南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

田老川の滝

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 宮古市の滝


 馬場ノ滝 に出かけた折、ついでに探してきた滝2つを紹介します。
 どちらも旧宮古市内の滝ですが、国道45号線田老町から回った方が断然楽です。
 時間的にも早いはず。

 まずは、岩手県宮古市田老町、田老川支流小田代川にある、篠倉の滝。 篠倉は地名です。

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 大きな滝ではありません。
 水質普通で、雰囲気もそこそこ。
 印象度  

 この後 小田代川をさかのぼり、七滝集落まで行って来ましたが、在ると思われた滝は無し。
 期待して行ったのに 空振りに終わりました。
 地名に釣られて出かけ、失敗することはよくあります。
 慣れっこなので、こんなことで滝見隊はめげません。

                                        小田代川 → 田老川


 次は亀ヶ沢の滝。

 この滝こそ、機織ノ滝じゃないかと発見した時は思いました。

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 それだけの雰囲気を持った滝です。
 しかし付近の民家で聞いたところ、そうではないと判明。
 これより上流に滝は無いというのでUターンしました。
 印象度  

                         亀ヶ沢川 → 田代川 → 田老川


 この民家で貴重な情報を得ました。
 田代川支流芋野川のかなり上流に名前のある滝が流れている、というのです。
 喜び勇んで向かったら、舗装が切れたあたりでバリケードが設けられ通行止めになっていました。
 「入山禁止  地主」 の表示があるので、松茸泥棒対策と思われます。
 徒歩で入ることはできるんですが、無用な疑いを持たれたくないために、こちらも引き返しました。
 ホームエリアからは遠く、いつになるかまったく未定ですけど、山菜やきのこの時期を外して再挑戦したいなあと考えています。



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  1. 2015/09/29(火) 19:36:38|
  2. 宮古市内の滝

馬場ノ滝

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 宮古市の滝


 前回、まったく知らずに通り過ぎてしまった馬場ノ滝(ばんばのたき)、リベンジマッチです。

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 この地図見てもどこだかよく分からないと思います。
 岩手県宮古市田老地区から西の山間部になります。 南方面がかなり離れた宮古市街地。
 旧宮古市内の滝なのですが、国道45号線の田老から入った方が行きやすいです。
 宮古市街地からも行けないことはないですけど、狭い峠道で時間もかかります。
 宮古市野外活動センターを目当てにすればよろしいかと。

 田老から田老川、支流の田代川沿いに登って行くと、鍛冶ケ沢 という集落があります。 バス停有り。
 鍛冶ケ沢集落を過ぎて少しばかり進むと、道路の左側に携帯電話中継用の鉄塔が建っています。
 これが大きな目印。これを通り過ぎると馬場集落になります。
 鉄塔の横が滝への入口。 車は近くの適当な空地へ。
 田んぼの間を抜けていくので、人しか歩けません。
 川岸まで来ても急傾斜の崖があり、藪がびっしり。
 でも人が歩いたと思われる藪のトンネルが川に通じています。
 踏み跡をたどれば 馬場ノ滝 が見えます。

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 2段構造の滝。 あるいは上の滝だけを云うのかも。 そこはちょっと分からなかったです。
 下の滝は幅広で落差は低く、上の滝は狭くて落差があります。

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 これは下の滝。水量多く、対岸へは渡れませんでした。

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 下の滝から上の滝を眺めた画像。

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 上の滝の滝壷。
 広い。そして深い。
 すばらしい釜を持っています。
 水質は普通。 見た目はきれい。

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 岩盤の間を豪快に流れ落ちる滝。
 正面から捉えたかったのですが、角度的には対岸へ渡らなければ見ることができません。

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 馬場ノ滝の落ち口。
 右側が上流。 左が滝壷になります。
 荒々しい流れ。 岩盤の上は滑るので、かなり恐い。

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 滝の上流の景観。 ここも美しい。

 水量が多く、見ごたえのあるとてもいい滝。 でも ゆったり眺められる場所がありません。
 川岸は岩と急傾斜と藪だらけです。

 印象度  




  前回、機織ノ滝(はたおりのたき) ではないかとUPした滝がありました。
 
  野活センターの受付で尋ねたものの分からず、今回 地元民の話により確定しました。 機織ノ滝 です。

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 馬場ノ滝より1kmくらい上流(いい加減です)、宮古市野外活動センターからさらに100mほど上に流れています。
 滝マークが地図上にあります。 伝説のある滝。

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 そばに 芦原平 というバス停があり、滝のやや上に橋が架けられています。
 対岸離れた場所に民家。
 橋を渡ると駐車場があります。
 駐車場から策を乗り越えて滝まで降りられます。

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 滝は落差こそあまりないものの、水量豊富で豪快。
 周辺環境はよくありません。

                            岩手県宮古市        どちらの滝も  田代川 → 田老川



  1. 2015/09/28(月) 19:38:38|
  2. 宮古市内の滝

踏んだり蹴ったり 八瀬ノ滝

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 宮古市内の滝


 連休を利用して 滝見隊は遠征を敢行しました。
 とはいっても岩手県内の日帰り旅行。
 行き先は、岩手県宮古市新里地区にあるいくつかの滝。
 閉伊川を越えるとアウェイの地。
 バイクで走るととにかく遠いし疲れるしで めったに来ることはありません。
 見てきた滝を これから何回かに分けてUPしていきます。

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 第1弾は、八瀬ノ滝(やなせのたき) です。

 行政区的には、旧宮古市内にある滝なのですが、宮古側からは上流への道がありません。
 なので、新里地区の源兵衛平まで登り、そこから田代川へ下りていくことになります。

 「ハイキングさ あべじゃ」 「山と渓と滝と」 「ミヤペディア」等から情報を収集し、用意万端で出かけました。
 ところが状況は大きく変わっていました。
 源兵衛平と展望台の別れまではスムーズ。 問題はその先。
 まず、伐採事業はとうに終わっていて、道路は廃道化していました。
 バイクで両側から倒れかかる雑草を切り裂きながら進むことに。
 「なんでこんな時期選んだんだよ。」 と隊員から早速のブーイング。
 見ると、全身草の種が貼りついて ゴマを振ったおにぎり状態です。
 車で来たら、おそらく入れなかったでしょう。

 田代川まで到達すると、広くなっているスペースにバイクをデポ。
 そこから歩きになりました。
 川は大雨の名残りで増水し、とてもスパイク長靴では渡れない深さ。しかも急流。
 川までたどり着いたら、沢の中を下って行こうとした目論見は早くも瓦解してしまいました。
 川の中を歩いたら、即転倒して流されます。
 かといって、川沿いにトラバースしようにも、急斜面で雑草が生い茂り、それも無理。
 というわけでヤブコギしか手はなくなったのです。

 あとは遮二無二ヤブコギの連続。
 道なき場所をただひたすらヤブコギに次ぐヤブコギです。
 川から離れた位置を歩いたため、どこに八瀬ノ滝があるのか分かりません。
 耳のいい滝バカも「川が増水してうるさいし、あちこちから滝音がしてるからどれだか分かんねえ。」 とたよりない。

 バイクを置いた場所から およそ600m下れば八瀬ノ滝に行き着くはずでしたが、どうやら我々は頑張り過ぎたようです。
 途中3回ばかり背丈以上の藪をかき分け川に降りたのですが、その時は発見できませんでした。
 「だめだ、戻っぺ。 どう考えても行き過ぎてる。」
 あわれ、Uターンするはめに。またまたヤブコギ。

 そして帰りがけ、「あれ何だ?」 と釣り師が指さす方向を見ると、草が揺れ動いた隙間隙間に黒い物体。
 大人のクマではありませんか。
 距離的には100m以上離れていますから、襲いかかられる心配はまずありませんが、移動する間中、気が気ではありませんでした。
 戻る途中、またも2回ばかり川に降りました。ここでも発見できず。 どないなっとんねん?
 八瀬ノ滝を確認することなくバイクを置いた場所まで戻って来ました。全員 ゲンナリ。

 さらに悪いことは続きます。
 戻ってデジカメの画像を確認したら、ほとんどが手ブレを起こし、しかもレンズに水滴が張りついたのを知らずに撮っていたのです。
 バイクで長距離を走ると、手がしびれて画像がブレることはよくあります。 それに加えて水滴まで付いているとは。
 クマだって写真とったのに 黒いゴマ粒みたいなのがブレまくって訳分からんし。

 長々書いてしまいました。
 残った田代川の滝画像がこれです。

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 これはあくまで想像ですが、もしかすると我々は八瀬ノ滝を見ていたのかも知れません。
 ただ、土砂の流入やら増水によって滝の形が変わってしまい、八瀬ノ滝と認識出来なかった可能性があります。
 源兵衛平開拓で森を大規模に伐採したため、大雨のたびに田代川には土砂の流入が続いているそうです。
 このままだと、やがては滝の落差がなくなり 遂には消失してしまうおそれも無きにしも非ず。
 

 再確認するため、もう一度行くか、と問われれば、おそらくそれはないような気がします。
 ヤブコギがとにかくひどい。疲労感ハンパないです。 
 そして、良いコンディション状態で滝が見られたとしても、渓相から推し量って どうも感動を得るほどの滝ではないような気がします。
 少なくとも、草木の生い茂る時期に行くような滝ではないことは確か。

                    岩手県宮古市田代          田代川 → 閉伊川 → 宮古湾




 
  1. 2015/09/23(水) 20:19:34|
  2. 宮古市内の滝

十二神山の高滝 

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 宮古市内の滝


 起床して外に出たら空気が違う。 温度が低い。
 それまでの 「さあ今日も朝からガリガリやっちゃるけん、覚悟しとってや」 モードの天候から、いきなり 「すんまへんなあ。 今日から秋にしまっせ」 モードに変わっていました。
 おかげでこちらは着替え用に長袖シャツやらブルゾンを引っ張り出したりして朝からドタバタ。
 それというのもバイクで遠出するため。
 気温が25℃を下回るようになると、半袖では無理。長袖に上着を着こまないと 走っているうちに身体が冷えてきます。

 岩手県宮古市。
 本州最東端の魹ヶ崎がある重茂半島をぐるっと1周してきました。
 
 出がけは曇って霧雨状態だったのが、大船渡でニーハオ隊員と合流したときには本降りに。
 「なんだなんだ、この前の二の舞になるんじゃねーべな。」 と不安げな気仙沼の滝バカ。
 前回、大雨の中を岩手県奥州市の山の中でヤブコギしたことが頭によぎります。
 あの時は本当にヤバかった。
 行き来が遠いし、雨だし、風だし、ルートがないし、虫の大量攻撃だし、コケたら即死亡の崖だし、始めから終わりまでヤブコギ。
 「もしヤブコギするようだったら、帰っかんね。」 と釣り師。
 「大丈夫だあ。そんなのないから心配すんなって。」 と、行ったこともないくせに安請け合いする小隊長。

 実際、今回の場所は初めて。
 魹ヶ崎へは2回ばかり行ったことがあります。
 しかしその近くにあるという滝へはまだ1度もありません。 あるということすら知りませんでした。
 ネットで発見した滝です。 川は分かりますが、滝の位置がどの辺なのか行ってみないことには何とも。

 幸いにも釜石市を通過する頃には雨ゾーンを抜け、それより北部ではほとんど降っていませんでした。
 ずっと雨具を着込んだままだったので、道の駅山田に入りようやく脱ぎました。
 周囲の客は全員夏着なもんで、我々4人だけレインギアというのはちょっと異様に映ったかも。
 脱いだからといって、風体の怪しさに何の変わりもないんですけど。

 重茂半島のほぼ中央部に 半島では最も高い731mの十二神山という山があります。
 西側は山田町、東側は宮古市になります。
 山頂付近に薬師如来の像があり、それを取り囲むように十二神が祀られていたところからその名が付いたという話。
 現在は山頂部に自衛隊のレーダー基地があり、一般の登山は禁止。

 十二神山の東側、つまり海に向いた山麓に重茂川が流れ太平洋に注いでいます。
 目指す滝はこの川にあります。
 滝見隊は今回半島の南側、山田町側から入りましたが、蛇がのたうちまわっているような細い道。 迷う箇所もあります。
 後から検証したら、宮古市の北側(豊間根地区)から入った方が道幅があり進路も分かりやすく断然楽です。

 北側から入った場合、県道41号線上を走り、魹ヶ崎(姉吉地区)に向かう3kmほど手前、十二神自然観察教育林という場所へ入って行きます。 重茂漁協の大きな建物を過ぎたらすぐ右です。 
 入ればダート道。たぶん普通車でも問題ありません。

 重茂川に入ってすぐに現れた滝。

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 滝の下流にある岩が邪魔して、下からは撮れず。
 いい滝です。 もうちょっと落差あれば。 水質は普通にきれい。
 印象度  


 そして狙っていた滝が出現。
 林道の際にあり、思いのほかあっけなく到達しました。
 沢登りや崖の昇降もあるかと装備を持参して来たのですが、まったくの杞憂。
 見るのに何の苦労もなし。 ヤブコギ無し、沢登り無し、運動靴でOK。
 重茂川に注ぐ支流に掛っています。
 これが十二神山の高滝です。

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 手前が林道。
 ちょっと奥に滝が見えます。

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 なるほどの高さ。
 高滝 というだけのことはあります。
 あるサイトでは15m、別のやつには30mと載っていました。
 小隊長の見立てでは、やはり15mくらいか。
 三陸沿岸でこれだけの高さのある滝はそれほど多くはありません。

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 水量は少ないです。多ければ迫力が段違いなはず。
 急角度の断崖を細かく岩に当りながら落下しています。
 
 滝としての存在感がもうひとつ。
 滝を中心とした世界観も不足気味。
 何故かと考えたら、この滝は形成されて比較的新しいからなのではないか。
 長い間流れ続けていたら、いくら水量が少ないといってもそれなりに流れの道筋がついて、岩は丸くなり、凹んで来るものです。
 それがこの滝にはありません。
 岩盤にはまだ角があります。 下には滝壷もありません。
 
 出来たてではないにしろ、まだ若い段階。
 滝らしい滝になるには、まだまだ長い歳月が必要かと思われます。
 岩盤がもろくなり崩壊してしまう滝があれば、新たに誕生する滝もあります。
 永~~い目で見ていたら、いつかは誰もが驚くようなりっぱな滝になるはず。
 それまで人類は生きていられるかどうか。

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 わざわざ遠くから見に来られても損はない滝だと思いますよ。
 印象度    水量あれば +1。


 さらに上流へ行くと、

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 いいですねえ。 雰囲気あります。 世界観あります。
 上流の堰堤が目に入るのがマイナスポイントですが、古びて苔むしているためそれほど気になりません。
 印象度  

 さらに上流の滝。

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 尺イワナが潜んでいそうな広い滝壷が特徴。 これもいい滝。
 印象度  

 次回、同じゾーンにある、「千古の森」 に続きます。

           岩手県宮古市 重茂半島           高滝沢 → 重茂川 → 太平洋



 
  1. 2015/08/08(土) 23:15:27|
  2. 宮古市内の滝

長沢川滝見行 5

                                          宮古市内の滝


 宮古市の長沢川滝見行、ラストはだいぶ下って来た長沢川から支流奥にある 龍王ノ滝 です。

 はっきりいって、なんだかなあと首を30度、いや90度にもかしげざる得ません。
 滝が悪いわけではない。というか、かなりいい滝なんですが。

 滝の流れる場所には摩訶不思議な建物群があります。
 その施設は 金剛山大霊場 といいます。
 道路脇には ようこそ竜宮城へ みたいなノボリが立ち並んでいます。
 寺か、と思えば寺でなく、神社か、といえば神社でもない。
 かといってノボリのような鯛やヒラメの舞い踊る竜宮城にはとうてい思えず。
 とにかく、寺とも神社とも自称していないのですが、何かの宗教施設には間違いありません。
 
 驚くのは、その色彩です。
 全施設極彩色に彩られ、日本人の好むワビ・サビとは対極的な光景が広がります。
 言葉は悪いですが、ゴテゴテ・ギトギトした雰囲気で、とても穏やかな気分ではいられない場所です。
 世の中にはこんなのを趣味にする人たちもいるんだろうな、と思ってしまいます。

 滝はそういった施設の最も奥に流れています。

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 もう見るものすべてが なんだかなあ の世界です。

 せっかくの美しい滝を、何が何でここまでいじってしまうのか、小隊長には理解不能。
 滝は、何の手も加えず自然のままの状態が最も美しいのではないでしょうか。
 だからこれには唖然とするやら腹が立つやらがっかりするやら。
 小隊長の感性とはまるで異なるものを見せつけられてしまいました。
 ちょっと言葉にならないですね。

 無論滝が悪いわけではありません。
 すばらしい滝です。
 背後の岩盤の様子・樹木・滝壷・落差・水量・水質、自然の造形は文句なしにすばらしいと思いました。
 それを何故そのままにしておけないのかなあ。

 印象度  


                                       枝沢→長沢川→閉伊川




            おまけ
 

 今回の滝見行では本格的な滝探しは行いませんでした。
 そんな余裕はなかったというのが本音。
 でも通行途中、いくつかの滝を見つけていますので、最後にそれらを貼ります。
 どれも長沢川に注ぎ込む枝沢の滝です。

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 高さは十分にありますが、いかんせん水量がない。

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 逆に水量十分ですが、落差がありません。

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 これはあまり滝らしくないですね。

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 いちばん滝として存在感がありました。
 マイナー規模ながらまとまりがあります。




  1. 2013/09/25(水) 19:04:15|
  2. 宮古市内の滝

長沢川滝見行 4

                                          宮古市内の滝


 布引観音白糸の滝から下りて来た我々は、そのまま北川目川から下がって来るはずでした。
 しかしニーハオ隊員が「この渓相だと上流にも滝があるに違いない。」と言い始めたため、とりあえず行ってみようということに。
 時間に押されて気が気ではないのですが、次回ということになれば、距離が遠いため再訪するのがいつになるか分かったものではありません。
 実際北川目の川を覗きこんでみると、確かに岩盤が至る所に露出したいい渓相をしています。
 この際だから、多少帰りが遅くなったとしてもざっくり見ておけば今後の滝見行に役立つかも、と走り出しました。
 このことが幸いして、滝見隊はすごい滝を見ることになったのです。

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 枝沢ではありません。北川目の本流です。
 そのため水量豊か。豪快のひと言。
 逆S状に流れ下る滝です。

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 両側が切り立った断崖になって、撮影ポイントが限られるのがおしい。
 さらに残念なのが、滝の真上にコンクリ橋が架けられていること。
 道は滝の上を通す以外ないような狭い地形なのでそれも仕方ありません。
 車で通過したらどこにあるか分からないかもしれません。

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 それにしても風格のある見事な滝です。
 広くてやたら深い滝壷。クリアな水。

 この滝のたもとには鞭牛和尚の建てたといわれる石碑が並んでいます。

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 この滝があったからこそ碑を建てたのは明らかです。
 必ずや名前のある滝に違いない。
 そう思った我々は、近くの畑で農作業をしていたバアちゃんに近付いて行きました。
 バアちゃんは、胡散臭く風体の怪し過ぎる5人連れがゾロゾロとそばに寄って来たので腰を抜かさんばかり。
 しかし、事情を説明すると、「知らない。聞いたこともない。」との返事。
 「んじゃ、あの滝なんて呼んでるんだべ?」
 「ただの滝。」とのこと。

 う~ん、それじゃあ余りにも可哀そう。
 というわけで、とりあえず 牧庵ノ滝 と呼ぶことにしました。
 牧庵 とは鞭牛和尚のことです。

 予備知識がまったくないまま見たためインパクトの大きい滝でした。

 印象度  

                                     北川目川→長沢川→閉伊川





  1. 2013/09/24(火) 19:05:32|
  2. 宮古市内の滝

長沢川滝見行 3

                                          宮古市内の滝


 長沢川本流から場所を変え、今度は支流の北川目川を登って行きました。
 道路沿いに石碑や小さなお堂が見えて来ました。
 そこが布引観音白糸の滝入口になります。
 やはりここにも滝の在り処を示す標識などはありません。

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 「観音」というから、お堂の中は観音様かな、と階段を上がってみたら

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 何故かお不動さんでした。
 布引観音の社は、ここから沢伝いに斜面を200mばかり登った場所にあり、白糸の滝はその社殿の裏側に流れていました。
 道はちゃんとありますからヤブコギ等の必要はありません。

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 上下2段構造の高滝。美しい滝です。

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 上滝。直瀑です。

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 下滝。
 岩肌を滑り降りるように流れています。
 滝の周囲はぐるりと岩盤。

 水量は僅かですが、この滝にはこれで十分な量に思えます。
 静謐で穏やかな流れ。
 神社があるという物理的なものだけでなく、精神的にも宗教的な気分になる滝です。
 じっと眺めていると心が落ち着いてきます。

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 欠点をあげつらうのが馬鹿馬鹿しくなってくるほどすばらしい滝だと思います。
 ていうか、これ以上何が必要なんでしょうか。

 印象度  

                                  
                                  枝沢→北川目川→長沢川→閉伊川



  1. 2013/09/24(火) 18:24:48|
  2. 宮古市内の滝

長沢川滝見行 2

                                          宮古市内の滝


 鵜主ノ滝 を見た後、南川目の林道を下りて来た我々が向かった先は、下流の枝沢にある 十三仏ノ滝 でした。

 最初から貼っとけばよかったのですが、今回南三陸滝見隊が巡って来た滝の概略図です。

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あくまで大雑把なもので正確ではありません。
 位置関係が分かればいいかと。
 ご覧のようにひと山越えた南側は岩手県山田町になります。

 十三仏ノ滝は十三仏史跡入口(案内看板有り)から長沢川上流300mくらい進んだ最初の枝沢にあります。
 滝見隊は逆方向から来たので、1本目の沢か2本目の沢かでちょっと迷いました。
 正解は、1本目の沢でした。枝沢出口付近にかすかな踏み跡が残っていたのを判断のよりどころにしました。
 時間がなくて登ることは叶いませんでしたが、2本目の沢にも滝がありそうです。
 
 沢の入口から十三仏ノ滝までは確かな道がありません。
 それらしきものはありますが、滝に到達するまで至っていません。
 沢から離れないように登って行けば、20分程度で到着します。
 ゴロゴロした岩場が多く、沢を渡ったりと、かなり歩き難いです。
 滝はすぐそばに近付くまで見えず、角を曲がったとたん眼前に現れます。
 隊員から「おおっ!!!」と喚声が上がりました。

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 すばらしい。すごい。唖然。茫然。
 大量の水というわけではないので、轟音がこだまするようなことはなく、大滝の割には静かな滝です。
 秘境にある幽玄な滝。陶然となる美しさ。
 腑抜けになったように見とれてしまいました。
 大きく分ければ、上の大滝と、下の細い滝の2段構造ですが、良く見れば、大滝の上にも滝が流れています。

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滝壷は岩盤のせまい溝のような場所に少しだけ。
流れる水はあくまで清冽。クリアで美味しい。
 そのため水の流れ落ちる岩盤もきりりと輝いて、ぬめぬめしたところがまったくありません。
 貼り付いた苔が美しい。
 大滝なのに三陸の滝の特徴をしっかり持っています。

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 これだけの大滝でありながら、沢の入口には案内板ひとつありません。
 何でやねんといいたくなります。
 道がないから案内板がないのか、案内板がないから道ができないのか。
 個人的にはこのまま放っといてもらったほうがいいけれど、地元にとっては大きな財産。
 少しでも地域の活性化を考えたら、こんなすばらしい滝を埋もれたままにしておくのは宝の持ち腐れじゃないでしょうか。
 
 この辺りには昔、道を開拓した鞭牛和尚の塚や遺跡が数々あり、そのひとつひとつに案内板や標識が建てられています。郷土の偉大な功労者でありますから至極当然のことだと思います。
 ならば、そのついでに大きな滝の入口にも目印となるようなものをちょこっとでも建てられなかったのだろうか、と思うのは小隊長だけでしょうか?
 石碑のなかには、あきらかに滝を意識して建てたと思われるものもあるんですけどね。

 来て良かった、来た甲斐があったと、十二分に満足感を得ることのできるすばらしい滝です。
 

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                                       枝沢→長沢川→閉伊川





  1. 2013/09/22(日) 19:19:55|
  2. 宮古市内の滝

長沢川滝見行 1

                                          宮古市内の滝


 気仙沼で被災し仙台近郊に移住したドンコ元隊員が特別参加することになりバイク5台での滝見行となりました。
 ひとりでも増えると何だかうれしいっすねえ。
 何名になっても隊のグダグダぶりは相変わらずで、最初「道の駅さんりく」で待ち合わせる予定が気仙沼の滝バカとドンコから遅れると連絡があり、とりあえず3名で出発。
 次の「道の駅山田」で待っていたところ30分遅れでようやく全員集合という体たらくぶり。
 「何バカ面並べて立ってるんだ? さ、行くべ行くべ。」と滝バカ。あいかわらずまったく反省の色なし。
 時間に押され先が思いやられる出発になりました。

 今回の行き先は宮古市長沢川周辺の滝々です。北川目地区や南川目地区近辺。
 この辺は北上山地の奥深いところ。
 急峻な山々に囲まれているため、見事な滝がいくつもあるという情報。
 長沢川に流れ込む枝沢を見ると、地形・水量・地質から見て、まだまだ見知らぬ滝がありそうに思えますが、ここは北三陸の山の中。
 南三陸滝見隊にとっては、時間的にも疲労度においても滝探しの限界点を越えています。
 沢に入れば必ず有るに違いないと思っても、あらかじめおおよそ在り処が分かる滝を何か所か回るという選択肢しか取れないのが残念。
 コースの途中でまだ見ぬ滝にぶつかればラッキーでしょう。
 この日1日で何か所かの滝を巡りましたので、順次紹介していきます。

 まず最初に向かったのが 鵜主ノ滝。
 長い長い林道をひたすら登っていきます。
 延々と続くガタボコ道がいきなり舗装路になったあたりが滝への下り口。
 なんでそこだけ舗装路なんだか分かりません。

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 見失いそうな鵜主ノ滝の標柱。
 前回訪れてだいたいの位置を知っているから停まれたものの、初めて訪問したら樹木の影になってまず発見できないシロモノ。
 しかも前回は馬鹿正直に標柱の真下から急斜面を降りていったために、着いた先が滝の真上。
 やむを得ず滝の上からザイル降下することになりビビリまくった記憶が残っています。
 で、今回は、かなり下流から3名のザイルを繋ぎ合わせ川に降下しました。
 前回の恐怖感と疲労度から比べたら雲泥の差。
 林道を支えるコンクリート擁壁で少し汗をかきましたが、他は楽チンといってもいいくらい。

DSC06731.jpg

DSC06721.jpg

DSC06724.jpg

 うまく撮りたいと思っても完全な逆光、ひどい画像になってしまいました。
 申し訳なし。

DSC06733.jpg

 秘境といってもいいような場所にあるおごそかな感じのする滝です。
 よくぞこんな滝を見つけたものですね。
 この滝の規模からみてやや水量不足かなと思うものの、他はほぼ完璧。
 うっとり眺めるだけでした。すばらしい滝です。

                                    長沢川本流→閉伊川→宮古湾



  1. 2013/09/21(土) 22:11:08|
  2. 宮古市内の滝

鵜主ノ滝

 旧宮古市内、とはいっても、ひと山越えれば山田町に入ってしまう遠い場所。
 延々林道を走り、人里離れた深い山の中に滝はあります。
 我々の住むエリアからバイクで来るとヨレヨレになって帰るのが嫌になってしまうほどの距離。
 ホントのもの好きじゃないとこんなとこまでわざわざ来ないよなあ。

 さて、「鵜主ノ滝」の看板(正確には柱)の立っているところから看板を真に受けて下りていくと大変な目に遭わされます。
 もちろん道などあるわけがなく、70~80度はあろうかという急な崖。転落の恐れ大。
 命からがらようやく川まで下りると、なんとそこは滝の真上なんです。
 滝を回り込んで滝下まで下りることもできなくはないですけど、かなりの危険が伴います。
 滝見隊はザイルを使って降下しました。
 実は看板の下300メートルくらいのところから斜面を下り、川沿いに登って行けば、それほど危ない目には遭わなかったのですが、それを知った時には後の祭りでした。

 鵜主ノ滝は、その名にたがわずすばらしいものでした。
 落差があり、ロケーションも抜群。来るまでの難易度もけっこうなもの。神秘性もあります。水質も当然ながら文句なし。三陸では第一級の滝ではないでしょうか。

鵜主ノ滝

 印象度は           場所  長沢川⇒閉伊川
  1. 2012/01/21(土) 13:38:28|
  2. 宮古市内の滝
  3. | コメント:0

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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