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南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

船越半島の海岸瀑

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 山田町の滝


 そうですか。 国道397号線も来春まで閉鎖かあ・・・。
 今年は冬の訪れが早くて、いよいよ内陸には行き難くなってきましたね。
 南三陸滝見隊の活動も残り1ヶ月ちょっと。
 年内あとどれくらいの滝を見れるのでしょうか。


 岩手県山田町の滝といえば、すぐに 多久里滝 と 白糸の滝 を思い浮かべます。
 どちらも たいていの地図には載っている名の知られた滝。
 そうたやすくはないですが とにかく車で林道を走れば、そばまで行くことができます。
 姿形は美しく、2つの滝は山田町の両巨頭といってもいいような存在。

 しかし、そこに待ったをかけるすごい滝が同じ山田町内に存在しているんです。
 残念なことに、その存在を知る人はごくわずかでは。
 そして山の関係者より海の関係者のほうが知っている人が多いと思います。

 その滝は、以前紹介したことのある、船越半島の海岸瀑です。
 陸から行くより海から行った方がはるかに簡単に見ることのできる滝。
 そうはいっても船がないから陸地を伝って行くほかないんですけど。
 ヤブコギしなければ全容を見れない滝に、滝見隊3名が再度突撃してまいりました。

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 まずは 国道45号線 道の駅やまだ まで参ります。
 この道の駅では、定置網で獲ったと思われる新鮮な魚が売られています。
 中には、カガミダイとか、手のひら半分のイシダイやイシガキダイなどまで。
 どうやって食べるんだろう。

 我々が向かうのは、山だ、じゃなくて、海だ。
 道の駅やまだ のすぐそばに信号付きの交差点があり、そこから船越半島に入って行きます。
 後は、簡単にいえば、漉磯(すくいそ)を目指してひたすら進むだけ。
 半島中央部の尾根を越え、さらにうねった道を下って行きます。
 すると途中に、大釜崎自然歩道入口の観光看板があり、車数台が停められるスペースが現れます。
 図の「現在地」です。
 道の駅からの経路を青い線で示しました。
 ここまで全面舗装路。 やや狭い道ですけど、車で来ても何の問題もありません。
 この場所は 21キロもある遊歩道の中間地点に当るらしい。
 遊歩道は、車はおろかバイクでも侵入できない山道です。
 ところどころに倒木なんかがあったり。
 駐車スペースに車を置いたら、遊歩道を南に向かってテクテク歩いて行きます。

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 残り少ない紅葉が道の途中にありました。

 ほぼ下りの道を 時間不明瞭ですが、ダラダラ30分も歩くと沢に出ます。
 スタスタ歩けば20分程度で着くはず。
 遊歩道が交差し、小さな木橋が架けられています。

 ここから沢に沿って下って行くと、とんでもない滝に出ます。 前は海です。
 ただし道はなく、滝に出たとしても、落ち口で、滝の全容を見ることはできません。
 これだけならヤブコギあっても距離が短いので比較的簡単にできます。
 簡単にはできますが、落ち口だけしか見えないので、滝を正面から見たいという欲求不満に陥ります。
 するとどうなるか?
 なんとここから滝を正面に見られる岬の対岸まで2キロ近くも歩かなくちゃならないのです。
 それも半分は転げ落ちそうな斜面をヤブコギです。

 しかしそれだけの苦労しがいのある滝です。
 滝が目の前に現れると 「おおっ!」 と感動します。

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 規模的には、多久里滝や白糸の滝は相手にならないほど大きい。 
 圧倒的存在感。
 逆に圧倒的に知られてないので、名前すらありません。
 多久里滝や白糸の滝ももちろん素晴らしい滝ですが、滝見隊的には、山田NO.1の滝はこの海岸瀑だろうと思っています。
 もっともっと知られていい滝です。

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 滝の落ち口から対岸へ回り込もうと思っても、ご覧のような断崖でほぼ不可能。
 釣り人の海難事故が多いわけだ。
 いったん遊歩道まで戻り、延々と歩かなくちゃあいけません。
 遊歩道を歩いた後は、尾根筋を下り、さらに急斜面をヤブコギです。

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 前回訪れた時より水量は少なめ。

 この滝の最大の特徴は、海へダイレクトに落下する海岸瀑だということ。
 海岸瀑は岩手県内にもいくつかあります。
 しかし、常時ダイレクトに海へ流れ落ちる滝はほとんどありません。

 この滝は、満潮だろうが干潮だろうが、常に海へ落下し続ける稀有な滝です。
 滝壷が海なんです。
 小隊長はこんな滝、ここでしか見たことがありません。
 その意味でもとても貴重な滝だと思います。
 個人的には、岩手県の天然記念物にしたっていいくらい。

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 上流には人工物がないので水質は良好。
 さらに、流れ落ちる先の海は、ご覧のような碧さ。

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 ちょっと沖の方に目を転じれば、断崖の岬が連なっています。
 この滝も三陸海岸復興国立公園の一部を成していると思われ。

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 前回もご紹介しましたが、滝の向かって右にある洞窟。

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 断崖を貫通しています。
 カヌー・カヤックなど小さな船なら満潮時に通り抜けられそうです。

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 冬場なので殺風景に見えますが、緑多い時は素晴らしい景観になるでしょう。
 
 この滝を正面から捉えた画像は、現在までのところ当ブログだけのようです。
 地元民すらこの滝に関して知らないのはあまりにもったいない。

 
 ここでお知らせ。
 以前にも何度かお知らせしています。
 当ブログの画像は、転載してもかまいません。
 切り取り・画像加工もお好みでどうぞ。
 当ブログに通知・承諾の必要はありません。
 ただひとつ、持ち出した画像には、出自先(つまり当ブログ)の名を添えてもらえばありがたいです。


      岩手県山田町 船越半島の海岸瀑


 
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  1. 2017/11/23(木) 17:05:11|
  2. 山田町の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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