南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

渋民沢の滝

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 奥州市胆沢区の滝


 それにしてもすごいぞ、胆沢の沢は。
 名前も分からない大きな滝がごろごろおまっせ。
 胆沢の沢はいい沢です・・・なんつって。

 前に栗駒焼石ほっとラインを偵察しいくつかの滝を見つけておりましたが、今回バイク4台でついに突撃してまいりました。
 メーンは渋民沢です。
 その前に、大沢に架かる大沢橋から見える滝へ途中下車。
 少々樹木にさえぎられ、完全には見えませんが、橋の上からどなたでも簡単に見られます。

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 歩ける道が無いのでヤブコギをし、ザイルを投げ、急斜面を降下して滝元へ行ってみました。

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 水量多く、迫力あります。 でも期待に反して落差がなかった。
 上から眺めた方がずっと見栄えがするし、雰囲気ある滝です。

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 川岸にはポットホール(甌穴)がいくつかありました。
 岩盤が固く、大昔から川筋が一定な証拠です。
 岩手県沿岸部の川にはあまりポットホールが見られません。


 いよいよ渋民沢探検です。

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 前川に架かる渋民橋。
 この橋を渡ると、林道に沿って渋民沢が流れています。
 橋の右側が上流(一関市)、左側が下流(奥州市 胆沢ダム)方向になります。

 橋から眺めると、前川の下流に何やら滝のようなものが見えます。

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 前回偵察時に確認していたのですが、危険な臭いがし、装備も時間もなくて、行くことはありませんでした。
 滝だとしたら相当大きいはず。 次回は滝元まで行ってみようと計画していました。
 右手から合流しているのが渋民沢。

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 またまたヤブコギして崖を降り、川を横断して目当ての場所へ来て見ると、それはかなり古い時代に造られた堰堤だと分かりました。

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 あまりに古くてあちこちボロボロ、堰堤には見えないくらい川と馴染んでいます。
 人工的な色合いが消えて、自然と同化を始め、なかなかいい感じです。

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 滝といわれてもそうかと思うほど。
 落差10mはありそう。
 安全感覚のボケている気仙沼の滝バカは、堰堤のへり伝いに対岸まで渡って写真を撮って来ましたが、万一転落したら無事では済まない高さ。
 叫んで注意を喚起したところで、根がアホですから聞く耳持ちません。
 よい子のみんなはこんなまねは絶対にしないでね。
 我々は仮に転落して死んだって、死んだことに気付かないくらいアホなんですから。


 渋民沢は、ブログなどでもけっこう紹介されています。
 かつては鉱山があって採掘されていた場所だとか。
 金や銀などの価値ある鉱物は採れなかったらしい。
 このへん詳しくお知りになりたい方は、 『胆沢まるごと案内所』 等のブログでどうぞ。
 承諾得ていないのでリンクしておりまへん。

 我々の目的は滝です。
 渋民沢は鉱山に関しては詳しく記述があるけれど、滝についてはほとんどありません。
 前回入った時に分かりましたが、なにしろ沢が深くて、滝を見るのも容易でない。
 わざわざロープを垂らして降りたり、川に入ってまで滝を見ようというやつの気が知れないというのが本当のところでは。
 
 実際に入渓して分かりました。
 渋民沢は滝の巣です。
 渋民八十八滝、あるいは九十九滝といってもおかしくありません。
 下流から上流へと紹介していきます。
 滝がありすぎるので、適当につまんで紹介します。

 まず渋民沢へ入っていくと、

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 何やら線路のようなものが。
 かつてはトロッコ列車が走っていた場所らしく、当時のレールかもしれない。

 さらに川の近辺には、

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 こんな石があちこちに転がっていました。
 鉱石だろうか?

 いくらも歩かないうちにすばらしい滝を発見。

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 まとまり感のある、滝らしい滝。

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 スタイルいいし、深い滝壷を持っています。
 我々はすでに腰まで水に浸かっていましたが、この滝壷はあまりに深く、また両岸はゴルジュになって、そのまま上流へ行くには泳ぐほかありません。
 真夏ならともかく、まだ泳ぐには早過ぎる冷たさだったので、いったん合流点まで戻り、林道を登ることにしたほど。

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 横から見たら一部がヒョングッておりました。
 岩盤に打ちつけられた水が空中に跳ね上がるのをヒョングリといいます。
 岩手県では大迫の七折ノ滝がよく知られていますね。

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 滝の横、右岸を見ると、穴が上下に2つ。
 昔の坑道でしょうか?
 下の穴からは水が流れ出ていました。

 再び川まで降下して遡上開始。

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 それほど落差ないけど、

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 無茶苦茶深い滝壷。

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 川幅いっぱいの滑滝。 景観良し。

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 これらの滝は、林道に沿った沢にあります。
 だから誰でも簡単に見ることができる・・・・かと思いきや、そうは問屋が卸しません。
 林道が沢からかなり高い位置にあり、しかもえぐれ気味で、道路の縁までいったら崩壊しそうな崖になっているからです。
 もし何の道具もなければ、安全な位置が確保できるポイントだけでご覧ください。

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 対岸の枝沢から流れ落ちる滝。
 この辺になると、滝があるからといちいち下に降りるのが面倒になっています。
 ま、それだけ滝が多かった訳で、かなり贅沢をしております。

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 この滝も滝らしい雰囲気に溢れた滝でした。
 南三陸の川なら、堂々の4番バッター。
 でもここだとメジャーリーグで、あまり目立たない。

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 対岸の枝沢から流れる景観の良い滝。
 クリンナップの一角。 すごく良かった。

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 見ごたえあります。

 林道をさらに登っていくと、突如神のごとき巨木が現れます。

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 トチノキらしい。
 栃の木は大木になる樹木で、縄文時代の人々の食料の一端を担った木でもあります。

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 滝はまだ続きます。

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 この辺になると滝の多さに辟易して容易に写真を撮らなくなってきていましたが、この滝だけは皆が撮影。
 これも対岸の急傾斜の岩盤を落下する滝。
 渋民沢の主軸打者。 風格あります。
 すばらしい。

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 ドデカな倒木がなければもっと良かったはずですが、これでも十分堪能できました。
 いやあ、いい滝だなあ。

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 穏やかないい滝です。
 上流に行くに従って、崖の高さがなくなってくるので、滝下に行きやすくなりました。
 この間、滝がありすぎて、かなりはしょっております。

 ラストにします。
 林道の終点にあった滝。

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 これよりさらに上流にもあると思われますが、林道が切れ、全面ヤブコギになります。
 もし滝の数が僅かだったなら、我々は何も言わずに藪に突入を計ったはずですが、正直もうお腹いっぱいの状況でした。
 こんなに滝の多い川は久しぶりです。
 WEBにも載ってない滝を見られて十二分に満足しました。
 本来であれば、どの滝も初顔合わせなので、ひとつひとつ  を付けていかねばならないのですが、何せ多過ぎて
やってられません。
 で、手を抜かせてもらって、全体としての印象度は  ということにしておきます。
 欲を言えば、ど~~~んとデカイ滝があるかもしれないとちょっとばかり期待していましたが、それは期待し過ぎというもんですね。

 改めて感じ入りました。
 まあすごいですねえ、胆沢の沢は。
 胆沢の沢は、いい沢だ。  あ、これ、いいました。

 (仕事が忙しく、この記事4日がかりになっちまったぜ)


         岩手県奥州市胆沢区    渋民沢 → 前川 → 胆沢川 → 北上川


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  1. 2017/06/09(金) 18:40:44|
  2. 奥州市胆沢区の滝

大平野の滝

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 奥州市胆沢区の滝


  胆沢を取り巻く山々には、地図を見ただけでも多くの滝が存在します。
 しかしほとんどの滝は峻嶮な谷の奥深くにあるので、簡単に見ることができません。
 滝見隊はこれまで、その中のほんのサワリだけをいくつか覗き見ることに成功しました。
 我々の未熟なレベルでも何とか行ける場所だけですが、どれもこれもものすごい滝ばかりです。
 全体では一体どれだけの宝が隠されているのか、観光の面から考えるととてももったいない存在ではあります。
 これらの滝を見るためには、それなりの装備と体力と知識とスキルが必要。
 滝見隊は幸か不幸かそれらがまったく備わっておらず、おかげで危険度マックスの山に入る勇気もないので、これまで事故らしい事故にも合わずにやってこれました。

 手元の資料によれば、焼石連峰は、昭和43年に国定公園に指定されました。
 その大きな特徴は、天然林100%だということ。
 国立公園の山でも大抵は針葉樹の人工林があるものですが、ここに関しては、林齢185年になるブナ、ナラなどの広葉樹が全てを占めているすばらしい場所です。
 (資料が古いため、現在もそうであるかは心元ありませんが)

 さて今回は、胆沢の栗駒焼石ホットラインをうろちょろして、入れそうな沢はないか、見に行ける滝はないかを偵察してこようと云う算段。
 簡単に見れそうな滝ならそばまで行くし、滝があっても近付くのが難しければそれなりの準備をして次回に回すつもり。

 結果からいえば、大収穫。 場所が場所だけに必ずやあるに違いないと思っていました。
 いくつかりっぱな滝を見つけ出すことに成功。 さすが滝の多い胆沢の山々です。
 この滝はそのひとつ。

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 橋の上から撮影。 ちょっと分かり難いかと思います。

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 大寒沢川に架かる大平野橋のすぐ上流に流れていました。
 橋の上からなら誰でもこの程度は見ることができます。

 滝下まで慎重に降りて行くと、

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 高さはあまりないですが、川幅いっぱいに流れ、なかなかいい滝です。

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 こんなに手軽に見れる滝ですら、まだどこにも紹介されたことがないようです。

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 川底ちょっと滑ります。 でも水質は悪くなさそう。

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 スタイル良し、環境良し、水質良し。
 橋が目の上のタンコブですけど、下流なので、ま、視界に入ることはありません。
 名前が分からないのでとりあえず 大平野の滝 と仮名を付けておきます。
 印象度  

 滝見隊はさらにすごい滝を発見していますが、容易に近付くことができない場所。
 準備が整ったら そのうち再突撃するつもりです。

         
         岩手県奥州市胆沢区          大寒沢川 → 前川 → 胆沢川 → 北上川


 
 
  1. 2017/05/27(土) 20:45:00|
  2. 奥州市胆沢区の滝

細ツル沢の大滝

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 奥州市胆沢区の滝


 すごい滝を紹介します。
 細ツル沢の大滝です。 ほんとは 巨滝 と書きたいくらい。

 滝見隊では今年後半 守備範囲外にもかかわらず集中して出かけたゾーンがあります。
 岩手県奥州市を流れる胆沢川上流です。
 我々は特別クライミングの専門知識があるわけではありません。
 だから技術的に困難な同じゾーンにある焼石岳中腹の尿前沢系の滝の巣を攻めるつもりはまったくありません。
 そこを流れる滝の数々を見てみたいという願望はありますが、あまりに峻嶮で もし安易に登攀したら大事故につながりかねないからです。 
 触らぬ神にたたりなし。 我々にとってはアンタッチャブルゾーン。
 人様が撮って来た滝画像を悔し涙まじりに眺めるのが関の山。

 滝見隊がねらったのは、同じ胆沢川上流でも、岩手県奥州市から秋田県東成瀬村を結ぶ国道397号線の橋から下にある滝々。
 地図には3つの沢に4つの滝マークがあり、これまで小岩沢の2つと上倉沢の1つ、計3つの滝を見ることができました。
 残ったのが、細ツル沢下流部にある滝です。
 今年の冬は真近に迫っており 行くのなら早くしないと来年まで持ち越しになってしまう。
 何とか年内に胆沢川上流シリーズを終わらせたいという思惑があって、決行することにしました。

 現地に到着してびっくり。
 みぞれ模様の小雨が降っており、しかも強風が吹き荒れていました。
 「くっそ~。 なんでここ来るといつもこうなんだよ。」 と滝バカ。 皆も同じ思い。
 小岩沢を攻めた時の悪夢がよみがえります。
 しばし車の中で行こか戻ろか逡巡したものの、この機会を逃せば来年までチャンスがなさそうなので決行することに。

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 焼石岳方向はすでに積雪が見えます。
 高所だけならまだしも、

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 道路の隅っこにも雪。 マジすか? は、早すぎる!
 さすがに道路上では、みぞれが落ちた瞬間 溶けていますが。

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 細ツル沢に架かる小岩橋から下流を眺めた画。
 ここからでは滝の気配はまったく感じられません。
 ちなみに、小岩橋は細ツル沢に架かり、小岩沢には大岩橋が架かっています。 なんでや?
 では、大岩沢には何という橋が架けられているのか? 残念ながら確認せず。
 まさか 細ツル橋 なんてことはないよな。

 さて、ここからいざ突撃、となったわけでありますが、小隊長、コースの選定を誤ってしまいました。
 地形図を眺めて、沢の左岸下流からならコンターラインも広いし、ヤブコギするにしても割と楽に降下できるのではないかと浅はかに推定していました。
 実際、左岸から降りていくと、はじめは傾斜も大したことなく、これなら、と考えた矢先、突然の断崖。
 下まで数十mはあります。ぞっとする高さ。 滝音はするものの、まったく姿を拝むことができません。
 ここを降りろったって、死んでも嫌です。
 で、今度は上流方向へトラバースし、川を渡り、右岸から上がろうとしました。
 ところがこちらでも崖に阻まれ、尾根に登ることができなくなったのです。 
 そこで 車をデポした地点まで登り直しました。0地点まで逆戻り。ガックリ。
 えらい徒労です。大誤算。 今日1日分のエネルギーの半分くらいはこれだけで消費してしまいました。
 「隊長のルート選択の勘ってやつはどこいったんだべなあ。」 と隊員からイヤミ。
 小岩橋を渡って、対岸の尾根をいったん登り、枝尾根伝いに下って行く作戦に変更。

 枝尾根によじ登ってみると、強風にさらされ、近くの木にしがみついていないと飛ばされそうになります。
 それでも下がって行くに従って風の勢いは序々に弱まりました。

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 眼下に見える胆沢川。 どこまで下れば滝は見えるのか。
 樹木は毎年の降雪によって押しつぶされ斜めに生えているため、非常に歩きにくい。
 斜面は次第に角度を増し、危ない箇所ではロープを投下。ハーネスで固定しないと危険な状況になりました。
 いい加減慣れてもよさそうなもんだけど、何度やってもロープでの降下は恐ろしい。
 みぞれ交じりの雨に濡れ足場を固定しないと滑ります。 うっかり滑ると 心臓飛び出します。
 滝バカは、尾根の途中で、木の枝に引っかかって危ないし、重いし、どうせまた戻って来るからと、ザックをその場に放置し、下って行きました。
 後でこれが驚くことになろうとは。

 そして姿を現した滝。

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 でけえっ! 想像していたよりずっとデカい。
 30mははるかに超える落差があります。
 正確には分からないので、50mあるといわれても そうかと思って納得してしまうほどの落差。
 検索した限りでは、WEB 初登場。 滝マークはちゃんとありますが名前も分からない大滝です。
 これほどデカい大滝を誰も知らないんでしょうか?

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 唖然呆然。すご過ぎる。
 奥羽山脈の高い山と、広い流域面積、豊富な水量、急峻な谷と、普段北上山地の低山をうろちょろしている我々にとっては想像もできないレベルの大滝です。

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 周囲を探ってみましたが、こちら側も川に下りる手前がスラブ状になっており、降下するのは我々の腕ではまず不可能。
 で、とにかく降りられるだけ降りて、ロープに支えられながらの撮影となりました。
 これだけでも正直生きたここちなしです。

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 すばらしい。すごい。 もうそれだけしか思いつきません。

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 上部を拡大。
 上にも滝が流れています。
 南三陸なら、これだけでも1級品。

 印象度  


 不安定な場所から逃れたくて撮影も早々に切り上げ、尾根まで引き返してみると、滝バカの置いたザックが変です。
 何と、中身が周辺に散乱していました。
 登山道とはまったく関係のない藪の中なんで、人間がやったとは思えない。 何かの動物の仕業しか考えられません。
 となるとすぐに思い浮かぶのは、熊。
 ゾッとして互いに見合す顔と顔。 
 周囲を見渡しても動物の気配はありません。 が、ここで皆が大声を上げ始めました。
 「おめ、中に何を入れてたんだ?」 とニーハオ。
 「疲労回復用に、チョコレートと飴。それとサンドイッチの余ったやつ。」
 「それだ、それ。それ狙って来たんだっちゃ。」
 どうやらザックからロープをひっぱり出した時に、ジッパーを完全に閉めてなかったらしい。
 辺りをよく見ると、チョコレートの箱がボロボロに破られ、銀紙の破片が散らばっていました。
 後で調べたら、一昔前まで秋田マタギがこのあたりまで熊狩りに来ていたらしい。
 熊がいても何の不思議もないところなのです。

 枝尾根の下はほとんど断崖で囲まれているはず。
 となれば、枝尾根の周辺はそれほど歩き回るのに広い範囲ではないので、熊がまだ近くにいる可能性が高い。
 もう帰りは気が気じゃなく ビク付きながら車まで戻って来ました。
 断崖も恐怖だったけど、熊も恐怖。 恐怖の2乗です。
 今思うと、ほんとに熊だったのか、あるいはカラスとかタヌキとかテンだったのか分かりかねますが、それでも食料の入ったザックなどを放置するのは考えものですね。

 
 とりあえず、これで胆沢川上流部の地図にマークされている滝は見ることができました。 シリーズ終了です。
 実際はこの他にも別の滝を2~3本発見しているんですけど、これらも行くのが困難で、もう当分は勘弁してくれといった心境。
 ちょっと我々にとってハードルが高いというか、いつ大怪我しても不思議じゃない場所です。
 滝見隊がこれまで見てきたこの一帯の滝は、どれもこれも目の玉が飛び出し、口あんぐりの大滝ばかり。
 それらはほとんど知られていない(と思われる)すごい滝です。名前さえ分かりません。
 滝探しをしているからこそ見ることができたのであって、こんなことをしていなければ一生知らずにいるんでしょうね。


 ついでながら。
 焼石岳周辺の紅葉はそろそろ終わりかけています。
 山腹の木々はほとんど葉を落としました。
 でも国道沿いはまだまだきれい。

 途中通過した種山では、今が見頃。
 特に住田町側はうっとりするくらい美しいです。
 帰還する車両の中では、感嘆符のオンパレードでした。

 遠野の福泉寺や八幡宮は来週じゃ遅いべな・・・。

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               岩手県奥州市胆沢区       細ツル沢 → 胆沢川 → 北上川


  1. 2015/10/25(日) 22:23:29|
  2. 奥州市胆沢区の滝

上倉沢の滝

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 奥州市胆沢区の滝


 グズグズぶりではけっしてよそ様に負けない滝見隊。
 自慢したって何の意味もないけれど、今回も集合時間を大幅に過ぎての出発となりました。
 なんでいつもいつもこうなんだって腹を立ててみても、その原因のひとりが小隊長だったりして・・・。
 大物2つの滝をを予定してましたが、行動時間が短くなってしまい、ひとつを削らざる得ないことに。
 向かった先は、岩手県奥州市の胆沢川上流。

 今回も国道397号線の橋の下流にある滝がねらいです。
 胆沢ダムの巨大な堤体を横目で眺めながら秋田方面に進んで行くと、やがて雪除けのトンネルが現れます。
 そこをくぐって、次の橋が上倉橋。 下に上倉沢が流れ、そこに大きな滝があるはずです。
 どの辺だろうと覗きこんでも、道路からはまったく見えません。

 地図に滝マークがあり、Googleでも滝がはっきり確認できます。
 なのにwebでは滝はおろか、上倉沢の情報がほとんど載っていません。
 沢登りには適さないんでしょうかね?

 いったいどんな滝なんだろう?
 そこで南三陸滝見隊の出番。
 以前、これより上流にある小岩沢でどうにか滝を見られたものの、大雨・風・雷・ヤブコギ・ガクブルの崖・虫の攻撃と 散々な目にあわされた記憶が鮮明に残っています。 本年ワースト1の滝見行でした。
 まあその甲斐あってすごい滝を見られたのも確か。
 なので、今回は4人合わせて150mものザイルを担ぐなど装備万端の体制で臨みました。
 この日、けっこう強めの風が吹いていたものの、雨・雷・虫攻撃がないだけでも前回とは雲泥の差。
 橋を過ぎてしばらく行ったところにスペースを見つけたので、バイク4台を並べました。
 ガードレールを跨ぎ、藪だらけの斜面に突撃開始。

 で、結果を言ってしまうと、あっけないほど楽な行程。 ちょっと拍子抜けの感じも。
 ガレ場の降下やまばらなヤブコギはあります。踏み跡は無し。 どこを行くかは勘が頼り。
 特に困難箇所もなく降り続けられるので、逆に不安になり、川が見れる辺りで断崖に阻まれるかも、と思いましたが杞憂。
 ザイルを使わずとも川まで躊躇なく降りることができました。 もちろんあればさらに安全に降下できます。
 「どうだ、俺のルート選択。一発だっちゃ。いいセンスしてるべ。」 と自慢すると、
 「何をえらそうに。たまたま偶然だろがよ。」 とすげない返事。

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 現れた上倉の滝。 おそらくこれもweb初登場かと。
 沢登りの装備は不用でしたね。

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 大きい。 そりゃそうだわな、地図に載ってるくらいだもの。
 滝壷は意外に狭い。

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 小岩沢の大滝から比べると2まわりくらい小ぶりのような気がします。

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 きれいな滝です。
 水量が小岩沢より全然少ないためか、大きさの割に穏やかさを感ずる滝。

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 水質も良好。 濡れた岩は少々滑りますが、問題ない程度。 渡渉も簡単。

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 周囲を広葉樹に囲まれ、とてもいい雰囲気。
 苔がないのが惜しいけれど、他にこれといって言うことはありません。

 印象度  


 いよいよ寒くなってきました。
 バイクで遠出すると寒さが身に沁みます。
 今回、自宅に帰りついた時には、身体がガチガチにこわばっていました。
 寒いのは苦手です。
 
 これまで在り処の分かっている「滝を見に行く」のを主にしてました。
 木の葉が落ち、雪の降り出す前までが我々の主目的である「滝探し」のゴールデン・シーズン。
 遠くからでも滝が見つけやすくなるからです。
 とはいっても、なぜか毎年ゴールデン・シーズンに集まりの悪いのが滝見隊。
 今年は冬の到来が早そうで、何回滝探しできるやら。
 もう遠出は止めて近場にしたいのですが。


                    岩手県奥州市胆沢区若柳    上倉沢 → 胆沢川 → 北上川



  
  1. 2015/10/04(日) 21:19:53|
  2. 奥州市胆沢区の滝

小岩沢の滝

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 奥州市胆沢区の滝                                     尿前渓谷


 プレミアムな滝を紹介します。
 本邦初登場かも。 おそらくネットをほじくってもこの滝は出て来ません。

 今回、南三陸滝見隊ワースト記録に残りそうな程ひどい滝見行になってしまいました。
 
 目的地は、岩手県奥州市胆沢区にある、胆沢川支流小岩沢です。
 岩手県の秋田県境に近い場所。
 地図を見ると、小岩沢には、岩手県奥州市と秋田県東成瀬村を結ぶ国道397号線の橋が架けられています。
 小岩沢なのに、何故か大岩橋といいます。
 その橋から下流部、胆沢川に合流するまでの間に2つの滝マークが載っています。
 滝の名前は不明。 画像がないのでどんな滝かも不明。
 
 渓流釣りにしろ沢屋さんにしろ、誰もが上流を目指すから、webには大岩橋から上流の滝はあちこちに載っています。
 しかし下流側の滝は彼らにスルーされた格好で、検索したにもかかわらず、滝画像は出てきませんでした。
 滝屋とは目的が違うから下流に行かないのは仕様がない。
 
 焼石岳周辺は、まさに滝の巣といえるほど滝が密集した地域。
 それを攻略しようにもあまりにも難易度が高く、ベテランの沢屋さんでも滑落して亡くなってしまうほど危険ゾーン。
 吃驚するような滝が数々ありそうで見たいのは山々なんですが、とても我々トーシロ軍団の歯の立つ地帯じゃございません。
 ただ、国道から下流にある滝なら、我々ウスラバカ隊でもどうにかなるんじゃないのと甘い算段をして出撃しました。

 南三陸を出発して、胆沢ダム上流のつぶ沼でいったん休憩するまで、雨が降り出しそうでもどうにか天気はもっていました。

 つぶ沼は人気も無くひっそりして、貸し切り状態。
 
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 つぶ沼のノハナショウブ。
 そろそろ終わりに近付いているようです。
 沼は水位が低下気味。

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 つぶ沼のキャンプ場で見た、熊出没注意看板。
 奥州市でははじめて見たかも。 いや、江刺で別なやつ見たな。
 過去、クマに襲われそうになった経験を持つ小隊長は、注意看板を見ると気になって仕方ありません。
 でも、これってヒグマに見えるんだけど。


 大岩橋に到着した頃には、遂に雨が降り始めました。
 「大丈夫だべか?」
 「何とかなんじゃねーの?」
 あとから考えたら、これが、甘~~~い。
 不安半分な気持ちで合羽を着込みました。
 
 今日も全員がバイクでの出撃です。
 移動中雨に降られても、気温の高い時期なら特に問題にはなりません。
 でも滝探しとなると、合羽では暑苦しいし思ったようにはに動けなくなります。

 道路上で沢に降りる道をウロウロ探しましたが、ルートが見つかりません。
 上流へ向かう入口はぼんやりと踏み跡があるのですが、下流となると皆無。
 橋の直下は断崖なので、そのまま降下というわけにもいかず。
 周辺背の高い藪が密集して、どこがどこやら。
 「そもそもルートなんてないんでないの?」 と隊員。
 そうか、それならと、地形も分からんくせに、尾根沿いの藪に突撃開始。
 
 もうそれからが無茶苦茶。
 藪が深過ぎて前進するのに青息吐息。
 前が見えないため、足を踏み出すのも恐々。
 
 レインギヤは透湿性のない安物だから、すぐに蒸れて汗まみれ。
 むしろ無いほうが楽だったんじゃないかと思えるくらい。
 藪の中にはウルシの木がいたる所にあって、うっかり触れないし。
 雨が強くて、前が見難いし、安易にササヤブに足を乗せると滑りまくり。
 
 木につかまると、大量のしずくが上から降り注ぐし。
 足はつんのめるわ、ナップザックは枝にひっかかるわ。
 急傾斜で身体を支えられないから足を滑らすたびにハッとします。
 
 これだけでもたくさんなのに、藪蚊とメマトイという小さなハエみたいなのに集中攻撃され、顔面を刺されるわ、目や鼻の穴を狙われるわ、荒い息を吐いている口の中にまで飛びこんで来る始末。
 防虫剤を顔に塗ったところで、滴る雨に流されてまったく役に立たず。
 
 崖は素手で降りれるようなレベルではなく、何本もザイルを投下しました。
 今回唯一良かったのは、滝までの行程が下りだったため、ザイルをそのままにして置けたこと。
 これがなかったら戻りはどうなっていたことか。

 滑りまくる岩にビビリながら、ようやっと滝下の沢に降りてきました。
 そして出会った滝。

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 大きくて、端正で、きれいな滝。

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 印象度  

 こんなのを南三陸で発見したら大歓声です。
 ところがところが。
 そのすぐ横に、数倍もあるドデカい滝があったのですよ。

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 恐ろしいほど深くて広い滝壷。

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 全体はこうなってました。
 つまり、画像左の滝が本流。右は同じ沢の分岐瀑だったんですね。

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 奥に大滝があるので分岐瀑との比較が出来難いと思いますが、大人と子供、ハンパない大きさ。
 超ド級の滝なのに、名前分からん。 無いわけないと思うけど。

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 ただひたすら「すげえ・・・・」 。 完全に気押されてます。

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 圧倒されて互いに言葉が出てきません。
 全員がアホ顔になって見上げていました。

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 そのすぐ下流の滝。

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 これだって、南三陸なら一級品です。

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 印象度  

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 この角度だと、上流の滝が見えます。

 そして、この滝のすぐ下流には、次なる大滝の落ち口がありました。
 危険過ぎて、近付けません。 転落して流されたら葬式確定。
 中央に円形のホールのようなものが見えます。
 滝の水が落下した時に削られたものではないか。
 ホールに当って水流が角度を変えているようです。
 下へ降りて確認しようと考えたのですが。
 
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 下の滝の両岸は断崖。降下は不可能。
 見るためには、いったん尾根筋まで這い登り、そこからヤブコギして移動し、再び崖を降りなければなりません。
 ヤブコギして移動するところまでは青息吐息でなんとか行きましたが、その先、胆沢川本流が見えたところで断念。
 えぐれた馬の背状態の突端部まで来て、藪の先は断崖絶壁。もうどうにもなりません。
 足元から先はないし、はるか下に岩と胆沢川の急流が流れ、身体が硬直状態。
 こんな時地震が来て崖が崩れたら、滝見隊は終わりだな、と正直思いました。
 この間、強い雨はずっと降りっぱなし。
 レインギア内部の衣服はとうにずぶ濡れ状態でした。
 足元不安定で、とにかく樹木の隙間からでもいいから下の滝を撮って、地面の確かな場所まで戻ることにしました。

koiz21.jpg

 それがこれ。 ゆうに30mは越えているんじゃないか。
 上の大滝同等、あるいはそれ以上に落差がありそうです。
 画像手前の草の先は、えぐれた断崖。うっかり近付けません。
 
 せっかくここまで来たんだからもっとはっきり見たいと思いましたが、我々としてはもうこれが限界。
 これ以上先に進んだら、気力・体力・スキルのない我々は誰か死人が出ます。 あ、知力は元々ないですから。

 ゾンビのようになって、ヨロヨロと大岩橋のたもとまで戻った滝見隊。
 そのままつぶ沼までバイクを走らせ、びしょびしょになった衣服の着替えをしました。
 危険から解放された安ど感と、めっちゃすごい大滝を見られた興奮がないまぜになって脱力。
 こういった時、普通は馬鹿話をするのですが、今回ばかりは口数少なし。
 再び雨の中を南三陸まで帰還の途についたのであります。
 小隊長が陸前高田まで戻ってきたら、雨は1滴も降っていませんでした。

 滝の印象度は    これしかありません。最高級。
 とんでもない目に合わされたけど、おかげでとんでもない滝を見ることができました。

 まだ見ぬ下の滝を見たいかといえば、時期やルートを再考したとしても、まだしばらくはその気になれないでしょうね。


                   岩手県奥州市胆沢区 大岩沢下の滝    小岩沢 → 胆沢川 → 北上川

  1. 2015/07/19(日) 19:10:07|
  2. 奥州市胆沢区の滝

タモノキ沢の滝

dddd04.jpg
                                                             奥州市胆沢地区の滝


 岩手県奥州市にある胆沢ダムへやって来て、前川の支流を攻めようとしたものの、どこをどうやっても支流の在り処さえ分からず、スゴスゴと撤退してしまった南三陸滝見隊。
 その原因が胆沢ダムができる前の地図をたよりにしてしまったことだと、現地に来てようやく判明する体たらく。
 おかげで小隊長は隊員からボコボコにされるしまつ。
 行こうとする道がダム湖に没して、その付け替え道がないんじゃ、我々にはどうすることもできません。
 ここまでが前回のお話。

 ならば、と考えました。
 奥州市胆沢川沿い、国道397号線から行けないのであれば、山をまたいだ反対側、一関市磐井川沿いの国道342号線からなら行けるんでないかい?

 鉄は熱いうちに打て、といいます。
 我らウスラバカ揃いの滝見隊も、まだ前回の無念さが残っているうちにリベンジを果たさねば、たちまち熱気が冷めて前川まで行く気力がなくなろうというもの。
 なにせ、3歩歩いたら 「あれ?何するんだっけ?」 とニワトリ並みの頭脳しか持ち合わせていない連中です。
 さっそく隊員に召集をかけ、再出陣することに。

 岩手県一関市、国道342号線。須川温泉に向かう道。
 岩手・宮城内陸地震で崩壊した祭畤大橋を眺める広場に、いったん停めたバイクが4台。 本日はアホ面下げて総員出動。
 釣り師隊員は元々バイク乗りなので、どうにか他のバイク仲間に入れてもらえそうなスタイルをしていますが、他の3名はといえば、一種異様、バイク乗りが避けて遠ざかるようないでたちで、誰が見てもまともじゃありません。
 無視されてもエエもんね、ワシらロードツアラーじゃないけんね、と通り過ぎるバイク乗りたちをインケンな眼でにらむ小隊長でありました。

 さて、前川に行くには、この地点から国道を離れ、かつては奥州市石淵ダムまで通じていたであろう道路を北上します。

aaqq01.jpg

 恐ろしくりっぱな道路です。
 やけにすっきりしているなあ、なんでだろ?と思ったら、車が1台も通らないことに気付きました。
 ホントにまったく全然1台も通らないのです。
 これだけ見たら、需要もないのになに税金無駄に使っているんだろう、と思ってしまいます。
 この道路の沿線には1軒も人家がありません。
 途中には、大正から昭和にかけて鳴沢温泉という場所があったらしいのですが、現在では地図に名を残すばかりで実態はありません。入口も分からず。
 そんな交通標識のまったくない素晴らし過ぎる道路を3キロばかり走ると、奥州市側に入ったとたん突然道路が消えていました。
 
aaqq02.jpg

 岩手・宮城内陸地震によりこの先が大崩壊を起こし、それ以来道路は閉鎖されたままになっていたのでした。
 家はない、施設もない、田畑もない、しかも通行止めで回り道はないじゃ、通る車もありませんよね。

 そんなことより、ここからどうするかが問題でした。
 我らが目指す道は、画像左側に見える林道です。
 「どうすんべ? 歩くか、強行突破してバイクで行くか?」
 チェーンで封鎖されているだけなので、やろうと思えば突破は簡単なんですが。
 「知ってる場所なら行くかもしんねえけど、ここは先が分かんねえからな。」
 「しゃあない。歩くべ。」
 「歩いたらどれくらい?」
 地図を眺め 「片道ざっと3Kmってとこ。」
 「ギョエエエッ!この炎天下、往復6Kmの登り降りってか!」
 「しかもフル装備担いで・・・。」
 「こんなこったら、来なかったのに。」
 ブーブー愚痴る隊員を引き連れ、のたりのたりと林道を歩いて行きました。
 カーブを登って行くと、すぐに鉄骨の頑丈なゲートが現れました。ここは横からスルー。
 ギラつく太陽、しかも森の中なので湿度が高く、たちまち汗まみれ。
 歩くスピードがいっそう遅くなりました。ダルダルです。

 「俺ら、何でいつもこんなことになるんだ?」
 「誰かさんがバ~カだからだっちゃ。」
 汗が流れギトギトになった3人の視線を浴びる小隊長。
 とにかく暑いし足が重くて、恒例のののしり合いをする気力もありません。

 しばらくは胆沢川支流前川に沿って歩いた後、タモノキ沢に出たところでいよいよ入渓になりました。
 廃道のような林道もありましたが、歩く人無く、藪だらけだし、沢から離れた位置にあるため使えません。
 日中とはいえヤブコギすればクマの出没にも警戒する必要がありました。
 それに比べれば沢歩きのほうがずっと楽です。
 水の冷たさが心地いい。いっそ泳ぎたい気分。
 バシャバシャ川の中を進んで行くと、ところどころで魚影が走りました。
 川床はほとんどが岩盤でとてもいい沢です。
 ほどなく、狙っていた滝が目の前に出現。
 「魚止ノ滝」 というのかもしれませんが、はっきりしないのでここでは タモノキ滝 と呼ばせてもらいます。

aaqq03.jpg

 地図にはマークがあるのですが、名前がなく、webにもUPされたことがない滝。
 本邦初公開 (たぶん)。

aaqq04.jpg

aaqq05.jpg

 滝の規模、そして水量とも、奥州市衣川水系の 三滝 とほぼ互角。
 苔がほとんどない点と、滝壷がはっきりしないのも共通。
 決定的に異なるのが水質です。
 胆沢川本流自体が日本の川の水質ランキングで第4位の川ですから、その支流の支流となれば悪いわけがありません。
 三滝がアメリカザリガニのいそうな川だとすれば、タモノキ滝はイワナしかいないような川です。
 それほど水質に差があります。まさに清流。美味い水。

aaqq06.jpg
 
 周囲に人工的なものはまったくありません。たまに上空を飛ぶ旅客機の音が聞こえるだけ。
 位置的には奥の山を越えれば秋田県で、奥州山脈の奥深いところ。

aaqq08.jpg
 正面左側の流れ。

aaqq07.jpg
 右側の流れ。

aaqq09.jpg

 滝そのものは申し分がなく、わざわざここまで来た甲斐があったと十分に満足しました。
 ただ残念だったのが、正面左側の斜面。
 おそらく例の岩手・宮城内陸地震によって引き起こされたであろう崩壊によって、巨岩が沢にまで達していました。
 それさえなければ、広い滝壷が埋まらずに済んだはずです。

 印象度  

 この場所は、通常南三陸滝見隊が滝探しで活動するエリア外なので、これ以上先に進むことなく、再び来た道をヨタヨタと引き返しました。

                                 タモノキ沢 → マツルベ沢(?) → 前川 → 胆沢川 →北上川




 
 
 
  1. 2014/07/28(月) 23:01:26|
  2. 奥州市胆沢区の滝

胆沢川の滝

                                        奥州市胆沢区の滝

 
 地図を眺めて見ると、岩手県奥州市にある標高1548mの焼石岳には滝マークがあちこちにあります。
 その中にはものごっつい滝もあるようです。
 この目で見たくても、地形が厳し過ぎて、気力・体力・登攀技術のない我々、ヘタレ・ガラクタ滝見隊にとっては手に余る存在。
 滝まで自力で行けたにしても、戻りはヘリコプターのお世話になりかねません。

 その代わり、といったらあまりに安直過ぎますが、東成瀬村からの帰途、焼石岳の縁を通る国道397号線から見える滝をとりあえず撮ってきました。
 すべて胆沢川の枝沢か本流に流れる滝です。
 地図に記載されていない沢が何本もあり、橋を渡る際に確認したかったのですが、GPSも買えない、あるいは買ってもらえない貧しい連中ばかりで、地図とにらめっこしてもどこがどこやらまったく判断できずに言い争いまでする始末。

DSC06439.jpg

 おそらく 滝沢の滝 ではないかと思います。
 形態的に滝だというだけで見どころなし。

DSC06436.jpg

 樹木に覆われ、危うく見逃すところでした。
 直瀑で5mくらいの滝。
 火山性の土質なのか、岩盤の赤肌が特徴的。
 水量が全然足りません。おしいなあ。

DSC06406.jpg

 これはすごい。見上げるような高滝。
 見える範囲内だけで5段、30m以上の落差はゆうにあります。
 この上にも続いている可能性あり。
 道路のすぐ脇を流れ目立つ滝なので、誰かがネットに揚げているのでは、と思いきや、いくら検索しても出て来ません。
 水量はそこそこあるし、名前があっても何の不思議もない滝なんですけどね。

DSC06402.jpg

 胆沢川本流の滝。
 道路から近付けるような高さじゃありません。
 クライマーじゃないと無理でしょう。
 我々ヘッポコ探検隊ははるか上の道路から指をくわえて眺めるしか打つ手なし。

                                         胆沢川→北上川

  1. 2013/08/24(土) 23:21:13|
  2. 奥州市胆沢区の滝

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遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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