南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

大沢 幻の滝はあるのか? 2

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 大船渡市の滝                               大沢渓流


 お昼時間も過ぎ、そろそろどこかでメシにしないとガス欠になっちまう。
 そう思いながら歩いていたら、4人が車座になれるちょうど手ごろな明るい場所に出ました。

 何とそこに枝沢があったのです。
 過去2回この横を通り過ぎていたはずなのですが、その時は沢があるなんてまったく気付きませんでした。
 沢の水量自体が少なく、合流点に岩石が大量に堆積しているので、沢から流れ出た水が石の隙間に飲み込まれ、見た目沢があるようには見えなかったのです。
 さらに草木に邪魔され沢全体が見えなかったのも原因。

 今回は、何ものにも邪魔されず、沢の全貌があらわになっていました。
 険しい斜面に沢があり、ほぼ一直線上に黒岩に向かっています。
 (五葉山は遠くから見ると、山頂がラクダのコブ状になっています。北側のピークが本当の山頂で、南側のピークが黒岩)
 水は流れるというより転がり落ちるといったほど急峻な崖です。
 下から眺めただけで4つか5つぐらいの滝が確認できます。
 雨が降って水量が増せば、まちがいなく連続した滝になるでしょう。

 画像は下に行くほど上段になります。

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 「幻の滝ってこれじゃあねえのか?」
 「おそらく。たぶんな。でも上に登ってみないことにはまだ何とも。」

 とりあえず、ここで沢を仰ぎ見ながらの昼食となりました。
 沢の水で湯を沸かし、カップラーメンをすする奴、味噌汁作る奴、コーヒー飲む奴、胃薬飲む奴、いろいろです。

 休憩した後、いよいよ滝登りにとっかかることにしました。
 沢は岩盤と巨岩で構成されていました。 滝の途中には洪水で転がり落ちたであろう浮き石多数。
 手掛かりが多いため、登るのにそれほど困難はありませんが、滝の上を直攀するので危険が伴います。
 隊でもっとも身の軽い気仙沼隊員が先導し、足が短くガタイのある小隊長が最後尾に付きました。
 「死ぬかもしんねんだから、冗談でも浮き石踏むなよ。」と念を入れて忠告。

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 画像では何ということもないように見えるかも知れませんが、その場に立っていられないほどの急角度です。

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 ここはさすがに直登は無理で、縁を高巻きました。

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 滝の中央に浮き石、というかでかい岩石。
 こんなのが落ちてきたら命がいくつあっても足りません。

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 浮き石があちこちにあるので、恐い。
 「踏むなよ、踏むなよ。」といえば、本当に踏んでしまう連中だから、それも恐い。
 俺ら、だちょう倶楽部か。

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 これらの滝は全部繋がっています。 
 とんでもない長さ。
  いっぺん雨後の水量のある時に見てみたい、ったって、なかなか来れるような場所じゃないし。
 高度的にも、沢の出口から300m以上はゆうに登っています。しかも直登。
 体中ガクガクで、日ごろの運動不足の影響がモロに出ます。
 滝を登る途中、下を見るとガクブルの高さ。上を見ればのけぞる高さ。
 
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 滝が始まる最上段まで到達。
 一歩踏み外したら沢の終点まで一直線に転がってバラバラ死体になるんじゃないかと思うほど。
 やったという達成感より、ここをどうやって降りるかで不安いっぱい。

 結論をいえば、ここが「幻の滝」 でほぼ間違いないだろうと考えます。
 ほぼ、と云うのには理由が。
 
 沢を降りてきた時、誰一人無事ではありませんでした。
 「肩抜けた!」 とニーハオ隊員。ま、オーバーですけど、ザイル降下するときやったらしい。
 「目に何か入って開けてらんねえ!」 と滝バカ。
 接吻するほど近付いて 目玉をのぞきこんだら羽虫のような生き物が。
 釣り師は、渓流足袋を脱いだら靴下がまっ赤赤の血だらけ。岩で打ったらしい。
 小隊長はといえば、膝がガクガクして力が入らず、降下中2度足が攣ってしまいました。
 膝を曲げると、途端に太ももの裏が攣りそうになります。
 何を今さらですが、ホントに我々はどうしようもないヘタレ軍団です。

 よって、 「撤退すっぺ。」 ということになり、本流最上部まで登る計画を中止せざる得なくなったからです。
 したがって、この沢の滝で「幻の滝」は確定したとはいえません。
 まあ十中八九この滝だろうとは思うんですけど、あとで本物の幻の滝が出てきたら恥かくからな。
 近いうちに本流を源流まで登り、必ずリベンジしてやるぞと決意して五葉山を降りることにしました。
 
 印象度は  
 
 また来るからな、待ってろよ五葉山。

            岩手県大船渡市             不明沢 → 大沢 → 鷹生川 → 盛川



  
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  1. 2015/04/30(木) 21:34:09|
  2. 大船渡市の滝

大沢 幻の滝はあるのか? 1

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 大船渡市の滝                              大船渡側から見た五葉山


 気仙沼隊員の滝バカ、大船渡隊員のニーハオ、高田の釣り師、そして小隊長が一堂に会し、やっと今年の南三陸滝見隊始動です。
  隊発足以来いちばん遅い始動になってしまいました。
 それまで各隊員とちょこちょこ動き回ってはいましたが、全隊員揃っての出陣は、昨年の忘年会以来となります。

 向かった先は、かねてより念願だった岩手県大船渡市にある、鷹生川支流大沢渓流。
 なぜここなのか。
 それには理由があります。

 岩手県が発行している地元の冊子が手元にあります。
 その中に、「大沢渓流の奥に100mに及ぶ滝がある。」 と記されているのです。
 記述内容から察するに、常時流れているような滝ではなく、普段は水が少なくて大雨の時のみ出現する滝のようです。
 冊子には周辺のいくつかの滝の画像が載っていますが、この幻の滝なるものの画像だけはありません。
 想像するに、見たことのある人からの伝聞を書いたようです。
 役人が、どうせ誰も行きやしないだろうと大ボラ記すとは考えにくいので、存在することはほぼ間違いなさそう。
 そうなるとどうしても見たいと思うのが我々の心情。
 水量があろうが無かろうが100mの高滝ってすごいじゃないですか。

 また、地元紙に、大沢本流に40mの滝がある という記事が載ったことがあります。
 本当にそんな大滝があるのか? あれば、とっくに見ているはずなんですが。
 小隊長は、それは1本の単体の滝ではなく、急角度で流れる連続した滝なのではないか、と思っています。
 大沢は巨岩がごろごろ積み重なった沢で、どこで区切ればいいのか分からない滝が無数に存在します。
 これはぜひとも行って確認しなければ。

 実は、これまで2度大沢渓流に入っています。
 もちろんその時の画像も記録していましたが、大津波によって流出の憂き目に。
 沢を登ってみると、数々の滝はあったものの、100mなんて目の飛び出るような高滝にはお目にかかっていません。
 そして、2度とも最上流部で濃密なヒノキアスナロの林と藪に阻まれ、源流にまでは達していなかったのです。
 冊子を見る以前のことなので、そんな滝があろうとは知る由もありませんでした。
 2度本流を登って、2度ともそんな滝は発見していない。
 ということは、幻の滝は大沢本流ではなく、大沢に流れ込む枝沢にある可能性が高い。
 しかも過去2回とも草木の茂る頃だったから、枝沢を見落としていたのかもしれません。
 
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 現在の大沢周辺の景観。

 雪解けが終わり、これから草木が伸び始めるというわずかな期間内でなければこの沢には入れません。
 上流部に道がなく、ヤブコギせざる得ないからです。
 ヤブコギするとイライラ感と疲労度は倍以上になるので、このチャンスが来るのを狙っていました。

 鷹生ダムから上流へ1Kmほど登ったところに、赤坂峠へ通じる五葉山登山道の橋が架けられています。
 横川橋といって、なぜか橋のたもとに4体のお地蔵さんが無造作に置かれています。
 この横川橋の下を流れるのが大沢。 ここを出発点にしました。
 もともと予定していた時間が遅かったことに加え、滝バカの到着が大幅に遅れ、突撃開始時刻はもうすぐお昼という頃。
 早くも滝見隊恒例のグズグズぶりが露見。 またか!と他の隊員はあきらめ顔。

 
 五葉山へは、赤坂峠から尾根伝いに登って行くのが一般的。いちばん楽なコースです。
 他に釜石ルートや住田ルートもあります。
 別なコースもあります。
 大沢より下の、五葉牧野(現在太陽光発電所が建築中)から大沢沿いに入り、大沢小屋を過ぎて赤坂コースへ合流する道と、同じく大沢小屋を過ぎて反対の黒岩へ向かうルートです。
 下は概略図。

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 大沢コースは結構登山客が利用するので道もしっかりしています。
 一方の黒岩コースはマイナーで、上に行くに従って道もはっきりしなくなります。
 まあよほどもの好きじゃないと黒岩コースは登らないようです。

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 大沢小屋を過ぎてからの分岐点。
 鳥居をくぐって右に進めば、畳石から赤坂ルートに合流します。
 写ってませんが手前側が黒岩ルート。
 左へ行くと大沢沿いの山道で、登山道ではありません。
 我々はこの山道を登って行きました。

 大沢小屋あたりまでは山菜採りの姿をちらほら見かけました。
 隊では山菜採りは御法度にしています。キノコ狩りも同様。
 理由は簡単。 知識がないから。
 ヨモギとトリカブトの違いすら分からないバカ揃いですから、摘み取って家まで持って帰られたんじゃ大惨事は免れません。
 
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 1発目に撮った滝。
 水量ありますが、味わい的にはイマイチ。
 水質に何の不満もありません。美味しい水です。

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 沢の景観は大方こんなもん。 次から次へと滝が連なっています。
 岩盤はあるにはありますが、割れやすいのか、巨岩が折り重なった場所が多いです。
 ただ、上流部にはハッとする美しい流れの場所が方々に点在します。

 山道はしばらく続きますが、次第に荒れ始め、倒木が増え、橋の倒壊で沢を渡らなければならない箇所も。
 さらに道が不明瞭になって、やがて完全に消失します。

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 枝沢からの滝。滝壷にイワナが4匹。
 「ちょうど人数分いるから、昼飯のオカズに釣ってくんねえか。」
 「俺は海釣りしかしないって知ってんでしょうが。いったい何年の付き合いなのよ。」と釣り師。

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 登るにつれ、滝もどんどん現れます。
 それぞれ見ごたえがあっていい滝の連続です。
 ただ、やはり巨岩が折り重なった流れで、大きな岩盤は見当たりません。

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 これはスゴイと唸った滝。
 前にも見てるんですが、何度見てもすばらしい。
 小滝が何段にも渡って五月雨式に流れ落ちる滝。
 ひとつひとつは小さくても、これだけ集合すると豪華絢爛な感じがします。
 小隊長の画像ではその素晴らしさを伝えられないのが非常に残念。
 実物を見てほしい滝のひとつ。これだけ見て帰っても十分満足します。

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 撮影がへたっぴなので、どの画像も全然大した様には見えないと思いますが、本当はこんなもんじゃない、とだけ申し述べておきます。
 比較するものが無いので分からないけれど、どれもこれも画像で見るよりずっと大きい滝です。

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 この辺まで来ると、そうとう登った感が出て来ます。
 山道は消えてしまっているので、沢を登ったり、ヒノキアスナロの群落をかき分けながらの進行。
 歩くのがきつくなり、額から汗が流れ、背中にはTシャツが貼りつき気持ち悪い。

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 ため息が出るほどの美景。 大沢”渓流” といわれるゆえん。

 腹も空いてきたのでそろそろメシにしようか、と考えていた矢先。
 我々はとんでもないものを見てしまったのです。  

 つづく。 

                         岩手県大船渡市          大沢 → 鷹生川 → 盛川 → 大船渡湾


 
  1. 2015/04/27(月) 20:50:13|
  2. 大船渡市の滝

春の野花と若葉

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 野の花々


 風はまだ幾分冷たさが残るものの、気分的にはすっかり春。
 当地では、桜の花びらが舞っております。

 あちこちで撮って来た野花などの画像をペタペタ貼ります。
 植物に関してはほとんど無学ですから、あまりコメントありません。
 花の名があったにしても、眉に唾して見てください。
 本人自身が半信半疑なんですから。

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 ミヤマキケマン

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 ヒトリシズカ だったっけ。 ヒトリと云う割にはたいてい塊りで生えてますね。

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 ちょっと高地へ行くと、まだウメの花が満開だったりして。

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 カタクリ
 スプリング・エフェメラルの女王的存在。
 みんなから愛される花ですね。
 咲いていると放っておけず、つい写真に収めたくなります。
 単独でも群落でも見かけます。

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 川辺にたくさん咲いてました。

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 アズマイチゲ?

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 キクザキイチゲ? それとも上の色違い?

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 ムスカリ
 園芸種が野生化したもの。

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ニリンソウ、ですかね?

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 遅咲きの八重桜はまだまだ健在。

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 キノコの仲間は春先から出ています。
 でも何がどれやら、どれが何やら、図鑑を見ても分からないものだらけ。
 自信を持って断定できるのはマツタケぐらい。

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 スミレの種類も多い。日本だけで60種類以上あるとか。

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 これはけっこう自信あり。 ウスバサイシン。
 ヒメギフチョウの食草。 蝶マニアはこちらのほうから探すらしい。
 ちっちゃくて目立たないけど、変わった花。

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 七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだに 無きぞ悲しき
 なぜかこんな句を覚えています。
 この花が咲く頃になると、三陸の海ではカレイが釣れ出すサイン。

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 山吹の花に似てるけど、こちらは草。 なんだろ?

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 マムシグサとウラシマソウの違いが分からん。
 判んなくたって、別に困らんけど。
 子供の頃は薄気味悪くて近付けなかった花。

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 コブシ。
 風に舞った大量のチリ紙が、枝に張りついたように見える。


 三陸ではいよいよ若葉が萌え出す頃となりました。
 紅葉もいいけど、山全体が緑のグラデーションになる若葉の頃が小隊長は好きだなあ。

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 山菜の王、タラノメ。
 あるところにはどっさりあるんだけど、ひとに教えると翌年から教えた人が採れなくなります。
 小隊長はタラノメに限らず山菜全般、全然採らなくなりました。 とるのは写真だけ、なんつって。

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 冬の薄茶色の山が徐々に緑色に変化していくのは、自然の生命力を感じて心なごみます。
 それと同時に滝探しで鬱陶しいヤブコギも始まるんだよね。
 チクチク とか トゲトゲ とか イガイガ したやつだけは勘弁願いたいもんです。




  1. 2015/04/21(火) 21:04:53|
  2. 野の花々

長岩沢の滝

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 住田町の滝                                 春の音符


 長岩沢は、時間不足で偵察がてらにちょこっと入った沢です。

 岩手県住田町大股地区と陸前高田市矢作町生出地区を結ぶ県道246号線。
 狭い峠道で、大型車は通行不可。 冬季は通行止めになります。
 その県道に沿うように流れているのが折壁沢。
 長岩沢は一助沢と合流して折壁沢に流れ込む枝沢になります。

 県道沿いにあった注意看板。

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 そうかそうか、ここから山神様の居住地域になるわけね。
 挨拶代わりに、ベルとかホイッスル、ラジオ、鐘や太鼓など音響装置を用意しましょう。
 ちなみに小隊長はホイッスル派。
 値段が安い(108円)上に、遠くまで響き、身に着けていても重さがまったく気にならないスグレモノ。
 唯一の欠点は、鳴らしながら人に会ったりするとこっ恥ずかしいこと。
 ま、クマに襲われることを考えたら、これくらいは耐えられます。
 ついこの間、ここからひと山越えた場所で山菜採りがクマに襲われたばかり。
 用心せねば。

 沢は荒れていました。
 洪水でえぐられ、林道はボロボロ。
 入ってすぐバイクをデポするはめに。
 藪があるわけではないので、歩くのに支障はありません。

 数百m歩いた先で、沢は長岩沢と一助沢の二手に分かれ、その分かれ目の近くで滝を発見しました。

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 長岩沢のほうにあった滝です。

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 傾斜角がもう少しあったら文句なかったのに。

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 でも悪くない滝です。
 なにより水質がいい。
 水がいいということは、他が少々問題あっても、及第点の半分はクリアしたも同然。
 苔が周囲に貼り付いて、見ていて和める滝です。
 印象度  

 沢はまだまだ上方まで続いていますが、今回はここまででUターンすることにしました。
 沢の状態を見るとかなり有望。 もっと滝がありそうな気がします。
 一助沢を含めて、いずれそのうち攻略作戦を発動しましょう。

             岩手県住田町大股         長岩沢 → 折壁沢 → 大股川 → 気仙川



 
  1. 2015/04/20(月) 21:10:06|
  2. 住田町の滝

蒲道沢(ぶどうさわ)の滝

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  奥州市江刺区の滝                          阿原高原より室根山を望む。 黄砂で霞んでます。


 やったぁ!  まさかまさかの新滝発見!  うれしい!

 
 少々遅くなったけれど、車3台分のタイヤ交換をしました。
 ハンドジャッキしかないから、はずして入れて、計24本の交換はさすがにきつい。
 我が家人は 「そんな汚たない格好のまま家ん中入んないでよ!」 と言い放ち、タイヤ交換したばっかりの車で何処かへお出かけ。
 ひとにやらせといてなんちゅう言い草。
 「だったら玄関に着替えぐらい置いとけ、クソババ!」 と、・・・・・ まあ言いませんけどね。
 それでも午前中にどうにか終えて、さて午後は何をしよう、と考えていた矢先。
 
 「風が強くて船出せなかった。どっか行くならついてくよ。」 と釣り師から電話が。
 それじゃあ、と2人でバイクツーリング。
 
 ここだという当てがあるわけでなく、なんとなく思いついた阿原山周辺部をチンタラ走ることにしました。
 岩手県奥州市江刺区から一関市大東町の辺り。 阿原山はその境界にある高原状の山です。

 この辺りはかつて何度か入ったことがあり、滝探しもそろそろ打ち止めじゃないかと思っていました。
 だから期待感も3割程度で、ただガソリンを消費しただけで帰って来るのが関の山かもと。

 釣り師は元々滝探しに全然興味がなかった人間。
 つーか、世の中に滝を探すなんてアホな趣味があるとは思ってもみなかった人間。
 それを南三陸滝見隊に引きずり込んだ張本人が何を隠そう、いや隠しませんけど小隊長であります。
 だから趣味のランクでいえば、海釣り、バイク、船、ゲーム等の下位になるかと。
 たとえ滝が見つからなくても、バイクで走り回れればそれで満足する人間です。

 しかし小隊長にとって、バイクは全然趣味でなく、あくまで実用品。
 何処かへ移動するための便利なツールといった位置づけ。
 だからタイヤ以外ド・ノーマルで、常時泥だらけ。
 車体についた泥を洗うのは、きまぐれで年2回あるかどうかなんです。

 小汚いバイクとピカピカに磨き上げたバイクを連ね、ほとんど期待もせずに、江刺の山中を行きつ戻りつしました。

 岩手県県道262号線、奥州市江刺区田原の蒲道沢(ぶどうさわ)を登って行った時のこと。
 県道と言っても道幅は狭く、車1台がやっと。
 春に出る野の花を見つけたので、写真に撮ろうとバイクから降りてしゃがみ込みました。
 そしたら、崖下にあったんですよ。まだ見ぬ滝が。 何が幸いするか分かりませんね。
 しかし耳のいい気仙沼隊員が一緒だったら、バイクを降りる前に滝音を聞きつけていたはず。

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 りっぱな見ごたえある滝です。
 バランスがいいし、水量は十分だし、苔の貼りつきもいいし、大きな釜も持っています。
 周辺環境も悪くありません。
 印象度  
 しかし、人々に顧みられている形跡がまったくありません。
 道が無く、急な崖をヤブコギしながら降下しなければ見れない滝です。
 普通これぐらいのサイズの滝なら、多少なりとも歩いた形跡があってもおかしくないのですが。
 人家が近いため、知られざる滝ではなく、知ってはいるけれどスルーされてるような。
 残念なのは、水質があまり良くなかった点。
 悪いというほどではないにしろ、やや濁っています。
 上流域に耕作地があるためと思われ。

 ともかく望外な新しい滝を発見して歓喜雀躍。
 散々探索して、もう周辺には滝がないだろうと思っていたものだから、喜びもひとしお。
 こんな滝が都会の周辺にあったらたちまち公園化されているんだろうなあ。
 過疎地で起伏の激しいド田舎に住んでいるおかげで、未発見の滝がまだ残されていることに感謝です。

 すぐ上にも滝がありました。

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 渓谷風な景観もいいし、人家も近いし、下まで降りる道も造れそうだし、それが何でこんなに無視されなきゃなんない訳? と疑問を持ちつつ藪だらけの崖をよじ登って道路に戻りました。
 そうしたら、少し進んだだけでその理由が分かったんですよ。

 道の横にあった鳥居。

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 滝屋ならピンと来ますよね。
 沢の傍に鳥居や社があったら絶対にはずすべからず。
 鳥居をくぐってトコトコ降りて行きました。

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 出た! 不動尊。
 不動尊があるということは。

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 「おおっ!」  初めて見る滝です。 おそらくネットでも初見参の滝。

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 蒲道沢(ぶどうさわ)不動の滝。 蒲道不動滝でもいいか。

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 シンプルでカッコいい。

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 この滝があったからこそ下で見た滝がないがしろにされていたんですね。
 確かにそれだけの存在感がビシバシ漂ってくるすばらしい滝です。

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 印象度  
 最後の  は、水質に少々問題あるため。
 これで水質良好なら何も文句はなかったのですが。

 この沢の渓谷には4つもの鑑賞できる滝が流れています。
 それなのに資産価値タダ同然で置かれているなんて。
 沢に沿って遊歩道でも設けたら、ちょっとした名所になりそうな予感。
 こんなにいい滝が揃っているなら、デジイチ持って来るんだったと後悔したほど。

 県道を登りつめると阿原高原の牧場地帯に抜けます。 展望良し。
 バイクで通過中、牧場の中に何やら動く物体発見。
 クマか? と一瞬緊張が走りました。

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 クマはクマでも、正体はアナグマ。

 阿原山にはまだ積雪の残っている部分があり、風が強烈で寒い寒い。
 知らぬ間に鼻水がタラリ。
 寒さで展望を楽しむ余裕もなく、さっさと下りることにしました。

                      岩手県奥州市江刺区田原     蒲道沢 → 大田代川 → 北上川



  1. 2015/04/19(日) 14:18:18|
  2. 奥州市江刺区の滝

滝山不動滝

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  陸前高田市の滝

 南三陸は今、桜だけでなく椿の花も全開中。
 ヤブツバキは当地の気候が合っているせいか、海岸から山までどこにでも生えてます。

 さて、滝山不動滝です。
 もう数回は登場したはず。
 
 岩手県陸前高田市。氷上山の中腹を巻くようにして林道が続いています。
 景色はあまり楽しめませんが、全面舗装路。 車で走って何の問題もありません。
 その林道を通ると出会う ゴリラ岩。 勝手に呼んでます。

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 その途中に滝山不動尊が建っています。
 ひっそりというか、いささか陰湿な感じのする場所で、人がいるのを見たことがありません。
 不動尊から細い沢沿いに急斜面を登って行くと 不動滝があります。
 氷上山周辺にはあちこちに不動滝があるので、特定する意味から滝山不動滝 としています。

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 当日は雨と霧で画像が霞んでしまいました。

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  道のない急坂を登った先にこの滝はあります。

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 南三陸では規模の大きいほう。
 いかんせん、水量の少ないのが泣きどころ。
 水量さえあれば堂々たる滝なんですが。
 その代わり、厳冬期の氷瀑は見事です。

 全体としての高さは、この倍あります。
 中間部分から外に折れているため、滝下からは画像の辺りまでしか見ることができません。
 水量が少ないためにはっきりした滝壷はなく、しかも手入れされていないので流木・枯れ枝・枯れ葉がたんまり堆積しています。 堆積物の上に足を乗せるとズボズボはまり込んでしまうほど。
 この滝の下にも小滝が続いています。
 神秘性を感じさせ、小隊長お気に入りの滝でもあります。



  1. 2015/04/15(水) 20:35:19|
  2. 陸前高田市の滝

中平の滝

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  陸前高田市の滝


 まだ見ぬ滝が何処にあるのか、推理するのも滝探しの楽しみのひとつ。
 自宅でスルメをかじりながら等高線の付いた地図を眺めるのも楽しいし、実際に現地へ行って沢の出口から奥を想像するのも期待が湧いて来てこれまた楽しい。
 現実にはなかなか思ったようにいかなくて、傾斜がなかったり岩盤がなかったり水がなかったりと当るも八卦当たらぬも八卦状態に近いのですが、それでもねらった通りの滝が現れると、既知の滝を見るのより数倍うれしくなります。

 陸前高田市から大東町を経て一関に至る国道343号線。 別名、今泉街道で、ずっと前から気になっていた場所がありました。
 山がジグザグに切れ込み、急峻な谷を作っています。

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 けっこう奥がありそうだし水量さえあれば滝はあるに違いないと踏んでいました。
 しかし、場所的に近いわけでもなし、さりとて遠くでもない、何ともハンバな距離にあるため、あえてこの谷だけを目指して行く気がせず、数年間ほったらかしにしていたのです。
 チラッと見た限りでは、沢への入口がなく、そうなると本流を遡る以外方法がなさそうで、それも面倒そう。
 何処かへ出かけた折、滝を探せないまま引き返してきた時の保険代わりにしておこう、と考えていたのでした。

 その保険を使う時がやってまいりました。
 室根山の西部をウロウロさまよい続けたあげく、ひとつも見つけられないでスゴスゴ帰還する途中、ふとこの場所があることに気が付いて立ち寄りました。
 
 場所は、岩手県陸前高田市矢作町中平になるかと。
 気仙川支流の中平川が流れる対岸にある沢です。地図上では存在しません。
 対岸の崖を降り、沢を眺めるとそこそこの水が本流に流れ落ちています。
 しかもそれが滝になっているではありませんか。

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 「お、こりゃあるな。」 と気仙沼隊員。
 「んだべ。」
 「んでも、どうやって行く?」 とニーハオ隊員。
 「川を渡るほかねえっちゃ。」

 中平川は川幅も水深も速度もある川です。
 長靴程度では到底川を渡れません。
 そこで、全員が渡河用にウエーダー着用。
 川の崖上には延々とシカ除けネットが張ってあり、正面の対岸からは渡ることができないので、ずっと下流から登っていかなければなりません。

 川を渡っている最中から気になる点がありました。
 沢に沿って延びている黒い水道用のホースです。 上の画像からもお分かりかと。
 こういうのがあると、画像のどこかに入ってきてむさ苦しい。 できれば無いほうがいいし、写り込みは避けたい。
 でも悪いことばかりではありません。
 ホースがあるということは、この奥に水源になる滝や釜があることが多く、水質も文句なし、ということを我々は経験則から知っているからです。
 道がないので、沢をそのまま遡上しました。

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 見つけました。
 まとまりのある滝らしい滝。 でも期待したほどの大きさではありません。
 印象度  
 黒いホースはこれよりまだ上に延びています。 ということは、

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 ありました。この沢いちばんの滝です。
 滝壷に多くの岩石が堆積しています。
 これがなければあと2mは高かったはず。

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 形はいびつですが、きれいな水と苔に覆われた美しい滝です。
 こんなの眺めていると和むなあ。
 印象度  

 
 高田に戻る途中、またまたカモシカ発見。
 つーか、道路脇に立っていて、通行する車が止まったりしています。

nkht9.jpg

 あまりに逃げなくて、何にでも興味がありそう。
 「こいつ、誰かに飼われているんじゃねーの?」
 「アホか、天然記念物だぞ。」
 「♪ ダンソン、フィーザキって踊ったら付いてきそうだなや。」
 親から離れたばかりの若い個体のようです。

                        岩手県陸前高田市矢作町   無名沢 → 中平川 → 矢作川 → 気仙川 


 
  1. 2015/04/14(火) 19:59:37|
  2. 陸前高田市の滝

お化け桜

巨樹・古木


 たまたまその場所を通りかかりました。
 見た瞬間、 「な、なんじゃこりゃ!?」 と口あんぐり。
 
 室根山の西方、岩手県一関市千厩町奥玉字物見石にある巨大な桜の木です。
 種蒔桜 というらしい。別名 お化け桜。

tmns2.jpg

tnms1.jpg

 全体の大きさだけならそんなに驚きはしません。方々にあるサイズです。
 驚くのは、その幹の太さ。

tmns3.jpg

tmns4.jpg

 最大直径2mはあろうかというモンスター級デカさ。
 いやはや、唖然呆然。
 こんなの、今まで見たことない。
 幹周だけなら桜部門で全国ランキングに入るんじゃないでしょうか。
 (失礼しました。 後に検索してみたら、岩手県内だけでも幹周5m以上の桜が12本以上あるようです。)

tmns5.jpg

tmns6.jpg

 開花まであと2~3日といったところ。 来るタイミングが早過ぎました。
 樹勢をみると、やや衰えを感じさせますが、それでも満開になればすばらしい姿に変身しそうです。

 この日、あっちをウロウロこっちをウロウロと滝を探しまわりましたが、周辺でひとつも探し出せずガックリ。
 しかしこの巨木に出会っただけでも走りまわった甲斐がありました。

 この桜をどうしても見たいという方は、あと1週間(4月19日前後)ほど待てば、ちょうど見頃になるのではと予想します。



  1. 2015/04/12(日) 20:36:44|
  2. 巨樹・古木

雨の東滝

azma1.jpg
  陸前高田市の滝                                  氷上山中、五里霧中


 現在、地元の桜は一部で散り始めた所もありますが、おおむね五分から七分咲き程度。

amza2.jpg
 
 なかなか暖かくならないんで、今年の桜は例年より長く持つかもしれません。

 岩手県釜石市にある 大畑不動の滝 がヤバイことになっているという情報を聞きつけ、現地まで出かけました。
 ところが、成果をふいにする大失態。
 パソコンに保存していた画像を、他のファイルと勘違いしてそっくり削除してしまったのです。 俺は何しとんねん。

 そこだけ緑に覆われ、住民の憩いの場になっていたであろう大畑不動の滝。
 行ってみたら、滝の上流の樹木が切り倒され、広い道路が造成中でありました。
 おそらく釜石自動車道であろうと思われます。
 滝を眺めている向こうに、車がビュンビュン走るようになっては興ざめどころか、のんびりもしていられません。
 こんなんでいいんかい? と心穏やかではいられない心境で帰ってまいりました。
 そのうち再訪する機会もあるでしょうから、改めて画像UPを計ろうと思います。

 で、その代わりといってはなんですが、地元の 東滝(古滝) の4回目を。

 外はショボ降る雨。 いっこうに止みそうにないので、今回は仕事用の軽トラで出発。
 氷上山の中腹は、その姿を大幅に変えつつあります。

azma4.jpg

azmza3.jpg

 あちこちで森が伐採され、トラ刈り状態。
 今でも多過ぎだというのに、この上さらに杉を植えようとしているのでしょうか。

azma5.jpg

 雨に濡れた松の大木の肌が鮮やか。 奥に東滝 の姿が。

azma6.jpg

azma7.jpg

 この前来た時よりずいぶんスッキリしてるなあ、と思ったら、誰かが整備をしてくれたようです。
 滝元まで楽に歩けるようになったし、沢に堆積した枯れ枝等も掃除してありました。 感謝感謝。

azma8.jpg
 
 滝の横にはお不動さん。 だから別名 不動の滝 とも。

azma10.jpg

 雨が降り続いていたので水量があるかなと期待して来たんですが。
 雨量がさほど無く、地面に浸み込むほうが多いようです。

azma9.jpg

 自然のなせる技なので、石が転がっていようが、枯葉が堆積していようが、それはそれでいいのですが、やはり見苦しくない程度に片付けてもらえれば、ひとつ滝格が上がったような押し出し感のある印象。

azma11.jpg

 これだけを見に来ても間違いない滝。  お勧めできます。




  1. 2015/04/11(土) 20:32:26|
  2. 陸前高田市の滝

城戸の沢の滝

kds1.jpg
 一関市大東町の滝


 岩手県一関市大東町大原、砂鉄川上流に城戸という集落があります。
 その辺りに、5万分の1の地図でもはっきり記載されている沢が砂鉄川に流れ込んでいます。
 正式な沢の名は不明。
 だから 城戸沢 じゃなくて、城戸にある沢 という意味。
 沢の途中に1軒だけ民家があります。
 「おい釣り師、ちょっくら沢の名前聞いて来てくんねえか?」
 「え? 何で俺が行かなきゃなんないのよ。」
 「俺が行くとおめ以上に警戒されっからだっちゃ。」

 人相・風体・行動、どっからどう見ても怪し過ぎる南三陸滝見隊。
 なかでも小隊長はお世辞にも容姿端麗とはいいがたく、ガタイもあるし、初対面の人間から一歩引いて見られることもしばしば。
 人格穏やかで誰にでもやさしいと自覚しているのに、どうしてそれが顔面に現れないのか。
 なので一人では容易に見ず知らずの家の玄関を開けたりしないことにしているのです。

 残念なことに、聞こうとした家は留守。
 よって、未だに沢の名が分からないまま。 どこにも表示はないし。

 過去1度入渓したことのある沢です。
 途中まで登ったものの、あまりの藪の濃さに辟易してすごすご撤退した記憶があります。
 相変わらずササヤブがはびこってはいますが、他の草は伸びていないので、それほど苦にはなりません。
 林道は洪水でボコボコに崩壊しており、車はおろかバイクでも侵入不可。
 ノタノタと山道を登って行きました。

 源流部まで登り、もうこれ以上滝がないことを確認してUターン。
 上流の滝から貼ります。

kds2.jpg

 コンパクトな滝。気分ほぐれます。水質良好。
 印象度  

 形状が似ていて、もっと大きなサイズの滝

kds3.jpg

 苔がきれいに貼りつき、釜も持っています。
 印象度  

kds4.jpg

 下の5枚の画像は、一連の滝。
 途切れなく連続した滝で、好景観。
 この沢のハイライトです。

kds5.jpg

kds6.jpg

kds7.jpg

kds8.jpg

kds9.jpg

 1枚ずつの画像では全然大したことがないように見えますが、俯瞰するとこれがなかなかのもん。
 長すぎてカメラでは全体像が撮れません。
 若干流れが歪んでいます。
 これが直線状に並んでいたら文句なしのすばらしさ。
 上から下まで1枚の岩盤。 およそ50mくらいか。
 途中で倒木が流れを妨げたりしています。
 水質がよく、滝の上でも滑る心配がありません。
 滝の形状はともかく、やっぱ水がいいってのが何ものにも代えがたいなあ。
 印象度  

 ずいぶん下流に下っての滝。

kds10.jpg

kds11.jpg

 雰囲気あります。
 上に導流孔が見えるのが興ざめ。
 印象度  

 流域、杉林がほとんど無いので明るい滝が多いです。
 好きですね、こんな場所。

kds12.jpg

 芽吹き始まりました。 鬱陶しくなるのももうすぐ。


                                               不明沢 → 砂鉄川 → 北上川


  1. 2015/04/06(月) 20:56:54|
  2. 一関市大東町の滝

沖田魚止の滝

PA190003.jpg
 一関市大東町の滝                                   室根山の牧場


 岩手県一関市大東町、沖田地区にあるという 魚止の滝 を探してあちこち走り回ってきました。
 とある滝サイトに名前だけは載っていた滝です。
 結果的に、探し出した滝はたったひとつ。
 はたしてこれが 魚止の滝 なんだろうか?

owd1.jpg

 画像ではとても分かりにくいのですが、急傾斜の岩盤を水が流れています。
 これより上には沢がありません。
 つまり、岩盤の上部から湧いてきた水が、すぐに滝になっているんですね。

owd2.jpg

 落差、数m。 一見すると滝には見えません。
 それは、水量が少ないのと、岩石や枯れ枝・枯葉が多量に堆積しているため。
 取り除けばまぎれもなく滝があらわれるはず。
 これらを掃除しようか、と一瞬考えましたが、あまりに多過ぎるので断念。
 この水量、この角度では、魚が登ろうったって絶対に無理。
 だから 魚止の滝 なのでは?

 近くで農作業をしていた古老に話を聞くことができました。
 1. そういう名がこの滝にあるかどうかはオラ知らね。
 2. かつては今よりずっと水量があって、ちゃんとした滝だった。
 3. 当地は非常にもろい地質で、洪水のたびに川が変わってしまう。
 4. そのため河川改修が行われ、今は護岸だらけで昔の面影はない。
 5. 魚止の滝 なるものが別にあったにしても、土砂で埋まってしまったか、改修工事で壊されてしまったかもしれない。
 ということでした。

 沖田地区の疑わしい沢にはほとんど入ってみたし、古老のいうように何処もかしこも岩盤のないグズグズの地質ばかりで、とても他に滝があるようには思えません。
 かといって、この滝であるという確証もいまいち取れないし、はてさてどうしたもんか。
 そんなわけでこの滝は、(仮)魚止の滝 にしておきます。
 大雨でもあって、堆積物をごっそり流してくれたら、見事に変身しそうな滝ではあります。

 印象度  

 
 やっぱ春なんだなあ、と思わせてくれた花。 スプリング・エフェメラル。
 キクザキイチゲだったっけ。

owd3.jpg

owd4.jpg

 また出会ったニホンカモシカ。

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owd6.jpg

                      岩手県一関市大東町沖田    不明沢 → 興田川 → 砂鉄川 → 北上川




  1. 2015/04/04(土) 23:26:28|
  2. 一関市大東町の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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