
大崎市の滝
宮城県鳴子温泉鬼首の奥の奥、秋田県と山形県の県境すれすれのところに落差100mというとてつもない滝が流れているらしい。
そういった話から、今回の鳴子温泉滝見ツアーが決まりました。
当初の計画では、この落差100mといわれる黒滝目指して突撃するはずでした。
しかしWEBで検索すると簡単にはいかないことが次第に分かって来たのです。
まず鬼首の降下ポイントまで、我々のところから小休止を入れておおよそ4時間必要です。
降下ポイントからは道がないので、沢をおおよそ2時間半登って、ようやく目当ての黒滝に到達できるらしい。
つまり、これだけで片道6時間半は必要。 往復13時間になります。
日帰りで行って行けないことはないけれど、小隊長の苦手な早朝出発になるし、沢登りを考えたらバイクで行くのはさすがにきつく、常識的には車を使用せざる得ません。
家庭内に問題を抱えてなければ、鳴子温泉に泊って翌日決行なんて贅沢なこともできますが、家人に知られるとどこかの女性代議士みたいに 「このアホおおおおお!! そんな御身分かよ!」 なんてどつかれかねないので、とてもできることではないし。
滝までの沢登りは時間がかかるけれども、難易度としてはそれほどのことはないらしい。
だから、やる、と決めたらどうにかやれそうな気はします。
ただし、黒滝を目指すなら、この滝ひとつでタイムアップになります。 他を見る余裕はありません。
せっかく鬼首まで出張るのに、それではもったいなくないか。
そこでもうひとつのプランを考えました。
黒滝へは行かない代わりに、周辺にある滝をいくつか見て回ることです。
あれこれ検討した結果、6つの滝を選びました。
まだ見ぬ滝もあるので、どうなるかは分からないけれども、数だけはこなせそう。
「1本のすごい滝を目指すか、もっと楽に回れそうな6本の滝にするか。 どっちが良さそう?」
「6本の滝の高さの合計と、黒滝1本の高さと、どっちが高いの?」 と釣り師隊員。
「たぶん、6本のほうだと思う。」
「んじゃ、6本のほうに行く。」
「おめえはなにか、滝を高さだけで比べようっつーの? 合算して何か意味あんの。」
ちょっと話が長くなりましたが、そんなこんなで、今回の鳴子温泉滝見ツアーは知ってたり知らなかったりの6本の滝を見る方に決定したのでありました。
もちろんチャンスがあれば黒滝へもいずれは行きたいと考えています。
で、これから何回かに分割して宮城県大崎市の滝をご紹介します。
第1回は、夫婦滝です。

ここはどこかというと。
宮城県大崎市、鳴子温泉鬼首。
国道108号線、別名羽後街道、鬼首道路、仙秋サンラインです。
東北で2番目に長いという鬼首トンネルの宮城県側出入り口にいます。
これより200mほど手前にパーキングがあって、滝見隊の車2台を置いてきました。
そこからトンネル手前に架かる橋まで男4人がゾロゾロ歩いたわけですが、ご覧のように道路には歩道が無く、へりを歩くことになります。
これが恐い。大型トラックだとか、まさか歩行者がいるなんて考えもせず吹っ飛ばして来るもんだから、風圧で飛ばされそうになります。
万一橋から転落したら、とても助からない高さ。

トンネル出口から振りかえったところ。
前の橋が 「夫婦滝橋」 で、滝はまさにこの直下、橋の両側に流れ落ちています。
上方には大崎市の看板。
ということは、我々は秋田県湯沢市にいるってことなんだろうか?
「県境はトンネルの中だべ。 中に看板付けても誰も見ないから、出口に置いたってことじゃねーの?」 とニーハオ。
「あ、そうすか。 なるほど。」



これが 夫婦滝 の 女滝 です。
橋の下流側に流れ落ちています。
落差およそ20mくらい。 大きいです。
水量があまりないので、静か。
樹木が邪魔で全体像が見えません。
印象度



こちらは、橋の上流側にある 男滝。


落差は女滝とそう差がないようですが、水量があり迫力は断然上。


こちらも完全には姿が見えません。
しかし、存在感がすばらしい。
印象度




どちらの滝も橋の上から見ることができるお手軽な滝。
今回時間はありませんでしたが、本格的に滝下から見ることもできるようです。
宮城県大崎市 鳴子温泉鬼首 夫婦滝 支流 → 軍沢川 → 江合川(荒雄川)
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- 2017/07/11(火) 21:25:41|
- 大崎市の滝
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