南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

シーボルトと紫陽花と滝

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 遠野市宮守地区の滝


 ちょうどアジサイの季節でもあるので、滝とからめて載せることにしました。
 画像もコラボします。
 とりとめのない話しになりますのでご容赦。

 シーボルトと紫陽花と滝。
 何だ、この関連のなさは、 とお思いではありませんか。
 小隊長自身、今まで関連をまったく知りませんでした。
 しかし長崎地方にお住まいの方なら、この3つを並べたらすぐにピンと来るはず。

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 ドイツ人医師シーボルトが長崎に来日したのは1823年のこと。
 5年ほどしか日本に滞在しなかった、というかスパイ容疑をかけられてそれ以上の滞在は許されず、国外追放の身になってしまいました。

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 わずかな期間の滞在でしたが、その間シーボルトは日本で妻をめとっています。
 当時長崎で遊女をしていた 「其扇(そよぎ)」 という女性。
 本名は 「榎本 滝」。 通称 「お滝さん」。

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 というわけで、画像は、岩手県遠野市宮守にある お滝さん という滝。 
 お滝さん繋がりの、無理やりのこじつけであります。
 岩手県内には、他に北上市に同名の お滝さん があるし、大船渡市には お滝様 なんてのがあります。
 探せば他にもありそう。

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 シーボルトはドイツの由緒ある貴族の出自だそうで、それが日本という当時ヨーロッパでは未開の国の娼婦を妻にしたんですから、それがドラマやオペラになったってちっともおかしくない話。
 追放の身になっても、本人は日本へ戻る気満々だったようですが、結局その思いはかなわなかったようです。
 シーボルトの子を産んだお滝さんはその後どうなったんでしょうね?

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 さて、アジサイの話。
 現在では無数の品種がありますが、その元となったのはガクアジサイで、原産国がなんと日本だということ。
 それを「オタクサ」と学名を付けてヨーロッパに紹介したのが 植物学者でもあったシーボルト。
 そうです、 「オタクサ」 というのは 妻であった 「お滝さん」 からの命名なのですね。

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 残念なことに、すでにアジサイは先に発見した人がいて、ヨーロッパでは学名が登録されており、 「オタクサ」 は認められなかったようです。
 今日のように、ガクアジサイばかりでなく球になったアジサイが一般的になったのは、ヨーロッパで盛んに品種改良されたのが日本へ逆輸入されたためらしい。

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 遠野の お滝さん の滝壷の横にはぽっこり穴が開いています。
 昔、盗賊がその穴に盗んできた品物を隠匿したという伝説が残っています。

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 長崎県では アジサイを普通にオタクサというらしい。

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 ちなみに、紫陽花という漢字ですが、元々中国にアジサイはなかったので、紫陽花=アジサイではないらしい。
 中国では、アジサイには別の漢字を充てるようです。 「八仙花」 とか「綉珠」 など。

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 遠野の お滝さん は残念なことに ひどく環境が荒れていました。
 滝の上には栃の巨木があり、その根元に祠が置かれているのですが、藪だらけで人が入った形跡がまったくありません。
 近所の人達も放置したままのようです。
 代が移り次第に忘れ去られてしまうんじゃないでしょうか。

                
                       岩手県遠野市宮守 達曽部 椛川目川  お滝さん


 
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  1. 2017/07/09(日) 17:14:12|
  2. 遠野市宮守地区の滝

寺沢渓谷の滝

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 遠野市宮守地区の滝                   寺沢高原から望む早池峰山


 最近遠野の記事が連続しています。
 遠野しか行ってないのかと思われそうですが、鮮度的な問題で優先しているだけ。
 途中、何回か遠野市以外にも出かけているので、順番が乱れておりますが、そのうちUPするつもり。
 で、今回またしても遠野であります。

 岩手県遠野市宮守地区。 寺沢渓谷です。

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 「四十八滝」。 看板に偽りありません。
 どころか、倍以上はありそうです。
 が、大きな滝は、最上流にある 一の滝 1本だけ。
 他は3m級の滝が多くて、 二の滝、三の滝というのもあるのですが、どれがどれやら状態。

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 寺沢川中流部の 不動滝。
 寺沢高原連絡道の途中、滝見橋付近にあります。
 橋の上から車に乗ったまま眺められます。

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 景観良好。
 ただし水質は一見きれいながら、思っているほど良くはありません。
 気になるレベルではないですが。
 おそらく上流部に牧草地や牧場などがあるのが原因では。

 情報として有効か。
 寺沢高原に向かう連絡道には、道に沿って下から上までヤマザクラが生えています。 
 ほとんど知られていませんが、見事な並木です。
 下の方ではとっくに葉桜になっています。
 でも標高差があるため、頂上近くではまだ蕾状態。
 これから行っても、蕾から葉桜まで十分に楽しめるはずです。

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 もひとつ情報。
 寺沢高原は、ほぼ1000mの標高があります。
 その頂上部にある展望台へは、現在通行できません。
 何かの工事が行われているようで、最上部へ向かう最後の500mくらいがゲートで封鎖されています。
 その下にあるロッジには第2展望台があります。
 頂上部へ行けないのなら、別にそこでもいいかと。

 寺沢川最上流にあり、最大の滝、 一の滝。

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 存在感のあるいい滝です。

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 この滝の水も滑ります。川底には十分気を付けないと。

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 一の滝 が寺沢渓谷最終地点で、これより上流は傾斜がなくなり、湿地状に変わって来ます。

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 ミズバショウかと思って近付いたら、どうやら別な植物のようです。 なんだろ?
 これが湿地にたくさん生えていました。 あっちにもこっちにもあります。

 第2展望台から眺めた景色。

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 まだ若干積雪が残っていますが、牧草地は標高の低い場所から次第に緑色に変わりつつあります。

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 焼石連邦と、右奥の白い三角形は鳥海山と思うのですが、正確には分かりかねます。
 全然違ったりして・・・・

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 これは絶対分かります。 早池峰山。

 南三陸でもっともなじみ深いというか、沿岸でもっとも高い山が 五葉山。
 船で沖に出ると、いちばん最後まで見える山です。
 早池峰山も遠野に出ると必ず見える山なので、滝見隊にはおなじみの山。

 一方、岩手山といえば、

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 岩手沿岸南部に住む我々にとっては縁遠い山。
 普通にこちらで生活しているかぎり、まったく見ることはありません。
 こういった高い場所か内陸に行かないと見えないので、その姿が見えると物珍しい感じがします。


         岩手県遠野市宮守  寺沢渓谷と高原

  1. 2017/05/06(土) 11:54:26|
  2. 遠野市宮守地区の滝

ミツクリ沢の滝

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  遠野市宮守地区の滝



 あえて地図まで出す必要のない沢ですが、今回は具材が少なくて。

 岩手県遠野市宮守にある沢。 上流は花巻市東和町になります。

ミツクリ

 どの地図にも沢名が記されていないのに、沢だけはしっかり載っています。
 谷が深くて傾斜もあり、いつかは入ってみたいと思っていました。
 近くに道路が無いのが難点と思っていたところ、廃道があることを発見。

 沢に沿って登ってみましたが、期待したほどの滝はありませんでした。

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 枝沢にあった小滝。
 滝を中心とした空間があって、画像よりずっと雰囲気は良かったです。
 印象度  

 沢の中間部に渓谷があって、そこだけがいい感じ。
 その中にあった滝。

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 落差・水量、ともにありません。
 川床含めて周囲が岩盤で、雰囲気的には悪くないです。
 印象度  

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 これも小滝。 広めの滝壷あります。 ま、それだけ。
 印象度 

 ミツクリ沢は水質が良くありませんでした。
 川床を歩くと、靴底がヌラつきます。

 何でだろう、と沢を離れ、最上流まで行ってみると、そこには産廃の集積場がありました。
 これでは水が汚れるのも無理はありません。
 
 思ったほどの傾斜もなかったし、水量もなく、沢全体が湿って暗い環境と、ほとんどいいとこなしの沢でした。
 旨そうなサンプル見て食堂入ったら、思いのほか味が悪かった。 そんな感じかなあ。

               岩手県遠野市宮守        ミツクリ沢 → 達曽部川 → 猿ヶ石川 → 北上川




  1. 2015/05/12(火) 18:02:54|
  2. 遠野市宮守地区の滝

お滝さん

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                                                              遠野市宮守地区の滝


 岩手県遠野市、宮守町の達曽部川上流部にある お滝さん を見てきました。
 本来の目的は、その周辺にある沢を攻めて新たな滝を探すことでした。
 数本の沢に突撃しましたが、かすることなく全敗。まったくいいところなしで敗走また敗走。
 こんなこともあろうかと、お滝さんに保険を掛けておいたのが幸いしました。

 だいたい、夏の滝探しは労多くして益少なしの典型だと思います。
 斜面を登るので、とにかく暑い。
 簡単な山登りでも、タオルで頭を保護し、長袖を着なければいけません。
 ヤブコギする場合が多いので山ダニがいるかもしれないからです。
 スパイク靴・手袋も必携。
 蒸し暑いのに肌を出せないのですから、汗が滴り落ちるのも当然ですね。

 羽虫が目の前を飛び回り、とにかくうっとおしい。
 蚊やアブ・ブヨにも要注意。マムシがいないとも限りません。スズメバチがいれば即退却です。
 山ビルだけはまだ見たことがありません。この辺にもいるんでしょうかね?

 一番の難敵は草木。かぶれたり棘に刺されたりするだけじゃありません。
 見通しを邪魔して、滝の姿を隠してしまいます。
 沢沿いの林道や山道を歩く時には、耳だけが頼り。

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 お滝さんの入口。
 明確な道はありませんが、道路のすぐ傍です。
 巨大なトチノキと小さな祠があります。
 滝はそのすぐ後ろ。
 画像では分かりにくいと思いますが、祠の後方が崖になって、その下に流れています。

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 滝の上からは降りられず、少し下流の斜面を下って行きます。
 長靴があれば、他の道具は不要。

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 滝壷の横に穴が見えます。
 昔、盗賊が盗んだ品物をこの穴に隠したという話があるそうです。
 今は、中に発泡のトロ箱しかないようです。
 もしやこのトロ箱の中に・・・。まさかね。

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 水質はいいようです。滑ることもありません。
 でも上流に民家がありますから飲むわけにはいきません。

 今回は上流の山から降りてこの滝を見ました。
 途中遭遇したのが、森へ逃走中のツキノワグマ1頭と、側溝に潜り込むアナグマ1頭。
 そしてしつこいくらいあちこちに立っていた「入山禁止」の札。
 山菜やキノコの採取はダメということらしいのですが、ご丁寧にも「車を発見したらバックナンバーを控えます」だと。
 「人を見たら泥棒と思え」が徹底されているようです。

                             お滝さん     椛川目川 → 達曽部川 → 猿ヶ石川 → 北上川



 
  1. 2014/07/05(土) 21:06:43|
  2. 遠野市宮守地区の滝

寺沢高原の滝

                                       遠野市宮守地区の滝


 岩手県遠野市の宮守にある寺沢川の滝です。

 寺沢川の流れる寺沢高原は、馬の里とも呼ばれているとか。
 高原入口にも重種の馬の大きな看板が掲げられています。
 この地区での馬産は競走用や乗馬用ではなく、もっぱら馬肉用とのこと。
 
 小隊長は、猫や犬と同様、馬は食べるものではないと思っております。
 自分の信念を人に押しつける気は毛頭ありません。
 ただ自分は食べないというだけ。
 
 高原に向かう道路の途中にあった小さな放牧場。

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 寺沢高原の名所のひとつが 一の滝。
 堂々とした立派な滝で道路脇に看板もあり、これは誰にでも分かります。

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 では二の滝・三の滝は、というと、これがどうにも分かり辛い。
 ここだという標識も無いですし。

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 一応 一の滝 直下の連続した滝がそれではないかと推定して、過去に画像UPしてます。
 ただ同レベルの滝は下流にずっと続いています。
 一の滝下流200m程のところに堰堤があり、その間だけでもいくつか似たようなサイズの滝が流れていました。

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 堰堤から下にも滝は続いています。
 前回訪れた時にはたいして滝の無い沢と思っていましたが、あながち 「寺沢川四十八滝」 は大袈裟ではないようです。
 水量は十分にあるし、水質もまずまず。
 残念なのは、一部分しか沢に沿った道が無く、ヤブコギ主体になってしまうこと。

 巨岩が積み重なった構造の滝が多く、どれもサイズ的にはそこそこ。
 岩盤だけで構成された一の滝だけが飛びぬけてデカイ、というのが寺沢川のようです。


            寺沢川→宮守川→猿ヶ石川→北上川



  1. 2013/10/24(木) 23:51:58|
  2. 遠野市宮守地区の滝

お滝さん

                                           遠野市の滝
 
 特別大きな滝ではない。
 美しいとかすごい滝でもない。
 景観がよいわけでもない。

 にもかかわらず住民から親しまれているのは「お滝さん」という名前が証明しています。

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 印象度は                        椛川目川⇒達曽部川⇒猿ヶ石川⇒北上川


  1. 2012/02/10(金) 20:43:15|
  2. 遠野市宮守地区の滝
  3. | コメント:0

寺沢川四十八滝

                                           遠野市の滝

 どうしてこの数字ばかりなのか分かりませんが、「四十八滝」というのがあちこちにあります。
 おそらく実際に数えたら、とてもそこまでは無いというところがほとんど。
 だから「四十八」は「けっこう多い」という意味に解釈すべきなのでしょう。
そういえばAKBも48だった。

 で、宮守地区の四十八滝です。
 ここは「けっこう多い」どころか「少しはある」といった川です。

P5080043.jpg

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この川を代表する滝が一ノ滝。
滝としては最上流に位置する滝です。
ヤマザクラの並木が続く道路の、横の斜面を降りた場所にあります。
なかなかの滝です。
山頂部に牧場があるため飲用にはできませんがきれいな水です。

DSC01010.jpg

一ノ滝のすぐ下に二ノ滝・三ノ滝と続いています。こちらは大した滝ではありません。
下からまとめて撮るとこんなになります。

P5080056.jpg

 印象度は                       寺沢川⇒宮守川⇒猿ヶ石川⇒北上川



  1. 2012/02/10(金) 19:58:11|
  2. 遠野市宮守地区の滝
  3. | コメント:0

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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