南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

厳美渓 正体不明の滝

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 一関市の滝              栗駒山  岩手県だと須川岳


 今年とうとう須川温泉へは行けなかったなあ。
 あの白濁した酸っぱい風呂はとっても好きなんだけど・・・。

 行ける時に行っとかんと、と2週続けて滝探しを決行しました。
 「状態良くないけど、俺も入れてくれい。」 と我慢しきれなくなったのか大船渡のニーハオ隊員も参戦。
 体調に不安ある奴が一緒だし、当初の計画を変更して、バイクでの遠征は中止。
 まだ積雪がなく、天候も良いからバイクには好都合。
 ですが、途中何が起こるか予測できないので車で行ける場所にしました。
 南三陸滝見隊全員揃って、車2台での出撃です。
 車だと、滝探しって感じじゃなくなるのがちょっと寂しい。

 向かった先は、一関市にある厳美渓。
 北上川を越え奥羽山脈系の川まで攻めるとなると我々の守備範囲外。
 けど、アクセス容易なんで周辺は何度も訪れている場所です。

 前回厳美渓に来た時、パンフやWEBには載っていない正体不明の滝を発見しました。
 しかし藪が深すぎて滝の全貌を見ることができず、落ち口から下を覗いただけで諦めてしまいました。
 対岸へ回ってみましたが、藪だらけでどこに流れているのかすら分からない状態。
 今回はその滝を明らかにしようというのが、第一の目的。

 観光客が訪れる厳美渓の中心部から東(一関市街地寄り)へ約1.5Km外れた地点。
 厳美渓入口といってもいいところで、中心部から歩いても大して時間はかかりません。
 そこに磐井川を跨いで鈴振りの橋が架かっています。
 鈴振りの橋の右岸、すぐ下流に沢があり、断崖から滝が磐井川に流れ落ちています。

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 滝の上流側から落ち口を眺めたところ。
 見た目たったこれだけなんで地元住民以外まず気付かないでしょう。
 常時藪だらけだし、正面からはまったく見えません。
 滝は完璧に姿を消したままです。 どんな滝なんだか。

 草が枯れ、葉が落ちてしまえばこちらのもの、と喜び勇んで下流から近付けば、

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 放棄された田んぼを横切り、沢に近付けば、滝の上部がチラッと見えます。
 が、この藪! 背丈よりも高く、分厚く行く手を阻んでいます。
 どこにも踏み跡がなく、誰も入っていないのは確実。
 「ここは当然隊長が先っしょ。俺はまだ足痛いから。」 と親指骨折の気仙沼隊員。
 人を圧搾機か文鎮だと思ってるんじゃないか、こいつは。
 「釣り師、おめ先に行けよ。」
 「あ、ダメダメ。 藪だけは先に入るなって先祖代々言われてっから。」
 くそっ、ならば! と強行突入。
 人一倍ガタイがあるのに足が短いし、土手のような盛りあがった場所に藪が覆っているから悪戦苦闘。
 藪はかき分けられないほど濃密で、乗り越えなければ進むことができず。

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 出たあ! スゲエ! カッコいい!

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 存在感のある滝。 ほぼ直瀑です。
 背景が空だけなんて滝は少ない。 青空だったらもっと絵になったはず。

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 水量に不足なし。
 しかし、この水の色は何なんだ? 
 白っぽく濁り、お世辞にも水質が良いとは言いかねる。
 明らかに生活排水が流れ込んでいる水の色です。
 周辺、田畑や住宅地があるからなあ。

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 滝だけなら文句も出ない一級品。
 すばらしい形状です。

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 濡れた岩はぬらぬら滑り、転倒でもしたら一大事。 汚水まみれになりたくねーし。
 周辺藪だらけで、滝下に通じる道は一切なし。
 もちろん看板もなければ整備もまったくされておらず、 観光度 0。
 水は濁っているし、環境悪過ぎです。
 水質さえ良ければ長時間見ていられる滝なんですが・・・。

 上に記したように、この滝は厳美渓関連のパンフや滝マニアのWEBにも一切載っていません。
 ほとんど人が訪れることもなく、知られざる滝といってよさそうです。
 我々のブログによって今回はじめて陽の目を見たことになります。

 これだけの滝なのに、名前も不明。
 厳美渓といえば古くから知られた景勝地。
 周辺にある数々の滝にはそれぞれ名前が付けられています。
 だからこの滝に名前があっても不思議じゃないし、あって当然とも思える滝格をしています。

 印象度は  残念ながら無しです。
 水質さえ良ければ星4つは付けられますが、あまりにもひどい。
 もちろんその原因を作ったのは人間で、滝のせいではありません。
 
 環境整備すれば厳美渓観光の+1になるすばらしい滝で、このまま放っておくのはあまりにももったいないではないか。
 観光地のすぐそばで、人にも知られずこんな滝が手つかずになっているなんて。

              
           岩手県一関市   厳美渓




 
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  1. 2016/12/03(土) 22:45:10|
  2. 一関市の滝

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小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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