南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

山ツツジ

野の花々


 南三陸の花といえばヤブツバキが代表的。
 海岸ぷちから山に至るまで、どこにでも生えています。

 しかしヤブツバキに勝るとも劣らないのがツツジです。
派手さで比較するなら、むしろツツジのほうに軍配が上がります。
 南三陸では、海に面した山にツツジが多く、気候が合っているのか各地に名所があります。

 北からいうと、
 釜石・大船渡にまたがる五葉山の赤坂峠は一帯が真っ赤に染まります。
 大船渡市の夏虫山も登山道の両側に咲き誇ります。
 陸前高田市の氷上山は避難小屋周辺が見事。
 一関市室根地区の室根山は頂上近辺が赤く色付きます。
 気仙沼市の徳仙丈山は壮観。
 南三陸町の田束山も頂上近辺が見事。

 ツツジには当たり年があるらしく、年によってさっぱり咲かない時もあれば、燃え上がるほど色付く年もあります。
 さて今年はどうなりますやら。

 満開にはまだ間がありそうです。見頃になる前に紹介しておきます。
 画像は震災前のものです。
 全部を紹介したいのは山々なのですが、画像データを流出しているので枚数はわずかしかありません。

 まずは、五葉山赤坂峠から。

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 赤坂峠駐車場から、五葉山登山道の反対方向。
 この斜面はスゴイのひと言。

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 斜面の上から駐車場を見降ろした画。

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 国道107号線、大船渡市日頃市町関谷という場所から、五葉温泉方向に入ります。
 あとは道なりにどこまでも登って行くだけ。
 ダム湖があり、五葉温泉を過ぎてしばらく登って行くと徐々にツツジの赤が目立ち始めます。
 峠にさしかかると、あっと驚くような光景が。山全体が真っ赤っ赤。
 峠まで全面舗装路です。狭いので対向車に注意。
 赤坂峠からそのまま釜石側に降りて行くこともできます。

 まだ登ってみたわけではないのではっきりとは申し上げられませんが、見頃はこれからではないでしょうか。

 
 次は気仙沼の徳仙丈山。

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 正面奥の山は、北上山地南部の高峰室根山です。

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 ツツジの回廊。最盛期になればこんなもんじゃございません。

 ここの面積ハンパなし。
 地元では日本一といっていますが、あながちオーバーとは思えず。

 今現在どうなっているのか、気仙沼隊員に問い合わせたところ、「まだ下の方から咲き始めたくらいで、満開は来週以降になるかもしんねえ。」という話。

 国道45号線、気仙沼市中心部近くのホームセンター・クボのある交差点から山に向かってひたすら登って行くだけ。あちこちに看板やらノボリが立っているので迷う恐れはありません。
 こちらは途中からダートになりますが、整備された道で、普通乗用車で何の不安もありません。
 到着すると駐車場も完備されています。休憩所や東屋もあり。

 しばらく行ってないので、滝探しのついでに満開の頃登ってみようかと思っています。
 でもいつ満開なんだか・・・。





 

 
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  1. 2013/05/29(水) 19:37:47|
  2. 野の花々

野の花々

道草・寄り道・油売り


 滝探しのついでにあちこちで撮ってきた野の花々です。

 花の名前は挙げません。
 ほとんど無知だからです。
 聞く気もありません。
 聞いてもどうせ忘れます。

山に入ってて、「お、きれいだな。一応撮っとこか。」  それだけ。
 花の名前を調べようなどという探究心はいっさい持ち合わせておりません。

何度教えられても未だにアヤメとショウブとカキツバタの違いを判断できない小隊長です。
 小隊長がこうですから、隊員は推して知るべし。

 いつぞや、ニーハオ隊員が「モミジとカエデの違い知ってっか?」と聞いてきた時、得意げに「紅葉と書くのがモミジ。書かないのがカエデじゃねーの」と答えていたのが同郷の釣り師隊員。
 なんちゅうバカな奴だと、その時は思ったのですが、では自分自身それに答えられるかといったら、何も答えられなかった小隊長であります。

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  1. 2013/05/27(月) 17:24:45|
  2. 道草・寄り道・油売り

大野川の滝

                                          大船渡市の滝


 岩手県大船渡市を流れる盛川。
 その支流大野川はダムを起点として大きく大野川と大森沢に分けられます。

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 大野川ダムを上流から眺めた画像。突きあたりの左側が大森沢の上流方向。
 ダムとはいえ貯水量は僅かで堰堤に近いかも。
 ダム湖とは思えないしっとりした雰囲気です。

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 ダム湖から大野川を数百m遡った辺り。
 この辺は山道すらなく、禁漁区のせいもあってめったに人の立ち入らない場所になっています。
 何だかミッシングゾーンといった感じ。ほとんど沢の中だけを歩いて行きます。
 景観のいいところですが大きな滝はありません。
 魚影濃し。あっちにもこっちにも。でも釣っちゃいけません。
 

 今回は大野川のほうを。
 大野川といえば秋宿の滝が代表格。
 それは後ほど紹介するとして、秋宿ノ滝の上流西山沢にも見ごたえある滝がいくつかあるので、そちらをまず紹介します。

 上流から下流に向かって順次いきますね。

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 西山沢最上流の滝といってもいいでしょう。
 すばらしい滝です。雰囲気持ってます。
 苔が美しいし、まとまりのある滝です。
 もうひとまわり大きかったら最高でした。
 水はクリア。とても美味しい水です。
 腹がパンクするほどガブ飲みしても大丈夫だと思います。
 


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 傾斜瀑。穏やかでこちらも苔が美しい。
 


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 とにかくどの滝も水が清浄ゆえに苔の美しさが映えます。
 


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 苔の美しさでいうなら、この滝が飛びぬけていました。
 落差もあるし、見ごたえ十分。
 ほとんどの岩が苔で覆い尽くされ、目を奪われました。
 うっとりするほどすばらしい滝です。
 


 そして西山沢の大トリは、もちろん秋宿ノ滝以外にございません。

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 大船渡市内と限定すれば、落差は綾里不動滝のほうがあるかもしれない。
 規模的・水量的には須崎川の馬越大滝のほうがあるかもしれない。
 市街地からの行きやすさなら御山下不動滝のほうかもしれない。
 ユニークさなら滝の沢の角滝のほうかもしれない。
 
 秋宿ノ滝は特別秀でたものはないけれど、しかし、総合的な評価になると、やっぱり大船渡を代表するのはこの滝以外にないと断言できる滝です。
 佇まい・世界観が抜きん出ていると思います。
 訪れると、この滝世界にすっぽり包まれ、気持ち穏やかになるし、いつまでも眺めていたい滝です。
 心洗われるような感じで、来て良かった、見る価値があったと思わせる滝です。


                                  西山沢→大野川→盛川→大船渡湾




 
  1. 2013/05/26(日) 21:50:56|
  2. 大船渡市の滝

綾里不動の滝

                                       大船渡市三陸町の滝


 大船渡市三陸町の綾里不動滝は、すでに何度か紹介しています。

 綾里小学校のすぐ横にある綾里川に沿ってどんどん登って行きます。
 山の奥にあるダムが見えたら、山に向かって左手に分岐している不動沢に入ります。
 標識は見当たりません。浄水場の建物が目印になるかと。道を挟んだ向かいから入って行きます。
 300mほど進むと突きあたりが綾里不動尊です。
 最初から最後まで舗装された道路で、車で簡単に行けます。駐車場有り。トイレなし。

 不動尊といっても、ちゃんとした社殿はありません。
 鳥居をくぐって奥に進むと、一帯は独特な雰囲気に満たされた空間が広がっています。

 不動尊の内外には大小6本の滝が流れています。
 代表格が雄滝。

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 小沢に流れる滝なので、もともと水量がありません。
 今回は、しばらくまとまった雨がなくて、さらに細々とした流れでした。
 落差15mもある三陸としては高滝ですが、まったく迫力不足。
 雨の続く梅雨時や大雨の後に来た方がいいでしょう。


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 こちらは雄滝の横にある雌滝。
 雄滝とは別沢の流れ。
 というか、沢がなくていきなり滝になっています。
 地下の伏流水が湧きだしてそのまま落下してるんですね。
 そのため、とてもおいしい水です。
 伏流水なのでほとんど水量に変化がなく、年間通していつも破れたレースのカーテンみたいな姿をしています。

                                      不動沢→綾里川→綾里湾



 


 
  1. 2013/05/25(土) 20:32:00|
  2. 大船渡市三陸町の滝

小鎚川上流部の滝

                                           大槌町の滝

 岩手県大槌湾に流れ込む主な川は3本。
 そのうちの1本が小鎚川です。
 支流は少ないけれど、奥の深い川。
 この川で最高の滝は長井不動明王の滝だと思います。UP済み。

 今回はそれより上流部にある滝たちです。
 すでに紹介したものもあれば、初登場のものもあります。
 本当は支流のひとつに入ろうと計画していたのですが、本流にある滝にいちいち引き寄せられて、入る時間的余裕が無くなってしまいました。

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 我々が勝手に荒磯ノ滝と呼んでいる見ごたえある滝。
 滝というより三陸海岸の岩場に打ち寄せる荒波のイメージです。
 残念なのは、滝の上に林道の橋が架かっていること。
 せっかくの滝が橋のために景観が悪くなってしまいました。
 


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 小鎚川の枝沢、出会いにある滝。
 大きな滝ではありませんが雰囲気いいです。
 

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 小滝。
 でも広い滝壷。景観よし。和める滝です。
 


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 堂々として存在感のある滝。
 一帯にはこのクラスの滝が他にもいくつかありました。
 水はきれい。水中に潜むイワナを何度も見ました。
 

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 今のところ、小鎚川では長井不動明王ノ滝に次いで大きな滝。
 小鎚川最上流部にあります。
 雰囲気もいいです。
 大きくて深い滝壷あり。
 もうちょっと角度があれば最高でしたね。
 


 アクセスは難しくありません。
 大槌町の国道45号線沿いにあるショッピングセンター・マストのところから、小鎚川本流をひたすら遡るだけです。
 奥深くまで舗装されています。
 最上流の人家を過ぎるとダート道になり林道風に変わります。
 普通車でも底をこすらず通れます。ただスピードは出せませんけど。
 川は林道に沿っていますから、滝を探しながら行くことができます。
 上へ上へと目指して行くと、やがて新山高原の風力発電の風車が立ち並ぶ山上に出ます。
 展望台があり、眺めがいいです。
 そこからは舗装路を遠野市の山口の水車方面へ下りるのもよし。同じく舗装路を大槌市街地に下りて行くこともできます。ちょっとめんどいけど、釜石方面にも抜けられます。

                                         小鎚川→大槌湾


  1. 2013/05/24(金) 18:31:37|
  2. 大槌町の滝

毎度おなじみの…滝

                                         陸前高田市の滝


 UPするネタがなくなったらとりあえずここ行っときゃ何とかなるだろ。
 そんな重宝する滝が、我が町の白糸ノ滝と大滝小滝でございます。
 近いし車を停めるスペースだってあるしヤブコギ不要、撮影するのに苦労知らず、まさにコンビニ的な滝。
 なんてったってサンダル履きで行けるんですから。
 とはいっても、けっしてシケた滝ではございません。
 いつ行っても見ごたえあります。
 これ見よがしな観光地化されていないのもいいところ。

 まずは白糸ノ滝から。

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 そして大滝小滝。白糸ノ滝から200m下流にあります。

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 どちらの滝に関しても今さらどうこう言うことはございません。
 近くにあってありがとう。おかげで和ませてもらってます。

 それにしても、上流に数十軒の民家や田畑があるというのに、この水のきれいさはただ事ではありません。
 たとえ飲んだとしてもアタるとは思えないほどの清流です。
 どこかの町のどこかの滝とどうしてこんなに違うのでしょうか?

                                  生出川→矢作川→気仙川→広田湾



  1. 2013/05/21(火) 17:42:13|
  2. 陸前高田市の滝

巨樹・古木


 もう時期外れになろうとしている桜の話題。
 忘れないうちにあちこちで撮った桜の古木を貼ってみます。

 まずは、大船渡市の天神山公園にあるベニシダレザクラ。

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 幹が腐り始め、いつ倒れてもおかしくないような状態なのに、最後の力を振り絞るように咲き乱れていました。美しいのだけれど、切なさを感じる光景です。


 釜石市唐丹の本郷にある桜並木。

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 宮城県沿岸北部から岩手県沿岸南部にかけての桜は、今年まずまずのデキではなかったでしょうか。
 それに引き換え、内陸の桜はひどかった。
 満開の時期に遠野へ出かけて来ましたが、花の咲くのを待ち切れず葉の方が先に開く始末。
 異常気象が響いて、例年の3割から5割くらいの花しか咲いていませんでした。

 遠野市の小友にある、篠神社の桜の古木。

篠神社02

 直径1m以上ある巨木ですが、中はがらんどう。
 この木もあまり先が長くなさそうな気がします。
 痛みがひどくて可哀そう。
 しばらく咲かなくていいから、養生してくれといいたくなりました。

 
 大槌町の山中にある金糞平の大山桜。

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 何度かこの木の前を通過していましたが、今回初めて満開の桜を見ることができました。
 豪華絢爛に咲くわけではありません。
 でもうっとりするほど美しい桜の巨木です。

 ついでにこれも大槌町にある、新山高原の石割桜。

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 栄養分を十分吸収できないようです。


 我が町では酒造会社の桜が毎年公開され市民でにぎわっていました。
 大震災の津波でそのすべてが流出してしまい二度と見ることができなくなりました。
 自分が生きている間にこんなことが起こるとは。





  1. 2013/05/20(月) 20:35:03|
  2. 巨樹・古木

どいひー! 霜後ノ滝

                                           一関市の滝


 滝下に降り立って、あまりのひどさに一同声が出ませんでした。

 最悪な水質、下水の臭い、散乱するゴミ、ヌラヌラ滑る川床、ヘドロ色した藻。
 これはもはや川ではありません。ドブです。
汚くて何も触ることができません。
 数年前に訪れた時にも汚れきった水に唖然とした覚えがありますが、今回何も変わっていませんでした。
 公園の雰囲気が良いだけに、そのギャップに呆然としてしまいます。

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 霜後ノ滝。

 せっかくの由緒ある滝が泣いてますって。

 霜後ノ滝の上流にある「せせらぎ小滝」と呼ばれている3つの滝。
 滝というよりは渓流。渓流というよりは・・・・・ドブ。   いやはや、なんとも。

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 紅葉滝。

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 姫滝。

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 和滝。

 滝が悪いわけじゃないし、川が悪いわけでもありません。
 汚している人間が悪いのです。
 流域に住む人々は、この川の汚濁に対してどう考えているんでしょうかね?
 何も考えていないからこうなるのか。

 

                                      久保川→磐井川→北上川



  1. 2013/05/20(月) 18:02:40|
  2. 一関市の滝

竜頭の滝

                                           栗原市の滝


 引き続き三迫川系の滝を紹介します。

 行者の滝から幹線道路を少し登って行くと、左手に柳沢橋という橋があり、その下には柳沢が流れています。
 竜頭の滝は柳沢橋から100mほど上流にある・・・・・はずでした。
 少なくともWebに載っていた情報によればそうだったのです。
 
 が、何度か記したように、2008年に大地震がこの地を襲い、山が崩壊し大災害が至る所で発生しました。
 柳沢橋もこの災害から逃れることができず、あえなく崩落の憂き目に遭ってしまったのです。
 
 今回、滝見隊が訪れた時にはとっくに新しい橋が完成していました。
 が、待てよ。橋の位置が前と違うんじゃないの?
 前は確か100mくらい下流に架かっていたはず。そうであるのは対岸の様子を見れば分かります。
 それが、新しく完成した柳沢橋は100m上流に引っ越しているのです。

 ということは、もしかしてもしかして、竜頭の滝は橋の下!?
 橋の欄干から覗き込むと、まさしく眼下にいくつかの滝が見えました。
 竜頭の滝は、そのどれかには違いないのですが、どれなのか分かりません。
 Webで見たのとは形状が違っています。
 

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 これは橋のすぐ上流にある滝。
 落差からするといちばん竜頭の滝くさい。

 そして橋の真下から下流にかけてある滝。

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 大地震や崖の崩壊によって滝の形が大きく変わってしまった可能性大。
 迫力はないものの佇まいとしてはなかなか。水もきれいだし。
 見上げた上に橋がなければという注釈が付きますが・・・。

 印象度  

 試しに、この現在の橋の上流には滝がないのかと探してみたら、きれいな滝が見つかりました。

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 穏やかな和み系の滝です。
 水はきれいだし、環境的にも良かった。
 印象度  
 ただ、やたら虫がうるさくてイライラするほどでした。
 ネット帽、まだ早いだろうと持っていかなかったもんなあ。

                                    柳沢→三迫川→迫川→北上川







 
  1. 2013/05/19(日) 20:11:59|
  2. 栗原市の滝
  3. | コメント:0

女滝と行者滝

                                           栗原市の滝

 
 宮城県側から栗駒山へ行って来ました。
 岩手県・宮城県・秋田県にまたがる山で、岩手県では須川岳、宮城県と秋田県では栗駒山と呼んでいます。
 以前、この山の麓をぐるっと1周したことがあって、その時、栗駒山は宮城県側が正面になるんじゃないかと思いました。
 邪魔する山が手前にないので、いちばん雄大に見えたからです。
 岩手側からだと遠過ぎて迫力がないし、秋田側だと山の中で埋没してしまいます。

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 栗原市の平野部から眺めた栗駒山。
 肉眼ではもっとくっきりはっきり見えたのですが、カメラの腕がありません。申し訳ない。

 その栗駒山麓に行者滝があります。
 名の知られた滝で、観光地化しています。
 駐車場・トイレ・東屋・観光案内板すべて完備。
 岩手宮城内陸地震により、周辺の岩盤が崩壊し滝の形状が変わってしまいました。

 行者滝は別名男滝とも言うそうです。
 ということは、女滝もどこかにあるはず。

 はい、ちゃんとあります。
 行者滝から500mほど上流にあって、こちらは山道を歩かなければならず、隠れた存在の滝でした。
 女滝も岩手宮城内陸地震により手ひどい打撃を受け、Webで見られるかつての面影はどこにもありません。

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 赤茶けた岩石がむき出しになっています。周辺の山も崩壊したままです。
 水量が多く、迫力こそありますが、滝としての情緒的なものはありません。
 水は濁ったままです。土砂の濁りなのでそれほど気にはなりませんが。

 印象度  

 行者滝の落ち口付近から女滝のある裏沢に沿って地震後に造った林道が伸びています。
 ただし通行止めで車は入れません。奥の崖から巨大な岩が崩落しています。
 徒歩なら割と簡単に行くことができます。ヤブコギなし。
 地震前ならともかく、現在ではわざわざ見に行く価値があるのかちょっと疑問。

 
 ついでに、行者滝も載せておきます。
 こちらはびっくりでした。
 様子が大幅に改善されています。

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 イメージが良くなっています。
 緑が増えてアラを隠したせいだと思います。
 それにしても、落ち口の工作物がやっぱり邪魔。

                                裏沢(女滝)→三迫川→迫川→北上川






 
  1. 2013/05/18(土) 20:40:47|
  2. 栗原市の滝

大洞沢の滝

                                           遠野市の滝

 遠野市側の荷沢峠を宮守方向にずっと下りてくると大洞沢があります。
 そこに入りました。
 実際は、その前に他の沢に入っているのですが、ろくでもない沢だったので略します。

 大洞沢には遠野市でいちばん大きい「小友の桂」の木があります。(紹介済み)
 そこから少しばかり登って行くと、以前紹介した滝があります。
 今回はさらにその上の滝です。

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さらに上にある滝。

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 どちらも小滝ですけど、悪くないですよ。
 取り立ててアピールポイントはありません。
 わざわざ見に行くほどのレベルではありません。
 小友の桂を見るついでならどうぞ。
 水質はいいです。
 印象度  共に 

                              大洞沢→長野川→小友川→猿ヶ石川→北上川



 
  1. 2013/05/14(火) 19:12:22|
  2. 遠野市の滝

堂場沢の滝

                                           堂場沢の滝


 住田町から国道107号線・荷沢峠を越え遠野市に入った我々は、いくらも下りないうちに長野川支流堂場沢に入りました。
 すぐに見ごたえある滝を発見。
 ここの林道は過去何度も通っていたので、まさかこんな大きな滝があるとは思ってもいませんでした。
 思い返すと、この道は草木の茂る頃ばかり走っていたので、影に隠れていたこの滝を見つけられなかったんでしょうね。

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 存在感のあるりっぱな滝です。角度があるのに滝音静か。
 上流に人家がないので水もきれい。
 滝壷も備わっています。
 滝の片側は、昔耕作したような開けた荒れた土地で、伐採した後の枝が散乱していました。
 めぼしい樹木がなく、明るい印象がする反面、落ち着きのない感じもします。
 ちゃんとした滝なんだけど、環境的に居心地の悪さがあります。
 周囲が樹木で覆われていたら相当イメージの上がる滝だと思います。

 印象度  

                              堂場沢→長野川→小友川→猿ヶ石川→北上川




 
  1. 2013/05/13(月) 20:09:35|
  2. 遠野市の滝

不老ノ滝

                                           住田町の滝


 今回は、住田町と遠野市の境界付近にある沢をワッセワッセと全隊員で登ってまいりました。
 突入した沢の数、何と6本。 結果は、3勝2敗1引き分け。
 2本がまったくのダメ沢。どこまで行っても滝の無いザラ瀬ばかり。
 1引き分けは、沢の奥がどこかの会社の所有地になっていて、それ以上入れなかった沢。
 回り込もうとしたものの、どこから入っていいやら突入個所を見つけられず。
 滝がありそうな沢だっただけに後ろ髪をひかれる思いで撤退しました。

 3勝の内の1本が大当り。
 まずはこれから。

 入渓したのは、国道107号線、荷沢峠の住田町側。
 峠の頂上に近い加労沢です。
 以前沢の出口にある滝をひとつだけ紹介していますが、それより奥には入ったことがありませんでした。

 沢沿いの廃道を歩いて行くと、何やら滝音が。
 少々ヤブコギをして沢の見える位置まで行くと、崖下にはすごい滝が流れているではないですか。

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 早く全体像を見たいと、気が急くのを抑えながら斜面を降下。
 滝が逃げるはずはないのですが、相手が大滝だとなんだかあせってしまいます。

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 「すんげえ!!」
 「まだこんな滝あったんだ!」 と一同騒然。
 滝に向かって4人が一斉にシャッターを押しまくり。
 あとから撮ろうなんて考えてると、隊員が写り込んでしまいます。

 すばらしい滝です。景観が実にいい。
 岩盤が滝を取り囲み、ここだけの世界観があります。
 滝の周囲を厚い苔が覆って特別な雰囲気を持っています。
 落差・水量・水質・環境、まったく言うことなし。
 唯一、もう少ししっかりした滝壷があったら、と感じたくらいで、ほぼノー文句。
 黙って眺めていると陶然となってくるような見事さ・美しさでした。

 「地図にはノーマークだし、名前が付いてんだべか?」
 「たぶん無い。名前があるくらいなら標識とかあってもおかしくない滝だっちゃ。」
 そこで考えたのが 仮称「不老ノ滝」。
 「加労滝」では「過労」を連想するので、こっちの方がいいかと。

 印象度  

                                  加労沢→小股川→大股川→気仙川







 
 
  1. 2013/05/12(日) 20:33:27|
  2. 住田町の滝

大間沢の滝

                                           遠野市の滝


 これまたあっぺとっぺな滝探しでございます。
 あっぺとっぺとは、首尾一貫しないとか、順序が逆、といった意味の仙台弁です。
 南三陸では日常的に使っています。

 小開沢のしぐれ滝を見に行く前の話。
 
 遠野市を流れる早瀬川支流赤沢川に入りました。
 結果はまるっきりのスカ。滝らしいものがまったくありません。
 引き返すのも面白くないので、山の周回林道を辿り、猫川に降りて来ました。
 そのまま猫川の上流に向かうつもりだったのですが、前回入ってから間もないせいもあって、入る気にならず、少しばかり走って、畑屋沢上流の大開沢に向かいました。

 畑屋沢沿いの林道を沢に逆らわず登って行くと、林道から外れ突然行き止まり。
 堰堤があって、水利用の構造物があり、その先には道がありません。
 で、いつものヤブコギと沢登りのはじまりです。
 夏だったら鬱陶しいほど草木に覆われるのでしょうが、芽吹き前なのでそうひどくはありませんでした。
 
 景観の良い沢です。
 大きな岩がゴロゴロ転がっていて、上流まで続いています。
 得てしてこういった沢には大きな滝がありません。
 いくつか紹介します。

DSC05577.jpg

DSC05580.jpg

DSC05586.jpg

 水質が良いのでくつろげます。
 すべて小滝です。
 どの滝も巨岩の間を流れるようなタイプばかりで、岩盤で構築された滝はごくわずかしかありませんでした。
 
 この沢でもっとも良かったのがこの滝です。

DSC05581.jpg

 ホッとするような雰囲気を持っています。
 苔が水に映えて美しい滝です。
 浅いながら広い滝壷。
 もうちょっとまとまり感があればよかった。
 印象度 

                              大開沢→畑屋沢→早瀬川→猿ヶ石川→北上川



  
  1. 2013/05/11(土) 16:28:11|
  2. 遠野市の滝

浅布渓谷の滝

                                           栗原市の滝

 話が前後して誠に申し訳ございません。
 先に紹介した「削沢の滝」へ行く前に立ち寄った浅布渓谷の滝を今回紹介します。
 削沢の滝よりずっと下流で、一迫川本流にあるのが浅布渓谷です。

 ここに大きな滝があります。
 「不動の滝」 と 「四巻の滝」 です。
 削沢の滝のように危険を覚悟しなければ滝下まで行けないようなものではなく、遊歩道が整備され老若男女誰もが見れる観光滝です。川まで降りなくても全体像が見えます。
 にもかかわらず不人気な場所。
 連休中とあって、すぐそばの国道は通過する車がひっきりなしでしたが、渓谷の駐車場には我々のバイクが4台きり。なんでやねん。
 滝は我々がいつも見慣れている南三陸の滝のようなしょぼいもんじゃないですよ。問答無用のデカさ。

DSC05612.jpg

DSC05598.jpg

DSC05595.jpg

DSC05601.jpg

 これが上流側の 不動の滝です。

 落差はそんなにありませんが、滝幅と水量がハンパないです。
 こんなのをナイアガラの滝型といえばいいのか、とにかく豪快な流れ。
 水量の豊かさを感じます。

 すぐ下にもこれとほぼ同サイズの滝が流れています。

DSC05606.jpg

DSC05603.jpg

 上の滝だけを 「不動の滝」と呼んでいるのか、上下合わせて呼んでいるのか分かりません。
 個人的には2つ合わせて呼んだ方が絶対に良いと思います。
 単純にサイズが倍になるだけでなく、見た目や迫力が段違い。
 これだけ規模の大きな滝は、我らの住む南三陸には存在しません。うらやましい。

 印象度は 

 欠点は水質がそれほど良くないこと。
 でも人工的ではなく自然の濁りのようです。
 岩手宮城内陸地震の影響がいまだに続いているんでしょうか?

 不動の滝の横の崖からは一筋の滝が流れています。
 全体の高さは見上げるばかりのものですが、当日は水量が少なく、滝としての存在感が希薄だったのが残念。

DSC05607.jpg

 不動の滝から300mばかり下流には 四巻の滝 があります。

DSC05614.jpg

DSC05616.jpg
 
 不動の滝と水量が変わらないはずなのに、ずいぶん小ぶりに見える滝です。
 これだけ単独に見たら悪くない滝だと思うのですが、不動の滝の後ではかなり見劣りしてしまいます。

 印象度  

                                       一迫川→迫川→北上川



  1. 2013/05/10(金) 17:08:55|
  2. 栗原市の滝

長内沢の滝

                                           山田町の滝

 プランニング間違えちゃったかな、と思わせたのが、山田町の長内沢。

 下流はありきたりな沢。中流域に長内鉱泉という施設があり、沢の景観がよくなるのはそこから上流部分。
 上から見ると良さげな滝でも、滝元に降りて見るとイマイチな小滝ばっかり。これといったものがありませんでした。
 沢の源は十二神山で、頂上には自衛隊の施設があります。
 水はきれいです。
 だけど自衛隊施設の直下ということもあり、飲むのははばかられます。

 何も撮らずにスゴスゴ引き下がるのもここまで来た甲斐がありません。
 これならどうにかと思われる滝を1枚だけ撮ることにしました。

DSC05658.jpg

 とりたててどうこう言うレベルの滝じゃないです。
 景観が良いのが救い。
 印象度 

 隊員からは「せっかく山田まで来たのに、なんてこったい。」とのつぶやきが。
 それが大声にならないのは「だったらおめえが計画立てろや!」と小隊長から切り返されないため。
 
 いくら図面上ではいい沢に見えても、実際目の当たりにするとしょぼ~ん、というのがよくあります。
 その逆に、ちょっと入ってみっかと期待もしないで入ったら思いがけず大滝がヒットしたり、ホント滝探しは難しくかつおもしろいものだと思います。

                                     長内沢→津軽石川→宮古湾


  1. 2013/05/09(木) 17:36:23|
  2. 山田町の滝

しぐれ滝

                                           遠野市の滝


 遠野市の東部、大開山の下に畑屋沢の支流小開沢という小沢があり、林道を上って行くとかなり上に滝が流れています。
 ちゃんと 「しぐれ滝」 という情緒ある名のついた滝なのですが、なぜか近郷近在くまなく紹介している地元ブログでさえこの滝に関しては紹介されたことがありません。
 
 その滝が、これ。

DSC05588.jpg

DSC05590.jpg

 落差のあるけっこう大きな滝です。水はもちろんきれいです。
 ただ、勾配が緩く五月雨式の滝で水量も滝の規模に比較して少ないため、迫力や豪快さはほとんど感じません。岩盤を滑り降りてくるような流れ。

角度のある岩盤から一気に落下する滝もいいけれど、こういった傾斜瀑も気分が落ち着いてなかなか捨てたもんじゃありません。
 
 周辺には草木がはびこり雑然としています。葉が茂り始めるとかなりうるさくなりそうです。
 雰囲気的には悪くありません。というより、穏やかでとてもいい滝だと思います。
 気分の和む滝です。来て損した、とはならないと思います。
 環境を整えたら見栄えのする滝になること間違いありません。

 滝の横には石碑があります。
 「皇太子」云々とか「しぐれ滝」云々が読み取れます。
 人が訪れることはほとんど無いようで、盤面が汚れよく読み取れません。

 行くのは簡単。畑屋沢に沿った林道を登っていくだけ。
 林道は途中で畑屋沢から離れますが、かまわずズンズン登ってください。
 ダートで狭い道です。でも普通の車でも行けるはずです。
 滝は林道に架かる橋から見えます。ヤブコギや沢歩きは一切必要ありません。
 お手軽な滝です。なのに紹介されてないのが不思議。

 以前畑屋沢を登ったときには、藪の中にクマの罠が仕掛けられていました。
 生息地だと思いますので、行動する場合は要注意です。

 印象度  

                              小開沢→畑屋沢→早瀬川→猿ヶ石川→北上川





  1. 2013/05/08(水) 18:08:16|
  2. 遠野市の滝
  3. | コメント:0

ひっど~い沢

                                           住田町の滝


 住田町、国道107号線、種山高原近くに大文字沢があります。

 この沢に入ってみました。
 沢の下流にあぶくが浮いていたので初めから嫌な予感がしました。
 小滝が所々にある悪くはない沢でしたが、水質がよくありません。
 上に行くにしたがって、なにやら嫌な臭いまで漂ってきました。
 上流まで登ると、その臭いは耐えがたいほどになり、沢の水の色は白濁していました。
 鶏か豚か牛か、いずれかの畜舎があり、何かを焼却している臭いだったのです。
 沢に汚濁した排水を流しているのは水の色を見れば分かります。
 あまりの悪臭にいたたまれず、すぐに引き返すことに。
 滝はいくつかありましたが、とても撮影するような状態ではありません。ひどい、のひと言。

 降りて行くにつれここの施設は環境基準をクリアーしているのだろうかと非常に疑問に思いました。
 もしこれで基準値以下だとするなら、環境関係の法律はザルです。
 「中国の環境問題を笑えた立場じゃないな・・・。」とニーハオ隊員。
 まったくその通りで、同じ気仙地方に住む者にとって恥ずかしささえ覚えました。
 南三陸の沢は水質が良いのが自慢ですが、中にはこんなとんでもない沢があることも事実です。

 下まで降りて来たとき、大文字沢に流れ込む枝沢に滝を発見しました。

DSC05575.jpg
 
 小滝ですが雰囲気の良い滝です。苔の貼り付きもきれい。
 大文字沢とは水源の異なる沢なので水質も良好でした。
 こちらが本来の南三陸の滝なんだけどなあ。

 印象度  


          大文字沢→大股川→気仙川


 

 
  1. 2013/05/07(火) 19:01:45|
  2. 住田町の滝
  3. | コメント:0

削沢の滝 (さくざのたき)

                                           栗原市の滝

 宮城県栗原市にある花山湖から国道398号線を秋田県境に向かっておよそ20km登って行くと、仙台藩花山御番所跡に到着します。
 そこから右折すると、かつてランプの宿として名をはせた湯ノ倉温泉に至る道があります。
 その道は花山三大瀑布といわれた大地滝・白糸ノ滝・削沢の滝へ通じる道でもありました。

 2008年6月、岩手宮城内陸地震により、この道は崩壊し、発生した自然ダムによって湯ノ倉温泉も水没。
 以来、今日までまったく手がつけられないまま放置されてきたのです。
 温泉がなくなったことにより、一帯には誰も住む人がおらず、おそらく道路を復旧することはもうないだろうと思います。
 
 そうなると我々の関心事は、残された三大瀑布がどうなってしまったのか、ということです。
 そのままの姿で残っているのか、はたまた跡形もなく完全崩壊を起こしてしまったのか、あれこれwebを探っても現在の状況がどうなっているのかさっぱり分かりません。

 行こうと思っても、南三陸からでは距離があり過ぎるし、崩壊地を乗り越えながら進むのでは大地滝と白糸ノ滝へはたどり着けない恐れもありました。苦難の行軍が想像できます。
 しかしかつては幻の滝といわれた削沢の滝までなら国道から近いし何とかなるんじゃないの、行けるだけ行ってみようかということで連休を利用して現地までやってまいりました。
 以前にも何度か来たことがあったので、道中何の迷いもなく到着。

 現地に到着してみて、現実は考えたほど甘くはありませんでしたね。
 削沢へ行くにはどうしても一迫川を渡らなければならないのですが、橋は崩壊したまま。
 渡河しようにも水量はハンパでなく、まさしく激流。もう絶対無理です。下から登る計画は早くもとん挫してしまいました。

 下からだめなら上があるさと、今度は国道から回り込み、滝の上部へ。

DSC05650.jpg

 「あったあ!!!」
 しかし、ここをどうやって降りるというのか?
 「ギョエエエエエ!!無理・無理、ぜってえ無理だってば!」
 あまりの急斜面。スラブ状になってベロベロな岩壁で手掛かりになるようなものがありません。
 高さがあり過ぎて一歩踏み外したら確実にあの世行きです。
 滝の両壁は激しく崩壊して、下に巨岩が積み重なっています。
 
 「こりゃあ無理だな。俺達のレベルじゃ危険過ぎる。」と早々に断念することにしました。
 「でもよ、せっかく来て、滝まで見つかったんだぜ。それをおめおめと引き返すのも何だかなあ。」と気仙沼隊員。
 「探したらどっかに何とかなりそうなルートがあるんじゃねーの?」と釣り師。
 「あろうがなかろうが、あんたらにはどうにかなっても、俺にはたぶん無理だ。」とニーハオ。
 「んじゃ、俺が行くから黙って見てろ。」と気仙沼隊員。
 「そういうなら、俺も。」と釣り師。
 「え~っ?じゃ俺も行くかあ。死んだら後を頼むな。」とニーハオ。
 「しょうがねえなあ、そんじゃ俺も。」としぶしぶながら小隊長。
 「どーぞ、どーぞ!」と他の3人。

 冗談はともかく、いったんバイクまで戻り、ヘルメットや登攀用具をかかえて崖の上に立ちました。
 なるだけ樹木が生えていてブッシュの多そうな斜面を選び、連結した80mのザイルを投げて降下開始。
 ハーネスで支えられているので安全は確保していますが、こんなシチュエーションはほとんどないので恐怖感で身体がガチガチでした。
 ほかの3名から比べれば、小隊長ははるかに重い分ザイルへの不安もあります。
 降下するのはいいとして、登るのはどうすんべとチラッと頭によぎりました。

 われらウスラバカ軍団と違って、常識ある皆様にはけっしてこんな真似をしていただきたくないです。
 正真正銘非常に危険なロケーションですから。ミスったら死にますって。
 良い子のみんなも絶対マネしないでね。おじさんたちはスペシャル・アホ集団なんですよ。

DSC05645.jpg

 滝下に降り立った滝見隊各隊員。恐怖感覚めやらぬ小隊長。
 ニーハオも青息吐息。無事に降下できたことが信じられない様子。
 先に降りた2人はなんてことないとニタラニタラ笑っておりました。
 
 遂に震災後初めての削沢の滝を目の当たりにすることができました。
 岩手宮城内陸地震以降では初UPではないでしょうか。

DSC05627.jpg

DSC05635.jpg

DSC05638.jpg

 実測35mの大滝です。すごい。
 しかし周囲の荒廃ぶりもまたすごかった。
 webで見ていた秘境の滝、あの美しい滝の姿はどこにもありません。
 鬱蒼とした森に包まれていた光景はなく、ただ殺伐として無残な姿をさらしているだけでした。
 大崩壊から丸5年、この滝が再び緑に覆われるには、あと何年必要なのでしょうか。

                       
                        削沢(さくざ)の滝   削沢→一迫川→迫川→北上川




  1. 2013/05/05(日) 23:15:47|
  2. 栗原市の滝
  3. | コメント:0

天望沢本流の滝

                                           住田町の滝

 引き続き天望沢の滝です。
 前回は枝沢でしたが、今回は本流の滝。

 沢に貼り付くように林道があるので行くのは楽です。
 通行止めで車が入れないため、ひたすら歩くだけ。
 ヤブコギも沢歩きも必要ありません。

 天望の滝を見た後では格落ちの感は否めないけれど、水量では本流だけあってこちらが上。

DSC05570.jpg

 上部にある護岸がちょっと邪魔。
 南三陸らしい滝で、どれもこれもそこそこのレベル。
 水質が良いのでリラックスできます。
 印象度  


DSC05571.jpg

 2段の滝。
 これもほどほどなレベル。
 アピールポイントが無い代わり、目立った欠点もありません。
 印象度  


DSC05573.jpg

 岩盤のしっかりした滝で、まとまりがあります。
 どこから見ても滝らしい滝。
 天望沢本流ではいちばんいいと思います。
 印象度  

                                  天望沢→篠倉沢→大股川→気仙川



  1. 2013/05/04(土) 19:22:19|
  2. 住田町の滝
  3. | コメント:0

天望の滝

                                           住田町の滝


 岩手県住田町の気仙川上流、もうすぐ種山高原といった辺りに篠倉沢があります。
 篠倉沢には何本かの支流があります。
 その中で広沢と木地山沢は踏破し終え、篠倉沢本流も枝沢の上流部分を除けばほぼ探検済み。
 
 残る1本、天望沢に今回初めて突撃してきました。
 前々から気になっていた沢なのですが、通るたびに林業の作業中だったり、車止めのチェーンが掛けられていて奥に入ることができませんでした。
 今回も状況は同じで、沢の出口の橋にチェーンが掛けられて、山菜採りか渓流釣りに来たらしい車が1台橋のたもとに停っていました。
 徒歩なら何の障害もないので、我々は必要な装備をかかえて沢の上流へと歩き出しました。
 結果的には、沢に沿って林道が奥まで続き、沢に降りるのも簡単でザイルは不要。
 だからといってどんな状況になるか分からないため持って行かない訳にもいきません。

 歩いている途中、両側からホイッスルの音をビービー鳴らされるもんだからうるさくてかないません。
 クマ除けだから止めろとは言えんし。

 沢に入って、数百m歩いただけで、さっそくすごい滝発見。
 発見というより、林道のそばにある木に赤ペンキで 「天望の滝」と書かれてあったのです。
 その滝は急斜面の上にありました。正確には天望沢の枝沢にある滝です。

DSC05565.jpg

 沢の上をそのまま歩いて登り、滝下に到着。

DSC05556.jpg
 
 webをほじくっても引っ掛かって来ないので、おそらくこの「天望の滝」も本邦初登場ではないでしょうか。

DSC05563.jpg

 落差のあるいい滝です。水質も良好。周囲の岩盤もびっしり苔に覆われて雰囲気があります。
 ただ滝下に折り重なった倒木や流木が目障りなほど多いし、滝壷もありません。
 そして三陸の滝に共通する悩みである水量の少なさが、やはりこの滝にもあります。
 現状の倍くらいあったら迫力が全然違っていたでしょう。
 でも存在感のあるすばらしい滝であることに間違いありません。
 もっと名が知られてもいい滝だと思います。
 印象度  

 篠倉沢といえば、地図上では「雄滝」と「雌滝」だけがマークされていますが、実は篠倉沢系河川最大の滝「広沢大滝」がノーマークだし、この「天望の滝」も記載されていません。資格十分だと思うけどなあ。

                                枝沢→天望沢→篠倉沢→大股川→気仙川



  1. 2013/05/03(金) 20:50:59|
  2. 住田町の滝
  3. | コメント:0

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小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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