南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

亰津畑の四十八滝

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 一関市大東町の滝


 小黒滝を見た我々2人は、いよいよ同じ町内にあるという新滝を探しに出かけました。
 場所は大まかに聞いてはいるものの、はたして見つけられるだろうかと不安半分でバイクを走らせていたら、ほとんど苦労もなく林道脇に標柱を発見。

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 新しく建てられたようです。
 どうやら滝バカの知人はこの柱だけを見て、滝バカに連絡したらしい。
 この項、タイトルをそのまま「四十八滝大明神」とすべきかちょっと迷いましたが、地名を冠したほうが分かりやすいので、上のようにしました。
 標柱のそばには沢がありません。 畑の間をとにかく登って行ったらありそう。

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 これは畑を上から見下ろした画。
 こんなところを登って行くと、やがて藪に隠れた小川が出現。

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 幅1mあるかないかといった狭い川幅に、滝というよりガチャガチャした落ち込みが上流まで続いています。
 これが四十八滝なんだろうか? 
 小さい沢だから 四十八滝ったってこんなもんかもしんねえなあ、などと思いながら沢伝いに登っていくと、

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 急傾斜に流れる滝発見。
 これまでの落ち込みのようなちっちゃな滝とは別格の大きさ。
 遠目からもはっきり滝と分かります。
 でも、草木の密度が高く、気温が上がって葉が茂るようになれば見えなくなる恐れあり。

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 ちゃんとした滝が何段にも渡って続いています。
 台湾の太魯閣渓谷には及びもつかないけれど、小規模ながらけっこう景観が良い。

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 予想以上の滝が続くので、いい拾い物をした感じ。
 ざっと10個くらいしっかりした滝が流れていることを確認しました。
 もちろん今までこの沢には入ったことがなかったので、どれも初見の滝です。

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 石が積まれ、建物の形跡が。
 かつては社殿のようなものが沢のそばにあったらしい。

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 まさかこんな小さな沢に、こんなちゃんとした滝群があろうとは。
 入ってみなきゃ分からんもんですね。

 印象度  

 今の時期だから登って行けるものの、山道には笹の葉や藪がはびこり、暖かくなったら侵入するのが困難になりそうな予感がします。
 山道だって登れば登るほどどこがどこやら分からなくなるし・・・。

 守備範囲内の場所であらかた滝を探しつくしたような気になっていますが、実はまだまだ隠れているのかもしれません。
 今年になって初見の滝がすでに2度も現れたので、この先も期待が持てそう。


           岩手県一関市大東町中川         亰津畑 四十八滝大明神




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  1. 2017/03/30(木) 19:39:23|
  2. 一関市大東町の滝

小黒滝

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 一関市大東町の滝               フキノトウ 当地ではバッケともいいます。


 滝見隊のオフシーズンも間もなく3カ月になろうとしております。
 そろそろ隊を始動し、皆でどっかに出かけたいなあ、などと考えていた矢先、気仙沼隊員から連絡が。
 「俺の知り合いからの情報。 大東町にまだ見たことのない滝があるってよ。 行がねが?」
 「行ぐ、行ぐ。」 と即答し、他の2名にも連絡。
 しかし釣り師には「他に用事あるから無理。 まだバイク寒いんじゃね?」 と断られ、
 大船渡隊員からも「病み上がりなんで、傷口痛い。 もうちょっと様子みる。 今回はパス。」

 で、気仙沼隊員と2人で出かけることにしました。
 目的地へ直行する前に、顔を出したのが、一関市大東町の鳥海川にある小黒滝。

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 よく知られた滝です。
 長さ100m程に渡っていくつかの滝がかたまって流れています。

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 その不動堂がこれ。 絵になる光景。

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 桜の時期には来たことがないのですが、紅葉の時期には相当美しいです。

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 単体の滝としてはこれがもっとも大きい。

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 ここで滝行をする人もいます。
 水はきれいに見えますが、上流には人家があり、田畑もあります。

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 下流の岩盤を滑るように落ちる滝。

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 樹木が邪魔して見難いですが、下流側の流れ。
 左が上流、右が下流になります。

 最下流にある、枝沢からの滝。
 名前があっても不思議ではない。
 でも全部まとめて小黒滝ってことなんだろうなあ。

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 とても景観の良い場所です。 秋は最高でしょう。
 整備されてから相当時間が経って、あちこち痛みが激しくなっています。
 桜の木も劣化が進んで、ちょっと痛々しい感じ。
 再整備してくれたらなあ。


         岩手県一関市大東町    鳥海川 → 興田川 → 砂鉄川 → 北上川

  1. 2017/03/27(月) 19:24:25|
  2. 一関市大東町の滝

原台山の滝

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 一関市大東町の滝


 画像数少ないのでサラッといきます。

 岩手県一関市大東町と陸前高田市の境界にある原台山。
 氷上山が高田でいちばん高い山と思っている市民も多いのですが、実は原台山のほうが20mばかり高いのです。
 その原台山の大東町側の林道を沢伝いに登って来ました。
 登ったといっても、山頂目指したわけじゃないし、徒歩でもありません。
 バイクで沢を覗きこみながら、滝はないかと探してきました。

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 滝らしいのは枝沢から流れるこれくらい。
 水量が決定的に足りず。
 落差は10mくらいあるのですが、後半に土砂が堆積し写せる状態にはありませんでした。
 大雨でも降って、ゴッソリ流してくれれば見ごたえある滝に変身しそうですが。
 印象度  

 林道をそのまま登って、道なりに下ってきました。
 大東町のどこかに出るだろうと考えていたら、どこでどう間違えたのか、見たことのある場所。
 生出川上流部に出ていました。 いつのまにか山を越えて陸前高田市に戻っていたのでした。

 その途中で出会ったもろもろ。

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 山の斜面一面にミズバショウが。
 時期が早過ぎたか、咲いているのはごくわずか。

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 春を告げる代表的な花といえば、これ。

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 この日だけで5頭のニホンカモシカと遭遇。
 何とか撮れたのは、この2頭。

               一関市大東町 原台山登山道    不明沢 → 砂鉄川 → 北上川



  1. 2016/04/25(月) 21:00:53|
  2. 一関市大東町の滝

愛宕権現水と岩根松の滝

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一関市大東町の滝


 画像数足りないので、「道草」と「滝」カテゴリを一緒にします。 しかも別情報から。

 いきなり気温が20℃を越え、南三陸沿岸の桜はあっという間に満開となりました。
 2016年4月10日の画です。
 俺ら子供の頃、こんなに早かったっけ?

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atgs5.jpg


 さて、本題。

 岩手県一関市大東町。 国道456号線。
 滝好きな人なら、湯王滝へ入る道路といえばお分かりになるか。
 その途中、下宿通 というバス停があり、まさにそこに 愛宕権現水 はあります。
 数台以上停められる駐車場があり、権現水はその横。 何歩も歩くことなし。 水を汲むにはチョー便利。

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 ひっきりなしにお客さんが訪れるので、去るまでシャターチャンスを待たねばなりませんでした。
 うさんくさい連中がバイク並べて佇んでいたため、そそくさと帰る人も。 
 風体怪しくても、みんな品行方正なビビリ野郎なんです。 ごめんなさいです。
 ペットボトルやらポリ缶で数十リットルも汲んで行く人も。
 周辺ではかなり有名な湧き水らしい。
 飲んでみると、確かに美味い。
 水の湧き出し口は、少し離れた山の斜面から。

atgs4.jpg

 注意書きやら水質検査表やら張り紙があちこちにあります。
 ただの広場に見えますが、神社の境内ということもあってか、随分管理された水場のようです。
 お賽銭箱なのか取水料なのか、お金を入れる箱もそばに設置されています。
 見ていた限り誰も金を入れた人はいませんでした。


 この権現水から国道を挟んだ反対側に滝が流れています。

atgs8.jpg

 岩根松の滝 です。
 落差はあまりありませんが、水量があるので、そこそこ見ごたえあります。
 あけっぴろげな平地の滝。
 すぐ下流に橋が架けられており、正面から撮影するのは容易。

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 もっと撮ったような気がしていたのですが、帰ってみたらたったこれだけ。
 湧き水のほうに気を取られたらしい。

 印象度  


                                 猿沢川本流 → 北上川



 
  1. 2016/04/10(日) 21:42:13|
  2. 一関市大東町の滝

城戸の沢の滝

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 一関市大東町の滝


 岩手県一関市大東町大原、砂鉄川上流に城戸という集落があります。
 その辺りに、5万分の1の地図でもはっきり記載されている沢が砂鉄川に流れ込んでいます。
 正式な沢の名は不明。
 だから 城戸沢 じゃなくて、城戸にある沢 という意味。
 沢の途中に1軒だけ民家があります。
 「おい釣り師、ちょっくら沢の名前聞いて来てくんねえか?」
 「え? 何で俺が行かなきゃなんないのよ。」
 「俺が行くとおめ以上に警戒されっからだっちゃ。」

 人相・風体・行動、どっからどう見ても怪し過ぎる南三陸滝見隊。
 なかでも小隊長はお世辞にも容姿端麗とはいいがたく、ガタイもあるし、初対面の人間から一歩引いて見られることもしばしば。
 人格穏やかで誰にでもやさしいと自覚しているのに、どうしてそれが顔面に現れないのか。
 なので一人では容易に見ず知らずの家の玄関を開けたりしないことにしているのです。

 残念なことに、聞こうとした家は留守。
 よって、未だに沢の名が分からないまま。 どこにも表示はないし。

 過去1度入渓したことのある沢です。
 途中まで登ったものの、あまりの藪の濃さに辟易してすごすご撤退した記憶があります。
 相変わらずササヤブがはびこってはいますが、他の草は伸びていないので、それほど苦にはなりません。
 林道は洪水でボコボコに崩壊しており、車はおろかバイクでも侵入不可。
 ノタノタと山道を登って行きました。

 源流部まで登り、もうこれ以上滝がないことを確認してUターン。
 上流の滝から貼ります。

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 コンパクトな滝。気分ほぐれます。水質良好。
 印象度  

 形状が似ていて、もっと大きなサイズの滝

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 苔がきれいに貼りつき、釜も持っています。
 印象度  

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 下の5枚の画像は、一連の滝。
 途切れなく連続した滝で、好景観。
 この沢のハイライトです。

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kds9.jpg

 1枚ずつの画像では全然大したことがないように見えますが、俯瞰するとこれがなかなかのもん。
 長すぎてカメラでは全体像が撮れません。
 若干流れが歪んでいます。
 これが直線状に並んでいたら文句なしのすばらしさ。
 上から下まで1枚の岩盤。 およそ50mくらいか。
 途中で倒木が流れを妨げたりしています。
 水質がよく、滝の上でも滑る心配がありません。
 滝の形状はともかく、やっぱ水がいいってのが何ものにも代えがたいなあ。
 印象度  

 ずいぶん下流に下っての滝。

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 雰囲気あります。
 上に導流孔が見えるのが興ざめ。
 印象度  

 流域、杉林がほとんど無いので明るい滝が多いです。
 好きですね、こんな場所。

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 芽吹き始まりました。 鬱陶しくなるのももうすぐ。


                                               不明沢 → 砂鉄川 → 北上川


  1. 2015/04/06(月) 20:56:54|
  2. 一関市大東町の滝

沖田魚止の滝

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 一関市大東町の滝                                   室根山の牧場


 岩手県一関市大東町、沖田地区にあるという 魚止の滝 を探してあちこち走り回ってきました。
 とある滝サイトに名前だけは載っていた滝です。
 結果的に、探し出した滝はたったひとつ。
 はたしてこれが 魚止の滝 なんだろうか?

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 画像ではとても分かりにくいのですが、急傾斜の岩盤を水が流れています。
 これより上には沢がありません。
 つまり、岩盤の上部から湧いてきた水が、すぐに滝になっているんですね。

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 落差、数m。 一見すると滝には見えません。
 それは、水量が少ないのと、岩石や枯れ枝・枯葉が多量に堆積しているため。
 取り除けばまぎれもなく滝があらわれるはず。
 これらを掃除しようか、と一瞬考えましたが、あまりに多過ぎるので断念。
 この水量、この角度では、魚が登ろうったって絶対に無理。
 だから 魚止の滝 なのでは?

 近くで農作業をしていた古老に話を聞くことができました。
 1. そういう名がこの滝にあるかどうかはオラ知らね。
 2. かつては今よりずっと水量があって、ちゃんとした滝だった。
 3. 当地は非常にもろい地質で、洪水のたびに川が変わってしまう。
 4. そのため河川改修が行われ、今は護岸だらけで昔の面影はない。
 5. 魚止の滝 なるものが別にあったにしても、土砂で埋まってしまったか、改修工事で壊されてしまったかもしれない。
 ということでした。

 沖田地区の疑わしい沢にはほとんど入ってみたし、古老のいうように何処もかしこも岩盤のないグズグズの地質ばかりで、とても他に滝があるようには思えません。
 かといって、この滝であるという確証もいまいち取れないし、はてさてどうしたもんか。
 そんなわけでこの滝は、(仮)魚止の滝 にしておきます。
 大雨でもあって、堆積物をごっそり流してくれたら、見事に変身しそうな滝ではあります。

 印象度  

 
 やっぱ春なんだなあ、と思わせてくれた花。 スプリング・エフェメラル。
 キクザキイチゲだったっけ。

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 また出会ったニホンカモシカ。

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                      岩手県一関市大東町沖田    不明沢 → 興田川 → 砂鉄川 → 北上川




  1. 2015/04/04(土) 23:26:28|
  2. 一関市大東町の滝

冗談でしょ !? 上段の滝消失。

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  扇滝                                                 一関市大東町の滝


 岩手県一関市大東町を流れる砂鉄川支流 山口川。
 その近くの国道はよく通過していますが、通ったついでというわけにもいかず、なかなか入渓する機会がありませんでした。
 以前訪れた時から2~3年は過ぎています。
 通ると何となく気にはなるし、隊員の中にもまだ入ったことのない奴がいたので、案内がてら今回やっと入ることにしました。

 室根山塊の一部を成す扇山を水源地とする山口川。
 中流域から下流域は、護岸だらけで、あけすけに言ってしまえばどうしようもない川。
 滝見隊的には、魅力がありません。
 ところが、ひとたび上流域に入ると、様相が一変。護岸は消え、滝の多い沢になります。
 その中でもひと際存在感のある滝が 扇滝。 神秘性を感ずる滝です。

 まず、場所から。
 国道343号線。一関市大東町大原から行くとすれば、もっとも室根山寄りの川です。
 陸前高田方面へ向かう笹ノ田峠の坂がこれから始まるといったあたり。
 南三陸滝見隊のアホバカ連中は、全員が沿岸部に居住しているので、ループ橋からの山越えです。
 舗装路が切れ、林道に入っていくと、すぐに通行禁止の柵が設けられています。
 使用されず廃道になったからじゃないかと。
 柵は簡単に移動できますが、クルマの場合、それ以上進んでも倒木や泥濘地などで行く手を阻まれますから、素直に下車して歩いた方が得策。
 沢沿いに林道を登っていくと、やがて沢は二手に分かれます。
 まっすぐ上に延びて行く沢の方がやや水量があります。山口川本流かな。
 こちらの水源地は室根山中腹の溜め池につながっていて、めぼしい滝はありません。
 廃道は藪だらけで倒木・泥濘地が多く、行くだけ無駄。

 登っていくのは、もう一方の沢。
 こちらはほとんど手つかずの沢で、林道も山道も獣道さえありません。
 ほぼ沢登りです。
 岩盤・巨岩・大石の連続する沢で、困難な場所は無く、ザイルも不用。岩は滑ることもないので楽しめます。

 途中の滝。

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 そして、目指す場所にやってきました。
 2段構造の 扇滝 があるはずの場所。
 しかし、到着した時、「ありゃりゃ???」 一瞬ここではなかったのかと思いました。
 あるべきはずの滝が見えなかったからです。
 位置的には間違いないはずなのですが・・・。

 初めて訪れた時の画像をごらんください。
 再UPします。
 扇滝の全体像。

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 狭いけれども深い釜を持ち、神秘的で美しい滝です。

 それが、

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 これだけ。
 上段の滝が完全にすっぽり無くなっていたのです。
 まさかまさかの事態。

 前回はこの滝の上に、

oogi02.jpg
 
 下段以上の高さがある上段の滝がありました。

 それなのに、上段部分の現在はこうです。

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 画像の滝は、影も形もありません。
 唖然。茫然。カッパに騙されているのか?
 「ウソ! 冗談だべ・・・・・???」
 「ホントにここなんだべな?」
 「間違いないって。」
 「んじゃ何で無いんだ?」
 「分かんね。 俺に聞いたって分かるわけねっちゃ。」

  自然は時に急激な変化を見せることがあります。
 盤石に見える滝でさえ一瞬にして形が変わることだってありえます。
 内陸部の「穴滝」「窓滝」などは、その名前の元になった天蓋はすでになく、栗原市の「雌滝」・陸前高田市の「大隅滝」などは滝そのものがいつの間にか消失してしまいました。
地震による地盤の沈降や隆起、堆積した土砂などによって、形を変えてしまった滝(菊ノ滝・別当滝など)もたくさんあります。
 大きな変化でなくても、毎年少しずつ後退していくのが滝の宿命。

 では扇滝の上段部分はどうなったのでしょうか?
 おそらく東日本大震災の巨大地震によって岩盤に亀裂が生じ、強度が弱くなっているところに度重なる集中豪雨で流されてきた岩が衝撃を与え、岩盤が破壊されたのではないか、と我々は考えました。
 粉々に砕けて下流に流されてしまった可能性があります。

oogi05.jpg

 ともあれ、半分以上の高さを失ってしまった扇滝。
 これだけでも見れない滝ではありません。
 が、以前の姿を記憶しているだけに、貧弱といえば貧弱な姿で何とも残念。

 本日侵攻する沢はここだけ。
 時間的には十分あり、さらに上流へ登ることにしました。
 沢の上流部は山頂が近付き傾斜が緩めになるので、下流部ほど滝は望めないだろうと考えていました。
 が、見ごたえある滝があったのです。

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 元の扇滝から比べれば相当低いですが、幅のある滝です。
 五月雨状の段瀑。 小さいながらも滝壷があります。
 もちろん水質に関していうこと無し。
 川床の岩が滑らないということが水質を保証しています。

 印象度  

 扇滝の半分が崩壊してしまった今、この滝に名前が付いているとは思えないので 「新扇滝」 と名付けることにしました。

 帰途、道らしきものがあるとニーハオ隊員が言うのでそのまま付いて行ったら、次第に沢からはずれ、藪が濃くなってにっちもさっちもいかなくなりました。
 道らしきものは、あくまで「らしきもの」で「道」じゃなかったのです。
 こんなことなら黙って登って来た沢を戻ればよかった。そう思っても後の祭り。
 で、また沢に戻るため、責任のなすりつけ合い・ののしり合いしながらヤブコギするハメに。
 ちょっとだけ楽をしようとするとろくな事にはなりません。

                                    支流 → 山口川 → 砂鉄川 → 北上川



 


 
  1. 2014/09/02(火) 19:28:32|
  2. 一関市大東町の滝

七ツ森の滝

                                        一関市大東町の滝


 小隊長が見るブログに 「おもさげ なござんす」 というのがあります。
 岩手県を中心とした滝の書き込みなどが多く、とても有難く重宝しているブログです。
 
 最近そのブログで岩手県一関市大東町の猿沢六区にある巨木巡りが紹介されていました。
 関心を惹いたのが 「七ツ森滝渓流」という箇所。
 名前だけでは、七ツ森滝という滝を核とした渓流なのか、七ツ森という場所にある滝混じりの渓流なのか判断できません。
 ブログの主幹であらせられる 友蔵様 によれば、民家に阻まれて滝を見ることなく引き返した様子。

 我々南三陸滝見隊もまだ足を踏み入れていない場所です。
 友蔵様に代わってその滝の正体を暴くのは、我々がうってつけではないのか、と勝手ながら考えました。
 なにより友蔵様より我々の方が体力がありそうに思えるし、距離的にも盛岡からやってくるよりずっと近い距離に住んでいます。
 もしかすると、我々のためにわざと滝探しを残しておいてくれたのかも、とさえ思いました。(ジコチュウですなあ)
 場所としては南三陸ではありませんがその周辺部になり、十分我々の活動範囲内です。
 
 好奇心がムラムラと湧いて来て、さっそくウスラバカ軍団を招集し、現地へ出かけてまいりました。

DSC06975.jpg

DSC06974.jpg

 六区に入ってすぐの場所にある 滝不動とおんこの木。
 不動滝としなかったのは、ほとんど滝らしくないからか。
 浅目ですが、広くてきれいな滝壷がありました。

 道路をどこまでも進んで行くと、なるほど行く手を民家が阻んでいました。
 が、民家の間を道が通っています。
 道といっても田んぼのあぜ道と変わりありません。
 バイク隊はノンノンズイズイと侵入。
 畑が終わるとそれ以上に登ることができなくなって、徒歩で山道を登って行くことになりました。
 倒木が多くて、人が入っている様子はありません。
 山道の崖下に沢が見えますが、とても渓流などといえるようなシロモノでないことは確か。
 七ツ森滝渓流と呼ばれているのだからそれらしきものが必ずどこかにあるはずと、山道も消えてしまった沢沿いに遮二無二登って行きました。
 これがきつかった。
 ヤブコギしながら斜面を登り、登ったと思ったらまた斜面をズルズル下りて沢に戻るといった繰り返し。
 相当登ったにもかかわらず、渓流らしきものはいっこうに現れず、滝らしい滝も無いまま沢はか細い流れになってしまいました。
 どうにかちっぽけな滝を見つけたところで、突撃中止にしました。
 「だめだ。止めっぺ。」
 「くそ、看板に偽りありかよ・・・。」
 落胆して、またまたヤブコギしながら戻って来ました。ま、よくあるパターン。
 ただ、この時期汗まみれになってTシャツを着替えるとは予想外。

 というわけで、結局滝らしい滝はなかったのですが、話はこのままでは終わりません。
 実は、滝はあったのです。
 これをご覧ください。

DSC06973.jpg

 「おもさげ なござんす」 でもUPされていた最上流の民家の下にある 「大入りの門口の梍の巨木」 です。
 滝はこのサイカチの巨木から道を挟んだ崖下の沢を流れていたのでした。

DSC06966.jpg
 これがその滝です。
 これが 七ツ森滝というものなのかは分かりません。
 しかしこの沢最大の滝に間違いないと思います。

 滝を上から捕えた画像。
DSC06971.jpg
 水質は良好。
 でも景観がよくありません。
 側面に護岸があり、水道のパイプが2本むき出しになり、滝の上部に溜め桝のようなコンクリートが見えます。
 人工的なもろもろがなければ滝自体はきれいなので、もったいない気がしました。

 印象度  

                                   不明沢→猿沢→砂鉄川→北上川



 
  1. 2013/11/02(土) 21:04:37|
  2. 一関市大東町の滝

大東町の滝めぐり 3

                                        一関市大東町の滝


 大東町の滝、ラストは野田の滝です。

 道路のすぐ脇にありながら 「え、どこ?」と探しまわるような小さな滝です。
 しかも上から覗いたのでは滝らしい感じもしません。
 でも滝下に回り込めば、それなりの雰囲気を持った滝です。

DSC06008.jpg

DSC06006.jpg

DSC06014.jpg

 小滝が段瀑になって流れ落ちています。
 日が当らないため、やや暗くてひっそりとした印象。
 滝の真上に橋が架けられていますが、それほど気になりません。
 水量がないものの水質上等です。

 滝の横には不動堂が建てられています。
 昔々、この土地に住む農夫が、夢枕に現れた神様の言葉を信じて、突然京の都に旅立ち、仏像を担いで3年3カ月ぶりに戻ってきたそうな。その仏像が御神体として祀られているのがこの不動堂である由。
 伝説かと思いきや実話なんだそうです。
 一般的には、滝より不動堂のほうが興味深いのでは。

                                  不明沢→興田川→砂鉄川→北上川


  1. 2013/06/17(月) 18:26:41|
  2. 一関市大東町の滝

大東町の滝めぐり 2

                                       一関市大東地区の滝


 続いては鳥海川の小黒滝へ。
 
 大東町の名勝で、モミジや桜が植栽された公園風になっています。ほぼ観光滝です。
 問題は駐車場がないこと。
 路上の空スペースに2~3台は停められますが、ちゃんとしたパーキングエリアが欲しいところです。
 
 整備してからかなり年月が経ち、道路から滝元まで降りるルートがはっきりしなくなってきてますし、ベンチはガタガタ、座れるような代物ではありません。川沿いに歩ける遊歩道があればいいのに。

 100mくらいに亘って続く渓流は、景観良し。
 上から下まで全部ひっくるめて小黒滝といっているようです。

DSC05995.jpg

 どうやら上に見えるのが雌滝、手前の大きいのが雄滝らしい。
 この下にも大きめの滝があります。こちらは名無しのようです。
 DSC05999.jpg


DSC06001.jpg

DSC06005.jpg

 落ち着いた雰囲気のある場所ですが、残念なことに水質があまり良くありません。
 悪いというほどでもないですが、上流に人家や田畑があって雑排水が流れ込んでいるようです。
 
 以前にもカキコしましたが、この滝で若い女性団体が滝行していたのを鮮烈に思いだします。
 どこか他の滝で夢よもう一度と願っているのですが、ま、浅はかな夢ですね。


                                  鳥海川→興田川→砂鉄川→北上川





  1. 2013/06/16(日) 18:46:15|
  2. 一関市大東町の滝
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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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