紅葉の時期なら良さげな滝です。

kwnb13.jpg

 これより上流はさらに危険が増しそうで、思案した末 断念することにしました。
 無理して進んでも、我々の技量では、この先何かやらかしそうです。
 ちょっと心残りでしたが、またの機会を狙うことにして撤退しました。

 次は下流に戻って、オガセの滝に向かいました。


     岩手県遠野市  河内川 上流部の滝



 
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  1. 2018/09/03(月) 21:15:27|
  2. 遠野市の滝

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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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