南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

厳美渓 鈴振りの滝

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 一関市の滝


 厳美渓でのミッションその2は 「鈴振りの滝を正面から捉えよ」 であります。
 WEBでの画像は、確認した限り、ほぼすべてが横からの画像。
 前回小隊長が撮った画像も横から。

 どうしてそうなるかといえば。
 鈴振りの滝は断崖から磐井川に流れ下る滝。
 それを正面から撮影しようとするなら、急流を船で下らねばならず、まず不可能。
 対岸も断崖で、藪だらけの林になっています。 普段は草木が視界を邪魔して見ることができません。

 しかし今は冬であります。
 草木の葉が落ち、ヤブコギして断崖の縁まで行けば、なんとか滝を正面から捉えることができるのではないか。
 場所的には、前回の正体不明の滝からそれほど離れているわけではありません。
 車はそのまま置いておいて、徒歩で田んぼのあぜ道を抜け、位置を確かめながら藪に入りました。
 こちらの藪はバラ付いた密度で、そう苦にはなりません。
 ただ、うっかり進もうものなら前は切り立った断崖なので、それが恐い。

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 樹間から鈴振りの滝が見えました。

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 ぜんぜん水量がない。
 前回来た時は川幅いっぱいに流れてたのに。

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 正面から捉えられたものの、パッとしない見てくれです。
 最近まとまった雨が降ってないからしようがない。
 もし機会があるなら再挑戦しましょう。
 それまでは印象度も保留ということで。

                  岩手県一関市 厳美渓 鈴振りの滝


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  1. 2016/12/04(日) 17:21:59|
  2. 一関市の滝

厳美渓 正体不明の滝

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 一関市の滝              栗駒山  岩手県だと須川岳


 今年とうとう須川温泉へは行けなかったなあ。
 あの白濁した酸っぱい風呂はとっても好きなんだけど・・・。

 行ける時に行っとかんと、と2週続けて滝探しを決行しました。
 「状態良くないけど、俺も入れてくれい。」 と我慢しきれなくなったのか大船渡のニーハオ隊員も参戦。
 体調に不安ある奴が一緒だし、当初の計画を変更して、バイクでの遠征は中止。
 まだ積雪がなく、天候も良いからバイクには好都合。
 ですが、途中何が起こるか予測できないので車で行ける場所にしました。
 南三陸滝見隊全員揃って、車2台での出撃です。
 車だと、滝探しって感じじゃなくなるのがちょっと寂しい。

 向かった先は、一関市にある厳美渓。
 北上川を越え奥羽山脈系の川まで攻めるとなると我々の守備範囲外。
 けど、アクセス容易なんで周辺は何度も訪れている場所です。

 前回厳美渓に来た時、パンフやWEBには載っていない正体不明の滝を発見しました。
 しかし藪が深すぎて滝の全貌を見ることができず、落ち口から下を覗いただけで諦めてしまいました。
 対岸へ回ってみましたが、藪だらけでどこに流れているのかすら分からない状態。
 今回はその滝を明らかにしようというのが、第一の目的。

 観光客が訪れる厳美渓の中心部から東(一関市街地寄り)へ約1.5Km外れた地点。
 厳美渓入口といってもいいところで、中心部から歩いても大して時間はかかりません。
 そこに磐井川を跨いで鈴振りの橋が架かっています。
 鈴振りの橋の右岸、すぐ下流に沢があり、断崖から滝が磐井川に流れ落ちています。

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 滝の上流側から落ち口を眺めたところ。
 見た目たったこれだけなんで地元住民以外まず気付かないでしょう。
 常時藪だらけだし、正面からはまったく見えません。
 滝は完璧に姿を消したままです。 どんな滝なんだか。

 草が枯れ、葉が落ちてしまえばこちらのもの、と喜び勇んで下流から近付けば、

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 放棄された田んぼを横切り、沢に近付けば、滝の上部がチラッと見えます。
 が、この藪! 背丈よりも高く、分厚く行く手を阻んでいます。
 どこにも踏み跡がなく、誰も入っていないのは確実。
 「ここは当然隊長が先っしょ。俺はまだ足痛いから。」 と親指骨折の気仙沼隊員。
 人を圧搾機か文鎮だと思ってるんじゃないか、こいつは。
 「釣り師、おめ先に行けよ。」
 「あ、ダメダメ。 藪だけは先に入るなって先祖代々言われてっから。」
 くそっ、ならば! と強行突入。
 人一倍ガタイがあるのに足が短いし、土手のような盛りあがった場所に藪が覆っているから悪戦苦闘。
 藪はかき分けられないほど濃密で、乗り越えなければ進むことができず。

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 出たあ! スゲエ! カッコいい!

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 存在感のある滝。 ほぼ直瀑です。
 背景が空だけなんて滝は少ない。 青空だったらもっと絵になったはず。

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 水量に不足なし。
 しかし、この水の色は何なんだ? 
 白っぽく濁り、お世辞にも水質が良いとは言いかねる。
 明らかに生活排水が流れ込んでいる水の色です。
 周辺、田畑や住宅地があるからなあ。

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 滝だけなら文句も出ない一級品。
 すばらしい形状です。

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 濡れた岩はぬらぬら滑り、転倒でもしたら一大事。 汚水まみれになりたくねーし。
 周辺藪だらけで、滝下に通じる道は一切なし。
 もちろん看板もなければ整備もまったくされておらず、 観光度 0。
 水は濁っているし、環境悪過ぎです。
 水質さえ良ければ長時間見ていられる滝なんですが・・・。

 上に記したように、この滝は厳美渓関連のパンフや滝マニアのWEBにも一切載っていません。
 ほとんど人が訪れることもなく、知られざる滝といってよさそうです。
 我々のブログによって今回はじめて陽の目を見たことになります。

 これだけの滝なのに、名前も不明。
 厳美渓といえば古くから知られた景勝地。
 周辺にある数々の滝にはそれぞれ名前が付けられています。
 だからこの滝に名前があっても不思議じゃないし、あって当然とも思える滝格をしています。

 印象度は  残念ながら無しです。
 水質さえ良ければ星4つは付けられますが、あまりにもひどい。
 もちろんその原因を作ったのは人間で、滝のせいではありません。
 
 環境整備すれば厳美渓観光の+1になるすばらしい滝で、このまま放っておくのはあまりにももったいないではないか。
 観光地のすぐそばで、人にも知られずこんな滝が手つかずになっているなんて。

              
           岩手県一関市   厳美渓




 
  1. 2016/12/03(土) 22:45:10|
  2. 一関市の滝

瀧神社に滝はあるのか? その1

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 一関市の滝


 陸前高田市から住田町にかけて、滝神社が集中している場所があります。
 気仙川に沿ったベルト地帯がそれ。
 そこにある瀧神社にはもれなく滝が備わっています。

 「瀧神社」 というくらいだからそばに滝が流れているのは当たり前だろう。
 誰だってそう思うはずですよね。
 しかし実際に探してみると、滝のない瀧神社もあったりなんかするんで、こればっかりは行ってみなけりゃ分かりません。

 今回より3回に分けて、そんな瀧神社の滝探しをUPします。
 秋田だとか北海道だとか遠くまで行ってみたいのは山々ではありますが、家人のお許し出るはずもなく、暇もなければ金もない。 出かけたのは南三陸の周辺部、一関の1ヵ所と登米の1ヵ所 +1です。
 +1 というのは、数年前に行ったことがあって、すでに滝の有無を確認済みだから。

 
 それではまず、一関市の瀧神社から。

 そこは、正式には 熊野白山瀧神社 というらしい。
 岩手県一関市市街地の東方、JR大船渡線真滝駅近く。 近くには滝沢という場所も。
 こんなに滝にまつわる場所があるなら、きっと本当の滝も、と思いたくなるところ。
 しかし、南三陸滝見隊、これまで滝と付いた地名に引っ掛かってさんざん裏切られた経験を持っています。
 大きな期待を持って出かけると痛い目に会わされかねず、ここはクールな気持ちで臨むことが肝心。

 神社は岡の上にあり、危なっかしい石段の参道を登って行きます。

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 途中にあった溜め池。 流れがないから川とは思えない。
 カワズ飛びこむ水の音のみ。

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 足裏の長さの半分もない石段の幅。
 傾いているし、崩れかけているのもあるし、慎重に登らないと転がり落ちそう。

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 ようやくたどり着いた神社の境内。

 しかし、わざわざ足で登って来なくても、境内まで別ルートの車道があったのでした。

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 簡単に頂上にある神社に登ることができます。

 えっ? 頂上に神社があるの? ほな、滝はどこやねん?
 頂上に滝があるなんて、聞いたことないぞ。
 滝のように雨が降る、という比喩はあるけれど、天から水が流れて滝になっている、なんてことは考えられんし・・・。

 神社の横に、裏へ降りる山道のようなものがありました。
 もしかしたらと下ってみると、

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 こちらもため池。 淀んだ水。
 どこにも滝らしきものはありません。
 あきらめて神社までUターン。

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 お不動様に見えなくもないけど、2体並んでるってのは?

 おやっ? と思ったのがこれ。

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 釣瓶のない井戸が神社の裏手にありました。
 何かイワク因縁あんのかなあ。
 貞子と鉢合わせしたら m(~o~m)~怨・恨・呪~(m~o~)mガクブル なので、フタを開ける勇気なし。
 滝がなければ長居は無用。 とっとと次の目的地へ向かいました。


                       岩手県一関市          熊野白山瀧神社



  
  1. 2016/09/29(木) 18:01:22|
  2. 一関市の滝

厳美渓の滝 何処が何やら

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 一関市の滝

 岩手県一関市の厳美渓(げんびけい)に滝を見に行くことにしました。

 時々間違えるのが厳美渓と猊鼻渓。
 猊鼻渓(げいびけい)も同じ一関市にあるからまぎらわしい。
 遠くから訪れた観光客はどっちだか分からなくなるんでないべか?
 猊鼻渓は、その名の通り獅子の鼻の形をした岩があるところからその名が付いたそうな。
 いっぽう厳美渓は、厳美=いつくし=五串 から転じたものとか。 地名の成り立ちが異なりますね。
 五串(いつくし)はこの辺の地名。 
 したがって、この辺を流れる滝を総称して 五串の滝 ともいうそうで。
 何だか串団子を連想させる名前で、だからダンゴを名物にしたのか、そこまで小隊長は知りませぬ。

 大船渡のニーハオ隊員は参加。 同郷の釣り師は不参加。
 気仙沼の滝バカに連絡すると、
 「午後から雨降るって予報出てんのに、バイクで行くってか? バッカじゃね?」 と連れない返事。
 ニーハオと小隊長は、夏の雨ならまったく気にせずバイクに乗りますが、滝バカは雨嫌い。
 水の滴りようもない御面相のくせして雨を嫌うとは。
 しかし何とか誘い出そうと、方針転換。
 ニーハオが最近買った新車の試乗がてら、彼の車で行くことにしました。
考えてみたら、厳美渓は岩手県でも有数の観光地。
 山に入るわけでなし、何もわざわざバイクで行く必要のない場所でした。

 ところが、今回の厳美渓探索は時期が早過ぎた。
 観光の中心部にある天工(てんぐ)橋周辺は草が刈り取られ、きれいに整備されています。
 しかし下流部はまったくの手つかず。 散策路もないんで仕方ありませんが。
 下流部にも見どころが多く、観光エリアをもっと拡大するのも可能だと思います。
 それが草「茫々で、道路から川には近付けないし、ほとんど見えないとは。
 滝を見つけても、ツタの多い藪が濃密に覆って、突撃するルートを見つけ出せません。
 うっかり突き進もうものなら、断崖から転落という事態も想定されるわけで。

 厳美渓は古くから景勝地として開発されてきたので、主だった滝には名前が付けられています。
 が、ひとつの滝に古い名と新しい名があったり、だぶっていたり、どこの滝の事を指しているのか不明だったり、1ヵ所に2つの滝があったり、誤記があったりと、WEBを探っても何が何だか分からない現状。
 厳美四十四滝といわれるほど滝が多く(実際はそんなに無いですが)、歴史あるがゆえにこんがらかってしまったのではないでしょうか。 それともこっちがバカなのか。
 今回、そのへんのところをはっきりさせようやないか、と出かけたわけですが、上の理由から断念せざる得ませんでした。
 とりあえず、撮れる所から撮れるだけの滝は撮ってきました。
 名前は確定できないので、WEBなどからの推定です。
 葉が落ちた頃にリベンジしようと思っていますが、さてどうなるか。

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 図は我々が撮った滝の場所です。 左が上流。
 14番だけは撮っていません。つーか、藪が深く、近付くこともできず。
 川の形状からまず間違いなく滝が流れているはずです。 ここも名称不明。
 
 下流から順に紹介しますね。

 1 の滝。
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 鈴振りの橋のたもとに流れる滝。
 磐井川右岸の枝沢です。
 手前側から流れ、画の中央部から本流に落下しています。
 滝下に降りたかったのに、ルート見つけられず。
 で、恐る恐る落ち口から撮影。

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 かなりの高さがあります。 ほぼ直瀑。
 この滝は、どこのWEBにも載ってない。
 川床が滑るため、落ち口に近付くのが恐いです。

 2 の滝。

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 鈴振りの橋のやや上流、左岸に流れる滝。
 手前が上流になります。 右上に鈴振りの橋。
 すぐそばの民家で聞いたので、鈴振りの滝 で間違いありません。

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 小隊長のコンデジでは、これがいっぱいいっぱい。 しかも三脚なし。

 3 の滝。
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 本流右岸の枝沢。
 なんだかなあ、といった感じですが、以前通った時には、幅広の見事な滝になっていたのを確認しています。

 4 の滝。
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 磐井川本流。 巻の淵 というところ。 右が上流。
 この下流で激しい滝音がします。 
 藪で近付けず。 滝も見えず。

 5 の滝。
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 本流右岸枝沢。
 大滝 なのか 白糸の滝 なのか?

 6 の滝
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 ここから誰でも見れる観光エリアに入ります。
 御覧場橋という吊り橋のすぐ上流。 本流左岸の枝沢からの流れ。

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 ちゃんとした滝。 説明看板はありません。
 何という滝なのか、探しても分からず。

 7 の滝。
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 小松滝、または 小松ヶ滝 というはず。
 磐井川本流で、吊り橋とその上流にある天工橋の中間部に流れています。

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 一部には、これを 玉ノ滝 といってるサイトもあります。

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 大きなポットホール(甌穴)があちこちに。
 現在の水位から5m以上も上。

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 少し上流から眺めると、小松滝は2段になっています。
 別個の名前があるのかな?

 8 の滝。
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 観光のメインストリート、天工橋のすぐ下。上流側に流れる滝。
 本流に流れ込む右岸の枝沢。
 覗きこむと、誰でも簡単に見れます。
 これだけ目に付く場所にありながら、名前が分かりません。
 滝名を記した杭くらい打ってもいいと思うけど。

 9 の滝。
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 本流の左岸。 かっこうだんごの少し上流にあります。
 流れはごく細く、雨後などの期間限定かも。
 水量がわずかなので、雨どいから落ちて来るような心細さ。
 あまり滝らしくない。

 10 の滝。
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 これぞ観光の中心。 惜ノ滝(あたらのたき)。
 磐井川本流の滝。
 これを 玉ノ滝 といっているサイトもあります。

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 磐井川の全水量がここに集中し、豪快無比。
 落差だってあるんだけど、あまりに水量が多過ぎて、滝らしい情緒が吹っ飛んでいます。
 そばに立つと、岩盤まで揺れている。 すさまじい。

 11 の滝。
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 惜ノ滝 の上流に見える滝。

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 惜ノ滝 に比較して落差に劣るものの、やはり豪快の一語。
 これだけの滝でありながら、やはり名前不明。
 2つをまとめて 惜ノ滝 と呼んでるんだろうか?
 それにしては離れ過ぎだし。


 12 の滝。
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 本流右岸の枝沢。
 旅館 いつくし園 の裏庭といった箇所。
 これにも名前があるんでしょうかね?

 13 の滝。
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 出ました、長者ヶ滝。 別名 亰田滝。
 名の通った滝だけど、意外にここまで見に来る人は少ない。
 そばに行くのは簡単。

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 近くで見ると複雑な構造であることが分かります。
 平地から落ち込んでいる滝なんで、遠目には分かりにくい滝。

 ちなみに、こんな看板が。
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 まさか、竹筋コンクリート製の橋があろうとは知らなんだ。
 外見はまったく普通のコンクリ橋。
 普通に車も渡ってます。

 長者滝の上流は、岩盤の川床を薄く広く水が流れています。
 手前が下流。

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 以上南三陸滝見隊が撮った厳美渓の滝、別名 五串ノ滝 でした。
 上記の滝以外にも、天滝、童子滝、魚屋滝、はかり滝 などの名前が挙げられていますが、どれがどれやら。
 もう面倒くさいから、全部ひっくるめて 五串ノ滝 ということでいいんじゃないかとも思います。 そうもいかないか。
 
 印象度はあえて記入しません。
 何故かといえば、我々がもっとも重要視する水質が良くないから。
 本流だけならともかく、枝沢も悪いです。 これにはがっくり。
 お気づきになられたかもしれませんが、どの滝の画像にも、まったくといっていいほど苔が見当たりません。
 苔は水質のバロメーター。 これがないのは水質が良くない証拠。 あるいはPH値に問題があるのか。
 せめて枝沢ひとつくらいきれいな滝があればホッとできたんだけど。

             岩手県一関市 厳美渓             各支流 → 磐井川 → 北上川


  1. 2016/07/04(月) 21:23:47|
  2. 一関市の滝

西桂沢の大滝

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 一関市の滝                         栗駒山(須川岳)


 ゲンナリ、グッタリ、ヘロヘロ、バテバテで帰還しました。
 しんどかった。 その一言に尽きます。

 前日の深酒がたたり、寝不足気味。
 それでもバイクにまたがり、自宅から3時間かけて入渓地点までやってきました。
 この時までは、体調に変化はなかったのです。 とりあえずやる気はありました。

 目的地は、岩手県一関市。 栗駒山(岩手では須川岳といいます)の麓を流れる西桂沢です。
 参加者は全隊員4名+オブザーバー1名。
 なんと、1度で懲りてもう来ないだろうと考えていたワニ目のジロ吉まで参加してきました。
 ちゃんとヘルメット持参です。 工事用だけど。
 相変わらず陰険な目つきで人を見るので、どうも苦手。 性格悪くないんだけどなあ。

 西桂沢へは、一関市街から国道342号線に乗り、厳美渓を突っ切って、ひたすら栗駒山を目指します。
 峠の須川温泉へ向かう途中、冬季通行止めのゲートがあって、その手前に真湯温泉があります。
 真湯温泉から道路をはさんで林道があり、入って最初に現れる橋の下が西桂沢。

 同じ栗駒山を源流とする産女川(うぶすめがわ)は沢屋にとても人気があって、関東方面からも人が訪れているようです。
 いろんなブログに写真付きで詳細が載っているので、わざわざ足を運ばなくてもブログを読んでいると行ったような気になってしまうほど。
 ところが、西桂沢になるとほとんど参考になる記事がありません。
 (沢としてあまりおもしろくないからだと後になって分かりました。)
 詳しく載っているのは、探した限り1コだけ。
 画像はまったくありません。
 奥に大滝があることだけは記事で確認。

 その大滝を見ようと以前やって来たことがあったのですが、あわれ、沢に行き着く前に崖の崩落によって退散するはめになったのでした。
 今回はそのリベンジマッチというわけ。
 南三陸滝見隊としては、完全アウェイの地ですから行かなきゃ行かないでもいいんですけど、画像がないんで、どんな滝か拝みたい気になります。 
 行って行かれない地でもないし、ちょっくらと軽く考えていました。

 しかし、物事そう簡単にはいきませんね。
 当初の予想では、大滝まで片道2時間。 往復約4時間とみていたのですが、甘かった。
 我々は何と、往復6時間もかかってしまいました。
 沢に入り、出会いまで戻って来た頃には、もう日が沈みかけていました。
 自宅に帰りついたのは9時になろうかという時刻。
 玄関にカギが掛けられ、家人からは 「こんな夜遅く どこのどなた様ですか?」 とイヤミをいわれるしまつ。

 西桂沢には3つの堰堤が待っていました。
 最初の堰堤までは山道があります。
 それ以降はまったくありません。 獣道すらありません。
 沢歩きか、ヤブコギか、ゴーロ歩きだけ。
 そのゴーロ歩きが嫌になるほど長かった。 
 体調が徐々に悪くなり、まだかまだかと思いながら歩き続けました。
 石を跨ぎ、よじ登り、1時間以上ゴーロ歩きを続けても、これといった変化がないのです。
 我々は滝屋なんで、沢屋のように行程を楽しむわけではありません。 滝だけが目当てです。
 沢屋のように頂上を目指す体力も気力もないし。 ついでに頂上にも興味のないアホばっか。
 沢に変化があればそれなりに楽しめるのですが、こうも延々ゴーロが続くといい加減嫌になるし疲れも出て来ます。
 気温が高く、ヘルメットの間から汗が滴ってきました。 顔面を飛び回る虫もうるさい。
 なんでこいつら目だとか鼻の穴だとか口の中とか粘膜ばっかり狙うんだろう?

 桂沢の由来となったであろう桂の巨木が至る所にありました。

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 どれもデカい。
 国定公園内で、周辺原生林。 杉林がないのが救い。

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 傾斜が出てきて、ようやく現れた始めた滝。
 ここまでこれといった特色のない沢を1時間以上も登って来ました。 飽きた。

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 この滝、良かった。
 真中から楽に直登できました。
 

 越えたらびっくり。

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 大規模なナメ。 こんなの南三陸にありません。 
 ペッタリしたナメで、水は薄く広がって流れています。 すばらしい。
 滑らないし 楽に歩けたのは、ここぐらい。

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 ナメ滝もありました。

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 火山を流れる沢だけあって、赤い溶岩のような石や、青っぽい石がゴロゴロ。
 北上山地では見られない石です。

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 これもいい滝。
 登るのにちょっと手こずりました。 とっかかりがあまりない。
 身の軽い滝バカに高巻きしてもらい、上からザイルを垂らして直登。

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 登った滝を上から撮影。
 

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 次第に高度が上がります。
 小隊長は疲労感が増し、脂汗が出始め、息が上がるようになってきました。
 普通の疲れでないことは確か。 なんとなくヤバイかも、と思い始めてきたところ。
 ペースダウンし、休み休みの歩き。
 出会いから2時間以上も歩き、皆も不安感が湧いてきたようです。
 「あとどれくらい行かなきゃなんねんだよ?」
 「知らね。」
 「ホントに滝あんだべな。」
 「崩壊してっかも。」
 「まさか。」
 「知らね。」
 疲労で話すのがおっくうになってきます。

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 高度が増すにつれ滝の数も増えていきます。
 すんません、このあたりの滝、どっちが上だか下だか分からなくなってます。
 他のブログには載っていませんでしたが、ルンゼのあちこちで大規模な崩落が起こり、土砂とともに大木が倒れて沢を埋めているので、非常に歩きにくい。
 バランスを取りながら大木の上を渡っていきます。
 崩落のために消えてしまった滝もあると思われ。

 疲労感満載で、帰りまで体力持つのかと不安を覚えた頃、

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 出たあ! 遂に大滝が現れました。 WEB初登場です。
 途中ランチタイムをとったり、小休止を多めにとったりしたこともありますが、何とここまでの到達時間は3時間。
 戻りの時間を考えると気が遠くなる。

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 デカい。 大きく迫力があります。
 沢を紹介するブログには12mの滝とありましたが、もっとありそうに見える。
 来る前は、内陸の滝なので、大きいだけで殺風景なイメージを持っていました。
 でも実際はしっとり感のある美しい滝です。

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 大雑把には2条の流れ。

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 向かって左側の流れ。

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 右側の流れ。
 下に大量の岩石が堆積。 本来、これより数m以上は高いはず。
 土砂に埋まって滝壷はありません。

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 直下から仰ぎ見ると、上段部分が隠れて見えなくなります。

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 印象度はもちろん  
 
 これまで誰もUPしていなかった滝を見られて大満足。
 
 しかし大満足したのは気持ちだけで、身体は悲鳴を上げ始めました。
 小隊長の体重は90キロを越えるのに、足の強さは人並み以下です。
 しかも言いたくないけど短い。 だから岩の上り下りがつらい。
 フル装備で登って来ているので、ザックの重いことといったら。 肩に食い込みます。
 大滝からの帰路、大きな岩から足を落とすたびに痛みが走るようになりました。
 そしてついに左足の太腿の裏が痙攣し、ダウン。
 少し休んで歩き始めたら、左をかばって歩いたために、今度は右足が攣って、またもやダウン。
 「隊長おぶって行く訳にもいかねえし。 どうする? 放って置いてクマのエサになってもらうか?」 と滝バカ。
 結局、両足を隊員に揉んでもらいながら30分ほど休憩。
 その後ゆっくり慎重に慎重に下りて来たのですが、その間ニーハオ隊員までがこむら返りを起こすことに。
 下って来るうちに日が陰り出し、気はあせっても身体がいうこときかないのでどうにもなりません。
 そんなこともあって、なんだかんだで往復6時間の滝見行になってしまいました。
 さらに3時間のバイク行程が待っていました。
 何で俺達こんなことやってんだろ?
 体調が悪かったとはいえ、今回ばかりは楽しさより苦痛のほうが大きかった滝見行になりました。
 あ~しんど。

                                  西桂沢 → 桂沢 → 磐井川 → 北上川


  1. 2016/06/14(火) 22:30:32|
  2. 一関市の滝

鬼越沢川の大滝

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 一関市の滝


 かつて一関市の河川改修工事に携わっていたという方に仕事先で出会い、話をしました。
 その方によれば、鬼越沢川本流の中流部で堰堤の工事をしていた際、近くに大きな滝があったということでした。
 滝探しの際、地元住民ばかりでなく、林業従事者やら土木工事をしている人達から重要なヒントをもらうことがあります。
 ありがたいことです。
 貴重な情報を得て、滝のある場所を地図で確かめることができました。
 その人は工事完了以来一度も行っていないので、当時あった作業道が現在まであるかどうか分からないとのこと。

 話を聞いた時、滝見隊では鬼越沢川に入って間もない頃で、再訪するのはちょっとおっくうに感じ、ほとぼりが冷めるまでしばらく置いておこう、ということになりました。
 
 そして今、樹木の勢いが衰え、紅葉が始まっています。
 時期的には寒さが始まっていますが、バイクで遠出してもまだどうにか耐えられそうな按配。
 行くなら今しかない、ということで決行しました。
 参加者は、大船渡隊員、気仙沼隊員、そして小隊長。 釣り師は休日出勤で不参加。

 向かったのは、岩手県一関市祭畤(まつるべ)。 
 国道342号線、一関市街地から厳美渓を経て須川温泉に向かう途中、岩手宮城内陸地震で崩落した祭畤大橋のある地点から北に向かう道路に入ります。 国道から1kmも入らないんじゃないかな。

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 今春、鬼越沢川の上流、鬼壁沢に入り大地震の震央にあった滝を見つけていますが、今回はだいぶ下流の鬼越沢川本流部になります。
 ちなみに、鬼越と鬼壁はどちらも おにかべ と読むらしいっす。

 それから、どの地図にも 鳴沢温泉 と出ていますが、現在この施設は跡形もありません。
 温泉に通じる道路だけが残っています。狭くて分かるかどうか。

 突撃する前に、地図を眺めながら、どう攻略すれば良いのか悩みました。
 ルート選択が難しい川です。
 川は大きく湾曲し、川幅があり、滝の前後は大きな堰堤で挟まれています。
 北側は山で、山頂付近から大きく崩壊しています。
 こちらから入ればザイル必携。ただ我々にできるかどうか。
 南から入れば、川を越えなければなりません。
 渡れるような水量なのか。 この時期川に入るのは寒くて勘弁してほしい気分。
 滝までは道がないので、ヤブコギ覚悟。
 滝が断崖の下ならどうするか。
 とにかく一筋縄ではいかないような地形なので、現地で検討することに。

 南三陸からバイクを飛ばし、はるばる来てみると、現場は予想以上。
 北側の山肌は崩壊して、我々のスキルでは死人が出るレベル。 とうてい無理です。
 というわけで、選択したのは南側から入ること。
 川の水量が多ければ、その時点で諦めようと突撃開始。
 作業道といったものは痕跡のみで、樹木が茂り、初めっからヤブコギでした。
 斜面は粘土質で、いったん滑るとズルズル滑り落ちます。 小隊長は2度ばかり転倒。

 ラッキーだったのは、思いのほか水量が少なく、堰堤の上を渡れたこと。
 アンラッキーだったのは、堰堤の上で休憩した折、突然の突風で小隊長のウエーダーが飛ばされ、ダム湖に落ちたこと。
 袋が浮き代わりになって水面に浮かんだので、細い倒木を拾ってきてどうにか拾い上げることができました。
 書けば簡単ですが、なんやかんやドタバタがあって30分は無駄にしてしまいました。

 堰堤を渡り、再びヤブコギして岡を越え、川原に下りて、ようやく待望の滝が見えてきました。
 この途中でも、前を歩く気仙沼隊員の払った枝が、後続の大船渡隊員の顔面に当り、一触即発の事態になったりして。
 「わざとやりやがったなテメエ。」
 「やるわけねえっちゃ。だいたいすぐ後ろを歩く方が悪いべよ。」
 こんなのは毎度毎度のことなので省略。 ガキのケンカやあらへんで。ええかげんにせいっ中年。
 川原も粘土質で、うっかり足を置くとズブズブ潜りこんでしまいます。

poik3.jpg

 想像していたよりもデカい滝。 美しい。 そして広々として深い釜。
 この滝も web 初UPでは?
 ちゃんとした名前があるんだろうけど、現時点では不明です。

poik4.jpg

 レースのカーテンを思わせる流れ。 すばらしい。

poik5.jpg

 よく見ると奥にももう1段低い滝があります。

poik6.jpg
 
 水が細く分散されて落下するので、飛沫が上がらず、滝音静か。
 う~むと唸るほど見事な造形。 紅葉とあいまって絵になる滝です。

poik7.jpg

poik8.jpg

 非常に整った、優美な滝。
 周辺広葉樹ばかりなので背景も美しい。
 ほとんど欠点のない滝に見えます。
 が、水質にやや難あり。気になるほどではありませんが。
 透明で底まで見通せるんですけど、薄く濁ったような感じで、けっして飲用できるような水でないことは確か。
 ケチをつけられるのはこれくらいですかね。
 とにかく見に来た甲斐のある滝でした。繰り返してすばらしい滝。

 印象度  

 滝見隊では現場の状況が分からなかったので、装備を山のように担いで行きましたが、通常スパイク付きの長靴さえあればなんとかなるようです。
 ただ急斜面は非常に滑りやすく、10m程度のロープがあればいいかと。
 水量が多くなって堰堤の上から流れているようであれば、見に行くのは困難。
 上の画像は滝の下流、川の中から撮影したもの。 増水したらこんなアングルでは撮れないと思います。
 上の道路から滝まで、道はありません。完全ヤブコギです。


poik9.jpg

  川沿いの紅葉。 須川では麓まで紅葉が降りて来ていました。

 枝沢から流れ落ちる滝。
 ほぼ半分の高さまで土砂が堆積しています。
 取り除いたらさぞや見ごたえのある滝になるのでは。

poik10.jpg

 印象度  


                   岩手県一関市          鬼越沢川 → 磐井川 → 北上川


  1. 2015/10/12(月) 21:17:58|
  2. 一関市の滝

番台川の滝

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 一関市の滝                 みちのくアジサイ園とはいかないけれど、群生してました。


 栗駒からの帰途、北上川を渡った滝見隊は、番台川へ寄ってみることにしました。
 岩手県一関市、北上川に流れ込む川で、川というより沢といった程度の水量。
 滝見隊ではまだ入ったことのない川です。
 すでに栗駒ででっかい滝を見ていたこともあり、この川に滝があろうがなかろうがどっちでもかまへんがな、といった気楽な滝探し。

 北上川合流点から登って行って、三枚屋敷という辺りで滝を見つけました。

bang2.jpg

 とても景観の良い場所で、一昔前なら水遊びする子供らの歓声が聞こえてきそうな雰囲気。

bang3.jpg

 しかし、滝の上部にはコンクリートが盛られ、堰堤の一部と化していました。
 水質はご覧の通り。 もう水遊びできるような状態ではございません。
 そういえば、いつ頃から川遊びする子供たちを見なくなったんだろう。

bang4.jpg

 想像するまでもなく、上流には人家・田畑があります。
 魚がいたとしてもウグイくらいかなあ。 イモリやザリガニならいそうです。
 印象度  

                           
 この沢を出る時、大船渡隊員が不注意にもサイカチの棘を手の甲に刺してしまいました。
 肉の無い部分だったもんだから、2~3日腫れて物が握れなくなったとか。
 サイカチは川岸に生える樹木で、恐ろしいほどするどい棘で武装しています。
 気をつけましょうね。 って、誰もそんなとこ行かないか。

                              一関市          番台川 → 北上川



  1. 2015/07/08(水) 21:10:07|
  2. 一関市の滝

藤ノ沢の滝  2つの滝

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 一関市の滝


 「藤ノ沢渓谷」入口まで戻ってきた我々は、バイクにまたがり、地方道へ出て、藤ノ沢に架かる橋を渡り、林道の中へ入って行きました。
 藤ノ沢の東側、右岸側にあるこの林道は、詳細な地図なら載っています。
 途中までは車でも侵入可能。やがて行き止まりになり、川までは山道を徒歩で降りて行くことになります。
 山道は、川に突き当たると、そこで行き止まり。 対岸に道はありません。 川沿いにもまったく踏み跡無し。
 藪が濃くて川沿いには歩いて行けず、またもや川の中に突入。 
 上流に来たからといって、同じ川なので、ひどい状況に何の変化もありません。
 川に覆いかぶさる草木や蜘蛛の巣を払いつつ、下流に向かいました。
 川底の泥地に足を踏み込むとヘドロが舞いあがって、汚れた水がなおいっそう黒くなります。

 「やっぱ来なけりゃよかったな。」 と、うんざりしつつも、滑る岩に気を付けながら降りて行くと、滝発見。

fjsa2.jpg

fjsa3.jpg

 すぐ下にも。

fjsa4.jpg

fjsa5.jpg

 特にコメントありません。 ご覧の通りです。
 水さえきれいなら言い様もあるのですが。

 これよりさらに下ったところで、淵に行き当り、迂回しようにも濃密な藪に阻まれてどうにもならなくなりました。
 「ヤメ、ヤメ! 止めっぺ。 しんどい思いをしてまで行くに値する川じゃねえよ。」 と突撃中止。

 というわけで、藤ノ沢完全制覇とはならない結果に終わったのでした。
 下流から登って停止した場所と、上流から下って停止した場所との間にどれほど距離があるのか分かりません。
 地図上からも感覚的にも、未踏だった距離はごくわずかのようです。
 短い渓谷なので、数十m、あるいは数mしかなかったのかも知れません。
 まあよほど気が乗らないともう訪れることはないでしょうから、もうどうでもいいか。

 泥だらけになってバイクの放置場所まで戻った我々の顔は、汗まみれの上に藪蚊に刺されてボッコボコ。
 顔だけは裸だったからな。 こんなことなら防虫スプレーかけとけばよかった、と後悔しても後の祭り。
 藪蚊にしてみたら、飛んで火に入る夏の虫が一挙に3つも現れたんだから、格好の獲物だったんでしょうね。
 「見られたザマじゃねえな。おめ、そんな格好して街中歩くなよ。とっ捕まるぞ。」
 「おめだって、同類だっちゃ。俺に言う前に自分の顔見れ。」
 元々風体が怪しく、他のバイク乗りからは異端者のような目で見られている滝見隊。
 衣服が汚れた上に、汚水の臭気をまき散らし、まさにレゲエのおっさん軍団と化して、国道を沿岸まで帰還したのでありました。

 今回、藤ノ沢 3分作でしたが、はっきり申しまして、この沢、行く価値無しです。
 とにかく水がきれいでないと話になりません。
 飲めるほどとはいいませんが、せめてアブクが無いくらいにはしてほしいです。
 川まで降りたからといって遊歩道がなく、滝も見ることができないとあっては、何のための標識なんでしょうかね。
 逆にいうなら、もう少し水質が良くて、川沿いに遊歩道があれば、そこそこの渓流美を楽しめる場所なのでは。
 次回は絶対きれいな滝を見に行くぞ、と決意する滝見隊でありました。

                           岩手県一関市           藤ノ沢 → 北上川




 
  1. 2015/06/25(木) 18:13:10|
  2. 一関市の滝

藤ノ沢の滝 男滝・女滝

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 一関市の滝


 藤ノ沢の滝、3分作の2番目。男滝と女滝です。

 藤ノ沢へ降りて行く入口には、ちゃんと「藤ノ沢渓谷」と「男滝・女滝」の表示があります。
 ところがそれを見ようにも川に沿った道が無いのですよ。
 無いったら無い。 一本道を瀧神社に突き当たったらそれで終わりです。
 初めての人なら、下に降りれば、渓谷沿いに遊歩道があって、きれいな滝が見られるんだろうな、と期待するはず。
 でも、大ハズレ。 汚れた水の流れる沢の周囲は藪だらけ。 踏み跡すらありません。
 後から分かったことですが、男滝・女滝へ向かうほんのかすかな踏み跡が、瀧神社に向かう山道の途中にありました。
 しかし、目を凝らさなければ分かりません。 滝探ししている我々でさえ見つけ出せなかったんですから。

 で、滝見隊はどうしたかといえば、道がまったく無いから、仕方なしに小汚い川の中を上流めざして進んで行きましたがな。
 行けばとにかく在るということが分かっているんで、行かざる得なかったというか。
 藪だらけで倒木はあるし、暗いし、暑いし、湿っぽいし、藪蚊は大量に生息しているし、蜘蛛の巣だらけだし、水はバッチイし、川底はヌルヌル滑るし、行ったところできれいな滝を拝めるわけでもないし、でもう最悪レベル。
 我ながら、よくもまあこんなことをしているもんだと呆れるほどでした。

 最初に現れたのが、女滝。

oof2.jpg

oof3.jpg

oof4.jpg

 水の色を見ていただければ、お分かりの通り。 何も申しません。
 印象度  

 さらに少し登って、男滝。

oof5.jpg

oof6.jpg

oof7.jpg

 滝が悪いわけじゃないんだけどなあ。
 印象度  

 ここで注意すべきは、他にも似たようなレベルの滝があり、ということはどれもこれも小滝で、男滝・女滝の標識が立っているわけでもないので、本当にこの2つの滝が男滝と女滝なのか確認する術がないことです。 だからあくまで推定。
 滝見隊的には、こんな沢じゃ今さら確認したところでどうにもならんべさ、といったところ。

 このまま沢を登って上流まで行くつもりでしたが、藪の濃さに辟易して断念。
 労多くして益少なしのまさに典型。
 Uターンするのも嫌なんで、崖をよじ登り、山道に戻って来ました。
 汗まみれだし、衣服に跳ねた水が沁みになって何だか臭うし、これでもう止めたい気分でした。
 ところが、「せっかく来たんだから完全制覇すっぺし。上流から降りてきたら何とかなんじゃねえの」 と滝バカ。
 「こんな小汚い沢にまた入ろうってか !?  バッカじゃね ?」 と言ったものの、滝見隊小隊長が一抜けたというわけにもいかず、ズルズル引きずられて、対岸の上流に回り込むはめになってしまいました。

                          一関市                 藤ノ沢 → 北上川


  1. 2015/06/23(火) 18:46:39|
  2. 一関市の滝

藤ノ沢の滝 瀧神社の滝

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 一関市の滝


 岩手県一関市、一ノ関駅の東方向に狐禅寺という場所があります。
 その狐禅寺からもう少し東側に、藤ノ沢という小さな川が流れています。
 中流域から、北上川に注ぐ出口までは急な谷で、一帯は手の入っていない森が広がり環境的にはいい処。
 しかし、丘陵地の上流部には住宅地があり、田畑が広がり、ため池が方々にあるといった環境。
 となれば、水質が良かろうはずもなく、ワーストクラスの汚水が沢に流れ込んでいます。

 過去一度だけ訪れて、瀧神社の滝を見、もうこれでいいやと思っていたのが、どういうわけか再訪することに。
 この沢には、瀧神社の滝とは別に、男滝と女滝が流れています。
 2つの滝は前回、川の汚れ具合に見る気も失せてほったらかしのまま。
 名前のある滝だし、場所も分かっている滝だから、とりあえず隊として見ておいた方がいいんじゃないの、というわけです。

 参加者は、気仙沼隊員と釣り師、そして小隊長の3名。
 大船渡隊員は、生のマンボウを喰ったら、反吐は出るは下痢は続くはで見事にあたってしまい病院通いだとか。
 「確か前回はギックリにやられたし、今回は食当りかよ。 あんた最近悪いことでもしたんでねーの?」 と電話すれば、
 「病気持ちで金無しの隊長に云われたくねーし。」
 「おまけに悪妻持ちで甲斐性無しってか、ほっとけ!」

 それを聞いた2人の隊員。
 「ふつうマンボウを生で食うやついるか? だいたい湯掻いて酢味噌だべよ。」
 「沖で釣りしてたら、畳よりでっかいマンボウが船の下潜ってったことある。」
 「マンボウって、クラゲしか喰わねえんだべ。クラゲの毒は平気なのか?」
 「俺んちの猫、マンボウが大好物で人間様より喰いやがる。」
 「東京辺りの人はマンボウ喰うんだべか? 俺東京に住んでた頃スーパーで1回も見たことねえぞ。」
 などなど、マンボウ話で花盛り。

 さて、滝です。
 藤ノ沢の周辺をウロウロしていると、何か所かに「藤ノ沢渓谷入口」とか「大滝」とかの標識がありますので、それに従ってください。
 川の左岸側の何処かに入口があります。 入口まではとりあえず車でも行くことができます。 奥に駐車スペース有り。
 詳しい地図にも道や滝は載っていないので、現地へ行かなければ分かりません。
 入口が見つかったら、後は小道を降りて行くだけ。ダラダラした坂道で けっこう距離があります。
 一本道なのでまったく迷うことはありません。
 やがて川の音が聞こえ、道なりに進むと、突き当りが瀧神社です。

fgs6.jpg

fgs7.jpg

 瀧神社の滝。
 藤ノ沢ではなく、その枝沢、普賢沢にある滝。
 でも水質はご覧の通り。
 雰囲気的には悪い滝ではないんですけど、流れる水は濁っているし、滝壷はあっても底は見えないし、水面には無数のアブクが浮いてるし。
 もうホントにかんべんしてくれって感じです。 滝、泣いてまっせ。 滝見隊も泣きますわ。
 ちなみにこの滝、源流部を別にすれば、もっとも北上川本流に近い滝なのでは。

 この後、上流にある男滝と女滝へ向かいましたが、こちらは次回に回します。
 口直しに、周辺にある、ため池の睡蓮の画像を。

fgs2.jpg

fgs3.jpg

fgs4.jpg

 恥ずかしながら小隊長、昨年までハスとスイレンの違いが分かりませんでした。
 それでも恥かくことなく、生きて来れました。
 そんなの話題になったの、いっぺんもねーし。


                    岩手県一関市          普賢沢 → 藤ノ沢 → 北上川



 
  1. 2015/06/22(月) 18:34:37|
  2. 一関市の滝
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