南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

大田代川の滝

thfdt1.jpg
 奥州市江刺区の滝


 今回いよいよ全員での滝探しとなりました。 南三陸滝見隊、始動です。
 出発は予定時刻を1時間半も過ぎてから。
 年が改まったって、我が隊のグダグダぶりは何も変わらず。
 しょっぱなからこれじゃあ先が思いやられるわ、って毎年同じことを思ってんだけど。

 向かった先は、岩手県奥州市江刺区を流れる大田代川。
 ここに不動の滝が流れているとwebで知りました。
 大田代川には、かつて支流の蒲道沢に入ったことがあり、まだ公開されていなかった不動の滝を見つけています。
 端正なとってもいい滝です。
 しかし、webで形状を見ると我々の見つけた不動滝とはまったくの別物の不動滝。

 webには手掛かりとなるようなものはごくわずか。
 「奥州市ロケ推進室」 のホームページに文章付きで記載があるくらい。 あとは画像だけのサイトがちょこっと。
 それによると、大田代川、田原、落差3m、そして「滝までは厳しい山道になっています。」と、たったこれだけ。それと画像が何枚か。
 大田代川といったって、支流がいくつも流れているから滝のある場所がピンポイントでどこなのか全然分かりません。
 田原地区も広過ぎ、その範囲には支流まで全部入ってます。
 とりあえず地図上でありそうな所を何か所かピックアップして、ひとつひとつ潰していく作戦。
 幸い、滝見隊は大田代川本流のかなり上流部から下りて来るルートを選んでいるので、まずはそこから攻める段取りです。
 「厳しい山道」というからには、いちばん可能性が高いんじゃないかと考えていました。

 国道456号線を北上し、途中、大東町にある 岩根松の滝 に立ち寄り。
 これは前回UPしました。
  
 峠を越え、江刺側に入るとすぐに大田代川本流にぶつかります。
 国道から分かれ、川沿いの林道へ。
 しばらくバイクでブリブリ登って行きましたが、源流部まで行ってもこれといった滝は無し。 不法投棄がひどい。

 国道に戻って、今度は蓬莱山の登山道になっている横の沢に入りました。
 道路は川からかなり離れた位置に流れているため、バイクで登るわけにも行かず、川岸を歩いたり、川に入ったりの繰り返し。 
 webの画像の川に渓相が似ているけども、ヤブコギがひどいし、その割には傾斜もありません。  
 「厳しい山道」とはちょっと違うなあと思いつつ、互いにブースカブースカヘタレたことをこぼしながら登って行くと、遂に滝発見。

thfdt2.jpg

thfdt4.jpg

 滝壷が広くて雰囲気良し。 印象度  
 でもこれと不動滝は明らかに違います。

 するとすぐ上にも滝が。

thfdh41.jpg

thfdt42.jpg

 一瞬、これだ! と思いましたね。
 形状がちょっと似ているし、高さも十分あります。
 しかしwebの不動滝とはやっぱり違います。
 雨が降ってまだ2~3日しか経っていないのに水量が無さすぎる。
 でも悪くない滝です。水質良し。 ただし、藪だらけ。
 

 さらに上流まで登ったものの、不動滝には出会えず。
 この川がいちばん時間を喰いました。
 川を抜けだしても、バイクをデポしたところまで歩かなきゃなんないんで、めんどくさい。
 バイクにAIが搭載されて、自動で主人を追いかけて来るといった時代になるのはいつだんべ。

 また国道に戻り、今度は奈良原という場所から別沢へ侵入。
 こちらもひどかった。
 ヤブコギだらけで、道らしい道がないのです。
 しかも上にある道路から放り投げた大小のゴミが散乱し、惨憺たるありさま。
 ゲンナリして戻りました。
 webにある「厳しい」のはその通りでしたが、「山道」はありませんでした。
 肝心の滝も見られるようなものは無し。

 いや1個だけあるにはありました。
 でも倒木やら枯れ枝やら落ち葉やら、おまけにゴミだらけ。
 これらを片付けないととても写せるような状態にはなりません。
 「おい、誰か片付けてくんねえか?」、
 「滝バカがやれや。」
 「腰痛い。 ニーハオがやれや。」
 「いやいや、釣り師がやったらいいっちゃ。」
 「親の遺言で、墓の掃除はしても滝の掃除だけはすんなっていわれてんの。」
 「おめえの親、どっちも生きてっぺよ。」
 みんなヤブコギの連続でゲンナリしてしまい、結局写さずそのまま下りて来てしまいました。
 何でこんなことやってんだろ、と毎回思うのですが、やっぱ好きなんですね滝探しが。

 さて、残りの推定場所は2ヶ所、というところでこちらに歩いて来る村人発見。
 すると、あっという間に問題解決。
 我々がこれから行こうとしているまさにその場所にあるというのです。
 「やっぱ年寄りに聞くのが正解だっちゃなや。」
 「だったら最初っから聞いとけばいいのに。」

thfdt03.jpg

 この地図ではちょっと分かりにくいのですが、A地点が2回目に入った沢。
 沢の名は分かりません。 中流部に滝がありました。
 上流に創価学会の大きな公園のような墓地があり、国道の入口に、墓苑の看板があります。

 これから目指して行くのがB地点。 ここに不動滝があるという話。
 地図で見ると、大田か飛沢という地区になるようです。
 そこだけ大田代川が道路から離れ、その間に小山があります。
 小山を回り込むように下流側から川に出ると、橋の上からりっぱな滝が見えました。
 上流200mくらいの距離。

thfdt5.jpg
 
 「あった。あれだ!」
 「いや、違う。 形は似てるけど。」
 橋より下流に滝らしいものは何もないので、本命はどうやらこの滝の上にあるらしい。
 回りを見渡しても山道らしきものがありません。 どこか離れた所から入るのかも。

 「どうすっぺ?」
 「どうすっぺって、行くしかねえっちゃな。」
 橋のたもとから川岸に降り、そのまま川伝いに上流に向かうことにしました。
 道が見つからないので、川べりの岩場を伝ったり、ヤブコギしながら進みましたが、思っていたのよりはるかに楽です。
 「webの厳しい山道って何なんだべ?」
 多少の上り下りはあったものの、川縁は平地なので厳しい山道とは無縁。
 拍子抜けした感じを持ったまま、下流の滝に到着。

thfdt6.jpg

thfdt7.jpg

 落差はありませんが、水量多く、豪快。
 印象度  

 さらに上流に少しだけ登ったら、目指す滝が現れました。
 大田代川の不動滝です。 やっとみつけた。
 見つけた感激より安堵感のほうが大きい。

thfdt8.jpg

thfdt9.jpg

 webで見たのよりずっと水量があります。
 深い滝壷があり、下流の滝より落差があるので、さらに豪快。

thfdt10.jpg

thfdt11.jpg

 水は汚れているわけではないですが、薄い濁りが入っています。
 上流には多くの田畑があり、人家も多いので仕方ないか。
 これから田んぼに入る機会が多くなり、水質がもっと悪くなるように思われ。

thfdt12.jpg

thfdt13.jpg

 不動の滝と言われていますが、付近に不動尊や不動像は見当たりません。
 右岸の山の上に神社があるので、もしかしたらそこに祀られているのかも。

 大田代川中流、平野部にある滝だけに、支流の水が合流してそこそこの規模があります。
 岩盤も良好。 周辺、杉林もなし。
 でも水質がイマイチで、岩には苔の貼りつきが僅かしかありません。 周辺、藪だらけ。
 印象度  

 小隊長の好みでいえば、この上流、蒲道沢にある不動滝のほうが断然いいです。
 水量こそ少ないものの、水はきれいだし、スタイルはいいし、雰囲気あるし、見えるところにちゃんと不動尊が建っています。
 まあ、大田代川の不動滝の場所の確定ができたことだけでもホッとしました。
 見つけらなければまた来なきゃなんなかったわけだし。

                  
                         岩手県奥州市江刺区田原    大田代川本流 → 北上川


スポンサーサイト
  1. 2016/04/12(火) 21:10:34|
  2. 奥州市江刺区の滝

蒲道沢(ぶどうさわ)の滝

bdd1.jpg
  奥州市江刺区の滝                          阿原高原より室根山を望む。 黄砂で霞んでます。


 やったぁ!  まさかまさかの新滝発見!  うれしい!

 
 少々遅くなったけれど、車3台分のタイヤ交換をしました。
 ハンドジャッキしかないから、はずして入れて、計24本の交換はさすがにきつい。
 我が家人は 「そんな汚たない格好のまま家ん中入んないでよ!」 と言い放ち、タイヤ交換したばっかりの車で何処かへお出かけ。
 ひとにやらせといてなんちゅう言い草。
 「だったら玄関に着替えぐらい置いとけ、クソババ!」 と、・・・・・ まあ言いませんけどね。
 それでも午前中にどうにか終えて、さて午後は何をしよう、と考えていた矢先。
 
 「風が強くて船出せなかった。どっか行くならついてくよ。」 と釣り師から電話が。
 それじゃあ、と2人でバイクツーリング。
 
 ここだという当てがあるわけでなく、なんとなく思いついた阿原山周辺部をチンタラ走ることにしました。
 岩手県奥州市江刺区から一関市大東町の辺り。 阿原山はその境界にある高原状の山です。

 この辺りはかつて何度か入ったことがあり、滝探しもそろそろ打ち止めじゃないかと思っていました。
 だから期待感も3割程度で、ただガソリンを消費しただけで帰って来るのが関の山かもと。

 釣り師は元々滝探しに全然興味がなかった人間。
 つーか、世の中に滝を探すなんてアホな趣味があるとは思ってもみなかった人間。
 それを南三陸滝見隊に引きずり込んだ張本人が何を隠そう、いや隠しませんけど小隊長であります。
 だから趣味のランクでいえば、海釣り、バイク、船、ゲーム等の下位になるかと。
 たとえ滝が見つからなくても、バイクで走り回れればそれで満足する人間です。

 しかし小隊長にとって、バイクは全然趣味でなく、あくまで実用品。
 何処かへ移動するための便利なツールといった位置づけ。
 だからタイヤ以外ド・ノーマルで、常時泥だらけ。
 車体についた泥を洗うのは、きまぐれで年2回あるかどうかなんです。

 小汚いバイクとピカピカに磨き上げたバイクを連ね、ほとんど期待もせずに、江刺の山中を行きつ戻りつしました。

 岩手県県道262号線、奥州市江刺区田原の蒲道沢(ぶどうさわ)を登って行った時のこと。
 県道と言っても道幅は狭く、車1台がやっと。
 春に出る野の花を見つけたので、写真に撮ろうとバイクから降りてしゃがみ込みました。
 そしたら、崖下にあったんですよ。まだ見ぬ滝が。 何が幸いするか分かりませんね。
 しかし耳のいい気仙沼隊員が一緒だったら、バイクを降りる前に滝音を聞きつけていたはず。

bdd2.jpg

bdd3.jpg

bdd4.jpg

bdd5.jpg

 りっぱな見ごたえある滝です。
 バランスがいいし、水量は十分だし、苔の貼りつきもいいし、大きな釜も持っています。
 周辺環境も悪くありません。
 印象度  
 しかし、人々に顧みられている形跡がまったくありません。
 道が無く、急な崖をヤブコギしながら降下しなければ見れない滝です。
 普通これぐらいのサイズの滝なら、多少なりとも歩いた形跡があってもおかしくないのですが。
 人家が近いため、知られざる滝ではなく、知ってはいるけれどスルーされてるような。
 残念なのは、水質があまり良くなかった点。
 悪いというほどではないにしろ、やや濁っています。
 上流域に耕作地があるためと思われ。

 ともかく望外な新しい滝を発見して歓喜雀躍。
 散々探索して、もう周辺には滝がないだろうと思っていたものだから、喜びもひとしお。
 こんな滝が都会の周辺にあったらたちまち公園化されているんだろうなあ。
 過疎地で起伏の激しいド田舎に住んでいるおかげで、未発見の滝がまだ残されていることに感謝です。

 すぐ上にも滝がありました。

bdd6.jpg

 印象度  

 渓谷風な景観もいいし、人家も近いし、下まで降りる道も造れそうだし、それが何でこんなに無視されなきゃなんない訳? と疑問を持ちつつ藪だらけの崖をよじ登って道路に戻りました。
 そうしたら、少し進んだだけでその理由が分かったんですよ。

 道の横にあった鳥居。

bdd7.jpg

 滝屋ならピンと来ますよね。
 沢の傍に鳥居や社があったら絶対にはずすべからず。
 鳥居をくぐってトコトコ降りて行きました。

bdd8.jpg

 出た! 不動尊。
 不動尊があるということは。

bdd9.jpg

 「おおっ!」  初めて見る滝です。 おそらくネットでも初見参の滝。

bdd10.jpg
 
 蒲道沢(ぶどうさわ)不動の滝。 蒲道不動滝でもいいか。

bdd11.jpg

 シンプルでカッコいい。

bdd12.jpg

 この滝があったからこそ下で見た滝がないがしろにされていたんですね。
 確かにそれだけの存在感がビシバシ漂ってくるすばらしい滝です。

bdd13.jpg

 印象度  
 最後の  は、水質に少々問題あるため。
 これで水質良好なら何も文句はなかったのですが。

 この沢の渓谷には4つもの鑑賞できる滝が流れています。
 それなのに資産価値タダ同然で置かれているなんて。
 沢に沿って遊歩道でも設けたら、ちょっとした名所になりそうな予感。
 こんなにいい滝が揃っているなら、デジイチ持って来るんだったと後悔したほど。

 県道を登りつめると阿原高原の牧場地帯に抜けます。 展望良し。
 バイクで通過中、牧場の中に何やら動く物体発見。
 クマか? と一瞬緊張が走りました。

bdd14.jpg

bdd15.jpg

 クマはクマでも、正体はアナグマ。

 阿原山にはまだ積雪の残っている部分があり、風が強烈で寒い寒い。
 知らぬ間に鼻水がタラリ。
 寒さで展望を楽しむ余裕もなく、さっさと下りることにしました。

                      岩手県奥州市江刺区田原     蒲道沢 → 大田代川 → 北上川



  1. 2015/04/19(日) 14:18:18|
  2. 奥州市江刺区の滝

義経平の滝

ystt01.jpg
                                                      奥州市江刺区の滝


 まことに申し訳ございません。
 今回の滝は、まったくどうしようもない滝でございます。
 よくこんなものを恥ずかしげもなく載せるなあ、と思われても仕方のないような滝ですので、あしからずご了承ください。

 今回向かったのは、岩手県奥州市にある阿原山を水源とする2本の沢。
 滝見隊にとっては初沢です。
 どちらも伊手川の支流、というか、1本が本流で、もう1本が支流だと思いますが、どちらがどちらなのか分かりませんでした。
 どちらの沢にも、かつては林道があったようです。
 現在は人家を過ぎると藪だらけで歩くのも困難な状況。
 イバラや蜘蛛の巣がはびこって到底使用できるものではなく、ほとんど沢登りになりました。

 で、結果は、というとこれが大惨敗。
 見るべき滝もなくショボ~ンと敗走いたしました。 骨折り損です。
 
 1本目の沢は、箸にも棒にもかからず。
 最上流の人家の住人から不審者集団に思われただけ。
 
 2本目の沢は、巨岩ゴロゴロの一見いかにも滝のありそうな景観。
 これはあるぞ、と期待したものの、登れど登れど巨岩ゴロゴロは巨岩ゴロゴロのまま続くだけ。
 いっこうに岩盤が現れず、打ちひしがれて戻ることに相成った次第。
 
 まあこんなことには慣れっこの我々ですが、それでも腹の虫が収まらず、ヤケクソで無理やり撮って来たのが下の画像。

ystt03.jpg

ystt02.jpg

 一応滝は滝なのですが、実物を見ると、本日の戦果はこれだけかいと悲しくなるシロモノ。
 水だけはとても澄みきっていました。
 印象度 
 阿原山中腹の義経平という場所に流れていました。
 義経というからには、それなりのイワク因縁がある場所ではないかと思います。
 何か由来の記されたものがないかと辺りを探しましたが、何も見つかりませんでした。

 かくして大切な休日が1日無駄に費やされたのであります。
 未見の沢を2つ潰しただけでも良しとしましょうか。 クソ。
 こんなことがあるからこそ、滝を発見した時にうれしさが倍増するというものです。
 と、くやしまぎれに言っておこう。

                                               支流 → 伊手川 → 北上川


  1. 2014/09/14(日) 22:25:44|
  2. 奥州市江刺区の滝

阿原ノ滝

cccc03.jpg
                                                          奥州市江刺地区の滝

 岩手県住田町から種山高原を越え江刺側に入ると、なだらかな高原状の山が左手に見えて来ます。
 標高782mの阿原山です。斜面全体をスキー場にしてもいいようなゆる~い勾配の山です。
 その山の中に 「金命水」 と名付けられた美味しい水が湧き出しています。

abab01.jpg

 おおよそ星印の辺りではないかと。
 地図に載っておらず、GPSもないので正確でないかもしれません。
 国道397号線から入りました。
 麓の道には阿原山への方向看板があちこちにあります。
 それに従って登って行けば、途中から 「金命水」入口の看板が出ているので、指示通り左折。
 ダートの狭い道を1.3Kmばかり進んだところにあります。対向車が来ると、マジ泣きます。

P8100001.jpg

 鳥居の前が駐車場。車数台が停められます。
 鳥居の横には、簡易トイレと、水の大量仕入れ用に一輪車が用意されています。何とも親切。

 鳥居をくぐってトコトコ歩いて行くと、すぐに不動明王を祀った社に出ます。

P8100003.jpg

 ここに金命水が流れています。

P8100004.jpg

 実際は700mばかり離れた山の中に水源があり、それでは汲みに行くのも大変なので、ここまでパイプを引いて来たのだとか。
 水道の脇にはご丁寧にも成分表が張り出してあります。それだけ水質に自信がある証拠。
 飲んでみると、確かに美味い。
 前回飲んだ上小黒山沢の水と比べると、明らかに硬質な感じがあります。
 僅かに酸性のためか、シャキーンとした味。
 水に関して、小隊長は現地主義。 その場だけでしか飲みません。
 いくら美味しい水でも、容器に入れて持って帰ると、どうも味が違うような気がします。

 
 と、まあここまでが前振り。
 これからが本題です。

 鳥居と不動尊の間に沢があり、小さな赤い橋が架けられています。
 その橋から上流を見ると、

P8100002.jpg

 この画は他のサイトによく載ってます。
 撮りやすいですからね。
 阿原山の頂上がすぐ近くにあるというのに、思いのほか水量の多い沢で雰囲気も悪くありません。
 ちょっと登ってみると、

P8100013.jpg

 こういった感じで続いています。
 いかにも北上山地系といった、水質が良く急傾斜で苔の多い特徴を持っています。

 この沢に 阿原ノ滝 があります。
 橋の下流側、およそ100mほどのところ。
 道はまったくありません。 杉林の下をヤブコギです。
 倒木が転がっているので歩きにくい。

P8100006.jpg

P8100007.jpg

P8100008.jpg

P8100011.jpg

 大きな滝ではないし、滝としての存在感も希薄。
 流れの中に埋没しています。
 水質がいいし、苔もきれい。
 全然悪い滝じゃないんですけどねえ。場所が良くなかったか。
 何だか滝を中心とした世界観がないんですね。
 水汲みに来たついでに寄っても良さそうなもんですけど、ほとんど誰も気が付かないようです。
 道すらないというのがこの滝の立場を示しているような気がします。

                                                  隅川(?) → 伊手川  → 北上川




  1. 2014/08/11(月) 19:28:28|
  2. 奥州市江刺区の滝

右往左往 種山の滝

                                       奥州市 江刺区の滝


 奥州市江刺区、遠野市、住田町にまたがる種山ヶ原。
 宮沢賢治 『風の又三郎』 の舞台となった場所でもあり、物見山近くには又三郎の像が、道の駅には彼の歌碑があります。
 天気の良い日は岩手山まで望め、すがすがしい気分になります。
 広々とした草原を風が吹き渡り、空に抜けて行く様子は、小隊長も大好きな光景です。

 高原の東側(遠野市)と南側(住田町)には著明な滝や大きな滝がいくつかあります。
 藤沢四十八滝や、雄滝・雌滝、広沢大滝などなど。
 ところが西側、江刺側にはこれといった滝が見当たりません。
 
 滝見隊では、過去何度かこの台地状の山に滝探しに入りました。
 滝がない訳ではないけれど、やはり見ごたえのある滝は発見できずじまい。
 すべての沢に入ったわけではないので、まだどこかに人知れず大きな滝が流れている可能性がないわけではないでしょう。
 可能性としてはとても低いと思います。
 しかし、滝探しはギャンブルと似たようなところがあって、宝くじとかパチンコや競馬と同様、とにかくやってみなけりゃ当たりません。
 そう考えた滝見隊、性懲りもなく今回再び種山に突撃と相なった次第。


 ところがところが、結論から先に言ってしまえば、滝探しはほぼ失敗に終わりました。
 滝はあるにはありました。
 が、小滝ばかりで、物理的に滝であるという以外目を引きつけるような存在感のある滝はひとつも見つけられず。

 一応2コばかり載せますが、これだけでは埋められないので、『道草・寄り道・油売り』風な体裁にします。

DSC06398.jpg

 遠野市角出沢にあった滝。
 幅はありますが落差が小さくて見栄えがしません。
 広い滝壷をそなえ、雰囲気の良い景観。
 水質は平均レベル。
 印象度  

                              角出沢→外山沢→小友川→猿ヶ石川→北上川


 五輪峠を越え、奥州市に入って再び種山を登り、発見した滝。

DSC06400.jpg

 沢の名は不明。かなり源流部に近い場所です。
 水はとてもきれいです。
 重なった大岩で構成された小滝で、滝壷は無し。
 あまり見どころがありませんでした。
 印象度  

                                  不明沢→山本川→人首川→北上川


 入渓した沢はこれだけではありません。
 他にも遠野市側・奥州市側の何本かを登ってみましたが、ことごとく敗退しました。

DSC06393.jpg

 こういった林道だけなら気分よく走れるのですが、
 ひょいと見ると、

yamagami01.jpg

 なんてあったりして、ゆめゆめ気を抜いてはいけません。
 ちなみに小隊長に似ていますが、もちろんそうではありません。

P8110001.jpg

 暗い林道沿いにポツンと咲いていると非常に目立ちます。

P8110009.jpg

 喰えそうでもあり、喰えそうでもなし。
 見たことのないキノコ。
 もちろん取ったりしませんよ。
 南三陸滝見隊のオキテは 「とってくるのは写真だけ。残してくるのは足跡だけ」 ですから。

P8110019.jpg

 路上にいたカナヘビ。  だよね。
 あれ?ニホントカゲかな?
 どっちがどっちやら、小隊長にはさっぱりです。
 どっちにしても人に危害を加える動物ではないから、まあどっちでもいいか。

 
 とある沢での出来事。
 突然気仙沼隊員が「ウオッ!!」というような声を上げて川を指さしました。
 そこはちょっとした淵になっており、たくさんのイワナやヤマメが群れている、いまどきめったにない光景でした。
 渓流釣り師が見たら卒倒しそうな場所。
 しかし、それだけではなかったのです。
 よく見たら、あきらかに50センチはある何者かが潜んでいました。それも2匹。

DSC06475.jpg

 「な、何なんだあいつは?!」

DSC06474.jpg

 「でけえ!!!!」

DSC06478.jpg

 尾びれの前に油ビレが見えます。ということは、あきらかにサケ・マス属の何かに違いありません。
 それにしても何でこれほど大きい魚がこんな山奥の沢にいるのでしょう。
 尺イワナなんてもんじゃないです。
 「タキタロウじゃねえの?」とニーハオ隊員。
 「まさか!」
 
 「俺が捕まえる」
 いてもたってもいられなくなったのが釣り師隊員。
 川釣りはいっさいやらないくせに、巨大な魚を見て興奮度MAX状態。
 やにわに服を脱ぎはじめ、パンツ一丁に。
 しかもそのパンツがミッキーマウス柄。なんじゃコイツは。
 
 忍び足で川に入ると、そろりそろりと魚に近付いていきました。
 が、淵の深さは1m以上あり、手を伸ばしても届きません。
 釣り師隊員は、深呼吸すると静かに上半身を川に沈めていきました。
 「無理だって。」
 「逃げるよなあ。」
 
 ところが何と、魚の下に両手を入れると、ゆっくり水面に上げ始めたではないですか。
 が、魚が水面に顔を出した瞬間、いきなり暴れ、あっと思う間もなく両手からすり抜けてしまいました。
 焦った釣り師隊員は再び捕まえようとあせりまくって水面をバシャバシャ。もう後の祭り。
 どこをどう逃げたのか、騒ぎが収まった頃には淵には小魚1匹いなくなっていました。
 「おめ、あの魚捕まえてどうしようっつんだ。俺らバイクだし、帰るまでには暑くて腐ってるべよ。」
 「いやいや、何なのか見てみたかっただけだって。」

 沢の名をここに挙げることはできます。種山高原のどこかです。
 でも挙げたが最後、抜け目ない渓流釣り師たちの目に止まり瞬時に沢は荒廃してしまうでしょう。

 後に自宅へ帰り検索してみました。
 縦に(魚は頭を上にした状態で縦横を見ます)うっすら赤い線が入っていたのを確認したので、ニジマスが巨大化したもののように思えましたが、はっきりした模様がなく確実にそうだとは判断できませんでした。
 それにしてもあんなにデカいものをこの目で見たことが未だに信じられません。
  

 最後に我々は種山の大森山で果てた蝦夷の首領、人首丸の墓参りをすることにしました。

 P8110013.jpg

P8110012.jpg

 蝦夷とアイヌの関係性については未だに諸説あるようですが、同じ道の奥に生まれ育った者として哀悼の意を表す以上に、小隊長は彼らにより深い親近感を持っております。
 容姿・容貌が彼らに似ていると周りからいわれたりするからです。
 がっちりした体形(ずんぐりむっくり、と家人には言われます)
 はっきりした目鼻立ち(それぞれが勝手に存在感を主張し過ぎ、と言われます)
 濃い体毛(暑苦しい、と言われます)
 遠い昔の血が現代に蘇った隔世遺伝ではないのかと自分自身疑いたくなることもあります。
 本当のところはどうなのかは分かりませんが。




 
  1. 2013/08/19(月) 23:10:10|
  2. 奥州市江刺区の滝

根木沢の滝

                                        奥州市江刺区の滝


 奥州市の滝といえば、どうしても奥羽山脈系の滝の方に目が向きがちですよね。
 なにしろ有名滝が目白押しですから、それも仕方ありません。

 では同じ奥州市でも北上川を越えた北上山地には滝がないのでしょうか?
 今のところ、名の通った滝は網代滝くらいのもの。
 他にもどっかあるんでないの? と行き当たりばったりな南三陸滝見隊が出撃しました。

 しかしこの日は雨が降ったり止んだりのあいにくな天候。
 バイクでとなるとどう考えても滝探しには向きません。
 
 川を1本入ったら、最上流部が広いリンゴ畑で行き止まり。まったくの無駄骨。
 2本目の沢では途中から土砂降り攻撃にさらされて断念せざる得ませんでした。
 その2本目の沢が、奥州市江刺区田原根木地区にある根木沢です。
 沢に沿って蓬莱山への登山道がありますが、草木が繁茂してなかなか沢を見せてくれません。
 
 こんな時頼りになるのが、気仙沼隊員の耳。
 滝の姿を見ないうちから、堰堤か本当の滝かを判断し、滝であれば、およその高さまでいい当てられる耳を持っています。
 ニーハオ隊員や小隊長も、近付けば堰堤か滝かを聞き分けられますが、気仙沼隊員のようにかなり離れた位置から聞き分けるのは無理。
 釣り師隊員に至っては、そのものを実際に見るまでは滝かどうかを判断できません。
 今回、その耳が役立ち、どうにか滝らしい滝をひとつだけ見つけることができました。

DSC06191.jpg

DSC06193.jpg

 藪の中に隠れていた滝で、良いところはしっかりした岩盤があることくらい。
 他に得点を加算できるようなものはありませんでした。
 印象度は  

 雨がひどくなって、これ以降撤退しました。
 雨さえ降らなければ、あと一つや二つ見つけ出せそうな気がしましたが、天候には勝てません。
 沢の雰囲気は悪くないので、もっと滝がありそうな気がします。
 湯王滝クラスの滝がどこかに隠れていたらうれしいのですが・・・。
 この地域の沢は未踏地があちこちにあって、これからの課題になっています。

                                     根木沢→大田代川→北上川



 
  1. 2013/07/15(月) 22:23:55|
  2. 奥州市江刺区の滝

狹石不動滝

                                           奥州市の滝
 
 滝の真横に不動尊が建ってます。
 水量まずまずで静かな流れ。小滝です。
 滝の落ち口に堰のようなものがあり、見栄え悪し。
 周辺には人家と、川に沿って道があるので、落ち着いた環境じゃないです。

 この沢を遡った先には平家の落人部落があり、そのまた先の大森山には」「人首」の由来になった蝦夷の人首丸の墓があります。

DSC01339.jpg

 印象度は                      支流⇒人首川⇒北上川     (記:MM)


  1. 2012/01/31(火) 21:51:03|
  2. 奥州市江刺区の滝
  3. | コメント:0

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (141)
巨樹・古木 (71)
野の花々 (34)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (20)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (2)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (7)
奥州市胆沢区の滝 (5)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (6)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (79)
住田町の滝 (102)
大船渡市の滝 (91)
大船渡市三陸町の滝 (62)
陸前高田市の滝 (121)
気仙沼市の滝 (26)
南三陸町の滝 (14)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (13)
大崎市の滝 (2)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)
東松島市の滝 (1)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する