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南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

ハイグラ沢の滝

smgr1.jpg
宮古市新里地区の滝


 いやあ、驚いた。
 50kmを超えるようなスピードでバイクを走らせていたのに、それでも皮膚を刺してくる羽虫がいるなんて。
 遠野から川井村へ向かう立丸峠のほぼ頂上付近。
 羽虫の群れの中に突っ込んでしまったようで、いきなり首筋と腕にビリッとした痛みを感じました。
 味わったことのない痛みで、蚊と蜂の中間みたいな痛みです。
 はじめは2㎜くらいの小さなふくらみが見る見るうちに1cmほどに膨れてきました。
 小隊長ばかりでなく、ニーハオ隊員も2箇所、滝バカは1箇所刺されたようです。
 急いでニーハオ隊員から薬をもらい、刺された場所に塗りたくりました。
 「どんな虫か見た?」
 「チラッと。 蚊より大きくて、黒っぽかった。 蜂やアブとは全然違う。」
 「しっかしまあ、こんな虫がいるなんてたまげたなあ。なんて奴だ。」
 
 それなのに刺されてない奴が一人。 釣り師です。
 「虫だってアホの血は吸いたくねえんだな。」 と滝バカが悔し紛れのひとこと。
 
 目的地に着く前から虫に刺され、痛みで気分がブルーになったのは確か。
 道中で刺されるなんて思ってもみなかったから虫除けスプレーもかけてなかったもんなあ。
 でもこれが本当の蜂じゃなくてまだ良かった。
 ニーハオ隊員と小隊長は蜂アレルギーです。
 ニーハオ隊員は、今年早くも刺されて救急車のお世話になっています。
 
 
 今回滝見隊は、宮古の閉伊川へと出撃しました。
 どこか行けるところはないかと地図を眺めていたら、発見したんです。

smgr20.jpg

 宮古市の閉伊川です。
 三ツ石トンネルの南側。 川が大きく湾曲した対岸に小さな沢があり、そこの出口付近に滝のマークがありました。
 赤丸の中です。
 沢の名は分からないし、滝の名もありません。
 どこかのブログやサイトに載ってないかと探しましたが分かりませんでした。
 そこで、遠征するには手ごろな場所だし、滝見隊がその正体を探ってみっぺ、となった次第。
 我々がブログにUPすれば、初登場の可能性十分。

 しかし問題がありました。
 地図上では道がまったくないのです。
 ということは、西側の橋を渡り、大沢のほうから回り込んで川伝いにヤブコギして行くか、あるいは閉伊川をダイレクトに渡るかです。
 どういった地形なのか、閉伊川の流れの速さや深さなど、土地勘がまったくないため、とりあえず用意だけはして、後は毎度毎度の行き当たりばったりとなりました。

smgr2.jpg

 現地近くの閉伊川です。
 通常より水位が高いのか低いのか、ほとんど来たことがないので判断できません。
 でも、前日雨が降ったせいで若干増水しているはず。
 画像では小さく見えますが、実際は岩手県では北上川に次いで大河といってもいいくらい。

 川が湾曲した先端部の岸辺へ行ってみると、

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 対岸の暗がりに滝の一部が見えました。

 ところが目の前の川は、

smgr4.jpg

 深い。 確実に腰以上の水深があります。
 「どうすっぺ?」
 「泳ぐほかねえっちゃ。」
 ということで、必要最低限のものだけを水密袋に入れ、渡渉開始。
 幸い流れは穏やかで、ロープを渡す必要はありませんでした。
 4人並んで川を渡っているのを、遠くで釣り人が何事かと見ていました。
 水温は沢水の冷たさに比べたら温泉みたいなもんです。

 無事4人が閉伊川を渡り切り、沢へ入って行きました。

smgr5.jpg

 目当ての滝が目の前に。
 1本のストレートな滝ではなく、4段ほどの段瀑でした。

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 岩盤の隙間に巨岩が積み重なったようなスタイル。
 急流で、高みから落下してきます。
 これは、1段目と2段目。

smgr7.jpg

 2段目の滝。
 ほぼ直瀑。

smgr8.jpg

smgr9.jpg

smgr11.jpg

 上3枚は3段目。
 単体の滝の高さだったら、この3段目が一番高そう。
 因みに、全体の高さは20mくらいはありそうです。

smgr13.jpg

smgr14.jpg

 4段目。

 小沢でも水量がそこそこあり、しかも高い位置から落下してくるので迫力があります。
 水質も上等。

 ただし、まっすぐに落ちてくるわけではないし、段ごとに位置を変えないと見えません。
 急傾斜で足場は良くないです。 何かに掴まってないと転落しそう。
 たとえ滝の前まで道があったとしても、観光滝にはできそうもないですね。
 冷静に考えると、わざわざ川を渡ってまで見に来る価値があるかとと問われれば、正直そこまでのランクではないような気がします。
 だからといって、どうでもいいような滝とは違います。
 十分見ごたえある滝です。
 判断し辛いですけど、  くらいかなあ。

 ともあれ、この画像が初公開なら滝見隊が行った価値はあると思います。
 滝を離れてから、近くの民家で、70代と思われる男性に、沢の名と滝の名を尋ねたところ、沢は、「ハイグラ沢」 ということが判明しました。
 「え? バイアグラ?」 と皆が思っていても口に出さなかったのに、平然と口に出した滝バカ。
 呆れるのは服装の趣味だけにしてくれ。
 ハイグラの漢字は分からないとのこと。 おそらくアイヌ語でないかと思われ。
 滝の名は分からないとのことでした。 バリバリの地元民なので、元々滝に名はないのではないかと思うのですが。
 
 最後にハズイ話。
 小隊長は、現地に行くまでここを川井村だと思っていました。
 何と、実際は新里村でした。
 新里村と書かれたゴミ箱を見て、「なんで川井村に新里村のゴミ箱があるんじゃい?」 と思ってたくらい。
 アホでんなあ。 こんなのが小隊長やってまんねん。
 ま、どっちにしろ今は両方宮古市ですから、、ま、いいじゃないすか。

    岩手県宮古市新里地区 三ツ石   ハイグラ沢の段瀑     ハイグラ沢 → 閉伊川 → 宮古湾


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  1. 2018/08/11(土) 23:16:21|
  2. 宮古市新里地区の滝

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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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