南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

漉磯海岸の滝

skiu1.jpg
 山田町の滝


 岩手県山田町船越半島の続き。
 目当ての海岸瀑を見ることができて大満足の滝見隊。
 もう他の沢に入って滝探しする意欲も無くなり、次に向かったのが漉磯(すくいそ)海岸。
 赤平金剛の隣にある海岸です。

 赤平金剛は、船越半島最高峰の霞露ヶ岳(かろがたけ)の中腹から海まで 大崩落を起こしたように岩肌が露出する名勝。
 その高さ350m。赤茶けた圧倒的な大岩壁が太平洋にその存在を誇示しているらしい。
 らしい、というのは、まだ見たことがなかったからです。 気仙沼隊員と大船渡隊員も未見。
 大震災前までは、この大岩壁を眺めようと遊覧船が出ていたと聞きましたが、現在は運行してないとか。
 船越半島には目を見張るような景観が多数あるのに、知名度の低さとアクセスの悪さで大分損をしているようです。
 赤平金剛を沖合から見たら大迫力だと思いますが、我々はバイクなので沖には行けません。
 せめて近くの漉磯の海岸線まで下りたら、ちょっとは見えるのでは、という思いつき。

 半島入口から漉磯海岸までは、狭いながらも全面舗装。 車で来ても何の問題もなさそうです。
 海岸には10台くらい駐車できるスペースがありました。 それだけで、他の施設は何もありませんけど。
 我々が到着すると、車が6台停めてありました。
 周囲見渡しても人影なく、どうやらみんな磯釣りに岩場へ入ったらしい。

skiu2.jpg

skiu3.jpg

 海岸から眺めた赤平金剛。 全面見えるわけでなく、横顔だけなんで、何とももどかしい。
 しかしその迫力だけは伝わって来ました。

 見たいものもどうにか見れたし、心残りはない。
 さあ帰ろうかと、小石だらけの海岸をじゃりじゃりいわせながら戻っている時、
 ニーハオが 「あれ、滝じゃねえのか?」
 見ると、海岸に流れ込む沢に滝があるではないですか。 しかも2本。
 海岸線からせいぜい300mくらいしか離れていません。
 でも海岸瀑というには、海から離れ過ぎ。

 下の滝。
skiu4.jpg

skiu5.jpg

 印象度  

 上の滝。 こちらの方が少し大きい。
skiu6.jpg

skiu7.jpg

skiu8.jpg

 印象度  

 どちらもちゃんとした岩盤を流れ落ちています。
 周辺、大震災の後遺症がまだ生々しく残っており、あまりにあけっぴろげで、情緒的な雰囲気皆無。
 滝の横にはコンクリの防護壁があります。
 震災前の木立が周囲に残っていたら、今よりずっと見られた滝だったかもしれませんねえ。
 2つの滝とも、間違いなく大津波を被った滝です。

          岩手県山田町 船越半島 漉磯海岸         不明沢 → 太平洋



 
スポンサーサイト
  1. 2015/11/25(水) 20:22:27|
  2. 山田町の滝

船越半島の海岸瀑

ffcv1.jpg
 山田町の滝                           船越半島ではまだ紅葉が。


 今回は三陸海岸のスペシャルな滝を紹介します。

 岩手県山田町の滝といえば、滝好きな方なら 多久里滝 とか 白糸ノ滝 を思い浮かべるはず。
 しかしそんな滝をちっけえちっけえと鼻で笑うような滝が 同じ山田町内にあることをご存じでしたか?

 小隊長は今年前半までまったく知りませんでした。
 気仙沼隊員から連絡があり、ネットの船越半島を回るカヤックの動画を見てびっくり。
 そこに断崖から海へ流れ落ちる滝が映っていたのです。
 これはぜひ行ってみなければ、と思ったものの、時期的には草木が繁茂している頃。
 そこで葉が落ちるまで遠征を控えていたのでした。

 落葉期から初雪までが滝探しのゴールデンシーズン。
 行きたいところばっかり多くなるのに、時間がないし、メンバーが揃わないことが重なって、現在まで延び延びになってしまいました。

 船越半島に入ったのは大震災より相当前。 滝探しを始める以前に山登りで1度あるだけです。
 道路網がなく、滝探しにはおっくうな場所なので、半島入口の陸橋がなんとなく 遠過ぎる橋 に思えていました。

 問題は、滝の場所が何処だか特定できなかったことです。
 あれこれほじくってみたところ、船越半島には海岸から流れ落ちる滝が何か所かあるようでした。
 中には、70mもの落差がある滝の画像も発見しましたが、水量が足らず、冬だけ氷瀑になるようです。
 たろし滝ものけぞるような氷瀑を見てみたいけれども、厳寒期では無理な話。
 大雨の後、一時的に滝ができるものは、我々が探しても無駄骨になりかねません。
 そんな時間も気力・体力もポンコツ滝見隊にはないわけで。
 地図をにらみ、いろいろ情報をあさり、頭をひねって導き出した候補が、半島を流れる4本の沢。
 候補の沢に望んでいる滝があればいいのだが・・・。
 こうした推理は、悩み半分、楽しさ半分といったところ。
 
 船越半島には岬を巡る周回道路がありません。
 滝を探すとなると道をはずれヤブコギ必須です。
 はたして1日で回れるか、といえばそれは絶対無理だろうし、滝を探し当てたとしても、海岸瀑なので正面から撮影できるわけもない。
 もし船でもあったら、半島を回るだけでたちまち見つけられるのに。
 とにかく、当るも八卦、当らぬも八卦、なるようにしかならんばいと山田町に向かいました。

 今回の参加者は3名。 欠席の釣り師は釣りにおでかけ。
 「磯釣りできっから、来たらいいんじゃねーの?」
 「滝探しすんのに、そんな時間ねえって、知ってて言ってんだべ。」
 「まずな。」

 道中、滝見隊恒例のちょっとしたトラブルなどありましたが、きりがないので省略。
 とっとと滝にまいります。

 大本命にしていた1本目の沢は大外れ。
 沢に沿って海岸まで下りていったところ、水量が足らず、傾斜もなくダラダラ海に流れ下っていました。
 がっくりして、200m上の道路まで藪の中を這い上がって戻るハメに。
 「あ~、やだやだ。やってらんねえ。今度無かったら、俺帰っかんな。」 と汗まみれのニーハオ。
 小隊長だってそう思っているんだけど、引率して来ている以上、そうもいえないし。

 2本目の沢。 太平洋に向かって開いた場所。
 ヤブコギしながら斜面を下っていくと、突然沢が消失。

ffcv2.jpg
 手前が上流側。 穴のあいた岩盤は対岸です。 境目分かりますかね?

 「やりぃ~~!」 滝です。

 下まで何十mあるか分からず、落ち口に近付くのは非常に危険。
 そこで気仙沼隊員の出番。 落ち口まで行って、撮影してもらうことに。
 隊ではもっとも身が軽く、頭も軽い。 おっと、これは言い過ぎ。
 ハーネスに2本のザイルを固定し、手元のニーハオ隊員と小隊長がそれぞれ松の木に巻いたザイルで動きを調節することにしました。
 ところが気仙沼隊員が動きません。
 「なんで動かねえんだよ。恐いのか?」 とニーハオ。
 「バカか。 あんたがザイル緩めねえから動けねえんだっちゃ。」 と滝バカ。
 「おめえが動かねえから、緩められねんだよ。 バカ。」
 「人をバカ呼ばわりすんな、バカ。」
 「バカとはなんだ、このバカ。」
 危険な作業であるにかかわらず、このザマ。 大の大人が何なんだろうなあ、滝見隊。

 ようやく撮ってもらったのがこの画像。

ffcv3.jpg

 ひえぇぇl! おぞけを震う高さ。

ffcv4.jpg

ffcv5.jpg

 すげえ。 すげえんだけど、よく分からん。
 滝の落ち口から撮影したのではこれが限界。
 これ以上の降下はあまりに危険過ぎて、させる訳にはいきません。
 しかし少なくともダイレクトに海に落下している滝であることははっきりしました。

 当初、小隊長は、太平洋に開けた断崖から落下している滝なんじゃないか、と想像していたのですが、実際は違いました。

ffcv6.jpg

 幅50mくらいの細長い入江の奥にある滝だったのです。 これが対岸部。 左が太平洋です。
 
 ということは、対岸に回り込めば正面から滝をとらえることができるはず。
 そう誰もが考えると思いますが、現実にそれをやるとなると大問題。
 細長い入江がそのまま山に切れ込んでいるために、深い谷を形成しています。
 入江沿いに回れれば最短距離で行けますが、断崖に取り囲まれているので100%無理。
 となると、いったん尾根まで登って、対岸にある枝尾根の急斜面を降りて来なければなりません。
 すでに1本こなしているのでかなりきつい作業。
 道があるわけでなし、完全なヤブコギになります。
 疲労困憊するのは目に見えてるし、イバラがやたら多いし、転落したら海まで止まりそうになく、できればやりたくねえ。

 でもここまで来た以上、滝を正面から見たいという気持ちが勝りました。
 目の前に見える対岸に行きつくまで50分以上の高巻き。 青息吐息。

ffcv7.jpg

ffcv8.jpg

 出たあああ! 
 これぞ船越半島の幻といわれた海岸瀑の勇姿です。
 海から見上げた映像はすでにWEB上にありますが、陸地から撮影したのはこれが初めてでは。

 落差20m以上。 30mといわれても疑わない。実際どれくらいあるのか判断できません。
 大潮の干満では上下6mもの差が生じます。
 直瀑の美しい滝です。
 上流、人工物一切無く、クリアな美味しい水が流れています。

 岩手県で海岸瀑といえば、普代村の黒崎にある150mもの落差がある アンモ浦の滝 が超有名。
 南三陸でも、二ツ水の滝 とか 烏頭ノ滝 とかデカい海岸瀑がいくつかあります。
 しかし厳密にいえば、これらの滝は常時海にダイレクトに落ち込んでいるわけではありません。
 平時の満潮時や大潮の満潮時のみ、直下が海になります。

 それに対して、この滝は正真正銘 常に海にダイレクトで注ぎこむ海岸瀑。
 直下の水深が半端ではないからそれと判断できます。
 こんな滝はめったにありません。 小隊長は初めて見ました。

 滝からズームアウトすると、

ffcv9.jpg

 こんな光景。
 滝の右側に洞窟が見えます。

ffcv10.jpg

 よーく見ると、

ffcv11.jpg

 行き止まりではなく、奥に出口が見えます。
 トンネルになっているんですね。
 そういえば、カヤックの動画でこのトンネルをくぐっているのを見たっけ。

ffcv12.jpg

 滝には名前がないようです。
 できたら 金剛の滝 とでも付けてほしいですが、名所の 赤平金剛 は遠すぎるか?
 (次回、赤平金剛 はチラッと出てきます。)

 印象度は問答無用の  

 海から船で来れば誰でも見れるのに、秘境の秘といった表現がぴったりな すばらしい滝でした。
 滝探ししてきてえがったえがったと幸せを感じさせてくれる滝でもありました。


           岩手県山田町 船越半島        不明沢 → 太平洋



 
  1. 2015/11/23(月) 20:00:00|
  2. 山田町の滝

奥平沢の滝

                                           山田町の滝

 今年2度目の山田町攻略作戦はまたまた敗退しました。
 侵攻したのは奥平沢。小川の支流で多久里滝のある多久里沢のもうひとつ上流側にあります。

 はじめっから滝があると分かっているのならいざしらず、有るかどうかも分からぬ沢に突撃するのですから、こういう時だってありますって。
 別にむやみやたらと入渓しているわけではなくて、あらかじめ地図を眺めたり、入口付近を偵察したりして、それなりの事前準備はしているつもりなんですけど、それでも実際に入ってみないことには分からないのが滝探し。
 でも滝探しとしてはほぼ限界地域まで来てそれで滝がないというのはちょっと堪えますねえ。
 隊員達からの信頼度が下がってくるし、次回はなんとかせんとヤバイっす。

 山田を流れる川はどれも奥が深い。
 その代わり勾配がありません。これがネック。
 落差のある滝が少ないのもこのせいです。

 奥平沢には滝がまったくなかったのか、といえば、ありました。
 ただこちらが期待したようなすばらしい滝がなかったということです。

DSC05862.jpg

DSC05861.jpg

 上流部にあった滝。
 奥平沢ではいちばんでしょう。
 悪くはないけど、良くもないです。
 落差そこそこで、苔の貼り付きもよく、景観としても悪くはありませんが、眺める場所がありません。
 とても窮屈な岩の間を流れ落ちています。
 日差しはあったのに暗い滝でした。
 印象度 


 南三陸滝見隊の不動のジンクス、「北に行けば雨が降る」は今回も打ち破ることができず、沢を下る頃には雨模様になってしまいました。
 「オメエが雨男だろ」と互いが互いをののしり合う時期はとうに過ぎ、もう雨が降らない方がおかしいと完全に諦めモード。呪いでも掛けられているのでしょうか?

                               奥平沢→小川→荒川川→津軽石川→宮古湾




 
 
  1. 2013/06/03(月) 17:31:33|
  2. 山田町の滝

長内沢の滝

                                           山田町の滝

 プランニング間違えちゃったかな、と思わせたのが、山田町の長内沢。

 下流はありきたりな沢。中流域に長内鉱泉という施設があり、沢の景観がよくなるのはそこから上流部分。
 上から見ると良さげな滝でも、滝元に降りて見るとイマイチな小滝ばっかり。これといったものがありませんでした。
 沢の源は十二神山で、頂上には自衛隊の施設があります。
 水はきれいです。
 だけど自衛隊施設の直下ということもあり、飲むのははばかられます。

 何も撮らずにスゴスゴ引き下がるのもここまで来た甲斐がありません。
 これならどうにかと思われる滝を1枚だけ撮ることにしました。

DSC05658.jpg

 とりたててどうこう言うレベルの滝じゃないです。
 景観が良いのが救い。
 印象度 

 隊員からは「せっかく山田まで来たのに、なんてこったい。」とのつぶやきが。
 それが大声にならないのは「だったらおめえが計画立てろや!」と小隊長から切り返されないため。
 
 いくら図面上ではいい沢に見えても、実際目の当たりにするとしょぼ~ん、というのがよくあります。
 その逆に、ちょっと入ってみっかと期待もしないで入ったら思いがけず大滝がヒットしたり、ホント滝探しは難しくかつおもしろいものだと思います。

                                     長内沢→津軽石川→宮古湾


  1. 2013/05/09(木) 17:36:23|
  2. 山田町の滝

関口川の滝 2

                                           山田町の滝

 今度は関口川の本流です。

 山田町の川は奥の深いところが多いです。
 流域面積があるので、他の川と比較して水量があります。
 河口付近で水流がなくなっても、上流では十分な量が流れています。
 ただ、奥深くまで行かないと傾斜がありません。それが大きな滝のできにくい理由。

 関口川も奥の深い川。そしてやはり勾配の緩い川です。

DSC03604.jpg
 
 どちらかといえば、下流にある滝。再掲です。
 大きな滝ではありませんが、林道横にあり非常に目立ちます。
 見どころは滝より滝壷。
 岩盤の溝がそのまま滝壷になって、深く長く下流に延びています。
 のんびり見ていると、林道の先にある関口不動尊の参拝客などの車が横を通過していきます。
 もう少し道路から離れた位置にあればなお良かったのかも。

DSC03602.jpg

 こちらは関口不動尊の上流にある滝。
 滝を発見したものの、降り口が見つからず、ザイルを使ってほぼ垂直下降しました。
 上から見るよりかなり小ぶりな滝です。
 周囲を岩盤で囲われ、深い滝壷があって、落差がなくても見ごたえあります。
 景観がいいし、存在感あります。水質に関しても文句なし。
 滝を中心とした世界があり、とても和める滝です。

 印象度 

                                         関口川⇒山田湾





  1. 2012/10/21(日) 18:41:09|
  2. 山田町の滝
  3. | コメント:0

関口川の滝 1

                                           山田町の滝

 山田町の川侵攻作戦は道半ば。まだまだ未踏の川が残っております。

 今回は関口川です。
 過去1度入渓したことがあり、その際、時間の制約があって入れなかった枝沢がありました。
 地図で見ると、急傾斜で両岸から山が迫り、崖の続く沢。
 一見して、滝が無い訳がないと思わせる地形をしています。問題は水量です。

 関口川に入ってしばらくは、まったくの涸れ沢になっていました。
 少々不安になりながらも登って行くと、やがて水の流れが見え始め、滝を形成するには不足の無い程度には流れていたので安堵しました。

 枝沢に沿って古い林道があり、登るのは楽。
 しかし、残念なことにこの沢は、岩盤の少ないザラ瀬でした。
 登るにつれ期待感が萎んでいきました。
 地形的には大きな滝があってもおかしくないのに、出会うのは小滝ばかり。

DSC03598.jpg
 この滝は小さな岩石が堆積した上に巨岩が乗ったもの。
 大雨でもあれば、たちまち形状が変わりそうです。 

DSC03593.jpg
 深い滝壷があります。
 景観的には良くありません。
 滝としての存在感は薄いです。 

DSC03590.jpg
 小滝ですけど、この滝ならどうにか見られます。
 滝壷はなく、周辺環境も平凡。
 水質は文句なしです。  

 これといった滝を見つけられずに、関口川本流まで戻りました。

                                      枝沢⇒関口川⇒山田湾






  1. 2012/10/20(土) 20:34:55|
  2. 山田町の滝
  3. | コメント:0

織笠川の滝

                                           山田町の滝

 「滝」といえば「多久里滝」か「白糸の滝」しか出てこない山田町。
  川の数と比較してそれだけではあまりにも少な過ぎやしないかと推察した滝見隊。
 これまで何度か突撃し、やはりそれだけではなかったことを実証してきました。
 まだまだ未踏の沢川が山田町には残っています。
 
 で、今回のプロジェクトは、織笠川攻略作戦であります。
 突撃前夜、決起集会という名目でいささか飲み過ぎてしまった我々は、あまり意気の上がらないまま織笠川上流目指して登って行きました。

 織笠川支流、落合沢。
 けっこう奥の深い沢。勾配が余りありません。
 ありそうな気配ながら、めぼしい滝は無し。

DSC03420.jpg

 かなり上流部で発見した集合滝。
 すぐ下にも小滝が何個かあります。
 ご覧の通り、側面に古い護岸があります。
 滝壷は無し。土砂の流入で雑然とした景観。
 水質と苔の貼りつきは良好。
 渇水期で心細い流れ。

 有ってくれただけでもうけものみたいな滝でした。

 印象度  


 次は外山沢。こちらは当りです。

DSC03424.jpg

 沢に入ってすぐの場所にありました。
 画像には入れませんでしたが、正面右上に神社があります。
 この滝がご神体かも知れません。

 驚いたことに意図したわけでもないのに画像の水面下半分に水底が写っていました。
 つまりそれだけ水質が良いということか。
 ただし上流には民家数軒あり。飲むわけにはいきません。しかし非常にきれいな水です。

DSC03430.jpg

 落差2メートルあるかないかといった小滝なのですが、1枚岩盤で世界観のあるすばらしい滝だと思いました。
 たたずまいが何とも言えないです。
 滝壷の深さ・大きさも素晴らしく、もっとも深い水底まで見通せる水質です。
 渇水期でこの状態だから、雨の降った後はどんなになるんだろうかと想像させられる、ホントにいい滝です。
 もっと高ければさらに見ごたえが増すでしょうが、ないものねだりになるし、こういう滝なら落差は関係ないですね。

 印象度  


 いい滝に巡り遭い、気分を良くしてさらに外山沢上流部を目指しました。

 途中、林道から外れ、「大滝沢」と標識のある場所を通り過ぎました。
 「ふうん、地図には載って無い沢だな。・・・大滝沢か、なるほどね。・・・ありがちな名前だな、大滝沢って。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?大滝沢!!!」
 何十メートルか通り過ぎてあわててストップ。
「おい、誰か言えよ!」
「いや、隊長が標識眺めながら黙って通って行ったから、てっきり後で行くもんだと。」
「俺もそう思った。」
「俺も。」
 結局小隊長自身がボケてました。

 とりあえず外山沢本流を見たものの、期待したような滝はなく、引き返して先ほどの大滝沢に入って行きました。
 いくらも歩かないうちに標識にあった大滝沢の大滝を見つけました。
 もう少し難儀するかと予想してましたが、簡単過ぎ。有難味が薄くなります。

DSC03434.jpg

DSC03441.jpg

 うーん、いい滝だなあ。
 大滝と呼ぶほどの規模ではないけれど、ろくに滝らしい滝の無い沢だから、落差でいえば群を抜いていることは確か。
 まとまり感のあるとてもいい滝です。こちらの滝も滝を囲む世界があって、非常に和めます。
 滝壷も深くて広く、しかも水質抜群。
 滝下まで近付いて水をゴクゴク飲んでいたら、目の前の岩盤にヒキガレルがいてこちらを見つめていました。
 印象度  

 この外山沢系の2つの滝は、もっと知名度が上がってもいっこうに不思議ではありません。


 最後に織笠川の河口近くの支流、新田川を遡りました。

DSC03447.jpg

 ここも滝らしい滝はなく、なんとか見つけ出したのがこの滝。
 あまり良くないです。
 一応透明ですが、なんかおかしい感じのする水質。
 環境的にも良いものがありませんでした。
 道路から放り投げられた廃棄物が転がっていたり。
 滝の形状をしているだけ、といった印象。
 後味が悪くなってしまいました。

 印象度  せいぜい

                                     各支流⇒織笠川⇒山田湾




 



  1. 2012/09/16(日) 22:38:03|
  2. 山田町の滝
  3. | コメント:0

肩すかし、豊間根川

                                           山田町の滝

 期待が大きかったのに、見事に肩すかしを食わされてしまいました。

 場所は、山田町の豊間根川です。
 入渓した時の印象は、これはあるぞと思わせるような渓相。期待が高まりました。
 しかし登るにつれ期待はしぼみ、気が付いたら林道のどん詰まり。

 下流部は林道がすぐ横にあります。
 傾斜がかなり緩く、これでは数が出ないだろうとややあきらめムード。
 「あった!」と喜んだら、朽ち果てる寸前の堰堤でガックリ。

 上流に登るにつれ、林道の位置が沢から離れ出し、高低差と藪のおかげでまったく見えなくなりました。
 こんな時は気仙沼隊員の耳がたよりなんですが、毎回首を振るばかり。
 それでもようやくザイル降下してひとつの滝を見つけ出しました。
 結局この川で滝らしい滝はこれだけ。
 微々たる戦果にスゴスゴ帰還しました。

P6240054.jpg

 川に降りるまでは急斜面でヤブだらけ。足元がまったく見えないためザイルなしでは降下できません。
 
 印象度  


DSC03109.jpg

 これ貼るの恥ずかしいなあ。
 滝屋さんには見せられないような画像です。
 いくら小滝中心の三陸地方とはいえ、他の川なら滝のレベルではありません。
 この程度はふつう横目で見て終わりなんですが、この川にはほぼ滝が存在しないもんで、恥を忍んで撮影しました。ご勘弁。

                                 豊間根川⇒津軽石川⇒宮古湾





  1. 2012/07/17(火) 20:55:34|
  2. 山田町の滝
  3. | コメント:0

再訪、霜地沢の滝

                                           山田町の滝
  
 前回水量が多過ぎて下に降りられなかった霜地大滝(今命名しました)に出陣。
 最近まとまった雨降ってないんだけど、前回と水量があんまし変わってないような・・・。
 前回同様、やっぱりいい滝です。
 崖の上から周囲をうかがって、どうにかルートを発見し、ザイル降下。
 滝壷の前で撮影しました。
 多久里滝が丸裸にされてがっかりしましたが、こちらは好環境のまま。
 今回下まで降りて新たに発見したのは、滝の横の岩盤が深くえぐれて、滝壷がさらに大きかったこと。
 あと、この滝、見る角度が上でも下でも同じで、あまり変化がありません。他の角度からは地形的に見ることができないんです。こういう滝はあまり一般受けし難いんだろうな。
 水質はいいし、水量はたっぷりあるし、滝壷は大きいし、周辺環境も申し分なし。ぐるりを取り囲んだ岩盤もいいし、苔の貼りつきもいい。そして滝そのものが直瀑です。欠点は見る角度が限られていることぐらい。

 これよりさらに上流へ探検を試みたものの、崖の落盤で林道が完全に塞がれてしまってアウト。雰囲気としては絶対滝はありそう。ただ、やたら熊の糞だらけで、一人じゃ恐かった。
 東日本大震災以来、あちこちの林道が崩壊し、滝探検はよりいっそう難易度が増していますね。

DSC02511.jpg

DSC02505.jpg

 エメラルドグリーンの滝壷が印象的。                    (記:MM )


                              霜地沢⇒大川⇒荒川川⇒津軽石川



  1. 2012/06/06(水) 20:25:54|
  2. 山田町の滝
  3. | コメント:0

これでいいのか多久里滝

                                           山田町の滝

 何年かぶりで多久里滝を訪れました。
 驚きました。すっかり景観が変わっています。

 以前から滝をぐるりと取り巻くように荒れた林道がありました。
 景観が悪いのはこの林道がモロ見えだったからです。

 それがさらに事態の悪化を招いていました。
 いつ行われたのか、林道がきれいに整備されていました。
 一部コンクリート製の舗装までされています。
 林業振興のためでしょうから、それは良しとしましょう。
 問題は、そのしわ寄せが滝に来てしまったことです。

 道路幅を拡張するため、多量の岩石を滝壷に落としこんでいました。
 滝の横、直前まで岩石が来ています。
 大切な観光資源のひとつである大滝をこんなふうにしていいのだろうか山田町。

 ちなみに、多久里滝の上流には源流にいたるまで滝はありません。この滝、ただひとつです。

DSC02515.jpg

DSC02519.jpg


                               タグリ沢⇒小川⇒荒川川⇒津軽石川



  1. 2012/06/03(日) 21:12:00|
  2. 山田町の滝
  3. | コメント:0
次のページ

自己紹介

小隊長

Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
道草・寄り道・油売り (158)
巨樹・古木 (75)
野の花々 (38)
八幡平市の滝 (1)
普代村の滝 (1)
田野畑村の滝 (1)
岩泉の滝 (1)
宮古市内の滝 (10)
宮古市田老地区の滝 (2)
宮古市新里地区の滝 (9)
宮古市川井地区の滝 (27)
花巻市の滝 (8)
花巻市大迫地区の滝 (10)
花巻市 東和町の滝 (5)
北上市の滝 (3)
金ヶ崎町の滝 (1)
奥州市衣川地区の滝 (16)
奥州市水沢地区の滝 (3)
奥州市江刺区の滝 (8)
奥州市胆沢区の滝 (7)
平泉町の滝 (5)
一関市の滝 (24)
一関市花泉地区の滝 (1)
一関市東山地区の滝 (6)
一関市川崎町の滝 (6)
一関市大東町の滝 (22)
一関市藤沢町の滝 (2)
一関市室根地区の滝 (4)
山田町の滝 (15)
遠野市の滝 (72)
遠野市宮守地区の滝 (7)
大槌町の滝 (40)
釜石市の滝 (83)
住田町の滝 (104)
大船渡市の滝 (92)
大船渡市三陸町の滝 (63)
陸前高田市の滝 (127)
気仙沼市の滝 (27)
南三陸町の滝 (16)
女川町の滝 (1)
石巻市の滝 (17)
登米市の滝 (9)
栗原市の滝 (17)
大崎市の滝 (7)
加美町の滝 (1)
色麻町の滝 (1)
東松島市の滝 (1)
秋田県 東成瀬村の滝 (3)
秋田県 湯沢市の滝 (3)

ご来場者数

リンク

このブログをリンクに追加する