南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

おおっ! おなつかしや、発電所の滝

jjjc1.jpg
 住田町の滝                   あっという間にネコヤナギも芽吹きました。

 国道107号線。 内陸部からの帰途、住田町内に入って住田高校が見えそうな辺り。
 運転していた車をいきなり止めそうになりました。 後続車がいたらぶつかっていたかも。

 なんとまあ、おひさしぶりではございませんか、滝が流れているのです。
 国道の横には気仙川が流れ、その急斜面から水が流れ落ちていました。
 車をUターンさせ、駐車スペースに収めると、けっこう多い通行量に注意しながら道路を横断し、スナップショット。

jjjc2.jpg

jjjc3.jpg

 まだまだ草木が茂り出す時期ではないので、まじまじ見るとバレてしまうのですが、実はこの滝、自然由来のものではありません。
 ずっと上の樹間から人工物がのぞいています。

 正体は、世田米発電所で余った水の排水路なのでした。
 しかし緑が萌え出る頃になると、人工物は見えなくなり、どう見ても自然の滝としか思えなくなるのです。
 事情の分からない人なら、自然滝と信じてまったく疑わないレベル。

jjjc4.jpg

jjjc5.jpg

 この人工滝を見たのはいつ以来になるのか?
 ここを通るたびに、流れていないかと必ず横目を使って見ていたのですが、いっこうにその気配もなく数年という歳月が流れました。
 おそらく大震災以来初めて見たんじゃないかと思います。

jjjc6.jpg

 その間、何度も大雨があって、溢れた水を排水路に流す機会はあったはず。
 しかし、通行するタイミングが悪いのか、いっさいお目にかかったことがなかったのです。
 もしかすると発電所自体の稼働を今まで休んでいたような気がしないでもありません。

jjjc7.jpg

 ともあれ、こうして何年かぶりに撮影できたことはナイスタイミング、とてもラッキー。

jjjc8.jpg

 しかし、車に戻るとアンラッキーが待っていました。
 助手席に何たる不幸か 我が家人が乗っていたのです。
 忘れたわけじゃない、というより、絶えず気にかかっていたのですが。
 わずか10分程度を待てなくて、自宅にたどり着くまで罵詈雑言のシャワーを浴びなけりゃならんかったとは・・・。


         岩手県住田町  世田米発電所の人工滝


 
スポンサーサイト
  1. 2018/03/28(水) 19:08:24|
  2. 住田町の滝

後楽ノ滝

krss1.jpg
 住田町の滝


 半月ばかり時間を遡ります。

 2017年の暮れも押し詰まった12月30日の夜。
 胡散臭い男どもが、一人また一人と気仙沼市の某居酒屋に吸い込まれていきました。
 云わずと知れた(知らない、知らない、誰も知らない) 南三陸滝見隊のアホバカ連中です。

 毎年恒例の 年度代表滝選考会を兼ねた年末ぎりぎりの忘年会であります。
 家の事は忘れても、忘年会だけは毎年忘れず、その年初めて見た滝の中でどれがもっともすばらしく 感動したかを言いあっています。
 
 大震災の年にも忘年会は行われました。
 津波で飲み屋が消えてしまったので、代わりに普段人気のない倉庫で飲み騒いでいたら、 パトカーに踏み込まれて事情を説明をするはめになった、というのは滝見隊の大事件として今でも語り草、というか笑い話になっております。

 2017年にも何ヵ所か初めて見る素晴らしい滝がありました。
 規模的にもっとも大きな滝は、奥州市胆沢区の栃川の大滝でしたが、我々の守備範囲の外側なので、惜しくも対象外。
 しかもこの滝はその筋の人にはよく知られた滝なので、あえて我々が推すまでのことはありません。
 遠野市の、荒川にある羚羊ノ滝(仮称)や、同じく遠野市の中沢川にある河童の皿滝(これも仮称)もすばらしい滝で年度代表の候補に上がりました。
 しかし、代表に決定したのは、もっとも距離的に近い岩手県住田町の加労沢に流れる後楽ノ滝(これまた仮称)です。

 昨年撮っておいた画像がありますのでご覧ください。

krss2.jpg

 2段構造の高い滝です。
 まだこんな滝が人知れず流れていたのかと発見した時は驚いたし喜びました。

krss3.jpg

 小沢にもかかわらず水量はそこそこあります。
 しかも抜群にきれいな水質。
 水質の良さが他の滝より一歩リードの選定理由でした。

krss4.jpg

 滝壷はそれほど大きくありません。

krss5.jpg

 廃道というのか、人の歩かなくなった藪だらけの山道を登った先、急な崖を降りて行くと出会えます。
 割と開放的な滝で、できればもう少し周囲が岩盤に覆われていたら世界観が出て来て雰囲気が良くなったのかもしれません。

 
 実は、この滝が流れる加労沢にはもう1本素晴らしい滝があります。

krss8.jpg

krss9.jpg

krss10.jpg

 我々が不老ノ滝と名付けた滝です。
 震災前まで、見える範囲全てが苔に覆われた、すばらしい世界観のある滝でした。
 しかし大地震によって、周辺の岩盤が崩れ、未だに苔が完全修復に至っていません。
 この滝も年度代表に選定した滝です。
 したがって、同じ沢に年度は違えど2つの代表滝が流れることになったわけです。
 こんな沢、他にありません。

 忘年会を終えると、南三陸滝見隊はしばらくの間シーズンオフに入ります。
 気候にもよりますが、始動するのは4月になってからだと思います。
 オフの間でも、条件さえ許せば滝を見に行くことはあるでしょうが、そんなに深い山には入らず適当な場所でお茶を濁すつもり。
 時々滝以外の画材でUPすることもありますから、もし気が向いたら覗いてみてください。


    岩手県住田町 加労沢  2017年度代表滝 後楽ノ滝(仮)


 
 
  1. 2018/01/16(火) 19:04:20|
  2. 住田町の滝

オズガヨウ

ozsw01.jpg
 住田町の滝


 これもおなじみさん、いつもの滝です。
 岩手県住田町、気仙川支流合地沢に流れるオズガヨウです。

ozsw02.jpg

 遠くへ出かけて帰還する途中、たまに立ち寄ったりします。
 夏場だと、この周辺だけあきらかに温度が低い。

ozsw03.jpg

 特別デカいとか押し出しが良いとか豪快とかいったイメージはありません。
 こじんまりとまとまった、しかし雰囲気のとてもよい滝です。

ozsw04.jpg

ozsw05.jpg

 この沢は洪水にでもならない限り水が濁ることもありません。
 非常にすばらしい青い水が流れています。
 広い滝壷があり、いつでもほっこりできる滝です。

ozsw06.jpg

 滝の前の道路から見るとこんな感じ。
 正面左側にはカツラの巨木。
 この木のおかげで、滝の雰囲気がさらにUP。

ozsw07.jpg

 春の淡い緑もきれいだし、秋の黄葉も見事。 
 落葉期には甘い香りが周辺に漂います。

ozsw08.jpg
 
 巨木の根元からは地下水が流れ出しています。
 この水が成長力の源らしい。


          岩手県住田町    オズガヨウ   合地沢 → 気仙川 

    
  1. 2017/07/24(月) 19:04:23|
  2. 住田町の滝

別当大滝

atms20.jpg
 住田町の滝                    住田の町花 アツモリソウ

 
 当初の予定では、別当大滝へ回ることはまったく考えていませんでした。
 それが何でこうなるのか・・・・。

 滝見隊は遠野市のまだ入ったことのない川目指して意気揚々と進軍。  したまではいいのですが。
 何となく空模様が怪しいなあと一抹の不安を抱えていたら、あれよあれよという間の大雨。
 林道や山道など道なき川なので、最初から沢伝いに登る計画が、この雨でぶち壊し。 
 鉄砲水でも流れてきたら逃げられなくなるかもしれません。
 さらに現地に到着してみると、どこでどうなっているのか、道路が通行止めで、入渓地点のはるか手前で侵入を阻止されてしまいました。
 いくら歯ぎしりしてもどうなるもんでもなく、あえなく撤退。
 何処へ行こうが雨降りに変わりはないだろうし、これといった代案もないまますごすご引き返さざる得ませんでした。

 なんてついてねえんだ、と思いつつ、手ぶらのまま帰るのも癪で、帰り際にちょっと覗いた滝が 別当大滝 というわけです。

atms21.jpg

 どちら様がやっているのか、さらに整備が進んでいました。
 木道や木橋などが設置され、安全に対岸に渡ることができます。
 残りは、滝までの歩道の整備か。

atms22.jpg

 滝の手前の枝沢にも滝があります。

atms23.jpg

 川沿いに少し登っていくと、

atms24.jpg

 これが別当大滝です。

atms25.jpg

 雰囲気的には悪くはないのですが、人家があまりに近過ぎて、目の上のタンコブといったところ。

atms26.jpg

 横のコンクリートの護岸も気になる。

atms28.jpg

 落ち口から下流を眺めたところ。
 いい佇まいだと思います。

atms27.jpg

 あまり撮ることがないので、サイドから。

atms29.jpg

 上流人家もあるのですが、水質はいいです。
 濡れた岩場でも滑りません。

atms30.jpg

 周辺環境に人工的な匂いがなかったら相当良かったと思います。


           岩手県住田町    別当大滝     坂本川 → 気仙川



  1. 2017/06/13(火) 20:10:30|
  2. 住田町の滝

猫ノ沢の滝

nkonko01.jpg
 住田町の滝


 両隣の沢にはりっぱな滝があるし、同じ山塊の沢だから、水量さえあれば滝があるはず。
 その沢のそばを通過するたび、そう考えていました。
 住田町の荷沢峠途中にある 猫ノ沢 です。
 道路からはまったく見えず、地図で在り処を知りました。

 道なんか無さそうだし、緑が濃くなってしまうと入るのに難儀します。
 行くのだったら今しかない、というわけで大型連休を利用して突撃しました。

 国道107号線のパーキングゾーンにバイクを停め、道路を降りて小股川を渡り、初めての猫ノ沢とご対面。
 この時期顔を出す野の花々に迎えられました。

nkonko02.jpg

nkonko03.jpg

nkonko04.jpg

nkonko05.jpg

 沢はおおよそこんな感じ。

nkonko06.jpg

nkonko07.jpg

 悪くない沢でしたが、期待したような大きな滝は無し。
 そこそこなら。

nkonko08.jpg

nkonko10.jpg

 あえてわざわざ見に来るほどの滝ではありません。
 水質の良いのが加点されるくらいで、佇まいとしてもいまいち。

nkonko11.jpg

nkonko12.jpg

 もう少し水量あったらバランスも良くなったはず。
 印象度  

          岩手県住田町  荷沢峠 猫ノ沢     小股川 → 大股川 → 気仙川


  
  1. 2017/05/11(木) 20:11:52|
  2. 住田町の滝
  3. | コメント:0

両向の滝

rmki01.jpg
 住田町の滝


 岩手県住田町で、道路をショートカットして今まで入ったことのない道へ侵入したら、たまたま見つけた滝。
 場所的には両向という所かと。
 新滝発見で、ラッキーはラッキーなんだけど、これはというアピールポイントがまるでない滝でした。
 サラッとまいります。

rmki02.jpg

rmki03.jpg

rmki04.jpg

 ここには写ってない、というか、あえて撮らなかったんですが、滝のすぐ上空を水道用のホースが走っています。
 ということは、水質はまったく問題ないレベルだと思います。
 印象度  


 ところで今年度の滝見隊全員集合が遅れております。
 隊員それぞれに事情があって、なかなか総動員令を掛けられない状況。
 今月中にはなんとか全員で滝探しに行きたいもんですが、どうなることやら。


                  岩手県住田町   両向の滝

  1. 2017/04/12(水) 19:17:59|
  2. 住田町の滝

不老ノ滝 そして新滝発見 !

krop1.jpg
 住田町の滝


 正月第1週まで時間を戻します。
 何をすることもなく、炬燵で横になりながらTV番組を眺めていたら、気仙沼隊員から電話。
 「峠に雪はないし、いい天気だし、どうせ隊長は何もしてないべから、ちょっくら行ってみねが?」
 「何処さ?」
 「荷沢の加労沢。 不老ノ滝より上にはまだ行ってないし。」
  ニーハオに連絡すると 「こっちはとっくに仕事しとんじゃ ボケ!」
 釣り師は 「あれ? 滝探しは冬休みじゃなかったっけ。 今仙台いるから無理無理。」

 てなわけで、滝バカが我が家に到着するのを待って車で出発することにしました。
 ただ行くだけならバイクでかまわなかったのですが、帰途ホームセンターでかさばる物を買わなきゃいけません。
 車のトランクに必要な装備をボンボン放り込んでいざ出陣。
 例年であれば、忘年会が終われば3月いっぱいあたりまで滝探しはお休みです。
 ところが今年、というより昨年暮れから穏やかな天候が続き、気温は高めだし、降雪も無し。
 バイクで走り回れるんで、ありがたいといえばありがたいんですが、なんとも変な気候です。
 乾燥路で無駄にスタッドレスタイヤを削りながら現地に到着。

krop2.jpg

 不老ノ滝。
 滝見隊が初めて公表した滝であり、かつ、年度代表滝にも選定したすばらしき滝です。
 
krop3.jpg

 画像左側の岩盤が大きく崩落しています。
 これは東日本大震災の影響。
 発見した当時は、周辺すべて苔で覆われ、独特の世界観に包まれた滝でした。
 再び元の姿に戻るまで、まだしばらくかかりそうです。

krop4.jpg

krop5.jpg

 倒木が多くなってきたように思えます。
 水質には何の問題もありません。

krop6.jpg

 まとまった雨が長期間なく、水量が全然足りません。
 通常の流れであれば、もっと威厳があるのですが。

 不老ノ滝を離れ、上流へ向かいました。

krop7.jpg

 水質はご覧の通り。 蒼っぽく見えるほどクリア。


 滝探しになると、隊員それぞれの性格が如実に現れます。
 大滝を見つけると、さらに上流にもあるかもしれない、と欲をかくのが滝バカ。
 ひとつ見つかればそれに満足してしまって、もう上に行く気力を無くすのがニーハオ隊員。
 どうでもいいっていうか、あってもなくても感激の薄い釣り師。
 小隊長は、その時の気力・体力・時間次第で優柔不断に決めるタイプ。

 本来なら、入った沢まるまる1本を源流まで攻められればいいのですが、いろいろな事情でそうもいかず、途中から引き返すことも多いです。
 この加労沢もそうでした。
 かつて不老ノ滝 と名付けた滝を発見したことに満足して、そのまま山を下りて来てしまいました。
 これまでの経験上、三陸の小さな沢に何本もの大滝があるなんてことはめったにありません。
 滝バカのいいなりに沢を登って何度辛酸を舐めたことか。
 確率からいったら、8割は徒労に終わっています。
 だからこの沢も、この大滝で終わりだろうと踏んでいたのです。

 ところが、あったんですねえ。 吃驚!

krop8.jpg

 廃道を登って行ったら崖下にトンデモな滝が流れていました。

krop9.jpg

 まさかまさかの大滝発見。

krop10.jpg

 新年早々、2017年度大賞候補の滝を見つけてしまいました。
 少し早過ぎる気がしないでもない。
 小隊長が元旦に不動明王へ参拝したおかげかもしれない。
 「ムシが良すぎる。 俺が行くべって云ったんだから俺のおかげだっちゃ。」 と滝バカ。

krop11.jpg

 見た通りの2段構造の滝で、これが上段部分。

krop12.jpg

 これが下段部。
 滝壷あるにはあるけれど、浅くて狭い。

krop13.jpg

 人家は遠く離れているし、もちろん地図にも記載のない滝なので、名前があるとも思えない。
 なので、あれこれ考え、とりあえず 後楽ノ滝 と命名しました。
 毎度のことながら、真の名をご存じの方がおられましたら御一報を。

 もっと暖かくなって、水量が増え、周辺を緑に覆われたら、相当美しい滝になりそうです。
 あえて欠点あげるより、まだこんな滝が残っていたことに感謝。


                     岩手県住田町  加労沢     不老ノ滝   後楽ノ滝

  1. 2017/01/15(日) 15:15:08|
  2. 住田町の滝

大いわき・小いわき

hnkj1.jpg
 住田町の滝             住田町側から眺めた五葉山。 大船渡から眺めた五葉とは形が全然違う。


 気仙川支流、桧山川下流部にある滝(?)3か所をご紹介。

 積雪がめったにない沿岸部。
 そうはいっても住田町あたりは内陸部に近い気候で、例年そこそこの雪が降ります。
 しかし年が明けても、未だに積雪がありません。
 路面凍結さえなければ、バイクでもどうにかなりそうです。
 種山峠とか荷沢峠とか、北上山地を越えてまで走ろうとは思いませんけど。

 まずは、桧山川のもっとも下流にある 大いわき から。

hnkj2.jpg

 滝の複合体といった形状をしています。
 通常はもっと水量があって、迫力あるんですけど。
 最近、というより昨年10月あたりからまとまった雨がほとんど降ってない南三陸。
 どうなってんだろう?
 そのうちドカ雪が降ったりして。

hnkj3.jpg

 以前は道路脇に 大いわき の標柱が立っていました。
 古くなって倒れたのか、見かけず。

 hnkj4.jpg

 水量が少なくなっても流れる水は非常にきれい。
 深くても底までバッチリ見えます。
 それというのも、流域に石灰岩が多いせいではないか。


 大いわき から少し上流にある 小いわき。

hnkj5.jpg

hnkj6.jpg

 こちらも似たような形状で、規模的にも遜色なし。
 やっぱ水量が足らず迫力に欠けます。

 さらに上流へ進むと、こが淵 があります。

hnkj7.jpg

 なめ滝のような落差の低い滝が流れ、広い滝壷があります。

hnkj8.jpg


 こが淵のそばにあったクマ注意看板。
 これまで見てきた看板では最高のデキ。

hnkj9.jpg

 左の道路は、五葉山登山道。
 右にチラッと こが淵 が見えます。


                 岩手県住田町  桧山川     大いわき  小いわき  こが淵




  1. 2017/01/03(火) 18:05:00|
  2. 住田町の滝

千能小滝と千能大滝

serd1.jpg
 住田町の滝                実が付いたままの柿の木。 誰も採らず、鳥さえ食べない。 よほど渋いか。


 「帰ってきたら一緒に行かなきゃなんないんだから、家を出たらだめだかんね。」 とクギを刺して出て行った家人。
 クギを刺された小隊長、鬼の居ぬ間にこれ幸いと家を抜け出すことにしました。
 滝探しは冬休みに入りましたが、場所を知ってる滝なら見に行くことはできます。
 滝から戻って来て地獄を見るのは明白。 が、目先の楽しみに手を出してしまうのが小隊長の悪い癖。

 さっそく隊員に連絡。
 「正月のナメタ狙って沖にいまっせ。」 と釣り師。
 「いっぱい釣れたらこっちにも回してくれ。 1匹しか釣れなかったら半身でもいいから。」
 大船渡隊員は 「上半身は行きたがってるけど、下半身が言うこと聞かねえ。 調子悪いから遠慮する。」 
 ひとり気仙沼の滝バカだけが 「隊長も暇なんだねえ。 んではつきあってやっかあ。」 と同行することに。

 行き先は荷沢峠の千能沢。 何度か足を運んだことのある沢です。
 あらかじめWEBで峠の状況は確認済み。
 ここ2~3日の暖かさで積雪はほとんど消えてしまったようです。

 高田のコンビニで落ち合い、バイク2台で荷沢峠に向かいました。
 千能沢は、岩手県住田町と遠野市をつなぐ国道107号線上の荷沢峠途中にあります。
 沢に沿って廃道がありますが、入口に通行止めのゲートが設けられ、橋にはチェーンが掛っています。
 中は倒木だらけなので、どっちみち車での侵入は不可能。
 入口にバイクを停めると2人で奥に向かって歩き始めました。
 往復約5Kmの行程。 ゆるゆるの傾斜なんで、歩きは楽です。

serd2.jpg

 廃道はほぼ沢に沿って延びています。
 周囲は自然林で、沢の展望が良く、藪らしいものがないので景観を楽しめる道。
 ただし倒木があちこちにあって、跨いだりくぐったりの繰り返し。

 滝バカと小隊長は滝見隊の創立メンバーです。
 最初に出会ったのが滝の前。
 何でも滝バカは東北地方の名だたる滝をバイクで踏破して来たというので、聞きもしないのに自慢話をタラタラ。
 その時こちらは、滝探しを単独で始めたばかりだったので、何とうざい奴だ、と思ったものでした。
 まあそれだけ知識と経験があり、タフで身が軽く、滝を探す能力にも長けているので真の隊長にはうってつけだったのです。
 しかし滝バカはひたすら固辞し、最盛期8名いた隊員のちょうど中間地点に家があるというだけで小隊長に隊長の役割を押しつけてしまいました。
 隆盛を誇った(?)滝見隊も東日本大震災で四分五裂。 全員が何らかの被害を被り、半数が郷土を去って行きました。
 
 最初出会った時、小隊長を 指名手配犯のような凶悪顔をしたデブ だと滝バカは思ったそうです。
 云っときますけど、小隊長は人相は誇れないけれど、けっしてデブではありません。
 人よりガタイがあるうえに背中が長いからそう見えるだけです。(足が短い、という言い方もありますが)

 あ、すんません。 話を戻します。

 千能沢には、地図にもマークされている2つの滝があります。
 見ようと思えば簡単に見ることのできる場所にあるのですが、今のところ当ブログでしか紹介されていません。
 どちらにも名前が記されていません。
 なので便宜上、下の滝を千能小滝、上流の滝を千能大滝としておきます。
 それ以外にも滝が連なり非常にいい沢です。 楽しめます。

 道の途中あちこちの木に熊の爪痕があり、生息密度の高さを思い知らされます。
 雪の上に熊の足跡を発見したこともあるので、冬だからといって安心できません。

serd3.jpg

 廃道を進んでいくと巨岩が現れます。
 その下に流れているのが千能小滝。
 滝下へは急な崖で、足元注意です。
 滝バカはひょいひょい降りて行くけど、小隊長はビクビクしながら降下。

serd4.jpg

serd5.jpg

 画像で見るよりずっと美しい滝です。
 美しさの要因は苔。 そして清冽な水。 そして周辺環境。
 滝の周りはすべて苔で覆われています。

 以前、洪水によってほとんどの苔がはぎ取られてしまい、それから徐々に回復を見せていますが、まだ往年の美しさには至っていない感じがします。

serd6.jpg

 廃道から見下ろして写すと別な滝に見えます。

serd7.jpg

 滝を取り囲む岩盤の苔が非常にきれい。
 一時期仲間内で 小町ノ滝 と呼んだほど。
 印象度  

 そこからさらに上流へ登って行くと、

serd8.jpg

 崖下に 千能大滝 が見えてきます。
 こちらは降りて行くのは楽。

serd9.jpg

serd10.jpg

 通常はもっと水量があり、まとまり感のあるいい滝です。

serd11.jpg

serd12.jpg

 千能沢は種山を水源とし、水域には人工物がないので水質上等です。
 お勧めしませんが、思いっきり飲めます。 旨い。

serd13.jpg

serd14.jpg

 こういう滝こそスローシャッターで撮ればよりいっそう美しさが増すはず。
 しかし我がコンデジにはその機能はないし、かといってデジイチでは重くてかさばるから 最近は持って行こうなんて気にならんもんなあ。
 美しく撮れればそれに越したことはないけど、それ以上に実物を眺めることができればいいや、といった気持があります。

serd15.jpg

 直瀑でスタイルもいいし、周辺環境も自然林に囲まれ申し分ありません。
 水がきれいで、眺めていると和める滝です。
 
 印象度  

 しかしせっかく和んだ気分も、家人と顔が会ったとたん吹っ飛ぶんだよなあ、これが。
 どないしたらええっちゅうねん。


        岩手県住田町  千能小滝・千能大滝    千能沢 → 小股川 → 大股川 → 気仙川


  1. 2016/12/23(金) 20:36:42|
  2. 住田町の滝

小仁倉の滝

knko1.jpg
 住田町の滝


 当初、住田町の千能沢に入る予定でした。
 めんどくさい場所にあるわけじゃないけれど、林道が廃道化して、沢入口からヤブコギ混じりの歩きを強いられます。
 クマの出没地域でもあるので、それなりの用意をして出かけようとした矢先。
 「今日、○○さんちに行くんじゃないの?」 と家人の声。
 あっ、そうだった!
 家人に言われなきゃそのまま出発してました。
 ぜひ行かなきゃならない用事があるし、行くとなると千能沢をテクテク歩いてる時間なんぞありません。
 そこで急遽予定変更。 
 どっか適当な滝はないかと思案した末、あまり歩かずに済む小仁倉沢の滝を見に行くことに。

 岩手県住田町。
 国道107号線と397号線の合流点からほど近い沢。
 沢の崖上に林道があります。
 しかし、国道からいきなりの急登だし、あちこちに落石があるし、まあ普通車だったら国道沿いの空いたスペースにでも停めて歩いた方が無難かと。
 今回小隊長はバイクで特に問題なし。

knko2.jpg

 林道から見下ろした小仁倉沢の滝。
 画像で見るとなだらかな斜面に見えますけど、これがとんでもないシロモノ。
 仮にロープを垂らしたとしても、崖が土砂なので足場が固定できず上がってこれないかも。
 で、林道を100mほど下ったところから降り、沢を登っていくルートが安全策になります。

knko3.jpg

 まったく知られていない滝で、踏み跡もなし。

knko4.jpg

 まとまりのある形状。
 南三陸では少ない直瀑の滝。
 滝見隊が発見し、初UPした滝です。
 もちろんそれ以前に林道工事などで作業者が目にしてた滝に違いありません。
 でも滝に関心なければ無いも同然なんですな。

knko5.jpg

 滝の背後の岩盤はえぐれ気味。 しかもいかにも脆そう。

knko6.jpg

 水質は非常に良い。

knko7.jpg

 もうちょっと水量がある時だったら映りが良かったか。

knko8.jpg

 バランスがよく滝壷もあり、もっと人目につく場所にあったら名前が付いていてもおかしくない滝なんだけどな。

knko9.jpg

 無名な滝だけに、踏み跡はないし、ヤブコギはあるし、倒木が邪魔するしで、ちょっとだけやっかいな滝。
 でも滝好きなら見に来てもけっして損しない滝だと思います。


           岩手県住田町    小仁倉沢 → 大股川 → 気仙川


  1. 2016/09/26(月) 20:25:05|
  2. 住田町の滝
次のページ

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (173)
巨樹・古木 (81)
野の花々 (40)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (27)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (3)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (4)
奥州市江刺区の滝 (8)
奥州市胆沢区の滝 (8)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (7)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (16)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (7)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (88)
住田町の滝 (106)
大船渡市の滝 (93)
大船渡市三陸町の滝 (65)
陸前高田市の滝 (135)
気仙沼市の滝 (27)
南三陸町の滝 (17)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (17)
大崎市の滝 (7)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する