南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

機織りの滝?

IMG_2614.jpg
 宮古市田老地区の滝                               田代川


 しょっぱなから脱線します。
 ちょっと前になりますが、小隊長が使っていた渓流足袋が耐用年数を越え、とうとう壊れてしまいました。
 靴のサイドが破れてガバガバになってきたのです。
 新しい物と替えねば沢登りできません。
 
 趣味で使う専用品というのは 汎用品と違ってどんなものであれ高価になりがち。
 渓流足袋だって、そんじょそこらで売っているものではないので値段が張ります。
 小隊長は奴隷の身分とさして変わらない生活を送っているので、それほど自由に金を使える訳ではありません。
 家人に揉み手・ゴマ摺り・土下座してお小遣いをもらっているのが現状。
 そこで、何か代用品がないかと探していたら、この手があったかと思わせるサイトに出会いました。
 沢登りの際、小中学生が学校で上履きとして履いているズック靴を転用しているというのです。

 さっそく買ってきた上履き靴。 580円也。 安。
 はたして使用に耐えられるのか、宮城県大崎市にある盗人滝の沢登りで実際に履いてみました。
 結果、長短あることが判明。
 長所は、圧倒的に軽いこと。 長い距離を歩くと疲労度が違ってきます。
 乾いた岩場なら効果的。
 そして短靴だから、足首の動く角度が広くなり、自由度が増します。
 その分くるぶしが露出してしまうので、保護のため足首用のサポーターを履きました。

 欠点。 こちらの方が多かった。 専用品じゃないから、当然と言えば当然なんだけど。
 まず、底がペラペラに薄くて、角のある石を踏むと痛い。
 次に、布製とはいえ、靴の中に水が入ると抜けないこと。
 水の中を歩くだけならそれでも問題ないですが、川原を歩くとグチュグチュ音がします。
 そしてこれが最大の欠点。 濡れた岩の上では滑るのです。
 ゴム底なので買った時から一抹の不安はあったのですが、ヌルヌルの岩では滑りまくり。
 盗人滝で岩の上から滑って落水したのもこれが原因。

 結果。このままでは使いものにならないことが判明しました。
 しかし1度しか使用していないものを捨てるのももったいないので、対策を施すことに。
 水抜き対策として、側面に小さな穴を開けました。
 そしてこれがミソ。 
 濡れた岩場での滑り止め対策として靴底にシリコンを塗り、フェルトの中敷きを貼り付けました。

 さて、これでどうなったのか。 岩手県宮古市田老にある青野滝で再実験。
 結果オーライでした。 専用品ではないのでオール満足とはいえませんが、まずまず要求を満たすレベルではあります。
 専用品なら1万円はざらにあるなかで、何と小隊長のは、本体580円、サポーター200円、フェルトの中敷き200円(すべて税別)で済んだのであります。(シリコンは業務用を転用)
 総額千円少々で渓流靴ができました。

 渓流足袋の時は、足の指が二股に分かれていたため、しょっちゅう親指の爪が黒く変色して死んでいました。
 岩場でのグリップ力は落ちますが、今度は足指が全部一緒なので、爪を傷めることはないはず。

 隊員に披露したら、「いい歳こいたオッサンがそんな不細工なもん履いて、恥ずかしいと思わんの?」 だと。
 ウエーダー履いたままイオンモール徘徊するやつに言われたくねえって。
 体裁より中身ですよ、中身。 でも、本当の渓流シューズ、欲しいなあ。


 ようやく本題。
 地図をご覧ください。
 岩手県宮古市田老地区。 田老川支流田代川の中流部です。

tasirogawa.jpg

 この川に、馬場の滝 (ばんばのたき) というのが流れているとWEBで知りました。
 地図を見ると この川には、宮古市野外活動センター上流部に1ヵ所だけ滝マークがあります。(赤丸印の中)
 となれば、滝の名称こそないものの このマークが 馬場の滝 だと誰だってピンと来ますよね。

 そこで我々は 青野滝の帰途 そのマークの場所へ行ってまいりました。

IMG_2609.jpg

 そんなに大きな滝ではないけれど、水量豊富で重低音の滝音を響かせていました。

IMG_2611.jpg
 
 水圧を感じる滝です。

IMG_2613.jpg

 上から見た流れ。

IMG_2612.jpg

 なるほどこれが 馬場の滝 かあ。 さすが名前があるだけの滝だな、とその時は何も疑問を感ぜずに帰宅しました。
 ところが、家で再びWEBを開くと、どうも形が違うし、位置も違う、ということに気が付いたのです。

 馬場の滝はもっと下流、馬場地区と鍛冶ヶ沢地区の間あたりにある滝らしい。
 滝見隊は、地図の滝マークこそ馬場の滝だと信じていましたから、途中の川などまったく見ていません。
 通過途中の何処かにあったはずなのです。

 では我々が撮って来た滝マークの滝は何なのか?
 それこそ 機織りの滝 ではなかったのか?
 馬場の滝 より上流にあり、落差はないものの幅がある滝で、まるで機織り機械のように見える滝、というからには、ほぼ 機織りの滝で 間違いないと考えます。
 ただし、現在のところ確証を得られていません。 他に画像もないし。
 もしこれが 機織りの滝 ならWEB初登場になるわけですが・・・。

 いつかそのうち再突撃して一帯を探し 確証を得なければと決意している滝見隊でございます。

            岩手県宮古市田老町          田代川 → 田老川



スポンサーサイト
  1. 2015/08/24(月) 22:06:41|
  2. 宮古市田老地区の滝

青野滝の青野滝

aont1.jpg
 宮古市田老地区の滝                      青野滝の海岸


 右往左往 という言葉がぴったりな滝見行になってしまいました。

 岩手県宮古市田老。 国道45号線にある 道の駅たろう から海岸部に下りた先に 青野滝という集落があります。
 そばを流れる青野滝川にあるのが 青野滝。
 このことから、まず滝があって、その名前を集落の名前にし、川の名前にまでしたのは明らか。
 他とは順序が逆ですね。

 青野滝を見に行く明瞭な道はありません。
 行く前に検討した結果、川の南側を通る重津部地区へ通じる道から入って行くのが最短距離になりそうでした。

  現地へ行ってみると、たまたま車で休んでいた工事作業員と話をすることができました。
 「こちらには道が無い。真崎大橋を渡って対岸へ行けば、川まで降りられる山道がある。」 とのこと。
 これはいいことを聞いたぞ、と対岸へ回り込んで、川へ降りる枝道を探しました。
 ところが、ありません。
 いや、あるにはあるのですが、入山禁止の立て札だらけで入れないのです。
 立て札の無い道へ入ると、すぐに藪になっていたり。

 そこで、かなり遠くなるけれども河口部からなら行けるんじゃないべか、と考え、海岸まで降りてみました。
 しかし、そこでも津波の崩壊箇所があり、藪だらけでどこから入って良いのか分かりません。
 Uターンして集落まで登ってきたら、第一村人発見。
 「以前は、川の手前に滝まで行ける山道があったが、今ではどうなっているか分からない。」
 これはいいことを聞いたぞ、と再度海岸まで下りて、川への山道を探したものの、藪だらけでまったく分かりません。

 「どうすっぺ?」 と3人で鳩首会談。
 「こうなったら最初に戻って、最短距離から降りていくしかねーべな。」
 というわけで、結局始めの地点からやり直し。 
 やれやれ。 1時間以上時間を無駄にしました。

 地図で見ると、道路から滝まで最短で200mあまり。
 ヤブコギあったとしてもそれぐらいならどうにか我慢出来る範囲と考えていました。
 ところが現地に来てみると、あまちゃんもいいところ。
 道路は尾根筋にあり、そこから急激な斜面を降りていかなければならなかったのです。
 道はありませんから完全ヤブコギ。 実質500mくらいは草木をかき分けての進行になります。
 下れば下るほど傾斜がきつくなり、やっと川が見えたあたりでは岩盤が露出して降下ポイントを探さなければいけません。
 どおりでWEBにもほとんど載ってないわけだ。 川の姿を見るだけでも辛酸なめこで容易でないもの。

 そしてようやく目の前に現れた滝。

aont2.jpg

 青野滝はまさしく 青の滝 でした。
 僅かに色が濁っています。 これは上流で三陸自動車道の造成工事が行われているせい。
 工事が終われば再びコバルトブルーの鮮やかな水色に戻るはず。

aont3.jpg

 すばらしい雰囲気を持った滝です。
 秘境の滝 といった雰囲気。

 印象度  

 青野滝川には3本の滝があるという話。
 上流に1本、直瀑の滝が流れ、約100m下流に2本続けてあるらしい。こちらも直瀑。

 実は滝見隊。この滝が単独で流れている上流の滝だとばかり思っていました。
 そこで、今度は下流にある2本の滝を見に移動。
 といっても川の両側が崖になっていたりで、高巻きもしなければならず、そう簡単にことが運びません。
 とにかく下流側の滝を見たさに黙々と足を運びました。
 ところが行けども行けどもいっこうに滝が現れないのです。
 200mも下ってきたあたりで、さすがにこれはおかしいと気付きました。

 「さっき見てきた滝。あれが2本ある下段の滝だったんじゃないの?」
 「やっぱりそう思う? 俺もそうだと思う。」
 「ゲッ! また戻りかよ。」
 というわけで、再度上流へ。 もう疲労困憊。ヘトヘトです。
 仮に誰かがGPS持っていたにしても、滝の位置が分からないのだからどうしようもありません。

 ヨレヨレになって戻って来た先程の滝。

aont4.jpg

 落ち口はトンネルのようになって真っ暗。
 
aont5.jpg

 しかし、上には空が。
 でも違いました。
 空だと思っていたのが、滝だったのです。

 下の滝のへりにある岩盤を登ってみると、

aont6.jpg

 あったあ~!
 これこそ青野滝の隠れ滝です。
 正面からは岩盤にさえぎられまったく見えません。
 撮影ポイントもこの1点だけです。
 人には見られたくないといったような滝。
 直瀑で深い滝壷があります。
 この場所で10枚くらい写真を撮りましたが、ミストが写り込んでしまい、2枚しかモノにならず。
 その1枚がこの画像です。

 印象度  


 この後、高巻きをして上流の滝を目指すつもりでしたが、ニーハオ隊員の体調が急変。
 荒い息を吐き、顔が青ざめ脂汗を出しています。
 暑い中バイクで長距離を走り続け、緊張しながらのヤブコギ、高巻きしながら川を行ったり来たりで相当疲労したようです。
 一人だけ置き去りにするわけにはいかないので、上の滝は断念せざるえません。
 しばらくその場で休憩した後、ヨロヨロと急斜面を登り道路に戻りました。

 川のそばにあった洞窟。

aont7.jpg

 クマでも寝ていたらえらいことになるので近付かず。

 もしこの川にリトライするのなら、今のような時期でなく、草木の葉が落ちた頃でないと行くのは容易ではありません。

         岩手県宮古市田老町 青野滝          青野滝沢 → 太平洋




 
  1. 2015/08/23(日) 20:50:57|
  2. 宮古市田老地区の滝

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (141)
巨樹・古木 (71)
野の花々 (34)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (20)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (2)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (7)
奥州市胆沢区の滝 (5)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (6)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (79)
住田町の滝 (102)
大船渡市の滝 (91)
大船渡市三陸町の滝 (62)
陸前高田市の滝 (121)
気仙沼市の滝 (26)
南三陸町の滝 (14)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (13)
大崎市の滝 (2)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)
東松島市の滝 (1)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する