南三陸滝見隊

********** 岩手県沿岸南部から宮城県沿岸北部を中心に、滝を探し回るへっぽこ探検隊の自然派ブログ。 **********

箱滝に箱滝はあるか 完結編

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 奥州市衣川地区の滝


 前回からの続きです。

 厳美渓を後にした滝見隊は、ひと山越えて奥州市衣川区へとやって来ました。
 今回最大のミッション3 「箱滝探しを完遂せよ」 を実行するのが目的。

 もう何年か前のことになります。
 地図を眺めていて、衣川に 箱滝 という地名があるのに気が付きました。
 もしかしたらそこに知られざる滝が存在するんじゃないか。
 そう考えた我々は、「箱滝に箱滝はあるのか?」 と中流域から上流めがけて突撃しました。
 藪だらけの廃道をヒーヒーいいながら探して歩いたんですが、結果は惨敗。
 どこを探してもありません。
 何故だろう、何故ないんだろう、とあれこれ推理しました。
 箱滝というのは単に地名であり本来の滝とは何の関係もない、とか、古くは確かにあったのだけど、崩壊してしまった、とか、
 滝のあった上から堰堤を被せてしまった、とかいくつか滝の無い理由を挙げたのですが、もうひとつ合点がいかないまま撤退してしまいました。
 ここまでが前編。
 詳しくは、当ブログの「奥州市衣川地区の滝」 をご覧ください。
 推理して見知らぬ沢に入るのは滝探しの楽しいところでもあるし、見つからなければ辛いところでもあります。

 そして今回。 再び地図を前にして考えました。
 地図には若干コンターのつまった下流部が載っています。
 まだ我々が入っていないゾーンです。 
 箱滝の実体があるとすれば、未踏のそこにしかないはず。
 実際に行ってみなけりゃいつまでもモヤモヤ感が残ったまま。
 あってもなくてもいいから結論を出さねば気持ちが落ち着かない。。
 てなことがあって、車のナビのおかげで迷うこともなく現地へ到着。
 場所忘れてたので、バイクで行ったら迷っていたかも。

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 入渓地点の富士ヶ森橋。
 道なんかないだろうと考えていたら、左岸に人一人がやっとの道がありました。
 こりゃラッキーとぞろぞろ進んでいくと、なんと100mも行かないうちに堰堤が現れ進行ストップ。
 その先にはさらに巨大な堰堤が立ちはだかっています。
 堰堤と堰堤の間には、両岸が濡れた急角度のゴルジュ帯。そしてダム湖。
 側面をトラバースするのは不可能だし、今の時期泳ぐのはまっぴら御免。
 で、トボトボとUターン。
 橋まで戻った我々は、アホ顔並べて作戦練り直し。

 橋のたもとには、鉄梯子があって尾根に向かって小道がありました。
 送電線の鉄塔の管理道らしい。
 そこで、途中までこの道を登り、適当なところで離れて山の斜面をヤブコギすることに。

 実際その通りにしたんですけど、これがとんでもない難行苦行。
 川岸は断崖になっているのでうっかり近付けません。
 で、山の急斜面を川に沿って横切って行きました。
 樹木の下は密生した笹藪で、イバラはあるは蔦はからむはで、前進するのに青息吐息。
 想像を絶する、とまではいかないものの、予想を越える辛さに泣きが入りました。
 
 進行途中、小隊長は小枝が下まぶたに突き刺さって出血。
 滝バカは手袋を脱いで小休止しているときに滑って、笹を素手でつかんでしまい、手のひらを切ってこれまた出血。
 「足痛いっつーのに、手もかよ。」
 釣り師は「ゆうべ飲み過ぎて、胃液が喉に上がって来る。 吐き気がしてクソ気分悪いんだけど。」状態。
 いちばん心配していたニーハオは 「体温上がるとヤバいんだよなあ。」といいつつ、青ざめた顔面から油汗。
 ワシら、傷病兵か。
 こんなことやってていいんだろうか、この先どこまで進まなきゃなんないんだよ。
 もし滝がなかったらどうすっぺ、日が暮れたらどうなる、戻りの体力考えねえと。などなど不安感がどんどん増してきました。
 だいたい、あるかないか分からない滝を探すんだから、進めば進むほど不安が増すのは当たり前。

 撤退という文字が頭に点滅したその矢先。
 藪の間から白く流れる滝発見。
 藪を下り、崖の上の木にザイルを巻き付け、ようやく川へ降下開始。

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 やったあ。 見つけた。
 いや、ちょっと待て。 これって箱滝か? そんな感じしないんだけどな。
 箱滝って名前があるのなら、それ相応の由来なり形状をしてるんじゃないか?
 この滝悪くないけど、そうした箱滝らしさは感じられない。
 
 すると 「上から滝音がする」 と滝バカ。
 「音からすると、デカい。」
 岩がヌラヌラ滑るので、こんな滝でも上がるのに一苦労。

 ジャブジャブ流れをかき分け上流へ進んでいくと、

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 「あったああああ!」
 箱滝か?
 規模、存在感、特徴ある形状。
 十中八九この滝が 箱滝 で間違いないと思います。
 箱滝は実在する滝でした。
 途中でくっちゃべっていた「高田の滝の里や気仙沼の滝の入と同じで、地名だけなんじゃねーの?」という発言はこっそり撤回します。
 もし 「これは箱滝じゃねえよ」 とおっしゃる方がいらっしゃいましたら、真の画像とともにご一報ください。
 土下座して訂正させていただきます。

 これが箱滝なら奥州市にまたひとつ立派な滝が加わることになります。

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 一枚岩盤を流れ落ちるすばらしい滝です。 規模も十分。
 この滝も、名前はあれど公にならなかった滝。
 WEB初公開です。

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 上流に人家や田畑がないので水質上等、なはずですが、濡れた岩はやたら滑るため、飲めるほど上質な感じはしません。
 もちろんこの前に発見した厳美渓の滝と比べたら、比較にならないほどいい水ですが。

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 中央部の流れだけが2段になっており、小さいながらも深い壷になっています。
 ちょうどそこに箱を据え付けたような形状。
 これが 箱滝 の由来かと思われます。

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 堂々たる滝格。
 雨が少ない時期に関わらず、水量も十分あります。
 これでひと雨あったら、さらに見ごたえあったはず。
 ただし水量が増えるとそれだけ近付くのが困難になるんだけど。

 印象度  

 この滝の上にも小滝が並んでいるのが確認できましたが、さらに登るには気力・体力が欠乏。 さらに時間もない。
 ちょっとした気の緩みで大事になる恐れがあり、余力が残っているうちに引き返すことにしました。

 箱滝がこれまで知られなかったのは、とにかく行く道がまったく無いということに尽きるのでは。
 堂々たる滝なのに周辺藪だらけで容易に見ることができません。
 夏ならさらに困難を極めると思います。
 無鉄砲な奴や、我々のようなウスラバカ揃いでなきゃ、こんなとこ来ないもんなあ。
 
 この日、厳美渓の滝に次いで、知られざる滝をまたまた発見し、気分的には大満足。
 しかし、辛い戻りが待っていました。
 日は陰り、谷は次第に暗さが増してきました。
 焦っても草木が立ちはだかりひっからまって足は前に出ず。
 川沿いに戻ったのでは時間ばかり浪費するので、まずはいったん尾根に出て、そこから下る作戦に切り替えました。
 尾根まで登っても道がなく、送電線の鉄塔をたよりにヤブコギまたヤブコギ。 疲労困憊。
 ようやく管理道までヨロヨロ戻ってきたら、全員草の種をびっしり身にまとわせていました。
 車まで戻ると、互いにひっついた草の種を取りっこ。
 知らない人が見たら 「こいつら猿か」 と思うんじゃないべか。


           岩手県奥州市衣川区     七曲沢川 → 北沢川 → 南股川 → 衣川 → 北上川


 
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  1. 2016/12/06(火) 19:14:34|
  2. 奥州市衣川地区の滝

黒滝沢の滝 3 その他の滝

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 奥州市衣川地区の滝                                 ヤマフジの谷


 岩手県奥州市衣川区を流れる黒滝沢の滝、最後はその他の目についた滝たちです。
 どれもが枝沢から黒滝沢に流れ落ちる出会いの滝。
 水量少なく、どれにも滝壷はありません。

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 この滝は黒滝へ向かう途中にあります。
 これだけ見たら、なんてことない滝ですが、実は、林道が滝を分断しているので、この下にも流れは続いています。
 全体では20mくらいありそうです。 黒滝沢ではもっとも落差のある滝ではないでしょうか。
 この画像だけでは、胴体を見ず大仏の頭だけを拝んでいるようなもの。
 だからといって、下に降りても橋が邪魔して上の部分が見えません。

 他のブログ等でもこの滝を見ますけど、名前が分かりません。
 規模だけならもっとも大きい滝なので、何か名前があると思うのですが。
 もし小隊長が付けるとすれば、道路でぶった切られているから、切腹の滝 とか。 
 誰も認めないわなあ。


 白滝からさらに上流に登って、一の沢から流れ出る滝。

kort3.jpg

 二股の滝 というらしい。
 残念ながらこれといった見どころがありません。
 印象度  

 今回はこれよりさらに上流まで行くつもりでしたが、林道の崩壊や倒木激しく、断念。

kort4.jpg

 この滝、水量さえあればそれなりに格好付きそうな感じがします。
 雨の後なら直瀑になりそう。 

kort5.jpg

 これが、長老長老ノ滝 なんでしょうか? 分かりかねます。
 名がある滝にしても、大した滝ではないです。  

               岩手県奥州市衣川区         黒滝沢 → 二股川 → 衣川 → 北上川


  1. 2015/05/25(月) 18:07:19|
  2. 奥州市衣川地区の滝

黒滝沢の滝 2 白滝

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 奥州市衣川地区の滝                                             タニウツギ


 岩手県奥州市衣川区にある、黒滝沢の滝、パート2は、白滝です。

 白滝は、黒滝のすぐ上流にあります。 連滝といってもいいくらいの近さ。
 何故に白と黒なのか理由は不明です。 何か故事いわれがあるのかもしれませんね。

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 これが 白滝。

 黒滝以上に滝元に行くのが困難な場所にあります。
 崖の高さは、黒滝とほとんど同じですが、下が大きくえぐれているために、ザイルで降下した場合身体が宙づりになってしまいます。
 そうなると、降りるのはいいとして、登るのが問題。
 ガタイのある小隊長には無理な作業で、早々に諦めました。
 滝を眺めながら 「どうすっぺ?」 と皆に相談。
 この滝は、上からでも撮れなくはないのですが、どうしても画像の中に樹木が入り込んでしまいます。
 かといって、無理やり降下して無用な危険は冒したくありません。

 そこで、とりあえず黒滝の落ち口の岩盤まで降りることにして、そこからの撮影で済まそうということになりました。

srst5.jpg
 これが黒滝の落ち口です。 透明度の高い釜が眼下に見えます。

srst3.jpg

srst4.jpg

 黒滝の落ち口から撮った 白滝。
 黒滝を見た後では、残念ながら格下の感が否めません。
 けっして悪い滝じゃないし、三陸沿岸の滝だったら堂々と主役を張れるレベル。
 もうちょっとまとまり感があれば。

           岩手県奥州市衣川区           黒滝沢 → 南股川 → 衣川 → 北上川




  1. 2015/05/24(日) 19:16:39|
  2. 奥州市衣川地区の滝

黒滝沢の滝 1 黒滝

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  奥州市衣川地区の滝                      レンゲの群生 


 岩手県奥州市衣川区を流れる南股川支流、黒滝沢の滝。
 画像けちって、3分作で紹介します。

 黒滝沢 というくらいだから、まずは主役の黒滝から紹介します。
 場所は、ここ。

黒滝533

 広く見れば、平泉の史跡群の西方。わりと近い位置にあります。
 そして黒滝のだいぶ下流にある黒滝温泉まで、行くのは容易。
 南股川沿いの道路は交通量少なく、2車線の快適ドライブコースです。

 問題はそこから。
 温泉を通り過ぎ、舗装された道路をさらに進み、途中左手の沢沿いの林道から入って行きます。
 橋を渡るまでは、どうってことはありません。
 
 橋から300mほど進むと、突然道が消えます。
 道路が崩落しているのです。
 沢まで20mくらいありそうな崖下に林道がぐずぐずに崩れて堆積しています。
 道幅1m程度は若干えぐられながらも残っています。
 どうしても自動車で通過したい方は片側2輪走行でトライしてみては。
 車が転げ落ちても、滝見隊は一切の責任を負いませんし、お勧めもしませんけど。 止めなはれ。

 そこからは歩きです。 黒滝まで、おおよそ数キロ。 往復10Km、約2時間の道程。 
 凸凹道で ぬかるみ有り。車が通れなくなったんで、道の両側から雑草が倒れかかっています。
 熊の生息域ですので、音響装置が必要。 アホバカでないなら、ま、悪いことはいいまへん。 止めなはれ。
 アホバカ揃いの滝見隊はどうしたかっていえば、戻りのつらさも考えず、当然のように行きましたがな。
 バイクで突破しようと思えばできるんですけど、猿の脳みそ程度の頭はあるんで、安全策をとりました。

 2度目に渡る橋の先も、何年か前まで道が崩落していました。
 以前訪れたことのある 「ハイキングさ あべじゃ」 の管理人様もここで引き返したはず。
 それが、今回来てみるとコンクリートで護岸工事されておりました。
 しかし、そのはるか手前で通行できなくなっているのだから、これは何のための工事かと。

 そしてやって来ました、名勝 黒滝。 2度目の訪問です。
 標柱有り。 
 滝は谷底に流れています。 上からではよく見えません。 でも崖下に降りる道無し。
 となれば、ザイル降下しかありません。

kro2.jpg
 
 すばらしい!

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 カッコいい!

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 岩盤が周囲を取り囲み、滝を中心とした世界があります。 
 誰もが思い描くような美滝。

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 水質、水量、いうことなし。
 滝壷は深くて広い。 周辺には鬱陶しい杉の造成林無し。 というのも国有林らしい。
 あえて注文つけるなら、苔があれば。 それくらいです。

 観光パンフに記載され、webでも種々紹介されている滝だし、現地へ行くとあちこちに標識があって、まるで観光スポットのような扱いをされている滝です。
 しかし実際に行ってみると、あまりのギャップに悶絶しそうになります。
 そもそも車では行けないのですから。
 崩落した林道のはしっこに残っている残骸の上を、危険承知で渡って行かなければなりませぬ。
 しかも、滝のある場所に到着しても、上からは全体像を見ることができません。
 マジすか!? と言いたくなります。
 それを知らずにやってくる人達だっていないとも限らず、このあたり関係機関は考えて報知してくれないと。

 小隊長想うに、林道の崩壊がこのまま続けば容易には近付くことができなくなって、徐々に幻の滝化していくんじゃないかなあ。
 すばらしい滝なので、それがいいような悪いような。

                岩手県奥州市衣川区      黒滝沢 → 南股川 → 衣川 → 北上川




 
  1. 2015/05/23(土) 21:45:37|
  2. 奥州市衣川地区の滝

どこやねん、箱滝

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                                                              奥州市衣川地区の滝

 2カ月ばかり前の話。 失敗談です。
 再挑戦してからUPしようと思ってました。ネタ切れです。

 webで滝の情報をサーチしていると、「箱滝」 というのがヒットしました。
 岩手県奥州市を流れる衣川の支流部にあります。
 「なんだなんだ? こんな滝知らねえぞ。」
 さらに検索していくと、滝の位置まで載っているサイトがありました。
 ところが、いくら探しても肝心の滝画像がありません。
 「なんでや?」 から 「行くしかねえな。」 までが早かった。
 さっそくアホバカ連中に連絡。

 当日集合したのは、気仙沼の滝バカと高田の釣り師、そして小隊長の3名。大船渡のニーハオ隊員は欠席。
 奥州市の奥羽山系の川は我々南三陸滝見隊の活動範囲を越えていますが、滝探しできる時間的余裕は十分あります。
 滝の位置が分かっているのだから、行程に多少困難はあっても必ず行き着けるはず。
 まだだれもUPしてない滝を見つけてやろうぜ~、とけっこう安直に出かけました。

 少々ややこしい道ですが、箱滝沢の入口までは完全舗装路。
 凸凹道をバイク乗り過ぎてケツが痛くなる、なんてこともありません。

hakodaki01.jpg
 webの情報では、 箱滝 の位置はここです。 みちのく古都カントリークラブの北西部。
 沢の入口から林道をおよそ500m進めば滝を見られるはず。
 バイクでそのまま入っていければいいな、と楽観してました。

 で、その林道入口です。
hako02.jpg

 絶句。 草茫々。
 車はおろか、人の歩いた形跡すらないじゃないですか。
 ここを行かなきゃ滝へは行けないんですから、もう行くしかありません。
 覚悟を決めて突撃開始。 100% ヤブコギです。

 覆いかぶさるような草をかき分けかき分け、滝があるはずの位置までやってきました。

hako03.jpg

 ありません。
 何の変哲もない穏やかな流れ。
 「ないぞ。」
 「ねえな・・・。」
 「ほんとにここなのか?」
 「間違いない。」
 「じゃあなんで無いんだ?」
 「知らんがな。」 

 この場所に印を付けたサイトの主に言いたい。
 「あんた、ここに来たことないべ。 それを信用してわざわざ来るアホもいるんだかんね。」 と。

 もしかしたらと、さらに上流までヤブコギして探しましたが、それらしき滝は見つかりませんでした。
 
 そこで、我々はなぜ滝がないのかいくつか仮説を立ててみました。

 A. 「箱滝」 という地名は確実に存在します。
 ということは、実際の滝ではなく、地名だけなのではないか?
 滝沢 とか 滝の里 とか 小滝 とか、実際には滝がないのに滝探しして、我々はずいぶんだまされてきました。
 それがここにもあったということなんでしょうか?

B. 地震・洪水などの自然現象により崩壊した。

hako04.jpg

 近くに巨岩が沢に堆積した場所がありました。
 もしかすると崩壊した滝の残骸では。
 地質的にもろい場所のようです。
 両岸が川に迫り、いかにも滝があったような場所ですから考えられなくもありません。

 C.  堰堤に取って代わられた。

hako05.jpg

 滝音がするので近寄ったら、砂防堰堤でした。
 地形的には滝があっておかしくない場所。
 滝の土台をそのまま利用し、上に堰堤を被せたことも考えられます。
 堰堤を造るために滝を潰してしまうことは、これまで何か所も見ているのでありえないことではありません。

 D. これこそ本当の 箱滝。

hako06.jpg

 同じ沢の下流部にあった滝。
 規模的にあまりに小さく、これでは名前負けしてしまいます。
 いくらなんでも名前を付けるような大きさではありません。

 E. もう少し距離を置いた他の場所にあるのでは。
 もし本当に 箱滝 なるものがあるとすれば、この仮説がもっとも有力。
 上流部分は探検済みなので、下流部に入る必要があります。
 しかし、樹木が繁茂して進むのにも困難な今の時期は、滝探しとして適当ではありません。
 
 いずれ葉の枯れる頃になったら、再挑戦してみようかなあ、なんて思ったり思わなかったり。
 要するにあまり再挑戦に積極的にはなれないわけで。
 何故かというと、水質があまり良くないし、環境的にもいい雰囲気でなかったから。
 まあその時期が来たら考えることにしましょう。
 でもホントにあるんだろうな、箱滝。

                                        箱滝沢 → 北沢川 → 南股川 → 衣川 → 北上川




 
  1. 2014/08/07(木) 21:35:16|
  2. 奥州市衣川地区の滝

三滝

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                                                            奥州市衣川地区の滝


 何度か訪れたことのある 三滝 再訪です。

 まずはアクセスから。

三滝

 岩手県奥州市の国道4号線から衣川沿いの道路を上流方向に進んで行きます。
 途中、東北ニュージーランド村への入口があったりします。
 子供連れだとそちらの方へ引っ張られるかもしれませんので、振り切ってさらに直進してください。
 
 いちばん目に付きやすいのが、国見平温泉。
 衣川に架かる橋を渡って、国見平温泉の前を通過します。
 ジジ・ババ連れだと温泉の方にに引っ張られるかもしれませんので、振り切ってそのまま道路を登って行ってください。
 この道は、国見平スキー場へ向かう道です。
 温泉からおよそ300mほど進んだあたりで左手の畑というか草地になった場所へ降りて行きます。
 道路に三滝の看板があるのですぐに分かります。
 土手下に降りる階段があります。
 滝を見るだけなら長靴は不要。
 滝元まで行きたかったら、あらかじめ用意しておいてください。

snnt01.jpg

 これが 三滝 です。
 どうして三滝というのか?
 大雑把に見れば、滝の流れが3条になっているからでないのか?
 それとも何かいわれがあるのでしょうか?

snnt02.jpg

 地図に記載されてしかるべき規模の滝ですが、ほとんど無視されています。

snnt03.jpg

snnt04.jpg

 前回訪れた時には、お世辞にもいい水質とは言い難かったのですが、今回はまずまず。
 苔の貼りつきはよくありません。苔そのものの見た目もよくないし。
 この滝に限らず、内陸の滝ってどうして苔が少ないのでしょうね。
 北上山地系では美しい苔の貼りついた滝が多いのに。
 りっぱな滝だけに、その辺にちょっともの足りなさを感じてしまいます。

                                                       横沢 → 衣川 → 北上川


  1. 2014/07/25(金) 22:37:19|
  2. 奥州市衣川地区の滝

大平の滝   小隊長、落水!

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                                                            奥州市衣川地区の滝


 探すつもりもまったくなかった岩手県奥州市衣川区で新たな滝を発見しました。

 当初行こうとしたのが、胆沢川上流にある前川のそのまた支流。
 
 胆沢川上流、焼石岳周辺には数えきれないほど滝マークが並んでいます。
 しかしwebを見る限り、気力・体力・登攀技術・スキルのない南三陸滝見隊ではとても太刀打ちできない峻嶮な場所。
 無茶こいて突撃したら、たちまち生命の危険にさらされそうです。
 こんな危険な場所へ行くつもりは毛頭ありません。つーか、行こうたって行けません。
 
 では、焼石岳から胆沢川を挟んだ南側、前川系の沢はどうかといえば、こちらは勾配がゆるやかで我々でもどうにかなっちゃうんじゃないの的感じがしました。
 沢もけっこうあります。滝マークはほとんどないけれど、行けば見つけられそうな地形です。
 というわけで、期待を胸に滝見隊3名、意気揚々と出陣しました。
 メンバーは、気仙沼隊員とニーハオ隊員、それに小隊長。

 それがどうして衣川になったのか。 
 結果だけいえば、狙った沢を探そうとあっちへ行ったりこっちへ来たり、凸凹の林道を行きつ戻りつを繰り返した末に狙った沢を見つけられなかったのでした。徒労以外なにものでもありません。
 原因は胆沢ダムが完成前の地図に頼ったこと。道が大幅に変わっていたのでした。
 10年ほど前に通った猿岩隧道へ行く道がなくなり、工事中だった胆沢ダムが完成して石淵ダムは湖底に沈んでしまいました。
 お化けが出ると噂の猿岩隧道ももはや水の底。
 国道に表示されていた 一関⇒ の看板を信用していくと、あろうことか行き止まりになっていたり。
 それでも新たにできた橋から対岸に渡り、延々と荒れた林道を走ったものの、どうしても狙った沢に行くことができません。現在地すら分からなくなったのです。
 あきらめて戻ろうとしたら、道をまちがえて、なんと道の先が湖底に消えていたり。
 もう散々。この後はお決まりのののしり合いです。

 落胆して胆沢ダムまで戻って来た滝見隊は、このまま帰るのもやるせないので、せめて衣川に流れる滝を見ながら帰ろうと山を越えました。
 衣川にぶつかったところで小休止。
 そこから上流に行けば 衣ノ滝 があるし、下流なら 三滝 や 菊ノ滝 があります。
 どっちに行こうかと逡巡する間もなく、そこで川向かいに流れ落ちる滝を発見したのでした。
 それがこれ。 大平の滝 (仮称) です。

P7210016.jpg

 道路からは陰になっているため、車で通っただけでは、まず発見できないと思います。
 webに載っていない滝を発見したので滝見隊大喜び。
 が、滝元に行くには非常に厄介なことがありました。
 手前にある衣川本流を渡らなければならないのですが、水量が思いのほか多く、しかもヨシがびっしり覆っています。
 見たところ、水位は腰くらいまではありそう。長靴では話にならない水深です。
 こういうこともあろうかと、ウエーダーに着替えて3名が一斉にヨシの藪に突入しました。
 流れが急で、身体が持って行かれそうです。
 ヨシの間を抜けると、さらに深くなり、そのままでは横断できません。
 どこか渡れそうなところがないかと見回すと、ちょっと上流に足場になりそうな岩が見えたので、そこまで移動して岩に飛び移ろうとした瞬間。 岩に置いた足がズルッ。
 あっと思ったら、水の中。 そのまま下流へと流されました。
 小隊長は体重があるので、必死になってヨシを掴んでも、ちぎれるばかりで身体を支えられません。
 10mばかり流されたところで川がカーブして、ようやく川岸の岩に掴まって立ちあがることができました。
 ウエーダーの中に入った水を抜き、再びヨシのヤブコギをして2人のいるところまで戻りました。
 
 「おめえら、笑って見てたろ。」
 「クマが溺れ・・・、いやいや、我らが隊長が流されているのに笑うはずないっちゃ。 溺れるかと思って心配してたんだよ。 それより、何ですぐにウエーダー脱がなかったんだ?履いていたら泳げねえべよ。」
 「ウエーダー流したらそう簡単にカミさんが買ってくんねえからだよ。」 流されながらマジそう思ってました。
 へたすりゃ、ウエーダーのおかげで溺死したかも知れません。
 ちなみに、ケイタイはバイクに置いたまま。カメラは水密パックに入れてあるので衣服を着替えれば実害は無し。

 ともあれ、ようやく川を渡って撮った 大平の滝 画像がこれです。
 web初登場。 って、偶然見つけたんであんまし威張れないですけど。

P7210015.jpg

P7210009.jpg

P7210010.jpg

 衣川本流に流れ落ちる枝沢の滝。
 落差数m。滝壷はありません。水質良好。
 樹木に覆われ薄暗い印象。鬱陶しいです。 葉が落ちれば景観も変わるはず。

 印象度 

 川から上がると、全裸になって総着替え。夏場でよかった。
 でもこんなところで今年の初泳ぎするとは考えてなかったなあ。

                                      岩手県奥州市 衣川区     枝沢 → 衣川 →北上川



 
 
  1. 2014/07/23(水) 18:14:10|
  2. 奥州市衣川地区の滝

殿河滝

                                       奥州市衣川地区の滝


 続いても名の知られた滝、殿河滝です。
 
 3連滝です。整備されていないので観光滝ではありません。
 はじめて訪れる人にとってはどこにあるのか分かりにくい滝。
 滝までの道がなく、藪の密生した崖を降りて行かなければ見ることができません。
 距離的には道路から100mほどですから、普通の人なら大した苦労もなく行けると思います。急斜面に少しだけ苦労するかな。
 大きな滝なので、南三陸に暮らす人間からすると、放っておくのは何とももったいなく感じます。

DSC05385.jpg

 最上流の一ノ滝。
 画像で見るよりずっと大きい滝です。

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 二ノ滝。

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 三ノ滝。 以上3つを合わせて殿河滝と呼んでいるようです
 こちらも実際は画像以上に大きい滝。
 向かって右側の崖が大きく崩壊して巨岩が川にまで転がっています。


 衣川沿いの近辺には有名な滝がいくつもあります。
 衣ノ滝、菊ノ滝、三滝、殿河滝、少し離れて黒滝など。
 これらはコースで滝巡りをすれば1日で見て回れます。とても効率的なエリアだと思います。
 
 4号線から西にはガソリンスタンドが無いと思いますので、給油はお早めに。
 おかげで我がウスラバカ隊員その一は危うくガス欠になるところでした。

 まだまだ新緑には間がありますから、景観的にはイマイチなところはありますが、水質を考えると、今が一番いいのかもしれません。
 雪解け水が大量に流れているため、見た目がきれいです。 
 前回訪れた時は、水の汚れがひどくて落ち着ける雰囲気ではありませんでした。
 
 流域にはたくさんの民家と田畑があるので、雪解けが終われば、水質は徐々に悪化していくのでは。

                                  長板沢⇒北股沢⇒衣川⇒北上川


 
  1. 2013/04/11(木) 20:48:53|
  2. 奥州市衣川地区の滝
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菊ノ滝

                                       奥州市衣川地区の滝

 こちらも奥州市の衣川本流にある超メジャーな滝。
 滝見隊があえて紹介するまでもなく、たくさんのサイトにUPされています。
 一応、通りすがりに立ち寄ったので、ちょこっとだけ紹介します。

 見るのに何の苦労もいりません。衣川に沿った主要道のすぐ横にある滝で、歩ける人なら誰でもそばで見れるし、車窓からも簡単に見ることができる完全な観光滝です。

DSC05360.jpg

 初めて見たら 「え? これが滝なの?」と思う人も多いのではないか。
 滝というより瀬に近い流れです。
 落差は、見た目2mほど。
 あるサイトには、落差5mと記されていました。きっと苦労して川底から計ったのでしょう。

 実際問題、現地にある案内看板を見ると、過去には相当高かったようです。
 滝は生き物ですから、良くも悪くも時間の経過とともに形が変化していきます。
 これから先、何年後になるか知る由もありませんが、滝の姿が消え川の一部になってしまうのかもしれません。

DSC05362.jpg

DSC05364.jpg

 一般的な滝をイメージすると落胆する人が多いかもしれませんが、小隊長はこんな滝、けっして嫌いではありません。
 しっかりした岩盤があり、深い滝壷があって、景観的にはとてもいいと思います。
 雪解け水を集めているので汚れた印象もありません。

DSC05365.jpg

 この画像、左上の崖に何かを彫ったような人工的な痕が残っています。
 昔は仏像でもあったのかもしれませんね。

                                        衣川本流⇒北上川



  1. 2013/04/10(水) 20:22:43|
  2. 奥州市衣川地区の滝
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衣ノ滝

                                       奥州市衣川地区の滝

 
 再び路上に戻った滝見隊は、次なる目的地、衣ノ滝を目指しました。

 その途中、衣川に流れ込む細い滝を発見。平野部でかなり遠くからでも視認できる滝です。
 
DSC05358.jpg

 対岸には東屋が建っていました。その割にはどうということもない滝です。
 水の落下する岩盤に緑色の藻が付着しているように、水質の悪いことは明らか。
 
 豊巻という場所に流れているので、そのまま仮称「豊巻ノ滝」ということに。
 ニーハオ隊員が意味深にニタニタ笑っているので、理由を聞くと、以前勤めていた職場にちょっと風変わりな人物がいて、その人の名が同じ名だというのです。つまらないこってスンマソン。

 
 バイク連隊はさらに西へ西へと移動。
 次第に高度が上がり、道の両側には残雪の量が増えていきました。
 気温も急に下がってきたのが肌で分かります。下着が濡れたままですから。
 やべえなあ、と思いながらも黙って走る他ありませんでした。
 
 そして、衣川上流の衣ノ滝に到着。

DSC05368.jpg
 
 上下2つの大滝があり、真ん中に小滝を挟んでいます。
 このうち上滝だけを衣ノ滝としているサイトもあります。
 下滝だけを衣ノ滝」と表示しているサイトもあります。
上中下すべて含んで衣ノ滝と呼んでいるサイトもあります。
 上滝の姿があまりに整い過ぎているせいか、砂防ダムと勘違いしているサイトすらあります。
 このあたり実にいい加減で面白い。

 現地案内看板は崖の上、下滝の横にあり、衣ノ滝はこの部分だけと特定しているようでもありませんでした。
 というわけで、ここでは上から下までひっくるめて衣ノ滝ということで紹介させていただきます。
 我々はどちらでもこだわることはないです。名前があろうがなかろうが気持ちがよくなる滝を見られればそれで満足。

 雪解け水を集め、今まで見た中でもっとも水量がありました。
 豪快です。

DSC05369.jpg
 下滝。

DSC05374.jpg

 そしてこちらが上滝。

DSC05371.jpg

 通常であればレースのカーテンを引いたような優美なスタイルをしているのですが、今回は厚手のカーテンのよう。
 豪快にミストをまき散らしていました。たおやかなイメージが吹き飛んでいます。迫力があってこれはこれでカッコイイ。
 
DSC05378.jpg

 前回訪れた時は、水質が悪くてがっかりさせられました。
 しかし今回は雪解け水のおかげで清潔感があります。

 上滝と下滝の中間部分の崖に2本のトラロープが垂れ下がっていました。
 川へ下りるために使用したことは明白です。
 でも何でわざわざこんな場所にロープを垂らさなければならなかったのか意味不明。
 なぜなら下滝横にある展望台から降りて川伝いに歩いて行けば、いとも簡単に上滝へ行けるからです。
 「アホやな。」
 「アホだっちゃ」
 「俺達みたいだ、ってか。」
 「俺以外はその通り。」
 毎度こんな調子でポンコツ滝見隊ツァーは続いています。

                                      北股川⇒衣川⇒北上川




 
  1. 2013/04/08(月) 18:34:52|
  2. 奥州市衣川地区の滝
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Author:小隊長

遠くの有名滝より近くの無名滝。 隠れた素晴らしい滝を探すのが楽しみ

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