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南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

胆沢川上流の滝

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 奥州市胆沢地区の滝      胆沢川上流 川岸の長大な赤い岩盤  なんじゃこりゃとびっくり。


 昨年は計画したものの1度も行くことができず、何とか今年こそと念願していた岩手県奥州市胆沢を流れる胆沢川上流部へやっとのことで出撃できました。

 目的地はここ。 赤丸印。

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 秋田・岩手県境にある大森山トンネルの手前、胆沢橋から東側の胆沢川源流部。
 そこに焼石山塊のひとつ、柴沢山という1240m余りの山を源とする沢が流れ込んでいます。
 沢の名前は分かりません。
 その沢に、まだ見たことのない滝が流れているはずなんです。

 他のブログやHPでは その滝を見たことがありません。
 焼石岳一帯には驚くような滝が沢山あるので、マークの付いたここにもとびきりの滝が流れているに違いありません。
 それなのに滝の画像がないとは、いってえ どゆこと?
 何かしらの理由があってUPされてないのか、ただ単に滝屋がこの滝に行かないまま今日まできてしまったのか。
 行こうとして行けないような感じは地図上からは見られないので、我々滝見隊で初の滝画像を公開しようじゃないかと計画した訳です。

 バイク4台を連ね、ブイブイと沿岸部から出発した滝見隊。
 国道397桜並木街道を通過中、思い出して胆沢まるごと案内所に顔出ししようとしたものの、チラッと見ただけですが、所内にはご高齢の男女2人がいるだけのようでした。
 この人たちがブログを書いている担当者なのだろうか、いやいやそんなはずはあるまい。
 本日は休日でしかも祝日だから、もしかしたら代打で受付に座っているのではないか。
 勝手にそのように解釈し、結局スピードを少し落としただけで停止することもなくその場を通過してしまいました。


 胆沢渓谷をツーリングするたびに思うのは、地元との余りのスケールの違い。
 我々の住む南三陸とは規模が違い過ぎて、どうにもこうにも話になりません。
 奈落の底にも思えるような断崖を目の前にすると、こんなとこを俺らは降りて行けるのか、と不安になるばかり。
 デンジャラスな大滝がゴロゴロしているのも当然といえば当然ですね。


 胆沢大橋のたもとにある僅かなスペースにバイクを並べ、そそくさと着替えを済ますと、断崖の底にある胆沢川本流の川岸まで降りて行きました。
 降りて行かなきゃ滝探しもできないんだから、嫌でも降りるほかないわけです。

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 下から見上げる胆沢大橋。
 前から不思議だったけど、こういう橋ってどうやって端から端まで架けるんだろうね?
 一遍も見たことはないけれど、クレーンとか巨大なヘリコプターなんかで吊ったりしてるんだろうか?
 胆沢ダムにしろ、このような長大な橋にしろ、現代の建築技術とはすごいもんです。

 胆沢川の景観

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 道がないので、川岸だったり川の中だったりを歩いて行くほかありません。
 ゴロゴロした大きめの石が多く歩きにくい川です。

 水深は一部腰くらいある場所もありますが、大概は腿より下。
 源流部に近くて冷やっこいかと思っていたら、案外ぬるい水。
 2度ほど滑って沈しましたが 全然問題ない水温でした。

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 この暑さに体温を下げようとしているのか。 カワズが浸かる胆沢川。

 「狙いの沢って、あれでない?」 と滝バカ隊員。

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 まるで目立たなくて、危うく行き過ぎるところでした。

 ところが枝沢に入った途端、本流とは様相が一変。
 岩盤だらけで傾斜はあるし、これで滝がないはずがないだろうと思わせる渓相です。
 そして狭くえぐられた谷を登っていったら、早速見ごたえのある滝のお出まし。

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 スケールは小さいけれど、なかなかにいい滝。  

 一見すがりつく取っ掛かりもないような岩盤に見えますが、下流左側(右岸)から簡単に登って行けます。

 そしてさらに狭い谷を登って行ったところで、

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 「あったあああ!  これだべ!」

 バランスの取れた端正な直瀑の滝が我々の目の前に現れました。

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 滝の背後をグルリと取り囲む岩盤。 十分な広さと深さの滝壺。 まとまりのあるきれいな滝です。
 なかなか医院で内科医、 違った、いいんでないかい!

 が、なんか違和感を感じました。
 「ちょ、ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さん方。 何か違わねえと思わないか?」
 「え? 何が? こんなきれいな滝に文句でもあるってえの。」

 あまりにも簡単に見つけ過ぎ。
 いや、この滝が地図にマークされた滝なら何の不満もないのですが、どう考えても、胆沢川本流から距離が近過ぎるのです。
 地図から大雑把に換算すると、沢の出口からおよそ1.2Km奥になければならないのが、我々はまだその半分までも到達していないのでは。

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 ということは、この滝は前衛の滝であって、本命の滝とは明らかに違う可能性大。

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 しかし、見れば見るほど立派な滝。
 これをスローシャッターで撮ったら さぞ見事な滝に変貌したでありましょう。
 もうちょこっと水量があれば、100%の滝でした。

 この上流を目指さなければ本命の滝には出会うことができないのは明白。
 ならば、とさらに進撃を試みるつもりが、そこで滝見隊は愕然としてしまったのであります。

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 滝の周囲を半円形に取り囲む岩盤は、すべて激しくえぐれて、どこにも登る取っ掛かりが見つけられません。
 少し下流側に下がって思案しましたが、急角度の岩盤に泥がこびり付いた状態で、草が生い茂っています。
 必死の体でよじ登ることはできるかもしれませんが、ヌルヌル滑り ほんの些細なミスでも岩盤から転落してしまう危険性が高く、我々のスキルでは怪我人を出すのが目に見えるようです。

 高巻きは無理。 滝の直登はなお無理。
 ということで、結論は割と簡単に出ました。
 撤退です。 これ以外選択の自由がありません。 
 この先にある本丸の滝をこの目で見てみたい、せっかくここまで来たのに、という悔しさが湧いてきましたが、こればっかりはどうにもなりません。
 泣く泣く諦めることにしました。

 この滝の印象度は 

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 しかし、これだけの滝を見ることができ、さらに当ブログにも揚げることができて、ちょっぴりではありますが、満足する気持ちもないではありません。

 次回また本命の滝を狙って再挑戦するか、といえば、多分それはないんじゃないか。
 とんでもない事故を起こしそうで、冷静に考えると我々の遊びの範疇を越えているように思えます。
 恐ろしや、胆沢の滝。 そして素晴らしや 胆沢の滝。 また行くからな。


   岩手県奥州市胆沢     不明沢 → 胆沢川 → 北上川


 

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  1. 2019/08/13(火) 20:45:53|
  2. 奥州市胆沢区の滝

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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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