南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

削沢 謎の滝

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 栗原市の滝                               一迫川


 盗人滝 を見た後、帰還の途に就いた滝見隊。
 途中、宮城県栗原市、花山湖上流の仙台藩寒湯番所のあるY字路から、旧湯ノ倉温泉方向に入ってみました。
 前回訪れた時には、入ってすぐに道路が完全崩壊していて、奥には進めなかった道路。
 もしかしたら復旧しているのではないか、とかすかな期待をして入ったのですが、もはや修復する気はなさそうで、震災から堰堤が新設されただけで道路は跡形もありません。
 
 この奥には、削沢の大滝、白糸の滝、大地滝といった大滝がありました。
 震災後、削沢の大滝だけは滝下まで行って確認しましたが、他はどうなっているのか。
 
 さて、現状は確認したし、そろそろ帰ろうか。 
 バイクをUターンさせ、ふと対岸を見ると、何やら白いものが見えます。
 「滝だ!」
 一迫川の瀬音で滝音がかき消され、樹木も茂っているので、バイクを停めた位置からは見えなかったのです。
 土手を下り、川原に降りて一迫川の川岸まで近付きました。

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 まぎれもなく滝です。 しかも大きい。

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 樹木が邪魔して確認し難いのですが、どう見ても10m以上はありそう。
 地図を開いてみると、対岸は削沢になっています。
 合流部にこんな大滝があったなんて。
 帰宅後になりますが、どんなサイトを見てもこの滝の情報はありませんでした。
 1個くらいはどっかに載っててもおかしくない滝です。
 謎の滝です。

 近くで見たい。
 しかし、目の前には一迫川が流れています。
 川幅があり、水深が深く、流れも急。
 川には入れますが、渡ることなどできそうにありません。
 近くには渡れる橋もありません。

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 あくまで想像ですが、岩手宮城内陸地震によって削沢の一迫川合流部の谷が崩壊し、行き場を失った流れが新たな滝を造り出したのではないでしょうか。
 この滝を真近にするためには、高所にある国道からヤブコギしながら崖を降りていかなければなりません。
 かなりの距離があるし、川沿いは断崖になっているかもしれません。
 削沢の大滝を見に行った時でさえ心臓が縮み上がりましたから、現時点ではとてもとても行く気には・・・・・。
 とりあえず印象度は 保留にしときます。

   宮城県栗原市花山 温湯          削沢 → 一迫川 → 迫川 → 北上川



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  1. 2015/08/22(土) 21:01:47|
  2. 栗原市の滝

川台渓谷の滝 ツクリ滝

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 栗原市の滝                                     三迫川上流部


 宮城県栗原市 荒砥沢を出た後、次に向かったのは 三迫川にある 栗駒ダム。
 
 大峰森の峠を越えるあたりで、道路上に動物発見。
 50mくらい手前でいきなりストップ。後続車ごめん。 
 逃げないでちょうだいと願いながらズームで撮影。 これ1枚きり。
 でもよくポーズをとってくれました。

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 口先が長く、耳が大きく、尻尾がふさふさ。
 首輪がないので、どこかの家から逃げ出して、喰うものもなく痩せてしまった犬。
 って、違うでしょ。
 それにしても 滝見隊はよく野生動物と遭遇します。
 今回だって、バイク4台で、車より派手な音出して走ってたんですけど。
 なるべく交通量の少ない道ばかり選んで走っているせいかも。

 目的地に行く前に、寄り道することにしました。
 ここまで来たからには、見とかなきゃならない滝があります。

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 行者の滝 です。
 宮城県栗原市 三迫川の栗駒ダム上流にある、有名な観光滝。
 駐車場・トイレ・東屋・案内看板・展望台完備。 いたれりつくせり。
 今回も見物客が10名ほどいました。

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 地震で崩落したつめ跡が残っています。 以前と流れが変わりました。
 大きくて見ごたえのある滝。
 以前来た時より濁りが改善されています。 でもまだまだ。
 緑に包まれたきれいな流れが戻るまで、あとどれくらい待てばいいのでしょうか。
 この上流にあった 雌滝 は無残な姿になってしまったし、窓滝 は面影すら消えてしまいました。

 行者の滝 を見た後、栗駒ダムまで下りてきました。
 ダムの下流に、川台渓谷があります。

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 ネットで見ると、秋の紅葉はなかなかのものらしいです。
 我々が見た渓谷は、薄暗くて、川岸に降りる道もないし、川も汚れ、展望もきかず、あまりほめられた景観じゃありませんでした。
 整備するのも諦め、放置された観光地といった感じ。
 刈り払いすればだいぶ違うと思うんだけど。


 川台渓谷は、全長2Kmほどあるらしく、その中間部に、三迫川に注ぎ込む滝が流れています。

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 ツクリ滝 といいます。
 流量はさしてありません。 落差はけっこうあります。

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 義経伝説にまつわる由緒ある滝なんだとか。
 義経がこの地にやってきた時、川台渓谷に不動明王の祠を建てたらしい。
 不動尊といえば、付きもののようにあるのが滝。
 しかし、辺りに滝はありません。
 そこで弁慶が、「んだらば、ワシが作ってやっか」 と、たちまち不動尊のかたわらに滝を造ったという話。
 うろ覚えですが、こんな話ではなかったかと。

 「つーことは、この滝、人工滝ってわけ?」 と釣り師。
 伝説ですよ、伝説。
 見たところは自然滝そのもの。

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 でも、大きな問題を抱えている滝でもありました。
 全体を眺めると、

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 滝を分断するかたちで、手前に遊歩道があり、滝の上部には用水路が渡され、さらにその上に廃道と化した道路の小橋が通っていたのです。
 「ツクリ滝 というのもあながち間違いじゃないな。」
 ちょっと人工的な物が作られ過ぎでしょ。

 この滝で人を呼ぼうなんて考えはさらさら無かったようです。
 滝好きとしては残念な光景を見せられてしまいました。
 周辺暗いし、水質も良くないし、見てくれも悪いし、一応観光地なのにまったく放置されたままで、せっかくの義経伝説も宝の持ち腐れになっています。
 印象度  

                     栗原市 栗駒ダム直下         枝沢 → 三迫川 → 迫川 → 旧北上川



 
  1. 2015/07/07(火) 19:46:19|
  2. 栗原市の滝

荒砥沢渓谷の滝

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  栗原市の滝                        山頂がほぼ平坦な山、櫃ヶ森。 文字三山のひとつ。


 いやいや、びっくりしたなあ!
 まさか、こんなところにこんなすごい滝があるなんて。
 いい意味で当初の想像が裏切られてしまいました。
 ちっちゃな滝でも、あればいいなあ、なんて行く前は思ってたんですよ。

 
 南三陸滝見隊は今回、総員出動で宮城県北部の栗原市に出撃。
 栗原市は北上川の西側にある町。 我々にとっては、川を越えればアウェーの地。
 休日、早起きしてまで出かけようなんて気はさらさらない滝見隊の連中。
 ぐだぐだ集まって、それでも昼近くから夕方までバイクで走り回るのはけっこうたいへんです。
 距離的にも、時間的にも、身体的にも、分からない場所で滝を探すは無理というもの。
 力み過ぎると、翌日の仕事が堪えます。
 そこで おおよその位置が分かる滝だけをピックアップして見に行くことにしました。

 まず向かったのが、栗原市の山手にある荒砥沢ダム。
 この上流部には、岩手宮城内陸地震で大崩壊した土地があり、当時はよくテレビで取り上げられていましたっけ。

荒砥沢

 二迫川に沿って登って行き、荒砥沢ダムのどん詰まり、直下といってもいい位置に、山武温泉・さくらの湯 の施設があります。
 こんな辺鄙な場所なのに、なんでこんな大きな施設が、と思うほど。
 隊員の誰かが、「滝見た後に、ひとっ風呂浴びてっか?」 と魅惑的な言葉。 
 でも温泉に入ると、身体がグダグダに疲れて、次に回る気力も、家に帰る気力も無くなるので、いつものように却下。
 温泉は好きだから、考えればずいぶんもったいない話。
 これまでいったいいくつの温泉を横目に見ながら通り過ぎたことか。

 さくらの湯 のすぐ下に、荒砥沢不動尊という小さな社が建っています。

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 画像左上が、さくらの湯。 右が不動尊。

 ここに来たのは、あるサイトがきっかけ。
 それによると、「小さなお不動さんがあり、その横の階段を降りると、あまり高さのない滝が流れている。」 とのこと。
 確かに不動尊があるある。 その横に渓谷へ降りる階段もありました。
 
 しかしこの階段というのが、めったに見られないとんでもないシロモノ。
 いったい何時の時代に作られたものやら、鉄製の階段は腐って方々に穴が開き、床板と支柱は離れてしまって、ボロボロ。
 まさに崩壊寸前といった体。というか崩壊中。
 当然のようにトラロープが張られて侵入禁止にはなっているのですが、行こうと思えば簡単にくぐって行けます。
 もしこの階段を使わないとすれば、崖を降下する以外ありません。
 周辺探したけれども降りる道はこの階段だけのようでした。
 
 「どうする?」
 「どうするって、考えるだけ無駄。行けるわきゃねーべさ。」 と小隊長。
 隊員の中では最も重い小隊長、グズグズの鉄板に足を乗せた途端、階段全体が崩れるような気がしました。
 およそ20mもあろうかという高さから 階段もろとも崖下に転落するのは恐怖以外なにものでもありません。
 そんな危ういものに頼るより、ザイルの方がはるかに信頼できます。

 藪をかき分け、ザイルを投入し、崖を降りて行きました。
 崖はえぐれ気味で、岩盤は湿って、ヌラヌラ滑り、足元固定できず、慎重さが要求されます。

 どうにか川岸に降下し、流れる滝を仰ぎ見ると、 どっひぇ~~~っ!

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 「あまり高さのない滝が流れている」 って、いったいどこ見てサイトに載せたんだよぉ?
 これだからネットは信用できねえんだ、と自分のことは棚に上げて思う小隊長であります。

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 高さのあるすばらしい滝です。
 これが 荒砥沢不動の滝 だと思います。

 これだけで驚いた滝見隊。
 ところがこれはほんの序章。 驚きはまだまだあったのです。

 この滝のすぐ横にも、こんな滝。

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 さらにその横にも、こんな滝。

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 もうこれだけでも我々は十分満足したんですけど、これらは前菜に過ぎなかったのです。
 なんとメーンディッシュが別にあったんですよ。

 荒砥沢渓谷、本流の滝です。

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 一瞬、3段構造の砂防堰堤かと思ったくらい整った滝です。

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 ひと言 「でけえ・・・・・。」 唖然呆然。

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 左の岸側にあるのは、壊れた鉄柵。
 昔は岸沿いに遊歩道が整備されていたようです。
 現在は、藪がはびこり、倒木があり、道の痕跡すらありません。
 どこに地面があるのかまったく分からないので、足元を探り探り上流へ向かいました。

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 ただただ、すんご~い滝です。圧倒されました。
 全部ひっくるめて、印象度は 
 こんな場所で南三陸の滝のことを話したら、へそが茶を沸かしそうです。
 ただし、返す返すも残念な点があります。
 画像でお分かりの通り、決してきれいな水ではないこと。
 上流、ほとんど人家のないところですから、大地震の後遺症とダムが影響していると思います。
 某サイトには「滝つぼでは夏に泳ぐこともできます」 とありましたが、この水流と濁りでは、泳げません。

 それにしても、どうしてこんなでかい滝が地図上で無印になっているのか、訳分かりません。
 昔は遊歩道が設けられ、観光地として客を呼んだのかもしれませんが、今では見る影もなく寂れ、忘れ去られています。
 あまりにももったいない。 埋もれてしまった財宝がここにあります。 
 ぜひ再整備すべきであると、不詳 南三陸滝見隊小隊長は、声を大にして皆さまに訴えたいのであります。

 帰宅してから、ネットを検索。 これらの滝はいくらほじくっても画像が出てきません。
 ということは、Web初登場なのか?


 最後にもうひとつ。

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 荒砥沢ダム直下、穴向橋という橋の上流側に流れる滝。
 一見、そうは見えませんが、人工滝です。
 ダムの水を迂回させて流すための用水路。
 人工滝とはいえ、大きいし、見ごたえあります。

                   宮城県栗原市      荒砥沢 → 二迫川 → 迫川 → 旧北上川



  1. 2015/07/06(月) 20:42:49|
  2. 栗原市の滝

竜頭の滝

                                           栗原市の滝


 引き続き三迫川系の滝を紹介します。

 行者の滝から幹線道路を少し登って行くと、左手に柳沢橋という橋があり、その下には柳沢が流れています。
 竜頭の滝は柳沢橋から100mほど上流にある・・・・・はずでした。
 少なくともWebに載っていた情報によればそうだったのです。
 
 が、何度か記したように、2008年に大地震がこの地を襲い、山が崩壊し大災害が至る所で発生しました。
 柳沢橋もこの災害から逃れることができず、あえなく崩落の憂き目に遭ってしまったのです。
 
 今回、滝見隊が訪れた時にはとっくに新しい橋が完成していました。
 が、待てよ。橋の位置が前と違うんじゃないの?
 前は確か100mくらい下流に架かっていたはず。そうであるのは対岸の様子を見れば分かります。
 それが、新しく完成した柳沢橋は100m上流に引っ越しているのです。

 ということは、もしかしてもしかして、竜頭の滝は橋の下!?
 橋の欄干から覗き込むと、まさしく眼下にいくつかの滝が見えました。
 竜頭の滝は、そのどれかには違いないのですが、どれなのか分かりません。
 Webで見たのとは形状が違っています。
 

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 これは橋のすぐ上流にある滝。
 落差からするといちばん竜頭の滝くさい。

 そして橋の真下から下流にかけてある滝。

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 大地震や崖の崩壊によって滝の形が大きく変わってしまった可能性大。
 迫力はないものの佇まいとしてはなかなか。水もきれいだし。
 見上げた上に橋がなければという注釈が付きますが・・・。

 印象度  

 試しに、この現在の橋の上流には滝がないのかと探してみたら、きれいな滝が見つかりました。

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 穏やかな和み系の滝です。
 水はきれいだし、環境的にも良かった。
 印象度  
 ただ、やたら虫がうるさくてイライラするほどでした。
 ネット帽、まだ早いだろうと持っていかなかったもんなあ。

                                    柳沢→三迫川→迫川→北上川







 
  1. 2013/05/19(日) 20:11:59|
  2. 栗原市の滝
  3. | コメント:0

女滝と行者滝

                                           栗原市の滝

 
 宮城県側から栗駒山へ行って来ました。
 岩手県・宮城県・秋田県にまたがる山で、岩手県では須川岳、宮城県と秋田県では栗駒山と呼んでいます。
 以前、この山の麓をぐるっと1周したことがあって、その時、栗駒山は宮城県側が正面になるんじゃないかと思いました。
 邪魔する山が手前にないので、いちばん雄大に見えたからです。
 岩手側からだと遠過ぎて迫力がないし、秋田側だと山の中で埋没してしまいます。

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 栗原市の平野部から眺めた栗駒山。
 肉眼ではもっとくっきりはっきり見えたのですが、カメラの腕がありません。申し訳ない。

 その栗駒山麓に行者滝があります。
 名の知られた滝で、観光地化しています。
 駐車場・トイレ・東屋・観光案内板すべて完備。
 岩手宮城内陸地震により、周辺の岩盤が崩壊し滝の形状が変わってしまいました。

 行者滝は別名男滝とも言うそうです。
 ということは、女滝もどこかにあるはず。

 はい、ちゃんとあります。
 行者滝から500mほど上流にあって、こちらは山道を歩かなければならず、隠れた存在の滝でした。
 女滝も岩手宮城内陸地震により手ひどい打撃を受け、Webで見られるかつての面影はどこにもありません。

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 赤茶けた岩石がむき出しになっています。周辺の山も崩壊したままです。
 水量が多く、迫力こそありますが、滝としての情緒的なものはありません。
 水は濁ったままです。土砂の濁りなのでそれほど気にはなりませんが。

 印象度  

 行者滝の落ち口付近から女滝のある裏沢に沿って地震後に造った林道が伸びています。
 ただし通行止めで車は入れません。奥の崖から巨大な岩が崩落しています。
 徒歩なら割と簡単に行くことができます。ヤブコギなし。
 地震前ならともかく、現在ではわざわざ見に行く価値があるのかちょっと疑問。

 
 ついでに、行者滝も載せておきます。
 こちらはびっくりでした。
 様子が大幅に改善されています。

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 イメージが良くなっています。
 緑が増えてアラを隠したせいだと思います。
 それにしても、落ち口の工作物がやっぱり邪魔。

                                裏沢(女滝)→三迫川→迫川→北上川






 
  1. 2013/05/18(土) 20:40:47|
  2. 栗原市の滝

浅布渓谷の滝

                                           栗原市の滝

 話が前後して誠に申し訳ございません。
 先に紹介した「削沢の滝」へ行く前に立ち寄った浅布渓谷の滝を今回紹介します。
 削沢の滝よりずっと下流で、一迫川本流にあるのが浅布渓谷です。

 ここに大きな滝があります。
 「不動の滝」 と 「四巻の滝」 です。
 削沢の滝のように危険を覚悟しなければ滝下まで行けないようなものではなく、遊歩道が整備され老若男女誰もが見れる観光滝です。川まで降りなくても全体像が見えます。
 にもかかわらず不人気な場所。
 連休中とあって、すぐそばの国道は通過する車がひっきりなしでしたが、渓谷の駐車場には我々のバイクが4台きり。なんでやねん。
 滝は我々がいつも見慣れている南三陸の滝のようなしょぼいもんじゃないですよ。問答無用のデカさ。

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 これが上流側の 不動の滝です。

 落差はそんなにありませんが、滝幅と水量がハンパないです。
 こんなのをナイアガラの滝型といえばいいのか、とにかく豪快な流れ。
 水量の豊かさを感じます。

 すぐ下にもこれとほぼ同サイズの滝が流れています。

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 上の滝だけを 「不動の滝」と呼んでいるのか、上下合わせて呼んでいるのか分かりません。
 個人的には2つ合わせて呼んだ方が絶対に良いと思います。
 単純にサイズが倍になるだけでなく、見た目や迫力が段違い。
 これだけ規模の大きな滝は、我らの住む南三陸には存在しません。うらやましい。

 印象度は 

 欠点は水質がそれほど良くないこと。
 でも人工的ではなく自然の濁りのようです。
 岩手宮城内陸地震の影響がいまだに続いているんでしょうか?

 不動の滝の横の崖からは一筋の滝が流れています。
 全体の高さは見上げるばかりのものですが、当日は水量が少なく、滝としての存在感が希薄だったのが残念。

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 不動の滝から300mばかり下流には 四巻の滝 があります。

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 不動の滝と水量が変わらないはずなのに、ずいぶん小ぶりに見える滝です。
 これだけ単独に見たら悪くない滝だと思うのですが、不動の滝の後ではかなり見劣りしてしまいます。

 印象度  

                                       一迫川→迫川→北上川



  1. 2013/05/10(金) 17:08:55|
  2. 栗原市の滝

削沢の滝 (さくざのたき)

                                           栗原市の滝

 宮城県栗原市にある花山湖から国道398号線を秋田県境に向かっておよそ20km登って行くと、仙台藩花山御番所跡に到着します。
 そこから右折すると、かつてランプの宿として名をはせた湯ノ倉温泉に至る道があります。
 その道は花山三大瀑布といわれた大地滝・白糸ノ滝・削沢の滝へ通じる道でもありました。

 2008年6月、岩手宮城内陸地震により、この道は崩壊し、発生した自然ダムによって湯ノ倉温泉も水没。
 以来、今日までまったく手がつけられないまま放置されてきたのです。
 温泉がなくなったことにより、一帯には誰も住む人がおらず、おそらく道路を復旧することはもうないだろうと思います。
 
 そうなると我々の関心事は、残された三大瀑布がどうなってしまったのか、ということです。
 そのままの姿で残っているのか、はたまた跡形もなく完全崩壊を起こしてしまったのか、あれこれwebを探っても現在の状況がどうなっているのかさっぱり分かりません。

 行こうと思っても、南三陸からでは距離があり過ぎるし、崩壊地を乗り越えながら進むのでは大地滝と白糸ノ滝へはたどり着けない恐れもありました。苦難の行軍が想像できます。
 しかしかつては幻の滝といわれた削沢の滝までなら国道から近いし何とかなるんじゃないの、行けるだけ行ってみようかということで連休を利用して現地までやってまいりました。
 以前にも何度か来たことがあったので、道中何の迷いもなく到着。

 現地に到着してみて、現実は考えたほど甘くはありませんでしたね。
 削沢へ行くにはどうしても一迫川を渡らなければならないのですが、橋は崩壊したまま。
 渡河しようにも水量はハンパでなく、まさしく激流。もう絶対無理です。下から登る計画は早くもとん挫してしまいました。

 下からだめなら上があるさと、今度は国道から回り込み、滝の上部へ。

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 「あったあ!!!」
 しかし、ここをどうやって降りるというのか?
 「ギョエエエエエ!!無理・無理、ぜってえ無理だってば!」
 あまりの急斜面。スラブ状になってベロベロな岩壁で手掛かりになるようなものがありません。
 高さがあり過ぎて一歩踏み外したら確実にあの世行きです。
 滝の両壁は激しく崩壊して、下に巨岩が積み重なっています。
 
 「こりゃあ無理だな。俺達のレベルじゃ危険過ぎる。」と早々に断念することにしました。
 「でもよ、せっかく来て、滝まで見つかったんだぜ。それをおめおめと引き返すのも何だかなあ。」と気仙沼隊員。
 「探したらどっかに何とかなりそうなルートがあるんじゃねーの?」と釣り師。
 「あろうがなかろうが、あんたらにはどうにかなっても、俺にはたぶん無理だ。」とニーハオ。
 「んじゃ、俺が行くから黙って見てろ。」と気仙沼隊員。
 「そういうなら、俺も。」と釣り師。
 「え~っ?じゃ俺も行くかあ。死んだら後を頼むな。」とニーハオ。
 「しょうがねえなあ、そんじゃ俺も。」としぶしぶながら小隊長。
 「どーぞ、どーぞ!」と他の3人。

 冗談はともかく、いったんバイクまで戻り、ヘルメットや登攀用具をかかえて崖の上に立ちました。
 なるだけ樹木が生えていてブッシュの多そうな斜面を選び、連結した80mのザイルを投げて降下開始。
 ハーネスで支えられているので安全は確保していますが、こんなシチュエーションはほとんどないので恐怖感で身体がガチガチでした。
 ほかの3名から比べれば、小隊長ははるかに重い分ザイルへの不安もあります。
 降下するのはいいとして、登るのはどうすんべとチラッと頭によぎりました。

 われらウスラバカ軍団と違って、常識ある皆様にはけっしてこんな真似をしていただきたくないです。
 正真正銘非常に危険なロケーションですから。ミスったら死にますって。
 良い子のみんなも絶対マネしないでね。おじさんたちはスペシャル・アホ集団なんですよ。

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 滝下に降り立った滝見隊各隊員。恐怖感覚めやらぬ小隊長。
 ニーハオも青息吐息。無事に降下できたことが信じられない様子。
 先に降りた2人はなんてことないとニタラニタラ笑っておりました。
 
 遂に震災後初めての削沢の滝を目の当たりにすることができました。
 岩手宮城内陸地震以降では初UPではないでしょうか。

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 実測35mの大滝です。すごい。
 しかし周囲の荒廃ぶりもまたすごかった。
 webで見ていた秘境の滝、あの美しい滝の姿はどこにもありません。
 鬱蒼とした森に包まれていた光景はなく、ただ殺伐として無残な姿をさらしているだけでした。
 大崩壊から丸5年、この滝が再び緑に覆われるには、あと何年必要なのでしょうか。

                       
                        削沢(さくざ)の滝   削沢→一迫川→迫川→北上川




  1. 2013/05/05(日) 23:15:47|
  2. 栗原市の滝
  3. | コメント:0

宮城県北の滝

                                           栗原市の滝

 どういうわけか、内陸の滝を訪れると、そのほとんどで水質が悪く、落胆することもしばしば。
 たまたま我々が行く滝だけそうで、他は皆きれいなのでしょうか?
 上流に何か人工物があるわけでもないのに、言うに言えないようなひどい色をしている流れもちらほら。
 これではどんなに景観の良い滝でもだいなしです。
 くつろげないし、長く居ようとは思いません。

 今回訪れた栗原市の滝もそうでした。
 2か所ばかり回りましたが、どちらも水源がため池。
 だから水質に関してはじめからまったく期待していませんでした。
 しかも、それ以上の落胆が待っていようとは・・・。

 まずは、綱木川の滝。
 あと1.5キロほど北上すれば岩手県という、県境近くの川です。
 地図にも滝マークが載っているので、水質はともかく、ちょっとは期待を持ってでかけました。
 川とやや離れた林道からはその姿がまったく見えません。
 滝の音を聞き分けられる気仙沼隊員に先導してもらいましたが、いくら進んでも「わがんねなあ」と首を傾げるばかり。
 もうどうしようもない。炎天下のクソ暑い中、脂汗をたらしながらヤブコギをして川に降りました。
 そしてようやく発見しました。気仙沼隊員が分からなかったはずです。

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 これが山子下の滝です。

 滝を構成する岩盤はわずかに湿っているだけで、一滴の水も流れてないじゃないですか。
 滝壷には淀んだ水が溜ったままです。
 「ボウフラ湧いてんじゃねえの?」とは釣り師隊員。
 水源となっているため池が渇水状態なのかもしれませんね。

 印象度  
                             綱木川⇒鳥沢川⇒三迫川⇒迫川⇒旧北上川


 綱木川から5キロ程移動して、今度は不動堂という地区にある新山神社にやって来ました。
 神社横から背後の山を回り込むように小道があり、辿って行くと10分もかからずに崖下に滝が見えてきました。「新山神社の滝」です。
 かつては整備されていたようですが、現在は展望台の床が腐り落ち、滝元までの道も藪に覆われてしまっています。

 滝そのものだけを評価するなら、とてもいい滝です。
 急傾斜の段瀑です。
 滝下からは全体を眺めることはできませんが、見える範囲内だけでも落差があってカッコイイと思います。
 しかし、ここでも水質の悪さが致命的。
 滝壷の淵には、なんでそうなるのか茶褐色のあぶくが堆積し、波にユラユラ揺れているのでした。

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 上段を滝の中ほどから撮影。

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 下段の滝。
 上段・下段といっても連続しており、どこからどこまでと分けられません。

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 滝壷を挟んで下流から見た滝。上段の滝は岩に邪魔され見ることができません。

 水質さえ良ければ、と悔やまれてならない滝です。
 他の点では欠点らしいものが見つからないほど優れた滝なのに、長く留まりたくないとははなはだ残念。

  印象度は      水質除外すれば  ×3以上なんですけどね。

                                鳥沢川⇒三迫川⇒迫川⇒北上川



  1. 2012/07/30(月) 21:26:51|
  2. 栗原市の滝
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音無しの滝

                                           栗原市の滝


 国道398号線、宮城と秋田の県境にある花山峠。
 そこから2kmほど宮城県側に入ったところに、道路をくぐって横断する名のない沢があります。
 その無名沢にこれまた名のない滝があります。
 地図にはマークされているくらいなので、けっこう大きな滝です。

 この滝はとても変わっています。
 滝音がしないのです。
 もちろんよく聞けばそれなりの音がしているのですが、規模から考えると驚くような静かさです。

P5310037.jpg
 この画像、滝の上から下を撮ったように見えますが、ちゃんと滝下の正面から撮っています。

 水量はそこそこあるのに、なぜ音がしないのでしょうか。 
 どうやら、滝の角度と形態、そして水量が音が出ないような絶妙なバランスで成り立っているようなのです。
 大まかに言えば、滝は2段構造。
 上は傾斜のある2条の流れ。こちらはまあ普通の流れ。
 下段はずっと傾斜が緩やかになり、岩盤全体に流れが広がります。
 まるで天然のウォータースライダーのよう。
 岩盤には突起した部分がまったくなく、ベロベロした岩肌で手掛かりがありません。
 水は岩盤をなめるように、ほとんど無音のまま流れて行きます。
 下段には藻がびっしりと生えているため、ぬらぬらしてちょっとでも引っかかりを失うと滝下まで滑って行きそうです。
 事実、隊員の一人は、よつんばいの恰好のまま滝壷まで流されてしまいました。

P5310039.jpg

 夏になったら滑り台のようにして遊べるかもしれませんが、欠点は水質がよくないことです。
 上流になにかあるわけでもないのに、内陸の滝はどうしてこんなに水質が悪いのでしょうかね。

 印象度                              無名沢⇒一迫川⇒迫川⇒旧北上川




 
  1. 2012/06/09(土) 21:01:54|
  2. 栗原市の滝
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湯浜温泉の上滝・下滝

                                           栗原市の滝

 一迫川上流部に白糸ノ滝、大地滝、そして地図にも載っていない削沢(さくざ)大滝、というものごっつい三大滝が流れています。
 今回その三大滝を見に行くつもりでした。
 岩手宮城内陸地震以来、この辺りの状況がどうなっているのかさっぱり分からず、ええい、なるようになるさと現状把握もしないまま強行突撃。
 案の定、入口入ってすぐに道路は崩壊。山全体が崩れています。これではバイクどころか徒歩でも進めません。見たかった滝で、とても残念ですけど、これではどうにもならずUターン。
 こうなることはある程度予想していたので、急遽予定変更してほかの滝を見に行くことにしました。

 栗駒山中に秘湯といわれる温泉がいくつかありますが、その中に湯浜温泉があります。
 車やバイクでは行けず、歩いて行くしかない一軒宿。
 その前を流れる母沢には、宿の上流と下流に大きな滝が流れています。
 国道398号線の空き地にバイクを停め、トコトコと崖を下って行くと、温泉地でなじんだ硫黄の匂いが鼻をつき始めます。
 ほどなく川に突き当たると、そこが上滝でした。

DSC02676.jpg

P5310049.jpg

 でかい。遠野の白滝の倍くらいの規模があります。
 水量も多く、迫力を感じさせます。
 川岸からは蒸気が上がり、温泉が川に流れ込んでいます。匂いの元はこれだったんですね。
 川底を見ると、あちこち乳白色に変色している場所があります。そこからも温泉が湧いているようでした。こんな光景は見たことがないです。

 印象度  

 さらに川沿いの道を下って行くと温泉宿に到着。
 泊るわけではないので、宿の前を通過して下流へ。
 ほどなく、下滝が見えてきました。
 2段式の大滝です。

DSC02679.jpg
 上段の滝。

DSC02686.jpg
 こちらが下段の滝。
 下から見たかったので右往左往して下り口を探したものの見つからず、やむなく崖の上からになりました。
 画像で見ると大したようには見えないかもしれませんが、かなり大きな滝です。
 急斜面で木につかまりながらの撮影。万一崖から転落したら大ごとになります。
 上滝同様、水量豊富で落差があり、迫力ありました。
 (一部のサイトには、下滝の上段を「中滝」というふうに分離しているものがあります。距離的には10mもなく、地図上では同じ場所なので、ここでは「下滝」にまとめました。)

 印象度                          母沢⇒一迫川⇒迫川⇒旧北上川




 
 
  1. 2012/06/06(水) 10:52:03|
  2. 栗原市の滝
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