道草・寄り道・油売り
遠野の巨木シリーズを始めたばっかりなのに、いきなり脱線。
大船渡のニーハオ隊員が画像を送信してきました。
座敷童の墓です。
別に急ぐ記事でもないのですが、先の「首切り地蔵」の関連があるので、ほとぼりが冷めないうちにUPします。
岩手県大船渡市日頃市町。
ここは遠野物語に匹敵するような摩訶不思議な伝説がいろいろ残っている地域です。
しかも単なる伝説ではなく、実際に物証が残っているものばかりなので驚きます。
日頃市に関谷という場所があります。
その国道107号線沿いの雑木林の中に、小さな墓がひっそりと立っています。
黄色の十字路標識のところ。
左手の穴のようになった暗がりの中。
言われないとまったく分からないポイントですね。
中に小さな石があります。
これが座敷童の墓。
高さ50センチくらいか。
墓だと言われなければ、何の変哲もないただの石です。
しかし、いわれを聞くと、幼い子供がしゃがんでうずくまっているようにも見えなくもありません。
国道がすぐ横を通りうるさそうな場所にもかかわらず、どことなく霊気を感ずるような気がしたかもしれないと、訳の分からないことをニーハオは言ってました。
本来は別の場所にあったらしいのですが、国道の工事に引っかかったために、この場所へ移動されたそうです。
墓の表面には何の文字もありません。
しかしお参りに来た痕跡ははっきりありますから、ただの石でないことだけは分かります。
それにしてもお供え物が酒とは。 相手は一応「童」でっせ。
背後に大きな岩があるので、どうせなら何か彫っておいてもよかったと思うのですが。
座敷童というのは、くくりでいえば幽霊とか妖怪の仲間だから ただの人間が放った弓矢ごときで死ぬはずがないと思うし(だいたい死ぬのか?)、しかもその墓がこうして現実にあるのが摩訶不思議。
伝説自体も、前半部分は定型的な座敷童伝説ですが、後半になるとまったく奇妙奇天烈な話になります。
興味のある方はググッてみてください。
墓の入り口には、数は少ないものの柿の実が成っていました。
当初は、柿の木やら椿やら植えられていたようですが、野生植物の勢いが強くて目立たなくなってしまいました。
とまあ、ここまで大船渡隊員の話をそのまま転載した次第。
小隊長はまだ実際に行ったわけではないので、国道を通ったらちょっと寄ってみようかなと思っています。
岩手県大船渡市日頃市町関谷 座敷童の墓
スポンサーサイト
- 2018/10/19(金) 19:22:01|
- 道草・寄り道・油売り
-
-